みんなのシネマレビュー

天使のはらわた 赤い教室

1979年【日】 上映時間:79分
シリーズものエロティック漫画の映画化
[テンシノハラワタアカイキョウシツ]
新規登録(2005-03-17)【まぶぜたろう】さん
タイトル情報更新(2015-03-01)【3737】さん
公開開始日(1979-01-06)


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監督曾根中生
キャスト水原ゆう紀(女優)土屋名美
蟹江敬三(男優)村木哲郎
栗田よう子(女優)
原作石井隆
脚本石井隆
曾根中生
撮影水野尾信正
配給日活
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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1.《ネタバレ》 過激な性描写があってこそ描きうる、切なさ、虚無感、そして人間の業に潜む狂気と恐怖。まさにポルノというジャンルの真骨頂。
物語を額面通りに受け取れば、「かつてレイプの現場をブルーフィルム(死語かな)に撮られ、自殺未遂を犯し、今また自分の前に現れた不器用ながらも誠実そうな男に裏切られ、自己破壊的な道を辿る薄倖の女性」。ってことになるのかもしれないけれど、この作品、印象としては、その枠に収まらない「何か」があります。
上述の物語の概要は、あくまで主人公・村木の視点によるものに過ぎない訳で。いや、彼の見ていないところで我々が目撃する彼女の姿からも、「そうかも知れない」と思わせるものがあるのだけど、それはあくまで「かも知れない」に過ぎない訳で。
結局、村木は、そして我々は、自分たちが勝手に描いた幻想に囚われ、苦しんでいるだけなのかも知れない。悲しい運命に絡め取られた女性、という幻影に囚われた、囚われざるを得ない、男の悲しき滑稽さ。残酷なまでの滑稽さ。
中盤の10分以上にわたって繰り広げられる、凄絶なまでの濡れ場シーン。ほとんどホラー、なんだけど見てて切なくもなってくる、人間の弱さ。ラスト、2人の姿を遠くから捉えたショットは、前半の公園のシーンの変奏でもあり、それだけに、もう元には戻れないという感覚が。そして女は、揺らめく水面の幻影の中に消えていく・・・。 鱗歌さん [インターネット(邦画)] 9点(2022-01-29 09:43:14)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 7.44点
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