みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
4.《ネタバレ》 光と影のコントラストがとても美しい。 背景となる舞台もスゴいですね、パースが歪んでいてとても変な空間だと思う。 遠近感がオカしいんです。椅子にしても異様に高かったり、扉も歪み、家も傾いているし、、、 建物の隅っこや部屋の奥、開いた窓などに影ができて、それがとても深い「闇」をつくり出している。 光と影がその造形の異様さを強調するのです。 とても歪んでいる作品、しかしその奥にとても美しいものがある。。。 それは登場人物の大袈裟で大胆な身振りからもいえます。 その身振りから狂気が伝わって来るかの様。 手のひねり方にしても、表情にしてもなんといいますか、、、とても繊細なものを感じます。 言葉にしても、とても美しい余韻を残す。 音楽もとてもお洒落で好いんです。 チェザーレが目覚めるところは薄気味悪くてゾッとする。コワい、、、 「自分の寿命はあとどれくらい?」なんて訊いちゃダメですよ!絶対に「明日だよ」とか、そういう答えが返ってくるんだから。。。 ストーリーとか全く記憶できないんだけど、この異常なまでの映像美と怪しさに退廃に9点。 解説を見ても、当時としてはかなり型破りなことをやり (CGとかぜんぜん無い時代に異様な空間を創り出そうとしたのは凄いと思う) それがとてもプリミティブでリアリティがあるんだと思う。 どこまでが現実でどこからが夢かわからない。 「光の強いところには強い影が存在する」みたいなことを読んだことがあります。 この作品では「影」がとても大きく支配している。 光と影が作る幻想、、、とても怪しい世界、歪んだ「美」、、、、カリガリ博士! 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-22 00:04:42)(良:3票) 3.コントラストを利かした白黒の映像、カリガリ博士の強烈な風貌、斜にセットされ不安定だが幾何学的で幻想的な舞台美術…等々、まるで奇怪な夢でも見ていたかの様な60分でした。《ネタバレ》物語りといえば、精神異常者の妄想という古典的なオチで終るサイコ・ホラーなんですが、見方を変えれば様々な解釈が出来る風刺映画。カリガリ博士とは黒幕のことで、戦争指導者を痛烈に批判しているというのは時代背景からして大いに納得。 何回でも見たくなるコワイながらも不思議な映画でした。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-08-23 23:25:01)(良:2票) 2.ドイツ表現主義の代表作。夢遊病者と香具師が街を恐怖に陥れる…と書けば聞こえはいいものの、とても面白いとは言えない物語を見事に装飾する表現の数々に感動しました。歪んだ美術、死人のようなメイク、手書きの字幕、実に無声映画的な演技など、どれをとっても素晴らしい。映画館で観ることができて本当に良かったです。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-04-12 08:08:52) 1.この時代の映画って今見ると斬新。チープな表現だけど、本当にそう思う。だって、真似できないでしょ?嘘っぽくなっちゃうし。あの妙な間を作るカクカクした動き。影の絶妙な間誤付き。セットもかなりイカしてた!ちゃんと伏線にもなってるし。だからオチにも衝撃を受けた!博士がちくとカワイイ。 【れこば】さん 9点(2004-06-23 21:29:19)
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