みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
94.見る前はただスタイリッシュなだけかと思っていたけどぜんぜん違った。そう思い込んでいた自分に腹が立った。申し訳ない!僕はこの作品がみんなの言っているように二重人格の話だとは思わなかった。人というのは自分のいい部分、ダメな部分、嫌いな部分、好きな部分。そういうものと向き合っていない。もしくは自分はそういう人間だと思っていても自分はそういう人間なんだと擁護するだけで、変えようとは、変わろうとはしない。また簡単に変えることなどできない。この作品はそういうことを言いたいのだと思う。ラスト、結局かっこいいと思っていたもう1人の自分を殺す。しかし自分は死なない。そこで初めてダメな自分と向き合ったのだろう。外見だけ作り、中身は何も無い偽者のかっこいい自分を殺して。自分と向き合ったとき、自分とはなんとくだらないか、自分というものを何も確立できていないかがわかり、何も無い、一から歩き出すと言うことをビルが崩れることによって言いたかったのかな・・・。最後にあの映像にはものすごい意味が含まれていると思う 【野次られLOW】さん 9点(2003-12-31 18:55:53)(良:4票) 93.《ネタバレ》 「お前は"物"に支配されている」という所謂消費社会批判の作品だが、現代なら「お前は"ネット(SNS)"に支配されている」というIT社会批判になるんだろうか。なら、ネットで映画の感想なんかゴチャゴチャ書いてないで「ファイト・クラブ」に加入すべきなんだろうが・・・。確かにソ連崩壊以降、資本主義は世界最大の宗教となり、多くの人間が疑問を持たずに信仰している。そこから脱するのは容易ではない。ましてや、道徳や倫理といったものもある種の宗教であり、そこから脱するのはさらに容易ではない。しかしながら、相対化すれば反資本主義や反道徳・倫理もある種の宗教であり、かといって、物質主義のみならず精神主義からの解放を求める肉体主義(快楽主義)も宗教である。これらのXX主義といった「宗教」に依存しなければ人間は生きられず、しかも1人の人間の中で様々な宗教を信仰する「私」がいる。そういった内在的な自己矛盾を巧みに表現した傑作ではあるのだが、ラストに向けて貧困・下層民を救うべくグレートリセットを目指す平等主義(のテロ活動)に傾斜してしまったところがやや陳腐かつイデオロギッシュで残念。映画は何らかのメッセージを伝えなければならないので、イデオロギー性を完全排除する事は困難なのかもしれないが、もうちょっと煙に巻くやり方があったのではないだろうか。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-10-27 21:53:22)(良:1票) 92.ムダのないつなぎによる展開のなめらかさ。デヴィッドフィンチャーさま、尊敬するわ~。マーラの視点でもう一度見ると二度美味しい。テーマも人それぞれに感じるところが違えど、軸がはっきりしててかつ重い。悲しくハッピーで美しく破滅的なラスト。いやー映画って(略)。ブラッド・ピットの最高傑作だとおもいます! 【460】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-03 02:44:35)(良:1票) 91.ハリウッドでこんな映画がつくられたこと自体が驚き。物欲主義への世の中への痛烈な批判、作品そのものはむしろブラックコメディーに近い。自分の病んだ心が病人達と泣くことで癒されるあたり、この作品は人の心の弱い部分の芯、本質を実によく取らえていると思う。舞台はアメリカなのにブラピ演じるタイラーの思想はどこか東洋的。まるで自分の弱い心を覗かれてるようでドキリとさせられた。ファイトクラブの連中がやっていることは無論メチャクチャだけれど、単なる世の中への甘えた反抗ではなく、なにか納得できるものがあるのは何故だろうと考えてしまう。 【six-coin】さん 9点(2003-11-11 00:10:44)(良:1票) 90.おいおい路上でケンカかよ、つまんねー映画だなって最初は思ってた。まーブラピがいかしてるじゃんってくらいの感覚でみてた。 けど違った…なんてクールなストーリーなんだこいつあ。 ブラピがもう一人の自分だったって所でめちゃ目が覚めた。 うおこりゃすげーーーー、すげー展開!!!そのあとの丸坊主のブラピが主人公ボコるシーンは、うおすげーバイオレンス、けどかっけーよこれまじで!!!ってびびびっときたね。 映画なんて終わりよければすべてよしだな、おれはそう思った 【アルカポネ】さん 9点(2003-11-10 23:37:43)(笑:1票) 89.これ、ブラッド・ピットの映画というより完全にエドワード・ノートンの映画ですよねえ?ま、日本での知名度と人気を考えると仕方ないのかなあ・・・。それはそれとして、面白かった!前半は凝った演出・映像・編集でグイグイ引きこまれるし、中盤はだんだん雰囲気がヤバくなっていって「おいおい、どーなるんだよ!」と思わされるし、最後の展開は・・・!うひゃー、そう来るかあー!この裏切り者ォ(いい意味で)!実はいろんな所に伏線が仕込まれてたんですね。お見事!というほかないな。かなり滅茶苦茶で、いろんな要素をつめこんでるのに、無理や破綻を感じさせないし(そりゃ冷静に考えれば色々突っ込めるけど)。現代の消費社会・情報社会に対する疑問の提示しているところや、ファイトクラブのメンバーが「生きる実感」を取り戻すために殴り合ったり「死」と向き合おうとしているところは、確かに映画的(漫画的?)無茶苦茶さはあるけど、グッときました。あのラストはなんとなく「太陽を盗んだ男」を思い出しましたね(公開があと二年遅かったら変えさせられてただろうな)。それにしてもエドワード・ノートン、やっぱすごい。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-07-02 22:53:29)(良:1票) 88.理屈抜きで面白く、しかも理屈をこねくり回した哲学談義にも十分に耐えうる映画。念のために注意しておくがこの映画のミソは、ラストにジャックがあれだけの傷を負いながらもちゃーんと立って喋っていたところで、このシーンがこの映画の世界があくまで仮想のものであるということを示している。精神を理解しろということであって、行動を模倣しろと言っているわけではないのだ。その証拠に、タイラーの信奉者はまるで奴隷のように命令に従う、無人格的な存在として登場している。ある何かから開放されようとして、他の何かに支配されるのでは結局同じことなのだ。 【下弦の月】さん 9点(2003-06-15 00:12:52)(良:1票) 87.《ネタバレ》 ブルーレイソフトが当たったので、およそ10年ぶりぐらいに見返してみましたが、やはり素晴らしい作品でしたね。なんというか、映像に全くぬかりがないんですよね。デヴィッド・フィンチャーはほんと凄いやって、心の底から思いましたよ。最初の、脳内シナプスのオープニングから始まって、全編に渡るナレーションとか、フィルムの「煙草の焦げ跡」のやつとか、強烈なバイオレンスシーンとか、映像的にも、シナリオ的にも、構成においても、全てがまさに革命的だなと感じました。公開されてからだいぶ年月経ちましたけど、未だこれ以上に虚無主義な映画に出会っていません。もちろん、大好きだという人もいれば、大嫌いな人もいるわけで、もの凄く人を選ぶ作品ではあるわけだけど、そういう好き嫌い抜きにしても、この映画の突き抜けた力と冒険心は、色あせる事なく、むしろ名作として輝きを増しているように思います。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2001-11-30 00:36:33)(良:1票) 86.ヴァイオレンス映画と呼ばれるものは数多くあれど、緊張感を演出するため、または、派手なアクションを演出するためのお手軽選択肢としての暴力であることが多いと思われます。そういう意味で、本作における暴力は一線を画しています。世の中に対するフラストレーションのはけ口として、タイマンで裸の拳でただ殴り合う同好会をつくる男たちの話。殴り殴られることで得られる狂気の悦楽。骨がぶつかり合う音が鈍く響き、血がしぶきをあげて飛び散るさまは、暴力というよりは、痛みそのものであり、エンタメというよりは、狂気そのものです。自分たちの殴り合いだけに閉じていれば良かったのですが、もともとは社会に対するフラストレーションが発端であるため、主人公の意思に反してというか、潜在意識に即してというか、矛先が社会に向かっていくわけです。そして終盤に、大きなどんでん返しがしくまれ、すぐさま冒頭を再生せずにはいられないしくみ。なるほど~とうなりながら2周目を楽しめます。ここまで緻密なヴァイオレンス映画も他にないかなと。見終わった後でデヴィッド・フィンチャーと知って、なるほど納得でした。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-02-08 20:25:53) 85.資本主義とグローバリズムの拡大によって発展した消費社会、物質主義を強烈に皮肉った作品。子供のころに見たときと、大人になって見たときでは印象がかなり変わった映画だが、社会への示唆や洞察に富む内容で、カルトかつアナーキーな名作と呼んで差し支えないだろう。 子供のころは、その暴力的でアナーキーな物語と、ブラピのマッチョな姿に魅了された(そして多くの人と同じく筋トレに励んだ笑)。大人になって見返すと、社会の物質主義や消費主義を痛烈に皮肉るそのテーマ性に魅了された。主人公は高収入だがやりがいのない労働に明け暮れ、立派なコンドーに居を構え、高価な家具や家電を買い求め、それらに囲まれることで生の充足を感じようとする。資本主義が進展した社会では、消費主義と物質主義は切っても切り離せない。高所得を得て、買いたいものを買い、消費したいものを消費する。それで人は幸福になれるのか。映画は明確にそれを否定する。スラム街、廃墟、薄汚れた地下空間。そこでは肩書きを捨て去った男たちが殴りあい、痛みを分かちあう。社会や常識の外側で暴力に身を任せ、痛みを感じることで、主人公はついに生の実感を得る。主人公(とそのオルターエゴ)は、地下世界で殴りあうだけでは飽き足らず、やがては表の社会の秩序さえも混乱させようと暴走を始める。 終始暴力的で非常識な世界が画面には広がるのだが、同時に否定しがたい強烈な魅力が画面から溢れている。エドワードノートンがどんどん覚醒していく姿、ブラピのカリスマチックな姿、廃墟や地下空間がたまらなく魅力的に見える。惰性で生きてはいないか、物質主義や消費主義を生の指標としてはいないか、人に感謝されて社会に資する”仕事”ができているか(労働とは異なる)。この映画を見るたびに、映画に挑発され、問いかけられている気がする。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-08-03 13:27:48) 84.《ネタバレ》 この当時、監督は「セブン」のデヴィッド・フィンチャー、ブラピにエドワード・ノートンが出てる映画にも関わらず、20年たってやっと観ました。 観る機会は何度もあったんですが、なんで観なかったんだろう。 その理由はたぶんヘレナ・ボナム・カーターかもしれないと気付きました。 私、昔からわからないのよ、彼女の何がいいのか。 往年のと呼ばれる女優にいそうなルックスで、だからコスチュームものは良く似合うと思うんですよ。 本作でも所々で現れるんですけどアバンギャルドさがワザとらしくて好きじゃないです。 で、映画なんですが「僕」ジャックの自傷、多重人格、テロ行為の成り行きを見たわけなんですが、 そのくせ生への執着もかなりあるみたいで、あんな撃ち方したら死ぬでしょ、普通。 いや、実際は死んだのかもね。 ていうか、現実は「〇〇の会」くらいであとは妄想かもね、 例の画像が出て唐突に終了っていうのでそんな風にも思いました。 前半はかなり面白かったです、ボブがあそこまで絡んでくるとはね。 中盤あたりのタイラーとの絡みがちょっとクドイというか、流れが破綻しかけるのが気になったけど、 私これはコメディだと思います。全編通してユーモアのセンスが最高です、というか好きなタイプのジョークなんです。 気付いたらあっちにもこっちにもクラブができてるわ、行く先々に仲間はいるわ、下僕のようだわってもう笑うしかないでしょ。 「ゲーム」とタイプは似てるんですけど、かなり進化して名作と言われれる作品になったと思いました。 ブラピもかっこいいけど、エドワード・ノートンという俳優のキャラと演技が素晴らしい。 面白い映画です、手作り石鹸を見るたびに思い出しそうです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-02-12 17:00:59) 83.《ネタバレ》 オチを分かっておきながらの何度目かの視聴。やっぱり面白い。よく出来てるなぁと感心すら覚える。ゆっくりゆっくり精神的に傾いていくところがたまらない。そして最初のシーンからラストシーンへの繋ぎとラストの衝撃は圧巻。終わりの始まり。美しいとすら思った。この終わり方でいい。どこまでが現実なのか分からなくていいんです。 【Keytus】さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-01-30 22:29:27) 82.とんでもない映画だ。狂っている。 でも彼らを狂っていると感じているオマエは正常なのか? 正常って何だ? 【alian】さん [インターネット(字幕)] 9点(2018-09-17 11:23:42) 81.見る前に想像していたものとまったく違って、いい意味で期待を裏切ってくれた映画。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-08 01:12:56) 80.【改行推奨】 「ファイト・クラブ」はこんな方にオススメ。 ・最近不眠症な人 ・ストレス解消法が物を買うことである ・物欲が高い ・会社の上司に倍返ししたいと思っている ・性欲が下がり気味 さあ!同じ事の繰り返しの毎日から抜け出すために君もレッツNAGURIAI! ただし、SATUJINNやBAKUDANはやりすぎなのでやめておこう! 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-10-15 13:05:23) 79.何が起きているのかサッパリわからない、と思っているとやってくる束の間の爽快感。あー、何かわかんないけど、とりあえず爽快だからこのままでいいや。と、流れに身を任せて辿り着いたのは凄惨な現実。不満に気付かないフリをして、お前が何もしないからいけないんだ!気付け!俺は生きてる!もう、とにかく生きろ生きろ!と脳に直接訴えかけられるようなメッセージ。映像は暴力描写ばかりなのに、何なんだこれは!目から鱗、てこういうこと!?ていう。面白い 【ベッカー】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-30 18:20:18) 78.ブラット・ピットでこんなにカッコ良かったんだなあ。腹筋の割れた肉体に驚愕。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-02-20 10:20:16) 77.最後の展開にはすっかりだまされてしまいました。中盤以降も先の展開が気になって夢中で見れました。面白い。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-09 01:48:04) 76.《ネタバレ》 タイラー・ダーデンが人畜無害な家族向け映画のフィルムに挿し込むたった1コマのサブリミナル映像は、なぜ「男根」なのか。この行為が猥褻物陳列を意図した単に道徳に反するだけのイタズラであるのなら、それは女性器でも構わないはずだ。レイティング規制の問題でそれが無理ならば、ソフトなポルノグラフィであってもいい。だがタイラーは、そして監督デヴィッド・フィンチャーは、大いなる意味をもって、あからさまな「男根」をそこに挿入する。またこの映画は、タイラーとマーラ・シンガーの獣じみたセックスやトイレに浮かぶコンドームなどの性的ニュアンスを多分に含むが、血色の悪いマーラや乳癌のクロエら登場する女たちにことごとく(アメリカ人男性の好む)グラマラスなセックスアピールが欠如していることが象徴するように、実は徹底的にセクシャルの対極にそのベクトルを向けている。つまり本作は言わば、女性器を拒む「男根」の映画なのだ。細胞レベルから、グロテスクに拡大された毛穴や皮膚へ、そしてジャックの喉奥に挿入されたそれこそ「男根」の如き銃創へと這い上がっていく導入部からしてそうだ。そこに同性愛的な意味合いを見出すのは早計だろう。『ファイト・クラブ』はあくまでポルノやセックスではなく「男根」そのものの映画だからだ。先述したサブリミナルの「男根」が勃起した状態のものでないのは、その意味でも必然だ。IKEAの家具を買い占め、コーヒー浣腸で美容と健康を追い求め、トレーニングジムで筋肉を美しくデザインする男たちは、さして必要に迫られているわけでもない鬱病対策に高価なプロザックを過剰服用し、その副作用で勃起不全となる。理想的な都市生活という強迫観念に去勢され「男根」を勃たせることすらままならない彼らは、それがゆえ、性衝動ではなく野蛮な暴力衝動を取り戻すことで「男」になろうとするのだ。高層ビルの窓辺に立ち、崩壊する夜景を見下ろすジャックとマーラ。キスすらせずにただ手をつなぐ彼らは、まるで少年と少女だ。だがそれは永遠に去勢されたはずの少年が、ついに性衝動に目醒める、その瞬間なのかもしれない。フィンチャーは最後の最後にイタズラめいた目配せをする。それはフィンチャーなりのメイヘム計画だ。頭を垂れた「男根」が、お前らはどうだ?と問いかける。「男」になれ、そして勃起せよ、と。それは映画を観る男たちへの覚醒の合図だ。 【BOWWOW】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2011-01-02 21:13:01) 75.主人公はストレスと抑圧された生活をおくるなか、ふとしたきっかけで狂気にめざめてしまう。この映画の怖いところは主人公は普通の人であることだ。現在の社会を風刺しているとおもう。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-31 09:51:06)
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