みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
3.《ネタバレ》 映画館で鑑賞して1年後くらいにCSで再度鑑賞。 主人公の女性が女子大生から社会人になる過程を茶道を通して描くという話で、 基本的にストーリーとしてはどうってことがない。むしろ平板。 ただ、私はこういうストーリーがないような映画が好きで、この映画も晩春の 系譜の成功した作品だと思う。 ストーリーは大したことはないが、淡々とした美しい映像により、思春期から大人の女性に 成長する主人公の感情の揺れはすさまじく、ジェットコースターのように上下していき、 彼女の心情に思入れながら見るとこちらの心も揺さぶられる。 個人的には茶道とは何かというより、茶道を通していかに感性を磨くのかが、この映画の 裏テーマのような気がする。感性というのは持って生まれた先天的なものかもしれないが、 磨かなければ研ぎ澄まされないと感じた。 映画館で鑑賞する際、内容キャスト何も知らずに見たのだが、樹木希林がお茶の先生というのは、 少し驚いたし面白かった。一般的な茶道先生のイメージと違って、気さくで重要なポイントでは 厳く、なんか本当に理想な先生を演じてくれた。また、要所では樹木希林のオーラを感じるような、 カットを入れて、樹木希林さんの遺作として掉尾を飾ったよう感じがする。 繊細な感情の揺らぎを描く、日本映画でしか出来ない作品をもっと見たいと思う。 【rosebud】さん [映画館(邦画)] 9点(2019-11-24 11:44:04)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ホッとする作品。 主人公の身の回りにそれなりの出来事は起こるのですが、 直接的な描写はほとんどなく、淡々と時が刻まれていきます。 この淡々とした展開と、茶室の「映像」、そして水の「音」が重なって 醸し出す落ち着いた雰囲気・・・これが実にいい! 今や「和」にか欠かせない女優となった黒木華さんですが、 20歳の初々しさから40代になるまでの様々な表情の変化は絶妙。 そして、先生役の樹木希林さん。 本作の茶室の風情は、この人が居てこそ完成していたと思います。 話が進むにつれ、役というよりも、もはや「樹木希林」本人が 語りかけているかのような感覚になりました。 よくぞこの2人をキャスティングしたものだと・・・本作はこれに尽きると思います。 終盤のシーンでは、希林さんから若き女優へ映画界のバトンが託されている ・・・そんな想像を巡らし目頭が熱くなりました。 それにしてもレビューを書くのは大変です。 感じたままを文章にするのはとても難しい。 おそらく頭で考えているようではダメなのでしょう。 今日はとにかくいい作品に出会えました・・・それだけで良かった。 【午の若丸】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-10-21 16:15:09) 1.清々しい作品。 ほとんどの映画作品が「動」とすれば本作は「静」。 私は茶道は知りませんが、お茶の道の美しさ奥深さを感じさせて貰いました。 黒木華さん樹木希林さん多部未華子さん。 女優3人が実に良い。 その生きざまを見ているだけで、時間を忘れてお話に入り込んでいました。 希林さんがどこから見てもお茶の先生なのは、凄い事。 黒木華さんの深みのある表情も、とても素敵。 原作未読ですが、女性なら同感する悩みを茶道を通して語る。 静かだけれど深いものを、日本の伝統のなか表現する。 素晴らしく美しい作品に仕上がったと思います。 男性ではお父さん役の鶴見辰吾さんの子煩悩な姿が印象的。 女性たちを支える需要な役どころでした。 抹茶に合う和菓子のように、しっとりとした秀作。 【たんぽぽ】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-10-19 16:28:47)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS