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嫌われ松子の一生

MEMORIES OF MATSUKO
2006年【日】 上映時間:130分
ドラマコメディファンタジーミュージカルロマンス小説の映画化
[キラワレマツコノイッショウ]
新規登録(2005-11-03)【ボビー】さん
タイトル情報更新(2024-02-27)【イニシャルK】さん
公開開始日(2006-05-27)


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監督中島哲也
助監督武正晴
滝本憲吾
演出山田一善(アクションコーディネーター)
キャスト中谷美紀(女優)川尻松子
瑛太(男優)松子の甥・川尻笙
伊勢谷友介(男優)龍洋一
黒沢あすか(女優)沢村めぐみ(水沢葵)
香川照之(男優)松子の弟・川尻紀夫
市川実日子(女優)松子の妹・川尻久美
柄本明(男優)松子の父・川尻恒造
キムラ緑子(女優)松子の母・川尻多恵
柴咲コウ(女優)明日香
片平なぎさ(女優)片平なぎさ本人役
ゴリ(男優)大倉修二
竹山隆範(男優)教頭
谷原章介(男優)佐伯俊二
宮藤官九郎(男優)八女川徹也
劇団ひとり(男優)岡野健夫
武田真治(男優)小野寺
荒川良々(男優)島津賢治
BONNIE PINK(女優)綾乃
谷中敦(男優)「白夜」マネージャー・赤木
AI(女優)女囚A:唄
山下容莉枝(女優)女囚B:家族
土屋アンナ(女優)女囚C:プライド
山田花子〔女優〕(女優)女囚D:思い出
本田博太郎(男優)『女弁護士篇』の犯人
榊英雄(男優)めぐみのボディガード・リーダー
マギー(男優)(男優)刑事(松子殺害事件の捜査員)
甲本雅裕(男優)修学旅行先の売店の男
木村カエラ(女優)超人気シンガー
角野卓造(男優)校長
大久保佳代子(女優)岡野の妻
木野花(女優)婦警
濱田マリ(女優)紀夫の妻
渡辺哲(男優)刑事A(小野寺殺害事件の捜査員)
山本浩司(俳優)(男優)刑事B(小野寺殺害事件の捜査員)
蒼井そら(女優)スカウトされた女の子
あき竹城(女優)係官
嶋田久作(男優)牧師
木下ほうか(男優)ひかり荘一階の住人
奥ノ矢佳奈(女優)子供時代の松子
江口のりこ(女優)
土平ドンペイ(男優)
浅野麻衣子(女優)
田中要次(男優)サスペンスドラマの刑事
阿井莉沙(女優)アイドル歌手
笠菜月(女優)子供時代の久美
今井悠貴(男優)子供
舟山弘一(男優)
田村泰二郎(男優)
出演ユリ・ゲラー(劇中テレビ映像【ノンクレジット】)
長嶋茂雄(劇中テレビ映像【ノンクレジット】)
光GENJI(劇中テレビ映像【ノンクレジット】)
原作山田宗樹「嫌われ松子の一生」(幻冬舎文庫刊)
脚本中島哲也
音楽ガブリエル・ロベルト
渋谷毅
作詞BONNIE PINK『LOVE IS BUBBLE』
中山千夏『あなたのこころに』
AI『What Is A Life』
五輪真弓『恋人よ』
作曲BONNIE PINK『LOVE IS BUBBLE』
馬飼野康二『古い日記』
都倉俊一『あなたのこころに』
五輪真弓『恋人よ』
木森敏之「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ」
編曲佐藤準『パラダイス銀河』
木森敏之「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ」
主題歌BONNIE PINK『LOVE IS BUBBLE』
挿入曲和田アキ子『古い日記』
中山千夏『あなたのこころに』
中谷美紀『Happy Wednesday』/『まげてのばして』/『恋人よ』/『水色の恋』
AI『What Is A Life』
阿井莉沙『USO』
光GENJI『パラダイス銀河』
撮影阿藤正一
製作島谷能成(製作総括)
細野義朗(製作総括)
近藤邦勝(製作総括)
東宝(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
TBS(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
ホリプロ(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
S・D・P(スターダストピクチャーズ)(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
パルコ(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
配給東宝
特殊メイク原口智生(特殊メイクコーディネート)
美術桑島十和子
編集小池義幸
録音志満順一
照明木村太朗
その他TBS(映像提供)
日本テレビ(映像提供)
NHK(映像提供)
あらすじ
子供のころ病弱な妹に父親の愛情が偏りすぎて、あまり愛情を受けずに育った川尻松子はそれでも美しく育ち、やがて教師になるが、ちょっとしたことがきっかけで辞職させられる。ここから松子の転落人生がはじまる。 愛情を受けずに育ったがゆえに強く愛情を求め、どうしようもない男たちばかりにひっかかり、傷つき、ついに53歳になってしまった松子は・・・。原作小説の松子の一生を、哀しくも明るいミュージカル風に仕上げた異色作。

花守湖】さん(2007-04-18)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想(9点検索)】

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29.《ネタバレ》 うわあ~何か物凄いものを観てしまった気がする。この映画、内容はとんでもなく悲惨な話なのに、何故だ?最後の方なんて感動してしまった。松子の妹(市川実日子)の「お帰りなさい!」と松子(中谷美紀)の「ただいま!」には完全にやられました。不覚にも涙してしまった。まさかこんな暗くて悲惨な物語に感動するなんて、予想もしませんでした。松子の女性としての愚かさ、したたかさはまるでどこか「風と共に去りぬ」のスカーレットの様だ。本当は物凄く心の弱い人間なのに強そうにふるまうその姿は正しくスカーレットそのもの!そして、そんな松子の不幸な人生を演じた中谷美紀のあまりのぶっ飛んだ演技に、私の脳裏はがつんとやられました。これだけの不幸な物語を監督の中島哲也監督は素晴らしい映像の数々、あまりの不幸な物語をまるで一種のファンタジー映画の様に描く辺り、本当にお見事としか言いようがありません。早くも今年の洋画も含めてのナンバーワン候補に会った気がする。10点でも良いぐらいの本当に凄い映画ではあるけど、「火曜サスペンス劇場」の片平なぎさはちょっとやり過ぎの気がするので、マイナス1点!しかし、間違いなく私の中では2006年を代表する傑作の一つであることだけは変わりません。 青観さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-03 19:20:20)(良:4票)

28.《ネタバレ》 毒々しい人工甘味料で過剰にデコレートされた画面の中あふれかえる雑多な登場人物たち。中島哲也監督によって人形のように配置され操られる彼らは、もはや俳優である必要がない。キャストの相当数がお笑い芸人やミュージシャンで占められるのはそのためだ。そんな中、松子を演じる中谷美紀だけが、喜怒哀楽も血も涙もある人間として強烈なバイタリズムの輝きを見せる。監督が用意する緻密で窮屈な枠組と、そこからはみだそうと目を瞠るばかりの生命力を発散させる女優。反目しあう二人ながら、往年のハリウッド映画さながらにスクリーンいっぱいに浮かぶMIKI NAKATANIの冒頭のクレジットが、この主演女優への最大の敬意と賛辞を表していて素敵だ。映画が主人公松子の一生をミュージカル調に語るのは、パンケーキを食べ百貨店の屋上でミュージカルを観た父との幸福な時間に彼女が生涯囚われつづけるからだろう。パンケーキが象徴するのは松子が何度も挫けそれでも信じた、愛だ。おどけ顔で必死に父の愛を望んだ彼女は、よりによって思い出の場所でその死を知り、「どうすれば私、愛される娘になれるの?」と悲痛に歌う。ただいまと言ってもおかえりと言ってもらえず、おかえりと言ってもただいまと言ってもらえぬ嫌われ松子。彼女が最後の最後に見つけるのは、切望しながら自ら見過ごしてきた、けれどちゃんとそこにあった、いくつもの愛だ。ラスト、襲われ突っ伏した松子は仰向けになり、星空を見上げ立ち上がり、その愛の一つを握りしめ、一歩二歩と前へ進む意志を持ってうつ伏せに倒れる。幾度となく「人生が終わった」と思いながら、それでもさっさとその人生を終わらせたりはしなかった彼女にふさわしいその最期。たとえ同じ犬死にであっても、彼女の倒れる向きとその意味は180度違う。美しい背中で階段を昇る松子を待つのは妹久美だ。階上の部屋で姉の愛を求めた妹。そして父の拒絶に苦しみながら、自らこそが妹を拒みつづけた姉。人に何をしてもらうかではなく何をしてあげるか。劇中示されるその言葉のとおり、愛されるためでなくただ愛するため、松子はその階段を昇る。その時彼女はあれほど必死に追い求めた愛を、思いがけずその手にしている。おかえりとただいまをかわしあえるこの上ない幸福、そして滑稽なおどけ顔など見せずとも浮かぶ父の笑顔。松子は愛されていた。そんな素晴らしき愛を、川尻松子はようやく心のままに噛みしめるのだ。 BOWWOWさん [映画館(邦画)] 9点(2009-11-21 15:17:52)(良:2票)

27.監督が中谷美紀を下手クソと罵倒してたそうですが、この監督そんなに偉かったの?と思ったのは私だけでしょうか?。「下妻物語」で少し売れたけど、世間的には彼女の方が知名度あるだろうし、CM作ってるようなギョーカイ人が自分はゲージツもできますと映画作ってるようでヤな感じです。しかし・・・これは面白いです。不覚にもここ最近では一番涙出ました。私はある程度以上涙こぼれたら、人を泣かせることだけでも凄いと思うので基本的に低い評価しません。こんなもんで泣くのかと軽蔑されても全然かまいません。たしかに一瞬のインパクトが全てのCMの連続のようだし、語り手の重複やストーリーの不満など違和感を感じることも多かったですけど、思いっきり自分の土俵で相撲をノビノビと取っているようで好印象です。ミュージカルシーンはミュージッククリップみたいでケバケバしく稚拙で悪趣味かもしれないけど、それが魅力的じゃないですか。「ムーラン・ルージュ」的悪趣味さですね。とくに刑務所でのシーンが昂揚感あって好きです。丁寧な作りこみと観客に刺激を与えることに対する熱意をこそ評価すべきと思います。おそらく本作はオヅやミゾグチやヤマナカやナルセなどといった偉大な先人の映画の延長線上にはないかもしれません。いや、映画じゃないって言う人も多いんでしょう。でも、私にとっちゃそんなのどうでもいいことです(そんなこと言えるほど「映画」とは?なんて判っちゃいないので)。最後に内容について少し。人殺してる主人公を簡単には肯定できませんが、結果的に彼女の存在により救われた人(龍やめぐみ)がいるわけで、それを外から眺めて知ってる観客の我々から見れば彼女の人生に価値がないなんて全然思えないし、波乱万丈の人生を過ごせたことだけでも十分彼女は幸せじゃないでしょうか?。若くして職を失ったとか、人殺して刑務所に入ったとかで「人生終わった」と言いますが、実際は本人全然そんなこと考えちゃいません。勝ち組や負け組みなどという言葉が流行る現在において彼女の強さは羨ましいです。私は松子の一生が嫌いどころか愛おしいです。キャプラの某作品より本作の方が素晴らしき哉人生って私は思えますね。褒めすぎかな?。 しったか偽善者さん [映画館(字幕)] 9点(2006-07-10 22:51:08)(良:2票)

26.中谷美紀は好きじゃないが、この映画は素晴らしかった。役者の誰もがはまり役だったし上手く引き出していた監督もいい仕事している。映像面ではあまりにも狙いすぎていて好き嫌いはあるが、優秀な音楽が上手くカバーしていてあまり気にはならないはず。後半の中谷美紀の演技がすでに限界を超えてる感じがして「よく最後までやれたな~」と思ってしまう。最後の「まげてのばして」の曲でうかつにもウルってきてしました。やはり中谷美紀は好きじゃないが、彼女の頑張りに9点献上。 オパオパさん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-03 16:11:09)(良:2票)

25.《ネタバレ》 人を愛し愛されたいと言う誰もが抱く感情を、
松子は人一倍強く持ち、大切にし、それに従うまま生き抜いた。
何度騙され裏切られても、彼女は愛する事を決して止めず、
転んでも決してタダでは起きず、どん底からでも這い上がっていった。
それでも人間とは弱く儚い生き物。
かつては愛に生き抜き、どんな逆境や不幸のどん底でも笑顔を絶やさなかった彼女が、
最後の数年はその影など跡形も無く、絶望の果ての諦めに佇んでいた。

しかし、彼女の死に際の行為は、かつての教師たる影を匂わせる。
「未来を担う前途ある若者たちに、自らのように道を踏み外して欲しくない」
「一寸先は闇。 だからこそ、時間を無駄にせず懸命に生きて欲しい」
これも彼女なりの一つの愛であったように、私には感じられた。
そんな彼女の人生の最期は、何とも呆気無い、何とも悲しい幕引き。
あまりにも救われない人生の結末と現代社会のリアルさを見せられ、
それまでのミュージカル調に明るく鮮やかな色彩が、一瞬にして闇に落ちる。

愛とは、正義とは、誠実さとは、いったい何なのだろうか。
彼女の人生を「無意味、空っぽ、下らない人生だ」と哂う人もいるかもしれない。
しかし、本当に彼女を哂えるだろうか。
幼少の頃に父親の愛情を切望していた彼女が原点だとして、それ以降も
愛を求め続けたのは、ただ単に淋しさや愛に飢えていたからではないと思う。
彼女は、ただ自分に微笑んでくれる温かさが欲しかっただけなのではないだろうか。
愛する人たちの笑顔を見れれば、彼女にとっては充分だったのかもしれない。

母のように温かく包み込み、少女のように可憐に純粋に愛でる彼女の愛は、
あまりにも大きく心地が良いため、その価値にすぐに気付くことが難しいのだろう。
失った後に初めて気がつく彼女の存在価値。
自分の中にかけがえの無い何かを確実に残していった、彼女の深さ。
心から愛した相手の心の中に自分の存在を残し、この世を巣立っていった彼女には、
それが何よりの幸せの証なのかもしれない。

鑑賞中、そんな彼女の幸せをどんどん切望している自分に気がついた。
そして終盤、なぜか涙が止まらなかった。
その後の清々しい気持ちは今でも覚えている。
「曲げてのばして」の歌が、今でもたまに私の頭の中で流れる時がある。
私の心に粋な残り方をしてくれたこの映画に、感謝の意を述べたい。 港のリョーコ横浜横須賀さん [映画館(吹替)] 9点(2007-07-31 17:10:02)(良:1票)

24.《ネタバレ》 映画館で予告編を観て、女の子の妙な表情や色彩に嫌な感じがしていたので避けていたのだが、ツタヤで旧作扱いになったので借りてきた。観てびっくり。まったくとんでもない映画だった。
松子は心理学か精神医学か、その世界の用語で言えば共依存の典型的な症例なのだろう。両親の愛に恵まれずに育った松子が不幸に吸い寄せられるように転落していく悲劇の物語。しかし画面はひたすら華やかでミュージカル仕立てでアップテンポ、コメディタッチでもある。それがまた哀しさを際だたせるのだ。何よりも特筆すべきは邦画にありがちな映像の安っぽさや、たどたどしいテンポ、音楽の陳腐さが微塵も無い事。脚本、映像、美術、編集、特殊効果、音楽、何もかもが邦画の水準を突き抜けている。ただの1カットたりとも手抜きが見られない緻密な映像だ。そして主演の中谷美紀の迫真、美人女優のプライドも何もかもかなぐり捨てたような演技、存在感、まさしくプロの仕事。監督はCM畑出身らしいが、尋常ではない映像の細部までのこだわりはその為なのか。この監督は出演者やスタッフを罵倒して追い詰めることでも有名だそうだ。そういえばクリント・イーストウッドの現場は穏やかで決して声を荒げたりすることは無いそうだが、スタイルの違いなのだろうけど、日本人には罵倒、叱責でネガティブに追い詰めたほうが力を発揮するのかもしれない。 ロイ・ニアリーさん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-14 20:35:15)(良:1票)

23.観ていくたびに不快になってしまいます。しかし、なぜか惹き込まれてしまいます。女の人をグーで殴ってはいけないのに、と思いつつ、グーで殴られた女の気持ちって、そういうもんなのか…、と妙に納得したり。松子自身は一生懸命、愛されるために頑張っているだけ。だけど空回り、というか、自分が幸せを願おうとすればするほど、誰かを傷つけてしまう。これって、とても哀しいことだと思う。自分から嫌われようとするのではなく、偏見や誤解から、わけもなく嫌われる。しかしそれでも時間は流れ、人生を生きていく。裏切られても殴られても自殺に逃げなかった松子は、不幸だけどとても強い人間だと思った。コメディ映画かなと思って観てみただけに、強烈な衝撃と妙な感動を覚えました。日本石油のCM『レーサーひゃっくう』から、よくぞここまで演技力のある女優になったなぁ、と思ったので、中谷美紀さんに9点献上。 どんぶり侍・剣道5級さん [DVD(邦画)] 9点(2006-11-19 23:42:13)(良:1票)

22.監督が中谷美紀を美人女優の位置を保つように撮ったと云っていたわけがわかります。
美しかったですもん。顔が写っていない後ろ姿ですら奇麗。
品がありました。原節子とか、昔の女優さんのように品がありました。
褒め過ぎかな??
彼女、ずいぶん辛い思いをしたみたいだけど、途中であきらめてしまわなくて良かった。
あきらめなかったことに感謝したいくらい良かったから。 cock succer blues leeさん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-17 23:12:54)(良:1票)

21.音楽がいい!映像がいい!役者がいい!脚本がいい!演出がいい!日本映画でも、あんなおもしろい映画作れるんですネ。見る価値ありデスョ。
小星さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-11 21:01:44)(良:1票)

20.素晴らしい映画でした。あまりに純粋で不器用で、極彩色の地獄の底でも決して汚れることの無い、松子という人に出会えて良かった。 さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-01 22:07:00)(良:1票)

19.《ネタバレ》 たまたま舞台挨拶の回のチケットが取れたので行ってきましたが(市川実日子嬢@少し酔っ払いがステキだったぁ)、ホントは「ポセイドン」見るつもりで、これはそんなには食指が動いてませんでした。最近の邦画にありがちな、チャラチャラやかましいスタイルばかりの映画かな?って。で。「松子」は正真正銘、映画でした。お金の価値が人の価値、いっぱい稼いだから素晴らしい人生、そんな価値観を松子は根底からひっくり返してみせます。松子の転落人生が不幸だ、無価値だと捉える事は容易いでしょう。しかし、映画のマジックを駆使して描かれる松子の人生は、実はそれなりに幸せに見えて、それなりに魅力的だったりします。何をもって幸福と考えるのか、何に価値を見出すのか。それを他者が決め付けるのは大きなお世話だったりする、そんな事をこの映画は考えさせてくれました。【ここよりしばし追記・激しくネタバレ】で、この映画、創作・映画のルール上3箇所大きなミスを犯しているように見えます。1つは死人のモノローグ。1つは二人のモノローグによる人称の混乱。1つは回想シーン内での回想。しかし、これらが全てミスではなくて正当なものだった事が明らかになるのが「内海くんへの長大なファンレター」。人々の記憶や思いとは関係なく、松子部分はファンレターとして1つの作品だったワケです(だからファンレターを出して以降の松子は語りません)。多分、この監督は映画ってモノを判ってて挑発してます。非常に挑戦的態度な映画です。映画は送り手と観客の戦いなのですなぁ。【ココマデ】毒々しい色彩からテクニカラー調、モノトーン、8mmまでを駆使して、様々なジャンルを内包してみせるのも映画ならば、一人の人生にじっくり向き合わせてくれたのもまた映画なのでした。ただ、点と点を結ぶ線の上から更にキュッキュとマジックで太く塗って強調するような説明過剰、サービス過剰な部分が、映画の流れを悪くしてしまっていたので、そこが減点対象。何はともあれ、意外にも『映画を見た』という充実感は、この数年の中でもいちばんと言える作品でした。 あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-27 18:29:07)(良:1票)

18.とにかくクリエイティブ。
今まで見たこともなかったハイセンスな映像と音楽がシャワーのように
途切れることなく降り注いできます。
そこらのハリウッド映画なんて目じゃありません。
それも、ただ勢いがあるだけではなく、心に訴えることも忘れない。
何度も鳥肌が立ち、泣きそうになってしまいました。
時間軸がテクニカルすぎて映画のリズムを崩してしまったのと、
「不幸な人生なのに、彼女にとってはすっごくハッピー!」
という宣伝のわりには松子がハッピーに見えなかったのが
難点ですが、そんなことはどうでもよいと思わせるほどの
圧倒的なパワーがこの映画にはあります。
中島哲也監督にはこれからも日本映画界を引っ張っていって欲しいですね。 Rubyさん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-27 16:49:45)(良:1票)

17.これぞエンターテイメント。「下妻物語」に続くぶっ飛び映像。思わず口ずさむ♪曲げて~伸ばして~。 Q兵衛さん [映画館(邦画)] 9点(2014-02-05 10:18:27)

16.なんか制作者のパワーをもの凄く強く感じる作品だった。救われない話だけど、間違いなく名作。 Fukkyさん [DVD(邦画)] 9点(2012-06-30 02:08:12)

15.傑作。これがゼロ年代の鬼才。このストーリーでここまでのポップさとフラッシュバックのようにシーンを繰り返すなどの手法の斬新さ、そして映画らしさを失わない映像感覚、天才だと思う。一人の女性の一代記というある意味単純なストーリーだが、絶妙に時間軸をクロスさせ、最後まであきさせない。脚本のうまさが光る。時間軸だけではなく、伏線がしっかり張ってあるところも見所。中谷美紀の熱演は勿論最高だった。ただ最後の太った松子だが、中谷美紀の顔は太っていないのでどうしても違和感が残った。エンターテイメントに徹しているかと思えばラストのグライダー滑空のようなカメラワーク(どうやって撮ったのだろう)で川や土手を映し、家、階段まで持っていくあの美しさ、芸術性も見逃してはいけない。 Balrogさん [DVD(邦画)] 9点(2011-05-10 01:18:06)

14.使われている音楽も素晴らしいし中谷美紀さんの演技も文句なし。
松子という女性の一生をコミカルにも切なく表現した良作だと思いました。 なこちんさん [DVD(邦画)] 9点(2010-12-14 06:33:17)

13.コメディ風、メルヘン悲劇。ストーリーはもろ昭和。
終始愛されないズタボロの嫌われ松子の一生にげんなりしつつも、過剰なまでの現代的ポップカラーな映像や、素っ頓狂なミュージカル、多彩なキャストを欲張りかつバカバカしく使った演出に笑わされ、目を逸らすことを許されず引っ張られてしまいました。
若干長くて疲れるし、気も滅入るけど一息で見て笑い飛ばしてやりたい一本。 すべからさん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-27 17:03:57)

12.《ネタバレ》 ラスト近くの病院での太った松子、現実にあんなおばさんたまにいるなぁ~と思った。そんなおばさんたちも昔は若くてきれいで、いろんな恋愛を経験してきてたりするのかな、人は見かけによらないよな・・って全然関係ないことをふと思った。中谷美紀はほんと演技上手すぎる!作品自体もとても面白かった。あんな壮絶な人生があんなあっけなく終わっちゃうなんて・・BONNIE PINKのLOVE IS BUBBLEがかっこいい! のびちゃっ太くんさん [映画館(邦画)] 9点(2008-01-26 00:08:50)

11.《ネタバレ》 嫌われ松子の一生というタイトルだが、原題のように別に嫌われていたわけではなく運が悪かったというか、人生の悲劇。
でも悲劇とは名前ばかりで、松子は必至に生きる。
人生の中でよくあるささいな行き違いや家族の喧嘩、気持ちの伝え方という深いところがキッカケになっているので深いし浅くない。
まぁ松子の性格にも欠点はあるけれど、純粋で、POPな映像に引き込まれた。
内容は現実的で、生きること考えさせられる映画。
コミカルだからこそ逆に重い。これが普通の撮り方だったら、それはそれで良かったかもしれないけどインパクトには欠けたと思う。
松子の生きる姿、幸せとはなにか、愛とはなにか、こういう人生もあるんだ、
実に深い映画。 Sway N Linさん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-12 12:35:11)

10.《ネタバレ》 最近の邦画は面白いなぁ~。これも当たりでした。暗くなりそうな話だけど、コミカルで楽しく見れたのが良かった。嫌われ松子ってゆうか・・・男運悪すぎ松子ですね。松子の半生、かなり濃かったけど、実はこんな人いっぱいいそう・・・ アキラさん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-17 20:17:36)

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【点数情報】

Review人数 208人
平均点数 7.01点
000.00% line
141.92% line
273.37% line
331.44% line
4125.77% line
52210.58% line
6178.17% line
74119.71% line
85325.48% line
92913.94% line
10209.62% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.72点 Review25人
2 ストーリー評価 7.37点 Review35人
3 鑑賞後の後味 6.59点 Review37人
4 音楽評価 7.83点 Review42人
5 感泣評価 6.93点 Review33人

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