みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
4.《ネタバレ》 ヴィム・ヴェンダースさんという人は本当にドイツ人なの?観終わった後に脳裏に過ぎった感想のひとつです。和の心を知っていると言うか知り尽くしている。小津監督への長年にわたるリスペクトの結晶とでも言いましょうか、少々煮え切らなさを感じないことはないまでも非常に居心地の良い作品でした。 主人公演じる役所さんの表情や仕草による演技は素晴らしかったです。台詞に頼らない存在感。清掃会社の担当者への苦情以外にはストレートに感情的な台詞はないに等しい。にも関らず全編通じて語り続ける。流石です。 主人公の背景、生い立ち、過去といったものは殆ど語られない。それなのに日々のエピソードを通じて少しづつ明らかになっていく素顔。実際にはストレートに明らかになることはないのですが、観客がそれぞれの主観をもって想像するに足る材料を投げかけてくれています。私も自分なりに解釈し、反芻し、疑問と納得がないまぜになりながらも満足して観終えることが出来ました。 終始具体的な説明なしの寡黙な作品は多々ありますが、本作は寡黙ながらも大いに語りかけてくれる秀逸な作品でした。これまでどう生きて来たか?そしてこれからどう生きて行くか?今のままがいいのか?答えなんかありませんね。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(邦画)] 9点(2024-12-28 16:17:09)(良:1票) 3.よかった・・・。監督の感性が私はとても好きです。文庫本を読んで眠りにつくときのあの感覚は、私もあります。 とても綺麗な作品でした。 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 9点(2025-01-11 22:16:43) 2.ヴィム・ヴェンダースといえば「ベルリン天使の詩」ぐらいしか知りませんが、いやほんとよかった。 日本映画なのに台詞が少ない。 役所広司が素晴らしすぎる。 主人公の平山さんは、きっとある程度地位を築いてからのリタイヤ組なんでしょうが、それにしても達観している。 「足るを知る」 理想の生き方のようでもあるが、物足りなさを感じる自分は、凡人なのでしょう。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-11-17 21:57:40) 1.《ネタバレ》 優しい余白のある映画です。 終始チャーミングな役所広司の所作を観ながら、私の頭の中には「諦観」「達観」の二つの言葉が渦巻いていた。 この機会に改めてこの言葉の意味を調べてみた。 「諦観」 ①本質をはっきりと見きわめること。 ②諦め、悟って超然とすること。 「達観」 ①広く大きな見通しをもっていること。 ②目先のことや細かなことに迷わされず、真理・道理を悟ること。 ③俗事を超越し、さとりの境地で物事にのぞむこと。 平山さんはどっちなのかな?と思う。 どっちでも無いのかも知れない。 私の中でまだ答えは出ていない。 追伸 OL役の長井短(これまた素敵な芸名だ)が妙に気になりました。 【たくわん】さん [映画館(邦画)] 9点(2024-02-26 12:03:45)
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