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【クチコミ・感想(9点検索)】
7.《ネタバレ》 「ラスベガスをやっつけろ」は、天才映像作家テリー・ギリアムが、失われたアメリカン・ドリームの末路をシニカルに皮肉り、笑い飛ばすブラック・ユーモアの快作だと思います。
この映画「ラスベガスをやっつけろ」の原作は、1971年に発表された歴史に名を残す悪名高きジャーナリストのハンター・S・トンプソンの、"カウンター・カルチャーのバイブルとも言われている、自伝的なドキュメント「ラスベガス★71」で、その破天荒で独創的な毒気のある内容から、映画化は到底、不可能と言われてきましたが、鬼才・テリー・ギリアム監督が見事に映像化した作品だと思います。
テリー・ギリアム監督は、反体制のスピリットを持つ映画作家で、イギリス最高のブラック・ユーモア集団の"モンティ・パイソン"の創立メンバーの一人で、彼の怪物的ともいえるイマジネーションの世界観、映像の魔術は、我々、観る者を圧倒してやみません。
特に彼の代表作である、「未来世紀ブラジル」でこの悪魔的な映像魔術の世界が最高度に発揮されていたと思います。
"ありとあらゆるドラッグをトランクに詰め、一路ラスベガスへと向かったふたり----いったい何処だ、アメリカン・ドリーム!?"と謳われているこの原作は、ラルフ・ステッドマンの狂気的な挿絵が満載で、"ゴンゾー・ジャーナリズムの金字塔"とも言われ、原作を読み終わった今でも、この強烈なインパクトは私の脳裏にいつまでも長く、残照のように残っています。
ジョニー・デップ演じる、原作者のハンター・S・トンプソンの分身であるジャーナリストのラウル・デュークとベニチオ・デル・トロ演じるサモア人の弁護士のドクター・ゴンゾーの二人は、真っ赤なスポーツカーに"治療薬"と称して、あらゆるドラッグを大量に詰め込んでラスベガスで開催されるバギー・レースの取材に向かいます。
カメレオン俳優としても有名なこの二人の俳優は、ジョニー・デップが原作者のハンター・S・トンプソンの家に長期間泊まり込み、完璧に彼の一挙手一投足を自分のものにして彼になりきり、頭髪も禿げ頭にしました。
また、ベニチオ・デル・トロは、役作りのために20kg体重を増やして撮影に臨んだというエピソードが残っており、この映画の役作りに賭ける二人の強い執念が感じられます。
怪獣の尻尾を付けたり、ガニ股でラリッてヨタヨタとだらしなく歩くデップと不気味なふてぶてしさを体中から発散させるデル・トロ、本当にこの二人の演技の凄さに圧倒されます。
二人はホテルへ到着早々、取材をせずにドラッグ三昧、もうやりたい放題し放題、無茶苦茶な騒動を次から次へと引き起こす彼等の真の目的は?----という展開になっていきます。
とにかくこの二人、ラリッて頭の中が完全にトリップした人間が見るような、幻覚に満ち溢れた映像の魔術的な強烈なインパクト。
奇妙奇天烈にグニャグニャと歪んで変形するホテルのフロントの顔、突然、動き出す床の絨毯の模様、爬虫類に変化して暴れ回るバーの客など、とにかくケバケバしい極彩色に彩られた、奔放で怪物的なイマジネーションの世界が、これでもか、これでもかという具合に繰り広げられ、それらは笑いを通り越して、もはや"醜悪そのものの世界"になっていきます。
このテリー・ギリアムの世界観についていけない人はこの段階で、もうギブ・アップでしょう。
テリー・ギリアムの映画はいつも観る人を選ぶんですね。
そして彼はいつも、"夢想や幻想の力だけを頼りに、現実と切り結び、今ここにある現実を変革しようとまでする無謀な人間を好んで描き、夢想や幻想を現実化してみせ、自らも自由の羽を付けて飛翔する事を願い、既存の体制的な社会に反旗を翻している"のだと思います。
この狂ったような破天荒な行動を繰り広げる二人の大義名分、つまり、原作者のハンター・S・トンプソンが、原作で訴えたかったテーマは、"失われたアメリカン・ドリームを求めての旅"だと思います。
そして、この映画の最大の魅力は、1960年代から1970年代へかけての時代の大きな変革期に、アメリカ人が追い求めてきた"アメリカン・ドリーム"の末路をシニカルに皮肉り、笑い飛ばし、来たる次の世代への警鐘を鳴らした事だと思います。
尚、この映画にはブレークする前の現在のトビー・マグワイアからは考えられない意表をつく役で出演しており、キャメロン・ディアス、クリスティーナ・リッチもカメオ的な出演をしていて、映画ファンとしては思わずニヤッとするお楽しみもあります。 【dreamer】さん [DVD(字幕)] 9点(2023-11-16 15:40:33)
6.ひょえ~~~、ぼぼぼぼぼ・ぼーぼぼ、帽子とるな、美しきジョニー・デップの波平マイナス1本!現「目で妊娠させる男」デルトロがブヨブヨでパンツ見えてるぅ~~うわぁあ~~~ひぃ~~イッちゃってるぅぅぅ!!!!!今夜はまともにレビュー書けそうにありません。タイピングがまともにできねぇ~~~何書きたかったのか全然わかんねぇぇええよぉぉぉおおぉおぉぉ★∞∂▼∀∬†∃Å⊆ァ●〒☆∇・・・・・(壊れてます。らりぱっぱ♪)
↑・・・・・これが見た直後にupした文章です。何だかまぁ~、すごい文章書いちゃってる・・・(ーー;; 自分で唖然。ジョニー波平がしらふに戻った時ってきっとこんな感じなんだろう。見た後は頭がボーっとして指先に大脳からの命令伝わらなくなっちゃってました、マジで(だからタイピングがまともに出来なくて、↑この文量で10分近くかかった・・・)二日酔いや温泉の入りすぎで頭がボーっとする時は私はアイスクリーム食うとしゃきーーんっ☆とするので、先ほどアイス買いにコンビニまで行きましたさぁ。そしたら、アパートの階段降りる足が、歩道を歩く足がふらつく、ふらつく・・・傍目から見れば完全に酔っ払いでありましょう(アルコールは入ってません念のため)。もしかすると、ジョニー波平&高体脂肪率デルトロのようにお尻をちょっと突き出してカクカク歩いていたのかも知れない・・・と思うとちょっと怖い(汗)この映画のリアルタイムは1971年。それ以降に生まれて時代を体感できなかったワタクシは、この映画でもってその時代のらりぱっぱー♪なおかしさをこの身で実感したのでありました・・・ドラッグはダメ。ゼッタイ。by西村○美。
それにしてもハー○ン○ッツのリッチミ○クはうまい・・・ 【合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)】さん 9点(2004-07-27 23:25:48)(笑:1票)
5.このキレっぷり大好き。ジョニーもデル・トロも、こういう演技を評価されて欲しいもんです。 【denny-jo】さん 9点(2004-03-08 17:00:11)
4.最高!最初から最後までラリパッパ一色、男前のはずのデップとデルトロは見事なまでのイカれっぷりだしストーリーもあったもんじゃない。でも好きです。オシャレな映像と曲に加えて主人公2人の役者魂というものを見せていただいたので大満足。デップの作品の中ではこれが一番!
続編もあるらしいので楽しみです。 【RITA】さん 9点(2003-11-30 15:52:55)(良:1票)
3.いやもうすばらしい。ベニスに死すと並んで生涯の収穫にあげたい一作。
べネシオとジョニーの怪演があまり凄いので、傑作なのか駄作なのかわけがわからなくなるとこもすごい。
展開らしい展開もないまま、何が目的かもわからない主役二人のラリパッパが汚物まみれで延々と繰り広げられる。スクリーンで見た日にゃそうとうたまらないだろう。その「うんざり」させられた観客に向かって、「これは悪夢だ、最後まで付き合いやがれ!」というテリー・ギリアムの罵倒が叩きつけられてる気がする。
ヒッピー・ムーブメントにおける、平和への近道という大義名分を失ったクスリが生み出す不毛の時間と人間たち。その泥沼の中で好きなだけのた打ち回る主役二人を、あくまで愛嬌たっぷりに延々と描きつづけたギリアムの「反吐」は、なかなかデリシャスだ。もうDVDで永久保存版にするしかないキュートな快作。ギリアム監督、「ドンキホーテを殺した男」マジで作ってください、頼んます。 【あにさきすR】さん 9点(2003-10-19 04:07:41)(良:1票)
2.とにかくスゴイ。最後はどうなるのかなって思って観てたら、最初から最後までキマってて結局訳わかんなかった。内容はともかく、ジョニー・デップのキマってる演技なんかもかなりリアルで面白かった。いろんな意味で目が離せない映画。俺は好きだけど、多分気に入らない人のほうが多いだろーね。 【296】さん 9点(2001-06-19 01:16:32)
1.超うけた!ベニチオ・デル・トロがデブトロで、なかなか笑えました。ジョニデもデルトロもやっぱカメレオン俳優ですね~。クリスティーナ・リッチーも出ててよかった。彼女の映画出演の選択には脱帽です。なかなかセンスいいね。最後まで凝視してしまった映画でしたわ。 【sala】さん 9点(2001-06-03 21:24:35)
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【点数情報】
Review人数 |
100人 |
平均点数 |
6.06点 |
0 | 2 | 2.00% |
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1 | 1 | 1.00% |
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2 | 1 | 1.00% |
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3 | 10 | 10.00% |
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4 | 11 | 11.00% |
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5 | 15 | 15.00% |
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6 | 16 | 16.00% |
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7 | 17 | 17.00% |
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8 | 12 | 12.00% |
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9 | 7 | 7.00% |
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10 | 8 | 8.00% |
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【その他点数情報】
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