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探偵[スルース](1972)

Sleuth
1972年【英】 上映時間:128分
サスペンスミステリー戯曲(舞台劇)の映画化
[タンテイスルース]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-03-05)【イニシャルK】さん
公開開始日(1973-05-19)


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監督ジョセフ・L・マンキウィッツ
キャストローレンス・オリヴィエ(男優)アンドリュー・ワイク
マイケル・ケイン(男優)マイロ・ティンドル
島宇志夫(日本語吹き替え版)
羽佐間道夫(日本語吹き替え版)
高橋昌也〔男優・1930年生〕(日本語吹き替え版)
原作アンソニー・シェーファー
脚本アンソニー・シェーファー
音楽ジョン・アディソン
編曲ジョン・アディソン
挿入曲コール・ポーター"Anything goes"他多数
撮影オズワルド・モリス
製作総指揮エドガー・J・シェリック
配給20世紀フォックス
美術ケン・アダム(プロダクション・デザイン)
ピーター・ラモント
編集リチャード・マーデン
録音グラハム・V・ハートストーン(ノン・クレジット)
その他ジョン・アディソン(指揮)
あらすじ
推理小説作家のワイクは、彼の妻の浮気相手であるマイロを家に呼ぶ。彼はマイロに、自分の宝石を盗むようもちかけ、マイロは宝石と妻を、自分は保険金をもらうという計画を持ちかける。だがそれは恐ろしい「ゲーム」の始まりでもあった・・・どんでん返しに次ぐどんでん返しで、ミステリーの最高峰とも言われる傑作

θ】さん(2008-05-11)
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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5.《ネタバレ》 ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督の「探偵〈スルース〉」は、あらゆる意味で"芸"を堪能する映画だと思います。 まず、アンソニー・シェーファーの原作の戯曲及び脚色が持つ、ストーリー展開の"芸"。 それから、ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督の熟練の演出が見せる、語り口の"芸"。 そして、最も重要なのは、二人の主人公を演じる名優ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインの演技の"芸"。 ローレンス・オリヴィエが扮するアンドリュー・ワイクは、ロンドン郊外の豪壮な邸宅に住み、推理小説の執筆をなりわいとしているが、作家といっても日本の流行作家などとはだいぶ感じが違います。 原稿の締め切りに追い立てられて必死になっているといったところは、全くなくて、それどころか、自分の優雅な生活のペースをたっぷり味わいながら、その間に悠々と執筆をしているような余裕が、何よりも印象的なのです。 このアンドリュー・ワイクが、イギリスの上流階級を絵で描いたような人物であるのに対して、マイケル・ケインが演じるマイロ・ティンドルは、これまた典型的なほどワイクとは対照的な人物なのです。 父はイタリア移民の時計職人で、その息子のマイロは美容師として成功し、現在では美容院の経営者になるまで出世したのです。 つまり、アンドリュー・ワイクはサラブレッドであり、マイロ・ティンドルはハイブリッドなのです。 しかも、血筋が違うだけではなく、育ちも違う。 こうした違いは、イギリスの社会では、日本人の我々が自分たちの社会の構造を当てはめてみて体験的に想像するよりも、遥かに厳しいもののような気がします。 この二つの役にローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインが配役されたのは、二人の俳優の個性をうまくつかんだ、絶妙の選択だったと思います。 これだけタイプがぴったりならば、あとは二人の演技の"芸"の対決をじっくり味わえばいいということになりますね。 それではこの二人、どちらが演技的にうまいか? あるいは少なくとも、この映画ではどちらが優れていたか? この二人は、1972年度のアカデミー賞の最優秀主演男優賞の候補になりましたが、「ゴッドファーザー」のマーロン・ブランドが受賞し、惜しくも受賞を逃しています。 マーロン・ブランドという最強のライバルがいたことと、二人の間でアカデミー会員の票が分散されたため、受賞には至りませんでした。 キャリアと実力から言えば、どう見てもオリヴィエに歩があるのは明らかです。 オリヴィエの演技には、舞台のシェイクスピア劇で鍛えられ、最高のシェイクスピア役者と謳われた、円熟の妙味が豊かに脈うっています。 とりわけ、ちょっとした目の表情の変化などに、イギリスの上流階級だけが持っている"尊大さと傲慢さ"と、そして"冷たいずるさ"を感じさせるあたりが、オリヴィエの"芸"の見どころだと言えると思います。 この映画でのオリヴィエの演技は、歴史上の英雄だとか大人物だとかを正面切った芝居で見せるというものではなく、イギリスの上流階級の人種を絡め手の方から浮き彫りにして見せるといったものです。 そして、それだけに、小さな演技に見どころがあり、味があるのだと思います。 実際、オリヴィエは、この役を演じるにあたり、舞台的な演技ではなく、映画的なそういった細かい"芸"の工夫を、何か悠々と楽しんでやっているように感じられました。 これに対して、マイケル・ケインは、チャンピオンに立ち向かう挑戦者のように、全身全力を傾注して、老獪なローレンス・オリヴィエという名優に、健気にも対抗しているといった風情だなと感じました。 この映画は、かなり手の込んだ構成を持っていて、オリヴィエと堂々と互角の演技合戦を展開していたなと思います。 このマイロ・ティンドルは、立派な成功者なのですが、なぜかアンドリュー・ワイクと対等の立場に自分を置くことができません。 それは、イギリス社会が生んだ階級の格差のせいで、その格差がマイロの人格に影響を及ぼしてしまっているからなのですが、マイケル・ケインは、そういう劣等感をわざとらしくなく表現しきっているのが、実にいいなと思います。 この両者の"芸"のいずれに軍配が上がるのか? 私は、オリヴィエの余裕と貫禄、ケインの積極演技を引き分けと見ました。 それにしても、うまい役者のうまいお芝居を観るのが、こんなにも楽しいものだということを、再認識させられた映画でした。 dreamerさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2019-03-16 15:39:20)

4.よくもまああそこまで陰湿で屈辱的なイジメ方を思いつきますね。その屈辱を一晩寝ただけで復讐の力に変えるマイロのバイタリティもすごいけど。ふかふかのソファーでブランデーでも傾けながら観たい極上のミステリーでした。 カタログさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-01-31 09:23:05)

3.《ネタバレ》 "Be sure to tell them that it was just a bloody game." おもちゃに囲まれたあの部屋で迎えるEnding. 嗚咽しているのはAndrewだったのでしょうか ... おもちゃだったのでしょうか. Andrewを見ていて少々かわいそうになってきました. RTNEE USAさん [インターネット(字幕)] 9点(2011-04-17 17:50:34)

2.二人のやりとりによる物語の進行は、個人的には大好きです。キャストが多すぎる昨今の映画に比べ、とてものめり込みやすいと思います。エンディングが重いのがちょっとアレですが、ラストに余韻を残すのは舞台劇のお約束ですのでご勘弁、ってとこですかね。 ひでさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-12-19 00:48:35)

1.《ネタバレ》 ローレンス・オリヴィエVSマイケル・ケイン。舞台劇の様式美をも意識した名優二人の演技合戦に、これだけでご飯3杯ぐらい食べてしまえるほどだが、食べた後にお腹が痛くなってくる。軽くおしゃれなゲームかと思いきや、終盤人間の弱さ・醜さを痛いほど痛感させられてしまうからだ。これから観る人は食あたりに注意してほしい。本レビューが食前の胃薬となることを切に願う。 [追記]リメイク決定! ジュード・ロウがケインの役。そして、オリビエの役をケインが演じるとのこと。キャストはなかなか楽しみだが、演出がどこまでオリジナルに迫れるのか? 期待と不安が入り交じる複雑な心境だ。 恭人さん 9点(2003-12-07 18:05:43)

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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 7.88点
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516.25% line
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7425.00% line
8425.00% line
9531.25% line
1016.25% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1972年 45回
主演男優賞ローレンス・オリヴィエ候補(ノミネート) 
主演男優賞マイケル・ケイン候補(ノミネート) 
監督賞ジョセフ・L・マンキウィッツ候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジョン・アディソン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1972年 30回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ローレンス・オリヴィエ候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)マイケル・ケイン候補(ノミネート) 

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