みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
7.《ネタバレ》 あらゆる物の意味の変容。 水は透明ではなく混濁を。病院は治療ではなく問題の先延ばしと混乱、そして不幸な結末を。同一空間の光と闇(照明や仕切りを隔てそれは表現される)は、人の移動によって光の闇への渇望を。 洗濯機はただ無意味な回転運動を続ける機械となり、火は温もりでなく、他者への冷徹な姿勢を呼び起こし、車は移動ではなく停滞を与える。 風になびく白いカーテンは純白ではなく、不吉さを予感させ、食卓は調和ではなく不和を表出する。 そして死は悲嘆ではなく癒しを与える。 意味が固定された観念に従属することがない恐怖。 そこでは人間も物質も不安定な存在であり、自分の存在意義の安定に安心し、満足する事は出来ない。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 9点(2017-02-18 14:17:10)(良:2票) 6.《ネタバレ》 最終的に高部刑事が伝道師になったってことだったんですねー。いろんな人のレビューと解説読みあさってようやく理解できました。とゆーことは、終盤のクリーニング店でのワンシーンはすでに伝道師になりつつあることへの前触れだったのでしょうか。高部が健忘症みたいになっているワンシーン。何の意味があるのか不明瞭だったのですが、何となく意味がわかりました。 とにもかくにも、ホラー、サスペンス、終盤のミステリー、どれひとつとっても肌寒い余韻を残す作品ですね。にも関わらず、個人的にはそんなに後味悪くない、むしろ人に薦めたくなるのが不思議です。は?もしかして暗示にかかってしまっているのでは?私はこの映画の伝道師になろうとしている・・・。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-12-05 01:15:45)(良:2票) 5.空気感の創造においてはもはや何も文句のつけようがない。『セブン』的なサイコサスペンスを想像していたが、こちらはより人間の根源に迫っている。「悪意」とは一体なんなのか?「狂気」とは自分とは無縁のものなのか? ラストシークエンスが映画終了後も心をかき乱していく。 【恭人】さん 9点(2003-11-24 11:56:39)(良:1票) 4.面白いです。深い! 説明的すぎないところも、いろいろ考えさせられてよい! 僕は、黒沢監督の作品では、他に「回路」「ドッペルゲンガー」「カリスマ」「叫」を見ました。この「CURE」だけが、突出して出来がいいです。「回路」は最悪でした。 【コウモリ】さん [地上波(邦画)] 9点(2007-04-12 13:03:52) 3.これは怖いです。 洋邦問わず、 サイコサスペンス(サイコホラー??)の最高峰と言えるのではないでしょうかね。 ただ、わかりにくい。 それ故に、あれこれ解釈する楽しみもありますが、 「回路」より格段にわかりにくいと思いました。 【彬彬】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-21 15:05:58) 2.どんな人間でも一人や二人は殺したい人間がいるものだ。普段は抑えられた気持ちが催眠状態の中で、リミッターがはずれ、淡々と殺人をしてしまう。犯人は確かに殺人教唆ではあるのだが、殺人を実際に行った人々の心の鎖を解いたに過ぎない。自己の解放の伝道師を連続殺人犯として立証する事が出来るのだろうか。よく似た題材の映画はあるが、大変よくできた作品。ただ犯人役にカリスマ性がなくちょっと残念です。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-05-28 18:55:13) 1.なにか、嫌なかんじがする映画だ。 【M】さん 9点(2000-10-13 19:34:46)
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