みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
13.《ネタバレ》 あらかじめ白状しておかなければならないが、Can't take my eyes off youは個人的に最も好きな楽曲のひとつである。が、カバーの多いこの曲、私も知っているのはBoys town gangによる方でオリジナルを誰が歌っているかは全く知らず、そもそも本映画で描かれるFour Seasonsというグループも、恥ずかしながら存在自体知らなかった。(実は知らなかったことが幸いする)主人公らによる「若いうちに結婚→破綻で悲惨な家庭」エピソードや「自堕落で無鉄砲な生活の果ての破滅」というイタリアンマフィア映画に極めてありがちなパターンを見せつけられるばかりで、ちょっとうんざり気味になる映画終盤で前述の曲が流れたとき、素直に感動し、この映画に対する全ての感想がひっくり返りました。この曲を好きな人は、絶対見るべき映画です。逆に、特に関心のない方にはたいしてお勧めしません。以下余談:全く宣伝してないこの映画。私が観たのが平日のレイトショーとは言え、観客たった3人でした。確かに人を選ぶ映画と思うけど、もったいないんじゃないの? 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-02 06:37:08)(良:1票) 12.《ネタバレ》 アメリカ本国では評価が今ひとつだったらしい本作。トミー賞を取った舞台に比べると、盛り上がる場面に使われた楽曲がBGM扱いになっている等、手触りの違いが不興だったのだとか。 私は舞台版は知らないけれど、イーストウッド監督は舞台劇を映画の文法に上手く書き直していると思った。情感溢れる描写の数々で、人間ドラマのひだが役者の表情や台詞にきめ細かく反映されていますもん。 物語は一世を風靡したバンドの、立ち上げから絶頂期そして離散へ至るまで、とまあよくある話ではある。にも関わらずジャージー・ボーイズらのこの生き生きした造形はどうだろう。ニュージャージーでの悪ガキだった時代から、ギターとマイクを手に音楽業界を席巻し、トラブルを重ねて年を経る彼らの人生とすっかり同化してしまった。 リアルで活きた台詞と、舞台でも同役を務めた俳優らの演技を超えたリアリティはメンバー本人のよう。J.L.ヤングのファルセット・ボイスには度肝を抜かれる。脇を固めるウォーケンやプロデューサー役のM.ドイルらも、とても良い味を出している。 役者陣が魅力的な上、さらに卑怯なことに(?)音楽の力の凄いこと。正直フォー・シーズンズをきちんと聴いたことは無かったのだけど、現代風にアレンジし直した楽曲群がどれも素敵。わあー良いじゃん、フォー・シーズンズ。さすがにタイトルや歌詞は時代ズレの感があるけれど、シンプルで心地よいメロディは気付くと口ずさんでいたりする。 娘に子守唄に歌った“My Eyes Adored You”が葬儀の場面で流れ、ここらですすり上げてたワタシ、引き続き“Can't Take My Eyes Off You”のイントロが流れた瞬間、目の幅の涙が滝のように流れ出たのでした。 傷つけあってバラけてしまったジャージー・ボーイズ。年月を経て彼らを再びロックの殿堂で結集させて了した、イーストウッドの感性も好きだ。笑って泣いて胸が熱くなる、イケメンはいないけどこの映画がとても好きです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-10-25 17:53:06) 11.イーストウッドの作品ということで期待してみたのですが、なんとも彼らしい愛のある作品でした。見終わった後に幸福感に包まれます。いい映画でした。フォーシーズンズの音楽もステキなんですが、やっぱり劇中のインストルメンタルがなんとも哀愁が漂っていて彼の映画らしさを感じます。若者の青春と成功へのステップアップ、喜び、苦悩、葛藤、悲しみが観客に押し付けることなく描かれています。この映画ステキです。これから見る人には男気のある愛を感じて欲しいなぁ。 【Keytus】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-11 00:17:30) 10.《ネタバレ》 いや~、イーストウッド監督、またまた傑作を作っちゃいましたね。フォーシーズンズって正直知らなかったのですが、シェリーとかは聴いたことありますよ~。いやほんと、すごい歌声ですものね。天性の才能って、こういう方を言うのでしょう。心に残るシーンはいくつもありますが、例えば初めてボブが自曲を披露し、フランキーが歌い初め他の二人も演奏に入ってるあのシーンね。フォーシーズンズのサウンドの始まり、なんかすごく感動的よね。それから中盤。フランキーはとっても義理堅いね。トミーの借金を全部肩代わりして、必死にドサ回りみたいなことするんだもん。家庭と向き合う時間も削って働いて、やっと返済したと思ったら娘さんが他界しちゃうだなんて、、、。それでボブが持ってきた曲が「君の瞳に恋してる」ですよ。もぅ~、胸が、目頭が熱くなりましたよ。この曲、有名だけど、本作を見てからはまた違った感覚で聞くようになりますね。こんなバックグラウンドがあったとは。素晴らしい作品です。元々は舞台で演じられている俳優さんたちを、そのままその役柄で映画に持っていったんですね。主役のジョン・ロイド・ヤングはじめ皆さんとてもいい演技でした。ギャングのボス役のクリストファー・ウォーケンはさすが大御所です。これ以上ないぐらいのはまり役でしたね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-02-14 22:19:16) 9.《ネタバレ》 ちょいと前半がだるめかな~、ほぼ無名に近い俳優さんばっかりだしね。アメリカ人ならよく知ってる級のフォー・シーズンズだろうけど日本人にはあまりなじみのないグループだからなぁ、オールディーズ(50sのアメリカンPOPやロックソング)が好きな人は知ってるかもしれないけど、ワタシもシェリーベイベ~♪ぐらいしか知らなかったし。でもしかし後半からドンドンよくなってきて、あの名曲「君の瞳に恋してる」が流れたときは鳥肌モノ。あぁ~この人の歌だったんだ~、そしてその歌の背景がわかってちょっとホロっときちゃったよ。いや~とっても良かった、さすがイーストウッド監督!新しい人を起用したキャスティングもお見事、今後の活躍が楽しみですね。でも突然カメラ目線で話し出すのには結構ビックリした(笑)だって某監督さんお得意な手法だもん~。手堅いながらお茶目な監督らしい心温まる良い映画でした。 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-02-09 11:49:12) 8.《ネタバレ》 軽やかに飛ぶ映画。 もったいつけたりタメたり、そういう余計な事はしないで省略できるところは省略する、その飛躍が気持ち良く、そのテンポが心地良く。 物語はありきたり。仲間を集めて成り上がって不協和音が生じて解散して。 エピソードは後半になるほど重く。メンバー間のもめ事。莫大な借金。家族との不和。大切な人の死。 けれど、その語り口はあくまで軽やか。名曲の力を借りてリズミカルに駆け、そして飛びます。 齢八十超の重厚なる巨匠イーストウッドの爽快な、気持ちのいい、心地良い、なんと軽妙なる技! 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-11-05 22:01:12) 7.《ネタバレ》 素晴らしい。近年まれにみる傑作でした。 4人のキャラクターがいいね。 揉めてもなんだか内容がショボイのが笑わせる 4人それぞれの視点で藪の中形式で進められるストーリーも秀逸。 変にベタベタせず、まず自分の主義主張がありそれがうがまく機能した時に素晴らしい音楽が奏でられる。 いいじゃないですか。 最後に思いの丈を述べていくシーンで涙が。 たしかにメンバーの中でリンゴスターポジションは嫌かもな。 笑いながら泣いたのは久しぶりです。 【CBパークビュー】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-11-01 17:04:34) 6.以前、劇場の予告で本作を知り、興味を持ったので公開を待ち鑑賞。 かろうじて、ABBAを知っている年代なので、フォーシーズンズは知らないが、耳にした事がある曲は幾つかあった。 メンバー4人中3人は、舞台でも同じ役を経験している為だろうか、見事にハマっていた。 フランキー・ヴァリ演じる役者は、さすがブロードウェイの一員という印象で、知らない曲でも退屈することなく聞けた。 ラストの見せ方は舞台版に合わせているのか予想外であったが、個人的に好きな締めくくり。 グループの成り立ち、メンバーの生き様はクリント・イーストウッドが好みそうな話。 金曜で20時開演のレイトショーなのに、観客が他に3人しかおらず、評価が高い作品の割にヒットしていない印象であった。 【4th Officer Boxhall】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-30 10:51:04) 5.《ネタバレ》 ○他のイーストウッド映画ではお目にかかれない類の作品。○フォー・シーズンズとそのメンバーの歴史をなぞりながら、当時ヒットした曲のライブ映像を見ているような感覚に陥る。曲のシーン以外はテンポ良く、淡々と展開していくところはイーストウッドらしい。○最後のミュージカルシーンはもう少し続いてほしいと思えるものだった。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-27 00:42:58) 4.《ネタバレ》 イーストウッドの作品のすごいところは、作品ごとにそれぞれのコンセプトがしっかりがっちりしていてブレがないのでどんなジャンルでも観ていてイラつきも不安も感じないところです。 本作は映画を頻繁に観ない人でもミュージカルが苦手な人でも楽しめるエンターテイメント、素直に観られる良作だと思う。 古き良き時代のアメリカの夢と栄光と挫折と再生、そして今があるだなあなんて感じました。 思いがけずジョー・ペシの存在が・・・ボブをトミーに紹介したのはジョー・ペシなんですよね? フォー・シーズンズは名前だけは知ってました「君の瞳に恋してる」は80年代にBoys Town Gangのディスコミュージックとして知りました「バイ・バイ・ベイビー」はベイ・シティ・ローラーズの曲だと信じてました。「スリーパーズ」で4人揃った最後の夜に歌っていたのも彼らの曲でした、こういう発見もうれしい。 イーストウッドの作品には「誰この人?」と知らない俳優が多く出演することが度々ありますね、でもみんな結構印象に残るんです「グラントリノ」の神父とか。ハリウッドの俳優の層の厚さにはほんとに驚きます。 「バイ・バイ・ベイビー」がバックに流れただけなのが残念、でもクリストファー・ウォーケンのダンスとキメのポーズで帳消しになりました。楽しい映画を観たあとはほんと気分が良いです。 映画館で観てすぐにもう一回観たいと思えたのはかなり久しぶりです。 【envy】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-09 23:38:30) 3.《ネタバレ》 これまでも映画の中で様々な人間の人生を描き続けてきたイーストウッド。 本作でイーストウッドが取り上げたのが、60年代に一世を風靡したフォー・シーズンズ。 とりあえずその名は聞いたことがある程度の知識しかなかったですが、 曲が始まると、「これも彼らの曲だったんだ!」と聴いたことがあるある曲が幾つもありました。 盗みを働き、仲間が塀の中に出たり入ったりを繰り返しながらも音楽的に実力を付けていく、仲間と苦楽を共にした青春時代。 少しずつ演奏するステージが大きくなっていく。自分たちの曲が次々ヒットする。 やがてグループは人気の絶頂を極めますが、その後は大きな成功を収めたグループの光と影を描き出す。 友情、成功ゆえの苦悩、挫折、グループの分裂、大切な家族の死。それらを力強く乗り越えての復活。 60年代というビートルズをはじめ、魅力的なグループ、ロックスターが数え切れないほど存在した時代。 そんな彼らの人生のドラマを見ていると、イーストウッドが彼らを取り上げた理由が分かるような気がしました。 勿論音楽の使い方も素晴らしく、エンドクレジットでのミュージカルシーンも楽しかった。 (ぎこちなく手拍子を打ちながらリズムをとるウォーケンがなんか良かったな…) 鑑賞後に重く考えさせられることも多いイーストウッドの映画ですが、 素晴らしい音楽にのせて軽快に魅せる本作はとても楽しく鑑賞させてもらいました。 もうとっくに80歳を過ぎたイーストウッドですが、まだまだ元気で映画を撮り続けてほしいと心から思います。 そしてまたいつか自身の映画の主要キャストに俳優イーストウッドを起用してくれると嬉しいのだけど・・・。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-01 16:59:38) 2.《ネタバレ》 日本ではあまり前情報がなく不安でしたが、とても楽しめました。登場人物が観客に向かって語る構成に始めは違和感があったのですが、この構成がラストに活きてます。それもそのはず、調べてみたら原作はミュージカル舞台だったのですね。イチバンの盛り上がりは「君の瞳に恋してる」の場面でしょうか。俳優陣はC・ウォーケンが存在感を発揮しているくらいで、ほかの俳優は映画ではあまり見かけないですね。「音楽」が主役の映画です。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-09-30 19:58:04) 1.《ネタバレ》 ミュージカルでも安定のC・イーストウッド作品。恐るべき84歳です。実話だけにそれほど波瀾万丈な展開はないが、なにしろ音楽が素晴らしい。50年代からキャリアをスタートさせずっと時代遅れにならないF・ヴァリに感激。タモリ倶楽部のテーマソングがフォーシーズンズのメンバーの曲とは知らなんだ。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-09-28 21:56:39)
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