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【クチコミ・感想(9点検索)】
3.本作の原作はもちろんチャンドラー「長いお別れ」ということになるのですが、基本プロットのみを借りて別世界を作り上げたような作品ですね。原作をバッサリ刈り込んだのみならず、大きな改変もあるのですが、それより何より、ここでフィリップ・マーロウ役を演じているのはエリオット・グールド。あの1人称の乾いた語りで描かれる反骨と行動の男とは大違い、飼い猫の機嫌を取り損ねて家出されてしまう、ただヨレヨレのオッサンな訳です。隣人がハダカでヨガをやってるオネーチャンたち、というのも脱力させられます。一応は、友人の妻殺し疑惑と自殺とか、行方不明の作家の捜索依頼とか、基本プロットに則った展開はあるものの、本作におけるマーロウのイメージたるや、何だか「自分がいじめられている事に気づいていないいじめられっ子」みたいなんですね。そういうマーロウが、何を仕出かすかわからない奇妙な登場人物たちに囲まれつつも、飄々としている。それが何ともユーモラスなのですが、同時に彼自身もまた何をやらかすかわからない存在となっていて、つまりは原作と離れた行動も平気でとってしまう油断のならない存在ともなっています。ラストシーンに至っては、『第三の男』の引用かと思いきやそれもおどけて崩して見せる。実にシャレた作品です。ところで本作の後半で、シュワそっくりの若者が登場して、しかも服を脱いでムキムキボディを披露してくれるのでシュワ本人であることが我々にもわかるのですが(笑)、本作といい、『さらば愛しき女よ』のスタローンといい、チャンドラー映画には何か「筋肉枠」みたいなものでもあるんですかね? 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-05-31 08:55:43)(良:1票)
2.《ネタバレ》 よくアルトマンの最高傑作は「ナッシュビル」だと聞くが、個人的には「ナッシュビル」も「M★A★S★H」も大ハズレ。
「ウェディング」以外肌の合わない男だったが、この「ロング・グッドバイ」はアルトマンへの認識を改めた作品の一つだ。
物語は銃撃が一切なく、主人公がひたすら事件の真相を追って車、歩きと調査とドラマの連続だ。
退屈な日々を何気なく過ごす私立探偵フィリップ・マーロウ。御近所は99%ストリッパーに近い美女軍団だ(レズなのか?)
猫の行方が何時の間にか友人の不可解な失踪を調べる事に。
調査先での出会いには幾つもの“謎”が付きまとう。
友人は何故消えたのか、あの女は何か隠しているのか、つうかオマエの猫は何処行った。
ラストの衝撃的なクライマックスも何処かサッパリ、不思議な映画だった。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 00:52:26)(良:1票)
1.《ネタバレ》 いいなぁ、あのラスト。信じた親友と好きになった女性に裏切られたあの背中。あぁ、悲しいよなぁ…悔しいよなぁ…痛いほど伝わるよ。人って、こういうイキモンだよな。うん、わかる。すごいわかるよ。だけど、それでも生きていかなきゃいけないんだよな。頼むから、猫だけは彼のもとに帰ってきて欲しい…それを鑑賞後、一番思いました。 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-06-04 19:38:34)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
40人 |
平均点数 |
7.15点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 1 | 2.50% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 3 | 7.50% |
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4 | 2 | 5.00% |
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5 | 2 | 5.00% |
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6 | 4 | 10.00% |
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7 | 9 | 22.50% |
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8 | 8 | 20.00% |
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9 | 3 | 7.50% |
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10 | 8 | 20.00% |
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【その他点数情報】
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