みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
5.《ネタバレ》 「レイフ・ファインズ」目当てで、観にいってしまいました。厳格な家族の中でも、学校でも、「いまいち」な立場のマイケル君がハッスル(笑)して、ドンドンと自信をつけていく様子は微笑ましいものがありました。前半はマイケル君の成長が可愛くて楽しい切ない映画・真ん中に法廷シーンでは、大学生になったマイケル青年の苦悩と後悔がリアルでとても良かった。後半はレイフ・ファインズに替わって、大人になったマイケル氏も渋くて良かった。しかしケイト・ウィンスレッドはすっかり演技派になりましたね。ブルーノ・ガンツ、レイフ・ファインズ、ケイト・ウィンスレッド・・と演技派の競演が見ごたえがありますが、若いマイケル君役の子が最も鮮烈かもしれない・・。 【グレース】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-06-23 18:34:55)(良:1票) 4.《ネタバレ》 たまらない。前半のひと夏の恋はまあいいとして、後半の「朗読者」(語り手)と「読者」(聞き手)を映像化した編集がたまらない。『めぐりあう時間たち』でも、読者と作者、そして、登場人物という構図を用いつつ、巧みな人間関係のドラマを展開したこの監督ですが、今回でもその構図を利用して、すばらしい映像を作っていました。作者と読者、あるいは、この映画の語り手と聞き手は、距離的に離れていて会えないにもかかわらず、モンタージュという媒体によって、距離も時間も超えられるという妙。そして、何より精神的には近いという妙!これって、D.W.グリフィスが作った「海岸ロマンス」(恋人が海で遭難、女は陸で待つ。距離が二人を引き裂く要素となっている。)というジャンルのある種の変奏ではないかと思ったりします。1910年代の原初的な映画の基礎を流用しつつ、きちんと進化を遂げているダルドリーはすごい! 【アイランド・ジョー】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-14 02:44:46) 3.《ネタバレ》 ケイト・ウィンスレットの演技に脱帽。原作のハンナのイメージそのままに、物語る身体を忠実に再現してみせる。出来れば、原語であるドイツ語の台詞だったらどんなにか良かっただろう。(あと、タイトルは何故『朗読者』でなかったのだろう?) この物語は、そして彼女の演技は、語られないハンナの生き様を否応なく想像させる。少年と同じように、僕らは強く惹きつけられる。 ハンナの立ち姿とその因果を見るにつけ、悪とは?善とは何だろう?ということを深く思う。『1Q84』ではないけれど、この世の中に絶対的な悪がないように、絶対的な善もない。善悪とは静止し固定されたものではなく、常に場所や立場を入れ替え続けるものだ。 ハンナは親衛隊であり、ユダヤ人収容所の看守だったことが大罪であった。戦後20年が過ぎ、彼女はナチ狩りの裁判によって断罪される。戦後20年の視点により、同じドイツ国民の名において、戦時の彼女が断罪されるのである。しかし、彼女が罪を認めたのは、「文盲」であり、そのことを自らに恥じていたからだった。彼女には物事の「ほんとう」を知るすべがなかった。そういう意味でこそ、彼女は真の悪人だったのだろう。 善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。 – 『歎異抄』第3章 悪人 衆生は、末法に生きる凡夫であり、仏の視点によれば「善悪」の判断すらできない、根源的な「悪人」であると捉える。 阿弥陀仏の大悲に照らされた時、すなわち真実に目覚させられた時に、自らが何ものにも救われようがない「悪人」であると気付かされる。その時に初めて気付かされる「悪人」である。 善人 「善人」を、自らを「善人」であると思う者と定義する。「善人」は、善行を完遂できない身である事に気付くことのできていない「悪人」であるとする。 また善行を積もうとする行為(自力作善)は、「すべての衆生を無条件に救済する」とされる「阿弥陀仏の本願力」を疑う心であると捉える。 出典: Wikipedia 僕らも本来的に救われようがない悪人なのだろう。それは共同性を超えて、私というものの避けがたい在り方を直視させる。しかし、下記のような言葉もある。実は、ここにこそ僕らにとっての生きる「救い」があるのではないだろうか。 「君は悪から善をつくるべきだ。それ以外に方法はないのだから」(ロバート・P・ウォーレン 『ストーカー』題辞) 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-08-09 21:26:37) 2.《ネタバレ》 よい感じに年を重ねたケイト・ウィンスレットが綺麗です。この魅力が10代にして理解できるマイケル、大物です。誰にでも忘れられない人がいるものですが、はじめての相手に一生魅せられてしまうなんて、バカ正直すぎて、生き方がヘタすぎて泣けてきます。 ハンナの死後、彼女が綴った文字が壁に貼られていたシーンに胸が締め付けられました。ハンナの人生にとってマイケルはどんな存在だったのか、劇中で語られることはありません。が、彼にとってのハンナほどではないにしても、影のある暗い人生の中で、彼と過ごした時間は短くも小さな陽だまりだったんだろうと、前半のキラキラしたシーンがそう感じさせてくれたのが救いです。 ストーリーとは関係ないのですが、英語って甘く優しい、耳に心地よい音を持っている言語だと、朗読シーンを見て改めて思いました。また音楽も美しくてお気に入りです。 これは機内で見たのですが、思いのほか印象に残った映画だったので、再度見に行きました。久しぶりに人に勧めた映画です。 【餅】さん [試写会(字幕)] 9点(2009-07-11 00:25:29) 1.《ネタバレ》 ケイト・ウィンスレットの七変化で、終盤まで一気に観てしまいました。法学部生という立場上、ハンナを守るに守れないマイケルのもどかしさも、実に上手く描かれています。『 【gatto_grasso】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-24 18:31:50)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS