みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
4.この映画を観終わって久しぶりに小学生の頃のアルバムを開いてみた。まだ卒業して六年しか経っていないのに凄く昔のような気がして寂しさが込み上げてきた。それと同時に清々しい懐かしさも感じた。ふと、写真の中に写る自分に目がいった。そこに写る僕は、友達と肩を組み、満面の笑みを浮かべこっちに向かってピースをしていた。純粋に楽しそうで、その笑顔からは何の悩みも感じられなくて、ただただ凄く幸せそうだった。その後もページを何枚も何枚も捲り、そして最後のページにある女の子と僕だけが写る写真(俗に言うツーショット写真)が大切そうに一つのページをし切っていた。でも、そこに写る僕は俯いていた。明かに照れている。見ているこっちが恥ずかしくなるくらい赤ら様に照れている。思わず笑ってしまいたくなるような照れっプリである。そう、僕はその写真の中に写る女の子が大好きだった。小学校に上がる前から大好きで、小学校に入学してからもずっと好きで、卒業するまでずっと好きだった。正直言えば今も好きなのかもしれない。僕とその女の子の二人だけでとった写真は小学校の頃に取ったこの一枚しかない。あの頃は毎日顔を見合わせ、毎日毎日尽きない話をした。僕にはそれが当り前過ぎて、それがいつまでも続くと思っていた。写真の中に映るその女の子は、こっちをちゃんと見つめて笑顔を浮かべ、やっぱりピースをしていた。なのに僕は俯いて、下ばかり見ていた。今さっきは笑えたのに思い出してくると腹が立ってきた。なんでちゃんと笑わない?なんでピースしない?なんでそんなに離れてる?せっかくあの子が乗り気でピースしてくれてるのに・・・お前って奴は・・・幼過ぎて、時間の有り難味に気付かずにただ無邪気に毎日を過ごしていた昔の自分を、今は無性に殴ってやりたい。いや、もし出来るなら、この写真の頃に戻りたい。この映画を見たせいでこんなに考え込んでしまった。しかも凄く悲しくなってきた。誰もがみんな昔は小学生で、でもいつからかその事をすっかり忘れて生きている。でもあの頃の記憶は忘れちゃいけないし、忘れたくない、それにやっぱり何より大切な物。この映画のお蔭で思い出せた気がする。みなさんもこの映画を観ませんか?そしてその後は、僕のように昔のアルバムを開く事をお勧めします。では最後に一言。昔の僕に「ごめん」 【ボビー】さん 9点(2005-02-15 23:55:54)(良:3票) 3.こういう、特に目新しさや派手さもなく、かといって芸術・難解ぶったところもなく、ただひたすら実直な感じの作風というのはいまどき珍しいですね。正に主人公セイのごとく、直球勝負って感じでした。セイといえば主役の久野雅弘のいかにも「ほげっ」とした顔がとてもキャラクターに合っていて(しかも後半になるとぐっと引き締まった表情を見せるんだな。いかすぜ!)良かったし、ヒロイン役の櫻谷由貴花も、これが映画初主演とは思えないくらい頑張ってましたね。脇を固める父親(國村隼←あたしゃこの映画を観てこの人にホレた!)と母親(河合美智子)もいい味を出してました。割とどこにでもありそうな青春映画ではあるんですけど、それがかえってよかったのかな。話の中で何度かセイが「うわーーー!」と叫ぶシーンがあるんですが(あれ、「うぉーーー!」だったかな?まあいいや)、青春・初恋って恥ずかしくて、カッチョ悪くて、切なくて、もどかしくて、正にあんな感じですよね。久々に自分の初恋の恥ずかしい思い出が浮かんできて、一人でもじもじしちゃいました。ラストも良かったなあ。・・・・・・それにしても、あの年頃の男の子はホント困りますよね、「わがまま王子様」の扱いには。こっちが何もヘンなことを考えているわけでもないのに突如ご乱心あそばされたりしますからな(しかもタイミングの悪いことにジャージ着用の時!)。ですからご婦人の方々、もしそういう現場を目にしてしまっても、おおらかな気持ちで見てみぬふりをしてくださいな。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-07-23 19:34:37)(良:1票) (笑:1票) 2.《ネタバレ》 セイがナオコさんの親父に啖呵きるときがかっこよかった。『お前みたいなええ加減な大人に××(よく聞こえなかった)されたらたまらんわ!』自分が言われたような気がした。ついこの間まで私自身小学生だったような気がするのに、もう21歳。大人と呼ばれる年齢になったし、4月からは社会人。この映画の主人公は小学生だけどめちゃくちゃカッコイイ。顔はポーッとしてるし特に目なんてちょっとフットボールアワーの岩尾に似てるけどカッコイイ。セイはナオコさんが中学生だと知っても『年の差なんて関係ありません』と言える。セイはナオコさんと別れたくなくて、自分の住んでいる大阪からナオコさんの住んでいる京都まで剣道着来たまま自転車に乗って会いに行く。セイは必死に自転車をこぐ。セイはナオコさんが大学生にからまれたら『ナオコさんに何するんや!』と言って棒切れで大学生に向かっていく。私が最後にがんばったのっていつなんだろう。セイ、あんたいい男だよ。あたしもあんたを目指してがんばるよ。 【キュウリと蜂蜜】さん 9点(2005-02-24 23:28:39) 1.見ていてて恥ずかしくなる映画ってのも久しぶり。 主人公の純真さはいいですなぁ、なんかなつかしいわぁ。 ヒロインの可愛さにはやられまくり!ってか反則! 若さゆえの不器用さをとても朗らかに描いている、いい映画です。 【ふくちゃん】さん 9点(2004-02-14 21:38:54)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS