みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
13.《ネタバレ》 一番最初の「仁義なき戦い」は音楽の使い方がギャグとしか思えなかったが、2作目、3作目以降は音楽の使い方も死に様も漢たちの血生臭いドラマもどれをとっても切れ味しかなかった。 特に本作はシリーズの駆け引きと虚しさを噛み締められる一篇だ。群像劇としての面白さもより磨きが掛かる。 最初のダイジェストで前がどんなかおさらい、世界の代理戦争は、当然日本のヤクザ社会でも例外ではない。 今回の菅原文太の兄貴が味わう虚しさは、シリーズ随一。 小林旭の知性派というかインテリ的なキャラも喰えない野郎だ。 この世界、暴力だけじゃ食っていけないからねえ。 白昼堂々暗殺を仕掛けるヤクザの鉄砲弾ども、 相変わらず憎めない山村のおやっさん、 木刀から日本刀までブンブンうなる、 ビール瓶でも渇入れて~、 ちょっと可愛そうになってくるレスラーのおっさーん、 成り行きでヤクザになっちゃった倉元と母ちゃんのタバコの件が忘れられへん、 自重する気皆無な山守、 発炎筒もいきなりの強襲もビックリする時はビックリする人間臭いヤクザたち、 文太の兄貴だけ闘る気満々で空回り、 利用される女達の哀しみ、 停電の会合場面は妙に心に残る 、血で血を争うぐちゃぐちゃの殺し合い・・・。 クライマックスは何度見ても強烈だ。 文字通り粉微塵になってまで“殺され”続ける残酷さ。殺し屋たちも、時と場所は選べない。 砕け散った一片を、文太の兄貴が握り締め、打ち震えるシーン・・・! 原爆ドームが、戦後も広島を中心に繰り広げられる殺し合いを無言で嘆くかのように、物語を締めくくる。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-11-30 06:18:57) 12.ちょっと目を離したら、もうついていけなくなる、複雑に入り乱れる組織抗争の回。 人十倍はメンツを重んじるヤクザたちがそれぞれに、屈辱の苦汁を飲み、復讐の笑みを浮かべ、野望と保身とに翻弄されながら右往左往する人間模様が、実に面白かった! 広能のようにカッコよくありたいと思いながらも、それぞれに逃避や保身や駆け引きや利害にせこせこと立ち回る面々に、他人とは言い切れないものを感じて、何とも言えない。 そんな中で、「男になりたい」という野望に命を散らす下っ端の儚さよ。遺骨を握りしめるシーン、原爆ドームの情景に、ほんとに「戦後映画」の生々しさが息づいている。 前フリ的な作品かもしれないが、戦後の目まぐるしい時代のうつろいと相も変わらぬ悲劇を活写した、ホントに面白い良作。 【せい】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-08-22 23:34:28) 11.広島極道の新リーダー・武田明と『仁義』史上最もヘタレな親分・打本昇が登場する第三作。神戸の二大勢力が絡んでくる関係から、主要人物がみな盃外交を中心とする「静」の動きに徹しているため、他作品に比べるとちょっとドンパチが少ないようにも感じますが、逆にその駆け引き部分のドラマが非常に面白い。外に目をやれば打本組と明石組、討ちに目をやれば内紛、密告、寝返り、そして絶縁(松永の去り方がカッコ良過ぎる!)。そうやって右往左往する幹部連中に巻き込まれて次々倒れていく若者たち…。本作ほど下っ端の兵隊たちの悲哀が伝わってくる作品はないでしょう。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-09-08 21:17:27) 10.《ネタバレ》 いよいよ第三作、今まで以上に複雑にこんがらがりまくる人間関係と、不義理と優柔不断の数々。ホントにヤクザってのはロクな奴がいないな。この権力闘争はまるで政治家。今作は流石にシリーズを意識してか、次回作への布石に徹し、重要人物がバッタバッタと死ぬわけではなく、ジワジワと迫りくるでかい戦争の前触れをグダグダと描いていて、しまいにはいよいよって所で終わるという複雑なばっかりでロクでもない内容。なのにこの熱中っぷりはなんだ!この面白さはなんなんだ! 今作のMVPは一作目ではただのヘタレだったが、見事な腰ぎんちゃくっぷりで出世をはたした田中邦衛で。さっさと次行きましょ。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-09-01 13:16:42) 9.《ネタバレ》 今作は1作目に比べ駆け引き重視だが、なかなか見物で脚本も上手くまとめてあり、各組の攻防はかなり面白い。そして当然、文太さんは相変わらずカッコいい。初登場の小林旭はカッコいいが少し凄みに欠けた感がある。強烈なインパクトを残したエンディングも次回作を期待させ、かっこいい締めだった。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-21 12:43:23) 8.観たのはずいぶん前だが、何回も観た。出ている面々が昭和してていいな。文太最高や! 【ジダン】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-08-30 20:58:20) 7.菅原文太が渋かった! 【Dr.Tea】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-08-24 19:12:47) 6.正直これを見るまで小林旭は声の高いおっさんぐらいにしか思ってなかった。でもすげー!!!渡瀬恒彦目つきわる~。かっちょえ~!!!個人的にシリーズナンバー1。 【モチキチ】さん 9点(2005-02-08 03:11:27) 5.ついに3作目に来ました。 やっぱり、このシリーズは最高です。男なら見なくてはならないと思います。 ヤクザの世界ってこんなに政治的だとは思ってもいませんでした。よく出来た構成です。 次も期待してます!! 【シュシュ】さん 9点(2004-10-08 17:24:04) 4.この3作目で視聴者に人間関係や組の動きをより理解させる為に一旦整理しています。後の一大抗争への伏線として大事な作品です。大きなアクションシーンは少な目ですが黒々とした人間関係が実に面白い! 構成が旨い!と感じる。 【oO KIM Oo】さん 9点(2004-03-13 17:03:15) 3.《ネタバレ》 極道さんの世界も「政治」の世界もやってることは全く同じ、但し、 裏目に出ると「的」にされて「たま」を獲られてしまうのでシビアさ は政治家の比ではなさそうだ。冷戦時代の米ソ対立になぞらえて アイロニーたっぷりに描かれたやくざ抗争は、1作目に比べて笑える 場面が多く、特に山守のキャラが益々パワーアップしており楽しめる。こういう国際関係的見地で、現代版「仁義なき戦い」をつくるとすれば時代は変わり、冷戦構造は崩れ、圧倒的な力の親分(米)による 一極支配になると思いきや、そうは問屋が卸さない。老舗の親分集(欧)のメンツもたてねばならず、弱小組織の局地抗争(テロ)に結構手を焼いていたりして、しかも急速に力を付け始めた新興組織(中など)の動きも予断を許さないといったあらすじになるのだろうか。 そんな中で日本はというとちょっと心許ない気がする。日本の政治家も 山守組長くらい才覚があればなあと暗い感慨を抱いてしまった。 ということで、特に小泉首相以下政治家の皆さん必見の作品。 【iris】さん 9点(2003-11-21 18:22:20) 2.これだけの登場人物のキャラクターをこれだけしっかりと描ききった映画はそうは無いでしょう。どうしてバトルロワイアルでこれが出来なかったのだろう。まあ、シリーズものという強みはありますが。それにしても面白い。傑作でしょう。 【R&A】さん 9点(2003-10-09 13:03:59) 1.これは、もう二度と実現不可能な、大キャラクター大会だ。むさくるしい面子が話し合いをしている場面が中心で、ストーリーはまったく面白くないというか、どうでもいい感じなんだが、濃い俳優陣のノリノリの演技と、深作の演出力で最後まで飽きさせない。奇蹟の映画だ。 【mickey&gon】さん 9点(2003-08-06 17:52:49)
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