みんなのシネマレビュー

大いなる幻影(1937)

The Grand Illusion
(La Grande Illusion)
1937年【仏】 上映時間:114分
ドラマ戦争ものモノクロ映画
[オオイナルゲンエイ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-05-30)【イニシャルK】さん
公開開始日(1949-05-21)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督ジャン・ルノワール
助監督ジャック・ベッケル
キャストジャン・ギャバン(男優)マレシャル中尉
ディタ・パルロ(女優)エルザ
ピエール・フレネー(男優)ド・ボアルディユ大尉
エリッヒ・フォン・シュトロハイム(男優)ラウフェンシュタイン所長
ジュリアン・カレット(男優)カルティエ
ジャン・ダステ(男優)教師
マルセル・ダリオ(男優)ローゼンタール
ジャック・ベッケル(男優)英国人士官(ノンクレジット)
ガストン・モド(男優)
小山田宗徳(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
永井一郎(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
脚本ジャン・ルノワール
シャルル・スパーク
音楽ジョセフ・コズマ
作曲ヨハン・シュトラウス2世「芸術家の生涯」
撮影クリスチャン・マトラ
クロード・ルノワール(カメラ・オペレーター)
ジャン・ブールゴワン(アシスタント・カメラマン)
配給フランス映画社(リバイバル時)
ザジフィルムズ(再リバイバル時)
美術ユージン・ローリー
字幕翻訳山崎剛太郎
あらすじ
第一次大戦末期。フランス軍大尉ボワルディユ(ピエール・フレネー)と少尉マレシャル(ジャン・ギャバン)は、偵察中にドイツ軍の砲撃を受けて捕虜となる。彼らはユダヤ人のローゼンタール(マルセル・ダリオ)と脱走計画を練るが、収容所所長のラウフェンシュタイン(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)は、ボワルディユらを厚遇していた。滅びゆく貴族という同じ立場の二人は、奇妙な友情と尊敬の念で結ばれていく。巨匠ジャン・ルノワールの代表作。

円盤人】さん(2004-10-25)
全てのをあらすじ参照する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞 エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【変更順】
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想(9点検索)】

別のページへ(9点検索)
1


6.映画では、男女や友人同士といった人間社会の「感情」を描いたり、自然風景の美しさを描いたりすることはあるが、人間の生き方そのものを「美」として表現しているこの映画はなかなか稀有である。それが少しも浮き上がることなく、色あせた収容所の壁の中で、まさに窓際に咲く一輪の花のように、鮮やかに映えている点は素晴らしい。「貴族社会」というと、「世間知らず」「脱世」というようなイメージが先行してしまうが、そういうところゆえに生ずる美しさ、というものを感じることができた。歴史の授業では、貴族文化は権威を誇示するものという面を強調されて教わってきたが、そんな一面で捉えられるものではなく、世俗を超越した、気品あふれる「花」のような美的感性を無視することはできないと感じた。対照的にジャン・ギャバンの演技は実に世俗的で、この対比がまた人間模様をかもし出していて、実に楽しい。 神谷玄次郎さん 9点(2004-02-24 00:24:49)(良:4票)

5.身障者になり戦場で華々しく戦えず、収容所長としてしか帝国と皇帝にたいする貴族としての責務を果たせず忸怩たる思いのドイツ人将校。皇帝亡き共和国フランスに他の一般人将校との壁を感じつつ祖国のために戦う旧体制の残滓であるフランス人貴族将校。二人の関係を象徴するのは、洗いざらしの白手袋と一輪のゼラニウムである。持ち物検査に際し、名誉と信義を重んじなければならない貴族将校には口頭での誓約だけで済ませる同じ階級のドイツ人将校。これでは脱走に参加するわけには行かないだろう。しかし、同時に他の将校を逃がさせることにより貴族軍人としての祖国への責任を果たす・・・何年ぶりにしたであろう貴族としての矜持、白手袋をつけて・・・。不毛な要塞に咲いた一輪の花は、孤高の貴族階級の象徴である。フランス人貴族将校が銃弾に倒れ、亡くなったあと、手折られるゼラニウムは、騎士道の体現者の死を暗示させる。 Waffeさん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-10 17:13:15)(良:2票)

4.《ネタバレ》 こんな歴史的名作を、私ごときが今さらもっともらしくアレコレ誉めても、大変に嘘クサイし、第一、それは多分私の役目じゃない(ははは)。でもやっぱり、こりゃスゴイ映画だと思うので書いちゃう。やっぱり各シーンが生きてます。1ショットに、空間的時間的動きが収められる手腕、全く時代を感じさせません(ってか、その後ウン十年の映画の「進歩」って、何なんでしょね?)。しかしこれ見よがしの「映像美」大安売りには決して陥らず、おかげで最後はまさに「とっておきのラストシーン」が光っています。そういや後半の、エルザがランプ片手に歩くシーン、横からスポットライトを照射して撮影してるので、後ろの壁面への影の出来方が明らかにヘンなんですけどね。でもこれも一つの映画的効果、やはり「暗闇の中で灯を持つエルザ」というモチーフのための必然性すら感じてしまう(気のせいだろうけどな)。 ま、それはさておき、ストーリー的には、作品世界自体が「大いなる幻影」である---ってオイ↓【しったか偽善者】様のレビューをパクるなっての。いや私も全く同感、いざ書こうとしたら、ずでにお書きになってた! 現実にはありえないでしょ、と思える程に人間関係が和やかで、肯定的な描き方。が、これはイコール現状肯定、という訳ではなく、「でもコッチの方がよくないかい?」みたいな感じで、そっと平和と人間讃歌を謳い上げています。だからこそ「幻影」が効果的なのでしょう。、一見、幾つかのエピソードに分かれたストーリー、しかし主題は確かに掘り進められていく。演芸会の途中で、ドゥオーモン奪還の一方が入り、舞台は中断されてラ・マルセイエーズの合唱となる。私は正直、舞台の続きが見たかった。そんな愛国心丸出しの国歌で楽しい舞台が中断されたのが残念だったのだ。フランス人が私と同じ感想を持つとは思えんけど。ま、どっちみち、前半で描かれた大脱走計画は頓挫、盛り上がったエネルギーは不発に終わる。そして、所長とボアルディエとの国境を超えた友情・敬意、それは最終的に、脱出する二人とそれを匿うエルザとの関係に託され、花開く。彼らとて、帰国しても待ってるのは軍隊生活、しかし今や新しい希望出来たのだ。雪の山岳地帯に消えていく彼らと、それを「すでに国境を超えたから」と見逃すドイツ兵。二人は自分達が「見逃されている」事に気づいたかどうか・・・。溜息の出るラストシーンであります。 鱗歌さん 9点(2004-02-14 23:00:59)(良:2票)

3.《ネタバレ》 将校相手とはいえ、現在の私達が持っているイメージからすれば、考えられないこの映画の捕虜収容所。結構みんな好き勝手やっていて楽しそうだし、敵のドイツ軍は紳士的で親しみさえ感じます。実際、第一次大戦の空軍はそれまでの戦争が持っていた、紳士的なルールや騎士道精神を相当重んじていたそうです。そして、それらは数ヶ国の帝国、皇帝や貴族と一緒に消えていきました。第一次大戦は、楔の役割があった特権階級が滅び、世界が混乱に突入する不吉な戦争でもあったんです。そんな中、貴族や平民、ユダヤ人、フランス人たちが階級や人種を超えて、協力し合うのも、大詰め、2人だけを脱走させるために、全員で笛を吹いて協力するのも、すごいヒューマニズムだと思いました。ドイツ人の農婦エルザも、敵のフランス兵2人を無償で匿います。脱走アクションものでも、リアルな戦争ものでもないこの映画。エルザと出会ってからは追われている緊迫感すらありません。善人ばかりが出てくる、この映画のどこからどこまでが幻影なのか?観ているうちに解らなくなってしまったのが悲しいです。
それにしても、この映画での怪優シュトロハイム演じるラウフェンシュタインの存在感は凄いです。脊椎をやられて、のけぞりながらお酒を飲む姿がたまりません。部下に上着を脱がせるところなどもコミカルで楽しいです。地味ながらピエール・フレネーも好演だし、お茶目なカレットら脇役陣が素晴らしいです。ジャン・ギャバンは他の俳優たちに食われた感がありますが、ローゼンタールとのコンビが素晴らしく、映画に華を添えています。強いていえば、音楽の使い方にだけ、ちょっと不満が残りますが、そんなのは些末なこと、後年の映画にやたらパクられまくる、名作の古典映画です。最後に蛇足ですが、女装の男に目が釘付けになってしまう状況はなかなか怖いと思いました。かなり笑えましたけど。 くなくなさん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-06 08:17:02)(良:1票)

2.ようやく名画の呼び声高いこの作品を見ましたらなんと、「大脱走」「第17捕虜収容所」「アルカトラズからの脱出」などの捕虜・脱走ものを思わせる「おおもと」だったんですね。第1次大戦中のお話ですが、作られたのは37年という第二次大戦前のきな臭い時代。反戦のメッセージが強く伝わってきます。捕虜収容所での紳士的な扱いややり取りは信じられないようなのどかな感じだし、脱走した二人をかくまうドイツ婦人との描き方も甘い感じがする。それでもドイツ貴族のシュトロハイムのたたずまい、フランス貴族との友情の描き方、この時代に作られた意義、後の作品に与えた影響の数々など諸々の敬意を加えて9点。 キリコさん 9点(2003-12-25 15:06:34)(良:1票)

1.戦争ドラマの傑作の一つ。
派手なドンパチも無い、ただ女や男たちの他愛の無いやり取り・・・これだけなのにどうしてこんなにも面白いのだろうか。

捕虜収容所に囚われたフランス軍の男たち。
騎士道精神の権化のようなエリッヒ・フォン・シュトロハイムが醸し出す風格。銃火という壁が取り払われた軍人たちが交わす、人間の本質に迫ったリアルな会話の数々。
反戦を無性に叫ぶでも、戦争を擁護過剰に擁護するワケでも無い。
ジャン・ギャバンの髪の毛の量は明らかにおかしい。それだけ収容所生活が長いのだろうか?
ギャバンたちが脱獄する際の緊張感は、後のベッケルの「穴」に受け継がれたのだろう。
まるで静かに泣くように男を撃ち抜く弾丸。

シュトロハイムを始めとする登場人物たちがまとう幻想的な雰囲気。まるで血で血を争う戦争の現実から逃れ、収容所の“夢”の中へ入ったように。
ギャバンが出会う事になる女性もまた“夢”だったのかも知れない。
それでも、国境で彼らを待ち受ける銃兵は“現実”である。

常に人間味のある暖かい視線が貫かれた、戦争映画の不屈の傑作。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-15 17:28:16)

別のページへ(9点検索)
1


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 7.68点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
312.44% line
400.00% line
5512.20% line
649.76% line
7921.95% line
8717.07% line
9614.63% line
10921.95% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.75点 Review4人
2 ストーリー評価 8.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.75点 Review4人
4 音楽評価 9.00点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

1938年 11回
作品賞 候補(ノミネート) 

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS