みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
94.《ネタバレ》 この映画で起きる色々なエピソードには「後悔」というキーワードがあてはまる。 それも、死のあとにも残るほどの後悔。 マルコムが成仏せずこの世に幽霊としてとどまったのも、仕事人間だったために妻との疎遠な関係を後悔していることや、 ヴィンセントを救えなかったこと(彼も幽霊が見えていた子供であったが、それをマルコムに理解してもらえないまま病気として解決とされてしまったことを苦に自殺してしまった)などが、彼の死後も心残りだったからである。 台所に出た傷だらけのおばさんは、夫のDVで苦しんで自殺したのだろう。 夫への恨みが消えないまま、こんな男と結婚してしまったことへの深い後悔が残っているのである。 毒殺された少女も、自分の死の真相を父親に知らせ、妹まで義理母に殺されかねない(お通夜で「妹さんも体悪いそうで」という会話から察し)のを阻止したかったが、それができないまま死んでしまった後悔があったから幽霊となってとどまっているのだ。 そんな中、後悔を心に残す霊と出会うたび、彼らの後悔を解決していくのがコール少年。 幽霊にとって、この世に残した人への思いを託せる頼れるメッセンジャーだ。 でもコール少年の一番の功績は、見知らぬ幽霊たちではない。 母親の母親(コール少年の祖母)のメッセンジャーとなり、祖母が母親に伝えられないまま死んであの世でずっと後悔していた思いを、母親に伝えたこと。 「ケンカしたあと、険悪な空気になってあなたは私がダンスの発表会には来ないと思ってたとおもうけど、実はちゃんとこっそり見に行っていたのよと伝えてほしい」 「お墓の前であなたが私にした質問した答えは、”YES”(「私を愛していた?」という質問だと察し)だと伝えてほしい」・・・ そうです、よくあることですよね、家族間で、心の中では思っていても言葉にして伝えていなくて、伝わっていないこと。 私はここで号泣した。 今思い出すだけで泣ける。。。。 私は鑑賞当時、中1の娘がいたが、この頃の娘は反抗的になりもするし、きまずい母娘関係になったりもする。 でも愛しているし、いつだって心配している。。。 それを娘はちゃんと分かっているだろうか?それをあらためて考えさせるシーンだった。 この場面が出てきたとき、背後でノンキにスマホをいじっていた娘に「私はあなたのことが大好きだよ」と泣きながら言ってしまった。 (娘は目がテン…) あなたは、もし今亡くなってしまうとしたら、思い残すことはないか? 後悔することはないか? 思いを伝えるべき相手にきちんと思いを伝えられているか? あらためて自問して、もしあれば、早めにそれをできるだけ解決していくといいのだと思う。 ”今ある命、人生をいかに、大切にして生きていくか” この「シックスセンス」はただのサスペンス・ホラーでもトリッキーなどんでん返し映画でもなく、 『今ある命、大切に生きてください』 という静かなメッセージが込められた、深い作品だと私は受けとめた。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-09-09 10:11:16)(良:7票) 93.《ネタバレ》 本作は確かに「オチ」が素晴らしく、それがクローズアップされてもやむを得ないとは思う。しかし、本作の本質は、「オチ」ではなく、現代社会におけるコミュニケーションの不存在を取り上げていると思う。 「マルコムとコール」「マルコムとアンナ」「コールとリン」「コールと霊たち」はいずれもコミュニケーションが取れない関係にある。気持ちを伝えたくても伝わらない関係である。 マルコムはコールとコミュニケーションを取ろうとしても、コールは打ち解けずに、心を開いて話そうとしない。だから、マルコムはコールを誤解する。 リンはコールとコミュニケーションを取ろうとしても、コールは打ち解けずに、心を開いて話そうとしない。だから、リンもコールを誤解する。 霊たちはコールとコミュニケーションを取ろうとしても、コールは打ち解けずに、心を開いて相手の話を聞こうとしない。だから、コールは霊たちを誤解する。 マルコムはアンナとコミュニケーションを取ろうとしても、アンナは話を聞くことができないので、心を開いて話すことができない。だから、マルコムはアンナを誤解する。 コミュニケーションにとって必要なこととは、「相手の話を聞くこと」「相手の話を信じること」「自分の気持ちを心を開いて相手に話すこと」だろう。現代においては、家族であれ、友人であれ、意思の疎通が上手く図られていないと考え、シャマランは、「霊」という、絶対にコミュニケーションを取れないような相手を例にして、コミュニケーションの在り方を映画を通じて問いたのではないか。 そして、コミュニケーションが取れた際、心を通い合わせた際の「美しさ」を描いたのだろう。特に、事故のために渋滞となったクルマ内でリンとコールの心が通じ合った美しさ、息子の苦しみを理解できなかったリンの悔恨の気持ちが、狂おしく、痛いほど伝わってきた。 本作は、単なるホラーやサスペンスというものではなく、人間同士や親子の間における、とても大切なものを描いた作品である。「オチ」が分かったら、「オチ」を気にせず、もう一度観てもらいたい。この映画が伝えたいものが分かるはずだ。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-10-02 23:00:29)(良:3票) 92.《ネタバレ》 「こんなオチ、見てすぐわかるレベルwwww」というネット上の書き込みを見るにつけ、まったく鈍感な俺は逆に“この映画を100%楽しめた”と嬉しくなっちゃう(笑)。 ってゆーか、その“衝撃的なオチ”よりも、主人公の少年が自分の“秘密”と“伝言”を母親に話すシーンの方が俺の中では“最高のオチ”。ほんと、何度見ても号泣だもん…。 【幻覚@蛇プニョ】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-07-04 08:45:56)(良:1票) (笑:1票) 91.オチを知らずに見れば間違いなく面白い。オチを知ってから見れば映画のつくり方のうまさに驚く。サスペンス映画としても最高の部類。こういう映画なら日本の予算でもつくれるんじゃない?日本映画もがんばれ! 【東京ロッキー】さん 9点(2004-02-15 16:46:54)(良:2票) 90.彼女と映画館に観に行って…。彼女「撃たれて死んじゃったんじゃないの?」 オレ「イヤ、助かったんよ」 彼女「ユーレイなんよ」 オレ「な訳ないじゃん。生きてんじゃん」-その後、彼女がイニシアチブを握ったのは言うまでもない。 【やすたろ】さん 9点(2004-01-09 01:25:24)(笑:2票) 89.その昔、映画館で号泣し、困り果てた思い出があります。この監督を絶賛してしまったんですよぉ。 【HRM36】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-06-07 10:38:20)(笑:1票) 88.《ネタバレ》 オチは読めました。最初に発砲されるシーンから、ちょっと時間飛んだ時点で違和感があったんで。でも、確信がなかったんでどっちだ!?どっちだ!?生きてるの死んでるの!?って感じで楽しめました。あの赤の多様は幽霊たちの思いの対象を描いてるのかな??って思いました。そういうとこも楽しめる映画でした。ハーレイ君カワイ~~!義理(?)のお母さん洗剤(でしたっけ?)入れるシーン。。。一番怖かったのはここです。。。あのお母さんも葬式のとき一人だけ赤色の服着てましたよね。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-01-11 18:11:14)(良:1票) 87.《ネタバレ》 もう何回も観ているのに、BSでやってたのでまた観てしまい、そしてまた号泣させられた。作中に仕掛けられたトリックばかりが注目されるが、実際にはこれは心を通わせることによって魂を救済する物語だ。終盤、自分の使命に気づき、受け入れ、一回り成長したオスメント君は、クラスの演劇で見事に主役を張る。それまで常に眉間にしわを寄せて不安な表情だったオスメント君が、初めて子供らしい無邪気な笑顔を見せる感動の場面だが、客席に母親の姿は無い。ラストの車内のシーンで、母親はハンドルを握りながら、オスメント君の顔も見ないで、「発表見に行けなくてわるかったわね、忙しくてね」などと素っ気なく言う。一見冷たそうに見えるが、ここまで映画を見てきたぼくらは、この母親は、実は、とっても良い母親だとわかっている。このシーンの母親の演技、演出はすごいと思う。オスメント君もそんな母親のことが分かっていて、自分の秘密を告白しようと決心する。この世に思いを残して亡くなった者が、救いを求めてオスメント君に取り憑くわけだが、おばあちゃんがオスメント君に取り憑いた理由は、娘(つまりオスメント君のお母さん)と心を通じ合わせることができなかったから。最後、オスメント君から、自分がおばあちゃんからどんなに愛されていたかを知った母親が、無防備な子供のような表情になるシーン、あそこで必ず号泣させられてしまうのだけど、あの場面では、お母さん、おばあちゃん、オスメント君、それぞれの魂が同時に救済される、映画史上屈指の感動的なシーンだと思う。。 【すらりん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-06-18 17:24:16) 86.二度とこの衝撃を味わうことはできない。 【TERU】さん [映画館(字幕)] 9点(2023-04-07 22:07:17) 85.《ネタバレ》 - The Sixth Sense - “第六の感覚”SixじゃなくSixthだったんだ。 この映画の面白いところは、『死者が見える(自称)』というコール少年を、如何にしてカウンセリングで救済するか。 マルコムは小児カウンセラーとして名声を得ていたところに、彼が救済できていなかった少年ビンセントの凶行で、振り出しに戻るどころか夫婦関係までこじれたマイナスから始まる、言わばやり直しの物語。 マルコムがカウンセラーとして名声を得るということは、相当の数のケースを診てきたんだろう。多くの症例は解決しても、患者とはそこまでな関係。ビンセントもたくさん診てきた中のひとり。彼が侵入した時、10年経っていたとは言え、パッと名前が出てこないところは、そんな表現だろう。 映画を観る側はマルコムの目を通じて、コール少年をビンセントと重ねて観るわけだ。何故ビンセントを救えなかったか、どうするのが正解だったのか。彼らの目線に立って、彼らが見ているものを信じること。死者が見える(自称)のを見えなくするのが解決ではなく、その先に何があるのか?を見て、死者の訴え(自称)を一緒に解決することが正解だった。 ビンセントとは築けなかった信頼関係を、コールと築くことが出来たマルコム。“病気を根絶するのではなく、病気と長く付き合う”のと同様に、解消するのではなく緩和から始める治療もある。「少女の死の記録が出てきて、実は殺人事件だったなんて、偶然にしても不思議なこともあるものだ」で、締めくくっても全然成立する。カウンセリングの報告書としても、映画としても充分に。 コール少年の問題は解決。ビンセントの失敗に縛られたマルコムの一年の苦悩も解決。さぁアンナとの夫婦関係の再構築と、ようやくやり直せたその一歩先に、実は・・・があったから、映画館で観た人は驚いた。私もしっかり驚いた。 エンディングばかりが評価されがちだけど、ソコが全ての映画ではなく、何回観ても楽しめてしまうのは、先に書いた通り。そして“やり直しの物語”にも関わらず、そこから再構築ではなく結末に繋がること。ここでもしマルコムの新たな苦悩が始まるバッドエンドだったら、ちょっと世にも奇妙なナントカみたく、安っぽくてガッカリだったと思うけど、結末の後味の良さがまた秀逸。とても美しかった。 私がそうだけど、この結末を予想できなかった人って、たぶん常識的な生き方を選ぶ人に多い気がします。きっと学校や社会で身についた常識に誘導されて、あの結末をハナから除外してるんですね。みりんみりんみりん…鼻の長い動物は?10回クイズの醍醐味は引っ掛からないことではなく、豪快に引っかかってワハハって笑うところにあります。引っ掛かる引っ掛からないが頭の良し悪しではなく、その瞬間を体験した同士の共時性とか、そっちの方だと思います。 なんかココでレビューを締めると、私までエンディングが全ての映画扱いしてそうなんで… 劇場で観た時、コールが辛そうな顔してブリーフ姿でトイレに駆け込むシーンで、私の右隣りの女の子たちツボったらしく「ブワハッ!」って吹き出して。 そしたら左隣のおばさまが『ウルサイわよ!』って感じに凄い顔して私を睨んだのね、いや私はこの子達の仲間じゃないし。右の子たちは『クックック』って笑い堪えてるし、左のおばさまは10秒近く無関係の私を睨みつけてるし…あの時はヒヤッとしたわ。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 9点(2022-12-17 20:13:43) 84.コールの第六感に対する顛末だけでなく、マルコム自身もその第六感に大きく関わっているというプロットが実にすばらしい。よくできた脚本であった。ただ冒頭で口止めされる秘密については有名になりすぎて、見る前から知ってしまっていたけどね。知らずに見ることができればもっと楽しめたはず!好み45/50、演出12/15、脚本15/15、演技8/10、技術7/10、合計87/100→9/10点 【chachabone】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-01-06 22:02:32) 83.衝撃のオチを体験し、伏線を確認した後もなお何回も見てしまいます。最終的にラストへつなげるプロットが、とても注意を払って作られていると感じます。そして主人公の少年の演技がまた素晴らしい。母親に真実を打ち明けるシーンはジワリと来ます。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2016-06-25 12:12:45) 82.《ネタバレ》 大体のことはもう既に皆さんが仰っているので一つだけ。ブルース・ウィリスがラジカセの音量を少しずつ上げていくあのシーン。結果何も起こらないのですが、凄く怖くて無意識にリモコンを手に取り音量を下げてしまったほど。 最近多い、ただ大きな音を出してびっくりさせるだけのホラー映画!これが映画における正しい人の怖がらせ方だ! 【素晴らしき哉、映画!】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-05-06 11:58:23) 81.《ネタバレ》 すげえ・・・666だ・・・マジかよorz 五感で感じられない幽霊。 霊を感じるのは「第六感」なのか。 主人公は子供を更生させる事を仕事にする男。 どんな不安や悩みも一身に受け止め、付きっきりで相談に乗ってくれる。 だが仕事熱心なあまり、妻をあまり構ってられない悩みも抱えている。 ある事件を境にそんな妻の夫への態度は冷たくなってしまう。しかしそれは・・・おっと。 そんな主人公はある日、不思議な少年に出会う。 彼は「霊が見える」という。 霊の見えない他の子供からはイジメられ、霊の見えない母親は、そんな息子に不安を抱く。 現実にいる体の病気が原因でイジメられたり、家族から冷たくされる子供もいるが、霊が見えるというだけで体は健康だ。 それだけに母親は辛い思いをしていた。 そんな時に主人公とその子は出会った。 最初疑っていた主人公も、親身に聴く内に徐々に霊の存在を意識はじめる・・・。 事件も無事に解決し、母親とも打ち解ける事ができた子供。 だが、主人公に訪れる「真実」とは・・・? 度肝を抜くラストが衝撃的すぎる。 だってあのブルース・ウィリスがだぜ? ダイ・ハードのマクレーン刑事がだぜ? まさかあんな事になるなんて・・・。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-14 15:46:17) 80.《ネタバレ》 久しぶりに見返しました。ネタバレを知ってみるとまた新たな発見が色々ありますね。人に勧めたい映画の一つです。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-28 18:15:52) 79.《ネタバレ》 あんだけオチがあるといわれれば・・開始5分でネタに気付きかけたけど まぁ そーでもないかと忘れてた さりとて ひさしぶりにテレビで観たら泣いていた 幽霊も怖かったし びびりかつ感傷的になりましたかな(ノД`) なんか いい映画だね オチ以外のとこもしっかりしてる 30になってやっと良さがわかったよ 【おでんの卵】さん [地上波(吹替)] 9点(2011-11-10 00:23:08) 78.今となっては似た映画がたくさんありますが当時幼い自分には衝撃的でした。 【akila】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-20 17:11:06) 77.映画のねたばれ部分はいいえません。ただこの映画を見てもし自分がそうだったら、もし自分がそれに関わっていたらという事を考えると個々人が抱える不安を極端に表現しているともいえます。ネタが分かったても2度見ても十分鑑賞に値する作品と思います。 【仏向】さん [DVD(吹替)] 9点(2010-08-01 11:08:05) 76.あ~、大どんでん返しか、はっはっは、これは一本取られましたな! 【くまさん】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-07-07 02:56:57) 75.《ネタバレ》 何かに心を縛られて迷い立ち止まっている人に、解決の糸口を一緒に見つけて新たに前進させてあげるのがセラピストの仕事だとすれば、この作品は二度目の鑑賞がまた面白い! 一度目はブルース・ウィリスがセラピストで、患者は幽霊に悩むハーレイ君。二度目に観たら、ブルース・ウィリスは心残りな出来事に縛られて成仏できない幽霊患者であり、ハーレイ君は幽霊相手に癒し(問題解決=成仏)を行えるゴースト・セラピスト。生前セラピストであったブルースのために、患者を演じながら実は治療を行っている優しいハーレイ君を二度目の鑑賞で堪能してください。セラピストは決して患者に答えを提示しない。セラピストは答えに近づく気付きを与えるだけ。ハーレイ君はブルースにそうしてる。凄く優しくて大人な子です。先生が「生徒に教えられる」という話はよくありますが、セラピストと患者の関係も、一方が支えるだけではなく双方が支え合い助け合う関係だったりするのかも。事故渋滞の車の中での母親との会話は、二度目でもやっぱり泣けますね。 【だみお】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-05-19 04:02:58)
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