みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
56.《ネタバレ》 まず最初に書いておきたいのですが、タオの家が襲われて以降のあの一連の物語の流れ、あれに関しては僕は釈然としない思いを拭い去れません。僕自身は、「死をもってささげる好意よりも生きたままで持ち続ける交流の方が守りにくく、それだけに一層そちらの方が尊い」と感じるからです。それに普通に考えても、「復讐よりはまずは『警察に通報』だろう」と考えてしまいます。ましてや映画の中盤まで、あれだけ「掛け替えのない」交流を深めてきたウォルトとモン族(とりわけタオ)との「関係」があるのだし、たとえウォルトが病気で死にかけていたとしても(もしかしたらそれゆえ先が長くないだけ余計に)、残された時間における彼らとの「関係」は一層貴重なものになるのではないかと思ってしまうのです。 また、「『あいつら』がいる限りタオとスーには平和は訪れない」といった内容のウォルトのセリフがあり、そのセリフの意味に乗っかった上でのあのラストの展開がやってきますが、僕はあれも結局は対症療法でしかなく、厳しい(そして身勝手な)言い方になってしまいますがそれは最終的にはタオ自身の問題の解決になっていないのではないかと思うのです。劇中のタオ自身には、劇が進むにつれて「たくましさ」の感触が少しずつ感じられてくるのですが、それを差し引いてもなお、「『あいつら』みたいな『やつら』がゴロゴロいるこの世界にあって、あんな解決ではタオ自身が、この先自分の力だけで新たな『あいつら』に対処していけるかわからない」という気持ちが残ってしまいます。 ・・・と、ここまで不平みたいなものを述べては来たのですが、しかしそれにも関わらず、僕はこの映画が大変好きになってしまいました(今回レンタルで見たのが初見です)。それは何を置いても、劇中でのウォルトとモン族、そして言うまでもなくタオとの交流が非常に心温まるものに感じられたからです。同胞であるモン族のギャングたちは「一人前になるための儀式」としてタオにグラントリノを盗ませようとしますが、本当に「一人前」になるためのきっかけを与えてくれたのは、そのグラントリノの持ち主である異人種の老人であり、また血を分けた家族の中で寒々とした思いを味わい続けてきたウォルトの心を再び暖めたのは、やはり異人種の人々であり、とりわけ一人の少年の存在でした。 僕自身は以上の理由から、単純に彼ら二人を「精神的境遇の似た者同士」と見ていたような気がします。そしてそんな潜在的な「似た者同士」を、全くの異人種間でお互いが見出したことが、僕にはとても印象的でした。 また上記僕の不満めいた感想にもかかわらず、例えばラストのあのウォルトの遺言状の口ぶりが、相変わらず辛辣な皮肉屋っぽい響きを失っていなかった点などによって、何だかんだ言ってそういうご都合主義的なように見えるところまで「これは映画だ」と割り切らせる気持ちにもさせます。そしてその結果、映画を観終わった後に残るのは、僕にとって一番印象深かった「老人と少年の交流、そして双方の成長」という大変優しい、そして力強い光景なのです。 【マーチェンカ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-08-11 23:47:12)(良:3票) 55.《ネタバレ》 参った。イーストウッドにやられた。口の悪い、とっつきづらいクソじじいか・・いるよなあこんなじいさん。丁寧だなあと思うのはウォルトの人生の背景ともいうべき日常がきちんと描かれていること。理容室やバーでの友人とのやりとり。ゴミ出しの日常。アメリカにしてはやや小規模な家構えや「初めてオーダーメイドで服を作ったよ」との台詞から、フォードを退職したあとの元軍人の年金ってどのくらいなのかなあとか、自然と彼の生活に関心が湧く。偏屈を振り回して身内に嫌われて、でもお隣のオバサンたちには結構モテてんじゃん。妙なアジアの風習をどっさり持ち込まれて困惑するウォルトじいさん。笑ってしまう。愛すべきクソじじい。なんてかっこ良い死に様なんだ。ちきしょお。涙が止まんないや。あんた凄いよ。前出の背広を何のためにあつらえたのか、鈍い私は観終わって数十分経ってから気付いた。滝のように涙が出た。くそおっ もっと長生きしてほしかったよ、じじいっ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-05 23:49:07)(良:2票) 54.深いです、今の自分はああいう生き方はとてもじゃないけど出来そうにないです。もうじき成人式を迎える自分ですがまだまだガキで何とも浅はかな人間だという事を痛感させられました。あのラストが正しい正しくないとかそういう話じゃないです。そういう話は置いといて、仮に同じ立場だとして恐らく自分なら復讐一択しか思いつかないということが何とも浅はかと思わざるを得なかったのです。ああもどかしい、もっと上手い言葉で言い表せるはずなのに、微妙な表現しかできない自分の文章力、ボキャブラリーにガッカリです。 【ケ66軍曹】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-10-15 05:48:29)(良:2票) 53.《ネタバレ》 監督としてのクリント・イーストウッド、私は今まで苦手でした。今でも苦手です。しかし、これだけは言える。間違いなくこの映画は素晴らしい。そして、これが仮に最後の作品となったなら、最高の終わりであると私は思った。「許されざる者」で初のオスカー獲得、その後も立て続けに評論家達にも一般の映画ファンの間でもかなり好まれ、どの作品も高い評価を得られている。しかし、私にはこの監督独自の重さ、やりきれなさだけがずしりと圧し掛かり、好きになりないでいた。それでも何故だろう?ついつい観てしまう。そして、観る度にやっぱり駄目だ!私には好きになれないと裏切られ続けてきた。それはまるで今度こそ今度こそとばかりに毎回、凝りもせずにナイスネイチャという馬の馬券を買いつづけ外してしたかの如く、今度こその思いで見てきた。そして、今回、やっとこれは私も素直に感動できた。その気持ちは正にナイスネイチャが三年以上ずっと勝てずにいて、高松宮杯(今で言う高松宮記念、当時は二千メートルのG2だった。)で久しぶりの勝利を収めて感動して泣いた時のような気持ちと同じ感じ気持ちにこの映画を観て感じることが出来た。イーストウッドの自分自身の集大成とも言える熱いメッセージみたいなものをあの身体を張っての死で感じると共に俳優としてのかっこ良さ、年老いて尚、アウトロー的なかっこ良さ、あのチンピラどもに向って指を銃のように差し出す仕草の何とかっこ良いこと、床屋での会話のユーモア、タオ、スーの二人に対する厳しさの中にも何か優しさみたいなものが感じられ、ウォルト(クリント・イーストウッド)の遺言状と言える手紙の内容、それを聞いてる時のタオの表情、ラストの海沿いをグラン・トリノの車に乗って走るタオ、それを映し出すカメラワークと美しい音楽、このラストの余韻があればこその傑作になっていて観て良かった。心からそう思う。ところでウォルトがタオをトロ助って呼ぶ度に「キテレツ大百科」みたいだとかただトロて呼ぶのを聞いて寿司が食べたくなってしまった。そんなアホな奴は私だけかもしれない。 【青観】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-05-01 21:55:14)(良:1票) (笑:1票) 52.映画を見るようになった頃に見ました。イーストウッド初体験でした。下調べでイーストウッドの集大成的映画だと知っていて見たのですが、過去作を見ていない自分でも映画はあまりにも面白く、こう思いました。このジジイ、只者じゃない。沢山のイーストウッド主演作・監督作を見てからもう一度グラン・トリノを見ると、数々の名シーンが脳裏に浮かんできて、イーストウッドのキャリアをダイジェストで見ているような感覚になりました。いい映画体験をさせていただきました。イーストウッドの身になにかあったとき、もう一度見ます。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-17 01:00:42)(良:1票) 51.《ネタバレ》 イーストウッドは本作で俳優業を引退すると語っていますが、それは非常に残念なことではあるけれども、しかし引退作としてはこれ以上ないほどの素晴らしい作品だったと思います。 本作は多民族国家米国の現実と、共生、戦争、赦し、戦うこと、生きること、死ぬこと、様々なテーマが重層的に描かれており、人々は作品のそこここに自分なりに琴線に触れる部分や共感する部分をみつけることになると思います。 それを80年近くの人生を生きてきたイーストウッドが暖かい目線で包み込んでいきます。 「荒野のガンマン」「ダーティハリー」と悪党を問答無用に鉛玉で倒してきたイーストウッドのキャラクターが、本作にいたって大きく成長し、新しい次元に到達したような感慨を憶えます。 彼の監督作品、特に「許されざる者」など90年代以降のものは、プロットだけ辿れば激しく荒々しいものなのですが、しかし実際の作品中に流れるのはとても穏やかで静かです。 そして彼の作品が独特なのは、多くのハリウッド欧米系作品が「生きること」を大きなテーマにしていることに対して「死ぬこと」「死に様」を要に持ってきているところだと思います。 本作の主人公ウォルトの「死に様」を、僕は大変羨ましく思いました。 ウォルトは自分なりの「義」を最期まで貫き通しました。たとてそれが不器用ではあってもそれが彼の人生だったのです。 ハリウッド作品にありがちなご都合主義や楽天的ラストを拒否しながらも鑑賞後に決して後味を悪くさせない、イーストウッドの作品。 スクリーンの向こうに生きる登場人物の、エンドロールのその先に続いていくであろう彼らの人生に思いを馳せたくなるのです。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-12-09 13:09:01)(良:1票) 50.《ネタバレ》 孤独で偏屈な老人が最期に命を捧げて友人を守った、単にそういうお話ではない。タオのためでもない、スーのためでもない、こういう形でしか自分を赦せなかったのだろう。なんてやるせないんだ。 老人はかつての戦場のようにやるべくしてやった。その結果返り討ちに合い、スーに無残なことが起こってしまう。 ―――このスーを演じた女性、素人役者に近いかもしれないが、小粋で魅力的であった。(失礼ながら)特段に器量が良いわけでもないが・・・これも、イーストウッド・マジックか。 だからこそ、変わり果てた姿で帰宅したシーンには非常にショックを覚えた。なんてことをしてくれたのか!この瞬間、映画にドップリと感情移入していた。 イーストウッドは古き良き保守的な人間に愛着を示す一方で、勧善懲悪ならぬ“勧悪懲悪”のような構図を好む。本作は佳作にして集大成だと思うが、オスカーにノミネートすら無かったのは、これまでのイーストウッド作品で繰り返し扱われてきたテーマだからだろう。これについては「許されざる者」でオスカーとってるからねと、審査員はそんな気持ちかもしれない。ただ一味違うのは、最期に「許される者」になったという点である。 磨いた愛車グラン・トリノを眺めながらビールを飲むシーン、自分も好きだ。 【ジンロク】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-04-24 08:59:52)(良:1票) 49.《ネタバレ》 昨年とても話題になった映画でしたが、期待に違わず、でした。 てんこ盛りの差別用語や所かまわずツバを吐く(病気のせいだけではないような;)ウォルトさん。 見終わったあとに、この主人公がクリント・イーストウッドの理想の男性像なんじゃないかな・・と一人ウンウンと。それにしても・・エンドロールの映像と音楽!余韻がステキです。 【AKO】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-07 17:02:32)(良:1票) 48.《ネタバレ》 シンプルなストーリーが、すうっと体に入ってきます。最後の懺悔のシーンで、コワルスキーさんの人物造形に、グッと深みがでました。音楽による演出は極めて抑えているところも好印象です(でもいい曲なんだ、これが)。年取ったら、こういう我が儘な偏屈じいさんになりたいって、なんか人生のお手本みたいなものをいただきました。感謝、クリント・イーストウッド監督。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-03 07:23:06)(良:1票) 47.《ネタバレ》 哀しく心地よい余韻、とでも言うのだろうか。とても完成度の高い映画でした。印象に残っているのは、吐血の検査結果を見ながら息子に電話したシーンです。あの局面に、ウォルトのこれまでの人生と生き方が象徴されていました。生死に関わることなので、肉親にだけは伝えるべきかと思って電話をしたはず。でも、肉親にさえ、自分の弱みを見せるようなひと言が切り出せずに受話器を置く。あれは突っ張って生きて来た代償なのだろう。今さらそれを覆すには、頑固な生き方を貫き過ぎた。でも、後悔はしたくない…。その想いがラストシーンへ繋がって行きます。あのラストシーンは一種の自殺です。病気が進行しても、肉親の世話になるような自分を許せなかったのだと思います。タイミング良く、自らの命を差し出すことで助かる友人がいることを天佑とした最期だった。自分は自己犠牲では無く、若者たちの未来に自らの転生的な希望を重ねていたのだと思います。それがグラン・トリノを贈った意味でしょう。そのラストシーンは、同時に演技者としてのフィナーレでもあった。過去に数え切れない程の弾丸を放ってきたイーストウッド。だから今作でも、最後は「make my day」を炸裂させるのかと少し期待していたのだけど、実に見事に裏切られました。拳銃を持たないことで、かえって誰もが「ハリー」を始めとした過去の出演作を意識したのではなかろうか。その回想自体が俳優イーストウッドへのカーテンコールであり、そして、あの「自殺」はイーストウッドが表現してきた正義や勇気と同じ底流を踏む表現だと思います。見事でした。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-06-11 02:47:44)(良:1票) 46.《ネタバレ》 クリント・イーストウッドの俳優人生の終焉が近づいていますが、さすがいぶし銀の貫禄が映像を観ていると伝わってきます。あのため息まじりの低いうなり声がたまらない。仕返しの連鎖や愛する子供達のために命をもって挑んだことは素晴らしい。捨てるものが何もない老人ほど怖いものはないですね。スーがレイプされてからの流れが凄まじく、目が離せない。しかし、あれほど都合よく、しかも皆揃って連射をしてくるものなのかと。こういう地味な映画に高得点付けだすと、歳を感じます。 【マーク・ハント】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-05-10 11:59:12)(良:1票) 45.《ネタバレ》 評判通り素晴らしい作品でした。頑固な老人が毛嫌いしている他人種から受けた本当の優しさ。その優しさに答えていく最中に起きた事件。そして罪の意識・寿命・懺悔の中から導き出した究極の選択。単純でわかりやすい流れでしたが、今の社会に欠けている「何か」のヒントが映画全体からあふれていました。そしてウォルトとモン族・床屋との関係こそが本来の多民族国家アメリカの姿なんだぞといいたかったのだと思います。とりあえず「デカ文字電話機」は笑ったなあ。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-29 22:39:25)(良:1票) 44.前評判が上々なので期待していつものシネコンへ行ったら、「なに?8番シアター(狭い)?人気無いのかいな???」と思ってたら、平日午前中にも関わらずけっこうなお客さんの入りじゃないですか。 こりゃクリント・イーストウッドに失礼ってもんですよ。お願いですから1番シアターで上映お願いします。 狭い館内のせいで近所のアホ夫婦の持ち込みおやつの袋のシャカシャカ音にずーっとイライラしてなきゃいけなかったのですよ。 なんでいい大人がマナー守れないものでしょうかね。 シャカシャカしてペチャクチャしたいならもう少し待ってDVDでもレンタルして自宅で観賞お願いしたいものです。 んで映画の内容はって言うと、良かったですね~。秀作です。 最近、アメコミものかリメークものばっかやっててつまらなくなりかけてたハリウッドに後光が射した感じですね。 特にエンディングは素晴らしかった。 結核か肺ガンか分からなかったけど、余命僅かを覚悟出来た時に人の為にああいった落し前をつけれるって素晴らしいです。 あと、エンドロールも通常の黒地に白文字が流れるのと違って、淡々とした風景なんだけど淡々とした曲との相性がピッタリでとても余韻を楽しむ事が出来た。 シャカシャカ夫婦はエンドロールと同時に退席かと思いきや、ちゃんと最後まで御覧なられてたところは褒めてあげる事にしよう。 【Pea Shan】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-27 23:31:54)(良:1票) 43.《ネタバレ》 久しぶりに映画館で観て良かったと思わせられる傑作だった。クリント・イーストウッドの最後の作品になるという話もあるようだが、もしそうだとしても納得できる素晴らしい作品だ。近年のイーストウッド作品につながる重々しさ、真摯さを感じさせつつ、前半部分では温かいユーモアも加味されている。逆に言えば、そのユーモアが後半の悲劇的展開の巧みな伏線になっているとも言える。 この作品の中で彼が観客に一番伝えたかったことは「コミュニケーションの大切さ」だろう。イーストウッド本人が演じる主人公であるウォルト自身が変わっていく過程やイタリア人の床屋とのやり取り、スーのウォルトに対する関わり方等がそれを物語っている。アメリカは知ってのとおり、多民族国家だ。属性を共有する人々と付き合うだけでも仲間は集まるし、日々の生活には困らない。しかしそれでは個人レベルで言えば閉鎖的でつまらない世界に閉じこもることになってしまうし、国レベルで言えば国民の一体感は共有化できまい。自らの属性をネタにし、他人種と付き合っていくことが、個人の生活を豊かにし、ひいては国民意識を活性化させるために重要なのだろう。この映画の序盤におけるウォルトのように自らの属性を声高に主張するだけでは、反発を買うだけだ。日本でも人種の違いで摩擦が起きることはほとんどないが、「人種」を「性別」や「学歴」等に置き換えれば分かりやすいだろう。コンプレックスである属性を笑い飛ばすのは難しいことかもしれないが、それができなければ多様な属性を持つ人々が仲良く暮らす社会など生まれっこない。僕はイーストウッドの穏健で妥当な考え方に心から賛同する。 この映画で唯一残念だったのはタオ役の少年の演技があまりうまくなかったこと。特に地下室に閉じ込められるシーンは「本気」が伝わってこなかった。 冒頭でイーストウッド最後の作品云々と書いたが、僕としてはそれでは嫌だ。もっと彼の思いをスクリーンで僕たちに提示して欲しい。老いてますます壮んで進化を続ける彼にはこれからも傑作を期待したい。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-26 02:06:12)(良:1票) 42.《ネタバレ》 何もかも計算づくで、頑固爺はモン族のチンピラ達に「丸腰」で立ち向かったのであります。こういう計算が出来る年寄りになりたいものです。 【gatto_grasso】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-07 16:05:36)(良:1票) 41.《ネタバレ》 クリントン・イーストウッドはこういう偏屈ジジイはほんとはまりますね。内容も面白かった!俺のグラン・トリノを貸してやるってセリフはシビレました。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-04-16 08:58:54) 40.映画館で観て「凄い映画だ」と思っていて、久し振りにもう一度観た。 これは名作と言っていい。何故生きながらえるのか、どう死ぬか、暴力にどう向き合うか、男とは、という多くのテーマを上手く描いている。神父との会話のやりとりもまた興味深い。主人公が見つけた自分の「最後の場所」が運命的。 目を背けたくなるところもあるが、最後まで観させる作品としての惹きつけも十分だと思う。 最後の海沿いのシーンで流れる静かなエンドロールも素晴らしい。 【simple】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-04-05 15:39:52) 39.すばらしい作品です。社会の表層しか見えていない人には、退屈に思えるかもしれません。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-07-30 18:59:34) 38.《ネタバレ》 とても良かった!クリント・イーストウッドの実質の俳優引退作、といいつつ後日復活しますが(苦笑)、自らの俳優生活を終わらせるかのようなラストはとても印象に残りますね。ほんとお見事!の一言です。個人的に、遺書にある「グラントリノ」を変にイジるなよ!!というところがとてもこの人らしいと思ったな~。おすすめだと思いますが、本作はある程度の年齢に達してないとあんまり伝わってこないかもね? とっても良作でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-02-18 11:52:35) 37.《ネタバレ》 ウォルトはもうクリントイーストウッドの集大成ともいえるキャラでした。そして彼の引退に相応しい彼らしいフィナーレでした。クリントイーストウッドらしいというのがこの作品への評価であり賛辞です。無名の東洋人の姉弟も素晴らしい演技をしてくれました。日本人にとっては街中であまりに簡単に市民に銃をみかけるのはさすがに違和感があったけど、演出上は銃さえ彼らしいということになるんでしょう。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-09-04 11:21:31)
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