みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
7.書きこむ前に自分で点数を決めて同じ気持ちの人間がいないと「俺、変?(汗)」と思ってしまう小心者です(変えはしないですが)ので、【やましんの巻】さんや 【こばやん】さんを初め、皆さんの好意的レビューを読み、「俺だけじゃないんだなー、この気持ち」と嬉しく。(笑) では、心して、感じたままにレビューを… まず、昔の「のび太の恐竜」が凄く好きですが…「時は進んでいる」のを前提にし、 出来る限り懐古主義に縛られて作品を色眼鏡で見る事無く鑑賞しようと誓いました。 結果、もの凄く感動できた。 いい大人の俺様ちゃんが、涙を流してることに自分でもビックリ。 当然、創始者とも言える藤子不二雄先生に大いなるリスペクトも必要ではある。 それは前提。 だが、ドラえもんとは雁字搦めのガイドラインに縛られ変化は許されないるモノではないはずだ。 俺様ちゃん的には「押えなきゃいけない精神・創始者に対してリスペクト」は大事にした上で、「新しい何かを創ろうとする」クリエイターの気概を感じた。 ドラえもんは国民の宝と言っても過言ではあるまい。 故に人の数の想い出もあり、その想い出は掛け替えなく大事だ。 俺様ちゃんにも小学生の時に観に行った想い出もある。 ドラえもんには日常を超えた…太古や宇宙などの世界を感じさせて貰い、ある意味のび太らと一緒に行動した。 そして「不思議なモノに対してのロマン」を今でも感じる心を培って貰えたと思うのだ。 「声優の声が変わった」…「表情に毒がある」…「演出がクドイ」…などなど、色々と不評を聞く。 「もはやドラえもんではない…ドラえもんは終わった…」と。 しかし、本当にそうだろうか? いや、俺様ちゃんはこう思うのだ。 本当に変わらなきゃならないのは「作る側」だけではなく「観る側」…つまり、「我々も」なのではないか?…と。 古き衣に拘らず、新しい姿の下の「精神」を感じ取り、「未来へ」とその精神を伝承する。 それが凄く大事な事なんじゃないかなーと、今回考えさせられた。 ともかく、大人も楽しめる一級の冒険活劇風味のヒューマニズムドラマを魅せて貰ったのは間違いない。 製作者に最大限の賛辞を送ると共に、藤子先生の精神が伝承されている事にも感動をした。 【映画の奴隷】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-12-24 06:16:12)(良:4票) 6.休日の昼間、子どもたちとの暇つぶしに鑑賞。WOWOWの特集放映を録り溜めていることもあり、ドラえもん映画鑑賞が日課になりつつある。 声優陣の切り替わり前の“旧ドラえもん”体制での作品群については、子供の頃からほぼリアルタイムで観ていたので、自分の子どもたちにもその面白さを知ってもらおうと、精力的に再鑑賞をしている。 一方で、新声優陣でのドラえもん映画については、“F先生”の「大長編ドラえもん」が原作でないことによるストーリーの稚拙さに満足しきれないことが多いため、“うたた寝上等”で気軽に観ていた。 ぐだぐだと何が言いたいかというと、要するに今作を「ナメていた」のだ。 12年も前に、これほど良質なドラえもん映画が創り出されていたとは。 正直言って、この映画はドラえもん映画としてはもとより、アニメ映画として確固たる「傑作」の部類だと思う。 よくよく考えれば当然のことである。 今作は、れっきとした“F先生”原作のドラえもん映画の記念すべき第一弾「のび太の恐竜」のリメイクなのだから、ストーリーテリングにおいては一定以上のクオリティが確保されている。そこに最新のアニメーション表現が加われば、そりゃあエキサイティングな映画になる可能性は充分にあったわけだ。 そういう可能性をまったく考えず、声優陣が変わったことによる安直な“食わず嫌い”と、「もう大人だから」という意味のないレッテルを自分自身に貼り付けて、今作を今の今まで観ていなかったことは、一ドラえもんファンとしてまったくもって恥ずべきことだった。 このドラえもん映画は、想像以上に真摯に原作(大長編ドラえもん)とオリジナル映画に向き合い、リスペクトをし、ただストーリーラインを踏襲するだけではなく、時代に相応しい新たな解釈や、最新の学術に即した恐竜の生態、そしてラストの描写の改変に挑んだ意欲的なリメイクだった。 特に、ラストの改変は素晴らしい。 原作漫画も含め、オリジナルでは、クライマックス後の物語の収束はほぼ“タイムパトロール”に委ねてしまっている。 勿論それは、限られた“ページ数”の中で、大スペクタクルを収めるためのF先生ならではの巧みさだったわけだが、今作はその部分の改変に、リメイクすることの「意義」を見出している。 悪党である恐竜ハンターたちを撃退しすべてが解決しても、のび太たちは「目的」に向かって歩き続ける。そしてついに、自分たちの努力のみで目的地に辿り着く。 この描写が加わったことで、この大冒険を経たことで彼らにもたらされた「成長」が浮き彫りになる。のび太が育てた首長竜“ピー助”が「成体」として育った様を丁寧に描いていることからもそれは明らかだ。 少年と異形の者との交流、“行って帰ってくる”というすべての物語の原型を敷いた冒険譚、それらすべてをひっくるめた「成長譚」としてのジュブナイル性が、「のび太の恐竜」という物語に新たな価値を生んでいる。 その他、意欲的なアニメーション表現についても枚挙にいとまがない。 部屋のサイズ感のリアルさ、超空間を漂う涙、時に敢えて“いびつ”に表現されるキャラクターの輪郭線、それらは一寸「違和感」にも感じたが、「ドラえもん映画」という枠組にありながら、それを越えんばかりの「独自性」を追求した成果として賞賛すべきだと思う。 子どもたちと共に鑑賞したその日の夜、一人再鑑賞に至った。 昼間は抑えていた涙を拭ったことは言うまでもない。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-04-28 21:09:57)(良:3票) 5.《ネタバレ》 『ドラえもん』は、押しも押されもせぬ国民的アニメ。その事に誰も異論はないと思います。であるが故に重い十字架を背負っていると思う。マンネリ化を打破し、“末永く愛され続けるために”断行された声優陣及び作画の一新。10年先、20年先を見据えた大改革でした。その是非を問うたのが本作だったと思います。ココでオリジナル劇場第1作目のリメイクを持ってきた覚悟たるや凄まじいと思いました。旧作品との比較は避けて通れない。ならばいっそ、徹底して比べて欲しい。そんな製作者の意気込みが伝わってくるようです。賭けだったと思います。オリジナルと同等のクオリティならば、思い入れのある方が支持されて当たり前。オリジナルを超えて初めて評価される。そんな分の悪い賭け。果たしてその結果はどうか。自分は諸手を挙げて支持したいと思いました。いや両手じゃ足りない。両足も挙げちゃいましょう。オリジナルへのリスペクトを失わず、されど新作の色を出していく。これぞあるべきリメイクの形だと思いました。特に終盤の展開が素晴らしい。前作で物足りないと感じていた部分を大幅に変更。自力での問題解決にスッキリしました。ラストも注目。何故ボールを抱くのび太のシーンを削ったのか。そこに監督の意思を感じずにはいられない。のび太たちの成長も、ピー助との切ない別れも、それまでのシーンで十分描けたという自信があったのだと思う。だからラストカットは、成長した子供たちの笑顔で十分だった。どんなに名シーンだろうと、“本作では”必要がなかったのだと思います。新ドラシリーズは大丈夫。そう思わせるだけの覚悟と愛情が本作には詰っていました。自分も一ファンとして、旧シリーズ同様の愛情を新シリーズに注いでいきたいと思います。敬意を込めてオリジナルよりも上の点数を付けさせてください。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-07-22 20:15:02)(良:3票) 4.良かった。何が良かったって、僕が子供の頃からずーっと観てきたドラえもんで、未だに感動できたことが、だ。観る前までは、正直、お金を出して観ようとは思っていなかった。今まで慣れ親しんできたドラえもんの声も、画も、変わってしまい、もう僕の中でドラえもんは終わっていた。けれど、よく考えてみたら今の子供たちには、声が変わったことも、画が変わったことも、関係ないじゃないか。場内に聞こえる子供の声を聞いて、そう思った。勿論、あら探しをすれば目につく点はある。でも、僕はいつから純粋に物事を捉えられなくなったんだろう。考えるたびにそう虚しく感じる。それでも、ドラえもんは僕らが、夢に見るけどできない冒険を、僕らの代わりにしてくれている。そういう風に思えた。確かに、こういった子供向け感動作品ならいくらでも溢れている。しかし、巧い描写もたくさんあり、大変感心した。例えば、机の上に置いてあった恐竜のオモチャの使い方。夕日とのコントラストが何とも映える。特に、このオモチャがとても巧く使われていたのが、パパがのび太に昔話をするシーン。このシーンは、結末が見えてしまった後半(それでも感動したけどね!)よりも感動的。そして、月の使い方も素晴らしい。1億年前の世界には時計はおろか、人間自体がいなかった。そこで、時間の経過を感じられる月を有効的に使っていて、とても良かった。しかし、学校帰りに男4人で観に行ったため、きっと子供たちには怖い学ランのお兄さんたちに映ったに違いない。それでも、僕らは感動を分かち合えて良かった。最初は乗り気ではなかったけれど、お前らについて行って良かった!久しぶりに貰ったオマケのキーホルダー(景品も豪華になったなぁ~)、大事にしようと思います。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-03-20 21:20:06)(良:3票) 3.《ネタバレ》 この映画で泣かされるなんて思ってもみなかったなぁ。前半のクライマックス(漫画ではラストにあたる部分)で既にウルウル状態だったけど、ラストでのび太を尻目に仲間のところに行くピー助を切なげに送り出すのび太を見た瞬間から胸が一杯になった。オープニング、カメラワーク、笑いの取りかた、全てが新鮮でたしかに藤子先生の世界観とは異なるけど、そこが逆にシリーズを一新しようとした意欲が見えて好感が持てたし、ドラえもんは前よりも精神年齢が低くなって役立たずになったという点についても、その分のび太がドラえもんに安易に助けを求めすぎるクドさが無くなって個人的には見やすかった。今回のスタッフ総入れ替えは良い結果をもたらしたと思う。アクションシーンが一層贅沢になる一方でタケコプターのシーンの爽快感、友達との葛藤のドラマなど見せ場を丁寧に押さえているし、最後に目的地まで「歩いて」いくシーンも素直に上手いと思った。この映画を見る限りでは渡辺監督は相当なロマンチストなんだなぁ。80年版もずっと前に見たけど、漫画のほうが印象に残っていた自分としては、今更ながらのび太がピー助にちゃんと別れを告げられて本当によかった。とても印象に残った映画なので今回はおまけして8点のところを9点にさせていただきます。ただ、最後に。オマケのドラえもん、「あたたかい目」してないぞ!(笑) 【マイカルシネマ】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-04-04 19:26:15)(良:2票) 2.《ネタバレ》 正直、色々と不満はある。見る前に原作を熟読していったのでどうしてあそこを切ったんだよ、というカンジは否めない。特に、前半はほぼ原作通りに進行したのに、後半は結構カットしているシーンが多くて何だかなぁ…。でも、何だか許せてしまう。それは何故なのか。恐らく画面から熱意が伝わってくる故であろう。物語の構成も原作を多少切ってはいるが、それ自体をよく理解していることが伺えるし、笑わせるところは笑わせて、泣かせるところは泣かせる、という風にメリハリを付けているのも好感が持てる。最新のアニメ技術と音響技術で作った爆発シーンなんかもなかなか迫力があった。そして何より、劇場で一生懸命主題歌を口ずさんでいる子供たちを見て、色々理屈をこねている自分が馬鹿馬鹿しくなったのがこの作品を自分の中で認めることが出来た一番の理由だと思う。童心に帰ればこの作品、ホントに面白い。ラストの原作コマの挿入なんか、思わず涙がこみ上げてきた。次回作にも期待だな。 【ドラりん】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-26 15:32:51)(良:1票) 1.初期の頃の作品も好きですが、新しい体制で制作されたドラえもんの映画も、ええなぁ~ 【くまさん】さん [地上波(邦画)] 9点(2007-08-16 04:16:01)
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