みんなのシネマレビュー

運命じゃない人

A Stranger of Mine
2004年【日】 上映時間:98分
ドラマサスペンスコメディロマンス
[ウンメイジャナイヒト]
新規登録(2005-08-05)【かんたーた】さん
タイトル情報更新(2015-01-27)【イニシャルK】さん
公開開始日(2005-07-16)


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監督内田けんじ
キャスト中村靖日(男優)宮田武
霧島れいか(女優)桑田真紀
山中聡(男優)神田勇介
山下規介(男優)浅井志信
板谷由夏(女優)倉田あゆみ
眞島秀和(男優)梶徹也
近松仁(男優)丸尾誠二
脚本内田けんじ
製作中村雅哉
日活(PFFパートナーズ)
TBS(PFFパートナーズ)
IMAGICA(PFFパートナーズ)
配給クロックワークス
編集普嶋信一
録音岩倉雅之
その他IMAGICA(現像所/協力)
あらすじ
婚約者に棄てられた真紀は独りで生きる決意をする。サラリーマン宮田は帰宅した途端、親友で探偵の神田に呼び出される。失踪した宮田の婚約者あゆみに関する情報があるという。ヤクザの浅井組長は意外と金に苦労している。出会うはずのない人々が巡り合い、事態は意外な展開を見せる。

】さん(2008-04-20)
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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39.《ネタバレ》 とことん不器用で呑気でいいやつなサラリーマン宮田くんの周囲で、“実は”巻き起こっていたある一夜の騒動を巧みな構成で描く“タイム・スパイラル・コメディ”。

むむむ、巧い!ずばり、見事!
と、絡み合ったストーリーのパズルが次々に解かれていく様を目の当たりにして、自らの感情を口走ってしまった。こういう「巧い映画」を観ると、よくそういう風になる。

時間軸を巧みにずらして、効果的にストーリーの全貌を見せていくというアイデアを礎にした映画は、「パルプ・フィクション」以降各国で作られているが、ついに日本でも本家に勝るとも劣らない(とは言い過ぎかもしれないが)傑作が誕生した。と、思う。

ストーリーの軸に「大金」が存在するというのは、このタイプの映画の“定石”とも言える要素で、今作においてもその要素は存在するのだが、この映画が素晴らしいのは、最終的に登場人物たちが得るものが「金」ではないということだ。
そして、主人公は、端から終わりまで「大金」の存在すら知らないままであるということ。
それはすなわち、この映画の描く主題が、他国の娯楽映画のように“一獲千金”的なことではなく、呑気な主人公を軸とする“人と人との繋がり”であり、詰まるところ“人の感情”ということを意味する。

そのことが、この手のアイデアによる他の映画とは一線を画すような、今作ならではの“なんだか温かい”余韻を生み出していると思う。

娯楽性と同時に、人の感情を“さりげなく”描き出す素晴らしい映画だと思う。 鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-15 16:22:11)(良:4票)

38.《ネタバレ》 これはとてもセンスの良い作品です。時系列の切り取り方も巧い。前知識がなければ少し引っ掛かりや違和感、疑問に感じさせる部分を、細かい伏線として時間ごとに氷解させていってラストに向けて全容を把握できるすっきり感。セットも設定自体も移動も少ないし小物や色合いも特徴づけているのであまり深く考えなくてもすぐ作品の基本構成や時系列が頭に入る。冒頭の捨てシーンかなと思った部屋貸しシーンもオーラスでの時間の表現に使っていてうなった。善意と同情に満ちた感情移入できる主人公3人、せつなさコミカルさ満載のやくざ、全部巻き上げられてしまった女詐欺師。こっちもすっきり感。ありもしない札束に中村靖日以外全員が右往左往。当の主人公中村本人は大金には蚊帳の外で恋愛問題にかかりっきり。優秀なコントシナリオだなあ。うーん、感心した。脚本に力量を感じた。伏線含めてもう一回見直したくなるのはメメント並み。レストランでの探偵の恋愛説教にはズシーンと身にしみた。中村靖日の普通ぽさ、は素晴らしいの一言。中村靖日相手のヒロイン役に役名桑田真紀っていう元巨人桑田真澄氏の嫁の名前を使ったことの確信犯ぶりにニヤリ。これは秀作。 タッチッチさん [DVD(邦画)] 9点(2016-09-01 16:38:46)(良:2票)

37.《ネタバレ》 面白い!最近のベストワン。絶対にもう一度観たくなる。脚本が素晴らしい上に、全ての役者がぴたりとはまっている。特に宮田役の中村なくしてこの傑作は無かったかもしれない。霧島れいかのせつない感も好きだし、浅井組長がまたとてもいい感じを醸し出している。CGだらけの大宣伝映画では、味わえない快感だった。
ブタノケ2さん [DVD(邦画)] 9点(2009-03-22 03:05:27)(良:2票)

36.《ネタバレ》 「アフタースクール」を観て、監督の内田けんじを知り、本作を観ることに..めちゃめちゃ面白かったです!! いや~ “ツボ” でしたね~ 後半は、至る所でクスクスと..笑いをこらえるのが大変..(色んな独り言もつぶやいてました..汗) はっきり言って98分ではもの足りなかったです~ もっと、もっと、続きを観ていたかった~..こんな脚本が書けるなんて、内田けんじ!ただ者じゃ~ない!すばらしい!ほんと、才能を感じます~ 評価としては、限りなく10点に近い 9点です!(ほぼ完璧!) ちょっとキビシイけど、最後、宮田と神田がゆっくり朝飯を食ってるシーン..そこまでに至る“説得力”のある説明シーンが無かった..それがあれば 10点満点 です! う~ん惜しい... コナンが一番さん [DVD(邦画)] 9点(2008-12-24 12:52:03)(良:2票)

35.《ネタバレ》 最初はこの手の邦画によくある、ひとりよがりの暗いグダグダ・ウジウジ映画かと思っていたら・・・
中盤から急展開。素晴らしいです。
皆さんが書いてるように脚本と演出の勝利。
もう一つ付け加えるとすると、登場人物がみんな憎めないやつばかり。
私は特にヤクザの組長のキャラにはまりました。
組長役の山下規介さん。おそろしいくらいの演技力です。
もっともっと注目されてもいい人だと思います。
人に見ろ~~!と薦めたくなる映画!邦画もまだまだ捨てたもんじゃない。 うさぎさん [DVD(邦画)] 9点(2008-06-13 10:56:27)(良:2票)

34.《ネタバレ》 宮田クンと真紀ちゃんの馴れ初めシーンがございます。 宮田クン「 家はどちらなんですか 」 真紀ちゃん『 家は‥‥ ないんです 』 ‥‥‥  真紀ちゃん『 私に興味は ないんでしょうか 』 宮田クン「 興味は‥  あります よ。」 って宮田クン。 ここんところが大好きなんです。まるでチグハグなこの会話が微妙に成り立ってるんですが、このシーン大好きなんです。正直、タイムスパイラルがどうのこうのというよりも 恋愛妄想擬似体験感覚に陥ってしまうんです このシーン。淋しげで鬱な表情の霧島れいかにちょっと胸キュンでした。そのことカミングアウトいたします。 3737さん [DVD(邦画)] 9点(2010-01-01 23:33:56)(良:1票)

33.《ネタバレ》 多人数主役のストーリーが巧みに絡みまくるオムニバス的なラブクライムコメディムービー。特に有名なキャストもいない新鋭の監督作品ですが、すべてのキャストに文句のつけようもない味があり、テンポやたら良くて、脚本も良い。あっという間に終わりすぎて、しかも完結してないので、終わってしまうのが惜しいと感じました。いいセリフ、場面もあるし、笑えるところも多いのでまた見たくなる、心に残る一本。『電話番号をなめんなよ』、これにつきます。
追記(09/02/10):しょうがないのかもしれないんだけど、2回目見たら、案外興奮できませんでした。10点つけるのは何度見ても夢中になってしまう映画だけとしてるので、断腸の思いで-1点。 すべからさん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-23 14:58:53)(良:1票)

32.携帯電話では相手がどこから掛けているのかわからない、というのがこの話の原点となる発想だったらしい。アイデアを最大限に活用した傑作ですね。
前作も面白かったですし、こういった才能ある人がうかばれないと悲しくて仕方ありません。くだらない商業映画に取り込まれて潰されてしまうパターンもよくあるので用心してもらいたいです。 カラバ侯爵さん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-26 13:09:31)(良:1票)

31.もうほんとに痛快でした。日本映画も捨てたもんじゃないぞ!こういう脚本・監督がでてくるんだからまだまだやれるんじゃないでしょうか? 最近ではむしろメジャーな映画にがっかりさせられることの方が多いような気がする。。。端役のキャラクターなど隅々まで気持ちが行き届いた作品。ラストがよくって久々に観てよかった~と心から思いました。監督・スタッフ・出演者の方々、すべてに感謝! はちかつぎひめさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-08-28 16:28:04)(良:1票)

30.上手いね、おもろいわ~。脚本勝負の映画が好きだからハマちゃいます。男って人には神田のようにズバッと言えるんだろうけど、実は宮田くんのように引きずっちゃうんだよね。マキちゃんの事何も知らないくせに好きになっちゃう、でもってマキちゃんが宮田くんにいうセリフも効くんだよなあ。この映画の肝となる宮田くんのマクラの振り方が抜群なので、ラストのサゲが決まってますね。本当は巻き戻しが無い方がバシッと決まって好きだけど、それじゃ宮田くんがあんまりだしなあ。マキちゃんはホントは運命の人なのか?やっぱり運命の人じゃないのか?それを知りたいような知りたくないような実に尾を引きます。さあ、今から2回目観ようっと! 亜流派 十五郎さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-29 21:08:49)(良:1票)

29.《ネタバレ》 マンションを買ったものの女に逃げられてしまった冴えないサラリーマン。その友人の探偵と、探偵に素性をつかまれた女詐欺師。そして、暴力団組長。失恋したサラリーマンのたどたどしくも新たな恋を予感させるストーリーをベースに、裏の世界が少しずつレイヤーを重ねるように順に追加されていき、まったく違った様相を魅せてくれます(この内田は魅せてくれる内田ですね)。時間を少し巻き戻してから重ねていくので、前のストーリーと時間が重なったときのちょっとした驚きと、なるほど感が心地よいです。あと、霧島れいか、いいですね。 camusonさん [DVD(字幕)] 9点(2024-04-14 17:28:43)

28.《ネタバレ》 やはり映画の本当の面白さというものは、一度だけでなく二度、三度見て初めて発見できるようだ。
最初余り惹かれなかったのに、どうしてこうも引き込まれる“何か”を感じるようになるのだろうか。
この映画を再評価するキッカケは何だったのか。そうだ、画面を支配する豊かな“黒”のコントラストだった。
フィルム・ノワールやジョンアルトンのキャメラ、クリント・イーストウッドの映画を思わせる暗黒の空間。
それに男達を破滅へと導く運命の女(ファム・ファタール)たち。
だが、この映画の題名が示す通り劇中の女達は彼らの“運命”とはならない。
恐ろしく平和なまま、ほぼ何も変わらないで終わるあっけなさ。
俳優たちの何処かそっけなく冷めた雰囲気も手伝い、余計にそんな印象を受ける。
「現金に体を張れ」や「パルプ・フィクション」といったジグソーパズルを組み上げていく流れだが、先達と比べると余りに物足りなく感じるだろう。俺も欲を言えばあと30分足して一発ブチかまして欲しいくらいだ。
その分、突拍子な脱線や意味もなく人を殺傷して台無しにするようなマズさも無い、その安心感が心地良い見事なシナリオで出来た傑作である。
マンション、ドアのポストに鍵を入れる女。
その女の語りから始まるファースト・シーン。
男に逃げられた女、女に逃げられたサラリーマン、探偵、ヤクザと様々な人物の視点が積み重ねられていく。
会話が多くを占めてはいるが、冒頭の鍵の場面や妙に印象的な探偵の黒衣、タクシーを追うスピード感、浮気調査を物語る写真の数々など映像で魅せるシーンも多い。
神田が探偵だったのは意外だった。まさか今までの流れでヤクザが出るなんて誰が想像できただろうか。いや、宮田のワケあり風な彼女の話からして気になってはいたけどさ。
神田のパートになると突然マフィア映画みたいな空気が流れはじめる。
かといって、神田が出会うヤクザたちは人殺しの集団というよりは、本当は気の良い不良という感じ。ボスがスゲーくだけています。
むしろ「殺すぞおっ!」と言っていたトラックのオッサンの方がヤクザみたいだった。
あれで本当に死んでたら完璧ギャグ。
最初は神田の良い奴ぶりに惚れ、何時の間にかボスのカッコ良さに惚れる映画です。
自ら組員のために危険を犯す行動的なボスとかマジ理想の上司。 すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2014-08-31 19:40:36)

27.《ネタバレ》 
最初に一言。何も情報が無い状態で見るべし。

見て損はしない。というか、邦画の宝の一つ。

見てから、皆さんのレビューを楽しみましょう。

よくよく計算された脚本。
まず違和感や緊張感のあるシーンを見せておいて、後で、なるほどと紐解いていく。
こういう本を書ける内田監督尊敬します。

役者もみなさん素晴らしく、この作品に参加できてよかったですねと言いたい。

ほとんど突っ込みどころがない大好きな作品ですが、
気になる点はほんの少し
主人公が走ってタクシーを追いかけるシーンが長い。
主人公の行動が変わるシーンなので長く流したいなら、深夜で走り出したタクシーに追いつける理由が欲しい。一応タクシーが走り出す先は赤信号だけど、ちょっと弱い。そう思うぐらい走るシーンが長いw

レストランのウェトレスのコーヒーの注ぎ方が素人。男の人はちゃんとやってます。

まぁ、作品の素晴らしさからすればどうでもいい事ですが。
まぁまぁさん [DVD(邦画)] 9点(2014-08-05 09:38:32)

26.《ネタバレ》 Aはごく普通の青春ドラマの装いで始まる。Bの、泣き出して気味悪いですか、なんてのがいい。おごってもらって悪いからと自転車こぐのもかわいい。でもがぜん映画が動き出すのはCになってからだ。携帯電話ができてメロドラマのすれ違いが出来なくなったと後ろ向きに考えてはいけない。新しい道具もどんどん使いこなしていくように映画は舞台を提供してきていたし、これからもそうだろう。見えないところでとんでもないドラマが進行していた、という楽しみ。映画が始まったときは、ベッドの下に○○○が隠れていたりする種類の映画とは思っていなかった。表情に別の意味が与えられていく。時間ずれてドラマに裏打ちがなされていく。義憤にかられての怒りと思っていたものが、早くトンズラしたい焦りだったり、走って追いかけてくる者も、あとで読み直される。鞄を抱きかかえてた意味も。これが初見だった中村靖日、その後朝ドラの「ゲゲゲの女房」で見、今の朝ドラにも出てる。いいキャラクターなのに、便利な脇役として消費されないで欲しい。 なんのかんのさん [DVD(邦画)] 9点(2013-12-05 09:23:51)

25.《ネタバレ》 初めて見たときの衝撃、面白さは、最高。俳優も女優も知らない人ばかりだったが、こうゆう世界もあることを強く実感。映画の面白さを改めて教えられた。冒頭のレストランのシーンが秀逸。 竜ヶ沢中段さん [DVD(邦画)] 9点(2013-10-21 22:13:30)

24.《ネタバレ》 おもしろい。でもどなたかも書かれてましたけどやくざの親分が一番得してるというのもなんだかなあという感じでした。 pokobunさん [DVD(邦画)] 9点(2013-08-16 21:05:38)

23.とても面白かったです!最初のうちは面白味はまったくありませんが、「このシーン、実はこういうことでした」という種明かし、しかもそれがひとつではなく、幾重にも折り重なっていたというところが素晴らしいです。ただ、全体的に漂うチープな雰囲気が残念でした。 ramoさん [DVD(邦画)] 9点(2012-10-21 23:08:26)

22.見終わって「おおお面白い!」と叫びました。お金を掛けなくても良い映画は作れる、というモチベーションの監督は好きです。内田監督作品の中ではこれが一番面白いと思いました。探偵がかっこよくていい人ですね。こんな友人を持つ宮田君は幸せ者です。 ひなりょんさん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-31 01:16:15)

21.《ネタバレ》 「お前,そんなところにいたのかーーーっ」という作品であります。
宮田君がタクシーを追って全力で走るシーンが好きです。
まきげんさん [映画館(邦画)] 9点(2011-08-17 15:56:14)

20.《ネタバレ》 タイトルからして好き。ひとりの善良でお人よしの男の周りで巻き起こる或る夜の出来事。しかし当の本人は全く気付いていない。凄い大変なことが起こっているようで、良く考えてみるとそうたいしたことでもない。札束にしたって・・・宮田君には悪いが、彼のガッツポーズは何度見ても笑える。 きーとんさん [DVD(邦画)] 9点(2010-08-05 22:54:29)

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【点数情報】

Review人数 178人
平均点数 7.83点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
431.69% line
531.69% line
61810.11% line
73016.85% line
87642.70% line
93921.91% line
1095.06% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review11人
2 ストーリー評価 9.06点 Review16人
3 鑑賞後の後味 9.12点 Review16人
4 音楽評価 6.25点 Review8人
5 感泣評価 5.00点 Review8人

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