みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
2.《ネタバレ》 思わずサントラも買ってしまった大好きな作品です。 フィリックスとババの間には(ジミーとの間にも)擬似的な父子関係が芽生えますが、 原点とも言える”ダディ・ズー”の言葉や(写真も・笑)、ババのソーセージの歌、 わざとらしいくらい小洒落た部屋のインテリア等々の意味が、 最後の最後に全て繋がった時には素直に感動しました(ニーナ・シモンの歌もシビレます~)。 フィリックスが子供扱いしていた人達こそ、 何が大切かをちゃんと学び成長していたのですね(実は成長していなかったのは自分)。 ババの最後の言葉がそれを教えてくれ、ジミーもまた同じ(死ななかったけど・・)。 雨はダディ・ズーの言葉を思い起こさせ、彼から何も学ぼうとしなかった自分に深く染み込みます。 「学ばなければ成長はない」私自身も最近つくづく感じさせられる事です。。 映画自体はバリー・ホワイト気取りのフィリックスを皮肉るかの様に、 わざと形ばかりに拘った風な創りにしていたのも面白かったですし、 それを指摘するかの様なキュートな主題歌も良かったですね。 印象に残るシーンは色々とあるけれど、 中でもダディ・ズーが、”お前こそ子供だ”と言わんばかりに紙で折ったキリンをフィリックスに渡す場面が印象的で、 その紙にコッソリ自分の墓の場所を書いちゃってるのがまたお茶目(笑)。 あの場面ではフィリックス同様、私もまんまと騙されてしまいました(^^; 好きな作品なので満点と行きたい所ですが、 あの殺し屋組織のショボさは幾ら贔屓目で見ても頂けないので、その分マイナス1点とさせて頂きます。 ・・・って事さ、サンチョ・パンサ。 【一長三短末代までの語り種】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-25 18:45:32)(良:2票) 1.《ネタバレ》 設定は、名作『グロリア』『レオン』を彷彿とさせます。ハードボイルドにヒューマニズムのスパイス。本作の場合、付加されるのは父子愛です。対照的なメイン2人の掛け合いには、“振って落とす”笑いの基本がありました。下品になりがちな下ネタも、まったく不快になりません。キャラクター、音楽のセンス、エピソードの組み立てが上手く、とてもお洒落。特に前半は大いに笑えます。そして後半は、泣けました。大きな子供ババは、フィリックスから多くの事を教えてもらいます。空は青いこと。雨は美味しいこと。ウィスキーには水も氷も入れないこと。(ついでにHの仕方までネ。)実の父親が教えてくれなかった“人生の喜び”を知ります。フィリックスは元殺し屋。森山周一郎バリの渋い声を持つダンディ。でも弱い人間でもあります。彼もババの父親と変わらない。結局は自分が傷つくのが怖い。人を愛することは、その人を失う恐怖を孕むこと。それはババの死で明確に示されます。ババパパの危惧は正しかったとも言える。しかしフィリックスは気付きました。人を愛することには、勇気を持って立ち向かうだけの価値があることを。エンディング、わが子を海に連れていくフィリックスに胸が熱くなりました。人生は無常なもの。それは分かります。それでもなお、ババには生きて欲しかった。せっかく人生の喜び、世界の素晴らしさを知ったのだから。フィリックスパパの“嘘よねぇ~ん”をあの時のババにも願ったのは、自分だけではないはずです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-03 18:46:02)(良:1票)
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