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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(9点検索)】
6.《ネタバレ》 原節子が結婚について哲学している…。「晩のおかずは何だい?」「晩は未定です」これが夫婦の会話かい!まるで他人の家庭を除いているような余所余所しさがありますが(実際そうなんですが)、ある意味ではこの上なく平和的で安心感があります。胃袋を切り落とすとかいう話が始まってからは、こちらも胃を締め付けられる思いでしたが。それから「これだから日曜日は嫌いだ」という佐野周二の台詞には思わず納得してしまいます。自分も何故か日曜は切なくて遣る瀬無くて、一週間の内で一番嫌いです。人生は惰性的ですが、そんな中にも転がり込んで来る風船がある…。明日よ明日の風を吹け! 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-04 12:40:49)(良:2票)
5.《ネタバレ》 やったあ!これもまたまた観ることが出来た。成瀬作品と溝口作品なら以前、CSで放送した際に全てビデオに録画してあるという親戚に借してもらって、今朝、早くから観たけど、いやあ、笑える。笑える。これも見たいのに、近所のレンタル屋にはない。何故だ?そんなことよりもまずは原節子が上手い。しかも、思い切り笑わせてくれる。姪の香川京子が汽車の中で夫に日本地図を無理やり書かされ、折角書いたのに夫には「キュウリか?」と馬鹿にされたと言われ、それを聞いていた原節子が今にも噴出しそうなのを堪えながら「酷いこと言うわね」ていうシーンがやたら可笑しくて笑い過ぎて涙出てきた。参った。参った。原節子には本当に参った。他にもこの映画でも同じ成瀬監督の「おかあさん」同様、香川京子が可愛い。夫の口調を真似する所のあの可愛さときたら忘れらなくなりそうです。そのぐらい本当に可愛い。二人の女優の演技を見ているだけでもやたら笑えて、清々しい気持ちになれる。その他では男優陣に眼を向けると小林桂樹が抜群に良い味を出している。相変わらずひょうひょうしていて見ていて楽しい。作品全体を包み込む何ともユーモラスな会話とやりとりにまたまた成瀬巳喜男監督にやられた。あぁぁぁ、これもDVDで欲しい。とにかく楽しくて楽しくて、あっという間に終わってしまった気がする。 【青観】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-09-01 10:12:19)(良:1票)
4.成瀬監督の作品をはじめて観ようと思ったのもみんなのシネマレビューのおかげです(笑) 結論から言いますとこれは見事に私のツボを直撃しました。銃撃戦はありません。誰も死なない映画、いわゆる何も起きない映画ですが非常に面白い! 何かを説明しようとするとき、それを台詞ではなくて情景やこころの描写によって説明することが映画の醍醐味だと私は感じます。 監督は観る者の「想像力」をよほど信頼して映画を作っているということが伝わってきて好感を持ちました。 私は想像力を喚起させる映画をなによりも愛します。あの胃弱の亭主は亭主関白のように見えて滑稽なほど頼りないところが哀愁を誘います(笑)あのキャラクターは大好き。 男の描写がうまいからこそ「女」の存在感が活きている、そのように感じました。特にラストシーンは腰をぬかすほど驚きました。ああいう終わり方もあるのだなぁと妙に感心したのですね。庭に舞い降りた1つの風船をめぐってなぜか夫婦が何かにとりつかれたように激しい打ち合いを始める。もう最高です。涙が・・涙が止まりませんでした。 笑いの涙が。 あの風船とあの夫婦・・・それをどう見るかはまさに観客の想像力に委ねられているのではないでしょうか。 私もこの映画から自分だけの真実を見つけ出しました。 【花守湖】さん [地上波(吹替)] 9点(2006-01-28 20:18:19)(良:1票)
3.面白い、面白い、面白い!同じコンビの「お嬢さん乾杯」でも書いたけど原節子のこういう「主張する役」ってすごく魅力的。夫(佐野周二)から「話があるからこっちへ来い!」と言われた時の、さりげなく無視して流し台の前でお茶づけかき込んでるシーンの演技なんかもう絶品です。小津映画での、ひたすら控えめに笑みを浮かべている彼女しか知らない方がこれ観たら、ぶっ飛んじゃうんじゃないかなあ。ホント、なんていう事もない一組の倦怠期を迎えた夫婦の日常を描いただけの話、しかも根本的な問題は解決されないままに終わってしまうんだけど、内包されてる世界の豊かな事といったら・・・、言葉に出来ないですね、これはもう。しかも水木洋子の脚本が脇役ひとりひとりに至るまで、人間観察が行き届いていてずば抜けて上手い!いやあ、人間って本当に面白い!こういう小品にこそ、成瀬監督の特質が発揮されているような気がします。この映画を前知識なしに大きなスクリーンの前で鑑賞出来て本当に良かった、フィルムセンターさんに感謝です。原節子の実像って、この映画のヒロインに実は一番近いんじゃないのかなあ・・・。(→フィルムセンターの成瀬監督特集にて) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(吹替)] 9点(2005-10-28 12:46:40)(良:1票)
2.香川京子「『何だそれは、キュウリか?』って・・・」原節子「え?」香川京子「キュウリって言ったわよ!」ここで香川京子が泣きます。原節子は「まあ、それは失礼ねえ」とか言いながら可笑しいのを堪えています。もう、このシーンだけでも何度も見たい!(ちなみにキュウリとは、香川京子が描いた日本地図のことです・・・)成瀬の映画で庶民の日常そのものを描いている作品って、実は意外と少なく「驟雨」はその中の一つです。小気味よいテンポとささやかなピアノからなる、ほんとに小品といった感じのこの映画は、それでもいつものように全く手抜きがありません。商店街の雰囲気や、まだ道路の整備されていない住宅地の佇まい。たった一つの画面から様々な心情を映し出す撮影と照明の素晴らしさ。そして大げさにデフォルメされた人物たちのおかしさあふれる抜群な演出。幼稚園での会合のシーンなんて、例えば脚本を見ただけで、あれだけ連続性に富んだ映像を創造できる人はいないと思います。この年、成瀬監督は他に「妻の心」と「流れる」を上梓しています。しかも「驟雨」の前は「浮雲」!この事実を前にただ驚愕するしかないです。今ではもうそんなことはありえないから。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-09-24 01:52:46)(良:1票)
1.《ネタバレ》 小津ではお目にかかれない原節子である。『めし』よりさらに翳っている姿は、開き直った強さも具備して、ちょっとそら恐ろしい。妻のそのようなバイタリティと向き合うことになる夫は、頼もしく感じる反面辛くもあろう。対(つい)を極める凄い映画だ。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-11-01 22:13:28)
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【点数情報】
Review人数 |
13人 |
平均点数 |
8.46点 |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 2 | 15.38% |
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8 | 4 | 30.77% |
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9 | 6 | 46.15% |
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10 | 1 | 7.69% |
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【その他点数情報】
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