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CUBE

Cube
1997年【カナダ】 上映時間:90分
ホラーサスペンスSFシリーズものミステリー
[キューブ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-18)【TOSHI】さん
公開開始日(1998-09-12)


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監督ヴィンチェンゾ・ナタリ
キャストモーリス・ディーン・ウィン(男優)クエンティン
ニッキー・ガダーニ(女優)ハロウェイ
ニコール・デ・ボアー(女優)レブン
デヴィッド・ヒューレット(男優)ワース
アンドリュー・ミラー〔男優・脚本〕(男優)カザン
ウェイン・ロブソン(男優)レン
ジュリアン・リッチングス(男優)オルダーソン
玄田哲章クエンティン(日本語吹き替え版)
谷育子ハロウェイ(日本語吹き替え版)
津村まことレブン(日本語吹き替え版)
西川幾雄レン(日本語吹き替え版)
田原アルノワース(日本語吹き替え版)
桜井敏治カザン(日本語吹き替え版)
脚本ヴィンチェンゾ・ナタリ
グレーム・マンソン
アンドレ・ビジェリック
音楽マーク・コーヴェン
撮影デレク・ロジャース
製作メーラ・メー
ベティ・オァー
配給ポニーキャニオン
クロックワークス
特殊メイクルイーズ・マッキントッシュ
特撮ルイーズ・マッキントッシュ
C.O.R.E. デジタル・ピクチャーズ
デニス・ベラルディ(ノンクレジット)
美術ダイアナ・マグナス
編集ジョン・サンダース
字幕翻訳田中武人
その他デニス・ベラルディ(スペシャル・サンクス)
あらすじ
みずしらずの人間たちが、CUBEと呼ばれる物体の中に入って、ある者は死んだり、殺されたり、死ななかったりといった波乱万丈を描いた、ミステリー。といかちょいホラー、いや、サスペンス? あっ、パニック!?

regularwave】さん(2003-12-28)
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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110.《ネタバレ》  キューブの中の人たちは、セルの数字が素数なら安全だということに気付くが、後である種の素数は危険だという別の法則があることが判明する。これは例えば、勉強していい大学・いい会社に入ればいい人生が約束されると、人から教えられた道を一心不乱に進んで行っても、実は世の中は学歴だけではなく、人柄、家柄、容姿、財力などもあり、世の中は決して絶対唯一の法則に従っているわけではないということを表している。

 キューブの中に一人、キューブの建築に関わった者がいた。しかし彼が関わったのはほんの一部分だけで、全体の大きさ、セルの総数、キューブの中の人口などは一切知らなかった。これは、我々は確かに社会を構成する一員で、社会を動かしているが、我々が構成しまた動かしているのは社会のほんの一部であって、社会全体を動かすことはできないし、誰が動かしているのかもわからないということだ。我々は政治家に支配されているように思えるが、政治家はマスコミを恐れ、マスコミはスポンサーに媚び、財界は消費者に気兼ねする。人は皆、自分以外の何かにつき動かされているようだ。登場人物たちは、誰が何の目的でいくつのキューブを動かしているのか、その全体像を知ることは決してない。

 物語は最後に、一人の男だけが脱出する。外の世界はとてもまぶしく、20m先も見えないほどだ。平凡な人生なんてつまらない、サラリーマンなんてつまらない、俺は脱サラするぞと、人は自由な世界に憧れるが、決まった時間に出勤して一日デスクに座っていればお金が振り込まれる世界と違い、自由な世界は「こうすればうまくいく」という保障は何もない世界であって、先の見えない、前例のない未知の世界で、そんな世界が単純作業の繰り返しの世界より本当にいい世界なのかどうかは誰にもわからない。結局キューブ自体が移動しているので、危険を冒して出口を探さなくても、動かずじっとしていればそのうちキューブが勝手に出口につながるのだった。何も考えず言われた通りにするのがいちばん楽なのだ。

 登場人物たちは初め、「出口はどこにあるのか」「自分はなぜここにいるのか」を問い、ゴールを目指してさまよった。しかし誰が何の目的でキューブを作り、彼らがなぜこの中にいるのか、その理由は最後まで明かされることはなかった。人は今日も「人生の目的は何か」と問い続けるだろう。答えなど決してあるはずもないのに。 高橋幸二さん [地上波(吹替)] 9点(2008-07-29 06:41:17)(良:3票)

109.傑作!もう誰を信じればよいもんか・・。。コレをつくったとき、監督は26歳だったとか。天才だ。。みんなこの映画見て自分はどのキャラと近いか、って考えたはず!私は
オバハンですねー(あらやだ私がオバハンなわけじゃ決してないですよけっっして・・)  そうそう友人に勧めたところ、「カス映画教えやがってゴルァ!わざわざ・・」と怒りの長文メールがきまして。すぐに「や、違うやつ観たみたい。スマソ」と侘びメールがきました。・・普段温厚な友人にあれほどのメールを打たせるとは、、CUBE・IQ、デスキューブ、、類似品恐るべし。 マミゴスチンさん 9点(2004-08-31 00:15:23)(笑:3票)

108.ますます高騰するハリウッド映画の制作費をディアブロだとすると、この映画の制作費はきっとチョロQぐらいでしょう。それなのに面白い。一度見たら目が離せない。なんともニクイ。 (・∀・)イイ!!さん 9点(2003-12-28 01:22:50)(良:1票) (笑:2票)

107.《ネタバレ》 削ぎ落とされていること。研ぎ澄まされていること。この二点において、質の高さを感じさせる作品です。90分程度と比較的短い作品ですが、濃密な緊張を保ったまま、最後まで息を着かせません。冷徹な法則に従って作動する硬質な箱(CUBE)の連続体と、その中に閉じこめられた、あまりにも脆弱な人間の肉体と精神とが、見事な対比を生み、芸術的です。余計な説明がないことから、この作品世界を現実世界と捉えることも、精神世界と捉えることも、現実世界の暗喩として捉えることも可能です。私は、この箱(CUBE)を、再現性のない芸術を生むための装置として捉え、そのデモンストレーションとして本作品を堪能した・・・ような気がします。 camusonさん [DVD(字幕)] 9点(2024-09-09 19:37:45)(良:2票)

106.これまでの人生で、心底からアイデアの素晴らしさに感動したのは、この映画のキューブという空間と、漫画『寄生獣』の寄生獣という存在だけです。両者に共通しているのは、アイデアを発展させるだけにとどまらず、その状況を活かして、人の心を上手に描き出していることです。だからアイデア一発に終わらず、心に残る作品になる。魂の作品です。 IKEKOさん 9点(2004-04-29 21:17:27)(良:2票)

105.《ネタバレ》 冒頭から胃を締め付けられるような作品だ。

彼らは何故ここにいるのか。
ここは何処なのか。
そしてこの「キューブ」は何なのか。

解らない事だらけの恐怖、飢えと焦り、疑心暗鬼、「間がさす」瞬間の恐怖・・・密室でこだまする人間の狂気をたっぷり味わえる。

キューブ内の様々な仕掛けで凄惨な最期を迎える人々。とにかく息苦しく油断ならない映画だ。疲労感がハンパ無い。
その謎のまま終わる恐怖を「キューブ ゼロ」で総て種明かししてしまうのは最悪と言っていい。こういうのは何も解らないからこそ面白いのに。
まして「ソウ」みたいに犯人がベラベラネタ晴らししてしまうのも台無しだ。その点では、ワケの解らないまま死の恐怖にさらされるこの映画の方が遥かに面白いのです。

DVDに収録された短編「Elevated」も怖かったっす。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-14 20:29:20)(良:1票)

104.《ネタバレ》 初っ端のシーンが強烈なのもあって、すっと世界観に入れる映画。
登場人物の一人が死んだ後、刺激的なシーンはグッと減るので人によっては退屈に感じるかもしれない。
謎を解き明かす過程も、文系な私ではちんぷんかんぷん。
しかし登場人物の心理戦・それによる性格の変化はリアルでは無いにしろ面白い。
リーダーは暴君に、フェミニストはひがみ根性丸出しの女になど、閉じこめられた空間で本性が出てしまう。
日本人としては、極限の世界においてもここまで崩壊しないだろうと思う反面、もしかしたら人間ってそういうものなのかもしれないと思ってしまい、そこに恐怖する。
そういうことを想像しながら見てしまうのでよくできた映画だなと感じた。
定期的に見てしまう作品の一つ。 たんたかたんさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-07-22 23:26:21)(良:1票)

103.低予算でもアイデア次第で面白い作品は撮れる、ということを改めて教えてくれた傑作スリラー。この作品の発表以降「ソリッドシチュエーションスリラー」と呼ばれる作品が多数製作されましたが、この作品の唯一無二の着想のすばらしいところは、CUBEの無機性と形状ゆえにその全体像がつかめず、空間の無限の広がりとゴールが見えない恐怖を観客に想像させる点にあると思います。予算の少なさを逆手に取ったようなアイデアには脱帽せざるを得ません。ところで、無限の広がりの恐怖という点においてネタバレを含む続編二作は完全な蛇足ですね。観ないほうがCUBEの恐怖は尾を引くと思います。でもやはり観てしまうのがファンの悲しさ。ジレンマですね。 もっこり八兵衛さん [地上波(字幕)] 9点(2008-01-13 14:36:01)(良:1票)

102.《ネタバレ》 登場人物は6人ではなく7人である。もう1人は冒頭で華々しく散ったオッサンである。
あの潔さは例えるなら産卵の為に川を遡上したサケが人に捕獲され、切り身で販売されるようなものである。あのオッサン(ジュリアン・リッチングス)のおかげで最後まで緊張感を持続できたような気がする。ちなみにこの人は80本以上の映画に出演しているが、端役が多くクレジットも最後のほう。映画の中でジュリアン・リッチングスを探すのはウォーリーを探すより面白い。 デヘデヘさん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-21 16:45:22)(笑:1票)

101.美術が素晴らしい!!セットがすごくキレイですよね。ストーリーは不条理だけど余韻が残るし上質。サスペンスでオススメするならこの映画だなあ サイレンさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-27 17:24:40)(良:1票)

100.《ネタバレ》 この作品には他の映画にはないものを感じます。初めて見た時は緊迫感に襲われました。ヒロインなどがなく誰が生き残るか分からないのがこの作品の魅力だと思います。TV番組のトリビアの泉でも紹介されていたようにセットはたった2つの部屋だけで撮影をしていたというのも凄いことです。低予算で作られた映画で大黒字をもたらしたこの作品は素晴らしいというしかないですね。ラストシーンでは障害者が生き残りましたがその後どうなったかが気になります。そこをあえて隠すのがこの作品の良いところです。 マーク・ハントさん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-03-27 09:51:54)(良:1票)

99.面白い!こういう映画大好き。シュールな設定もいい。大金かけてもしょーもない映画ばかりがはびこる中,低予算でもこれだけ出来るということを示したB級映画の鑑。これを面白いと思う人と面白くないと思う人の間には,映画の趣味に関して超えられない壁があると思う。 veryautumnさん 9点(2003-12-25 11:55:02)(良:1票)

98.最初から最後までずっと緊張しっぱなしだった。ホラーというかサスペンスというか謎解きものはそこまで好きなジャンルではないけどこれは違った。設定もおもしろいし一つ隣の部屋に進む困難具合が僕をより一層引き込んだ。ドアを開ける時のサウンドが緊張感をそそりますね。 とむさん 9点(2003-09-28 20:51:25)(良:1票)

97.何の説明もなしに刻み殺された冒頭の男性。驚きや不安の表情の演技もさることながら、名前の紹介もナシ、ひとことのセリフさえナシにいきなり死んでしまう彼の今までの人生を想像するとゾクゾクする。今までの生き方や経歴なんて全く容赦なく「無作為に」キューブに入れられて殺される、という理不尽さが痛快すぎて9点。価値有りな哲学。 おとぽりさん 9点(2003-04-19 17:49:00)(良:1票)

96.《ネタバレ》 閉じ込められたら、限りなく恐怖が広がった。
理由はなくとも潜在的に知っているんじゃないかと思わせるあたりがこの映画のスゴいところです。 ろにまささん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-10-17 23:53:08)

95.《ネタバレ》 劇場公開を観に行った時の衝撃が今も忘れられない映画の一本。
我々はなぜこの世に産まれでたのかなんて考えた所で答えはなく、ただ目の前の問題を一つずつ乗り越えて生きていくしかない。
誰が、何のために、ということに何一つ答えないラストが印象的。
いや、名作。 roadster316さん [DVD(字幕)] 9点(2019-07-15 01:29:59)

94.これまで何回か観てますがやっぱり面白いですね。ところで「閉じ込められたすべての人には選ばれた理由がある」みたいなことでしたが冒頭に細切れになってしまったおじさんはいなくて良かったのでしょうか。。 珈琲時間さん [DVD(字幕)] 9点(2017-06-04 19:17:20)

93.《ネタバレ》  今作は、CUBEの存在理由、メンバーの選考方法、黒幕などの説明を一切省き、90分という枠の中に脱出サスペンスのみを盛り込んだところが素晴らしいです。
 おそらく舞台セットは一つ、二つしか作っていないのかもしれませんが、『見せ方』によって空間に壮大な奥行きと広がりを感じるのが凄いです。途中で何度か『外』の描写を入れたことによって、『CUBE』の圧倒的な空間の暴力を体感できてしまうのも凄いです。
 また、主人公らしき人物を配置しなかったことにより、より臨場感を感じられるのは本作の長所でしょう。強いて言うなら、『見ている自分』が主人公でしょうか。より主観的になることができるのです。主観的になれる作品は、恐怖感と緊張感が一層増します。
 本作における重要なキーパーソンは実際のところ3人です。数学少女のレヴン、外壁設計者のワース、計算機のカザン。ところが、即戦力として期待できそうな警官のクエンティン、女医のハロウェイ、天才脱獄者レンの3人を配置することで、観客を見事にミスディレクションさせることに成功しています。中心人物の交代劇、パワーバランスの変動というのは、緊張感を持続させるのに大変効果的に働くものなんですね。感心します。
 惜しむらくは、ストーリーが進むにつれて、脅威の対象が『CUBE』⇒『クエンティン』へとシフトしてしまうことでしょうか。どうしても後半は『CUBE』に、舞台設定以上の価値が見られないのです。それに、数学少女を殺しちゃうシーンでは急にB級っぽさが前面に出てきて残念です。それじゃあ普通の殺人鬼サスペンスと変わらないじゃないですか。
 あとついでに言うなら、冒頭のスプラッタシーンのクオリティが高すぎて、スプラッタムービーファンに過剰な期待を持たせてしまうかもしれません。映像面に関しては、『怖いもの見たさ』の人間心理を見事に裏切っちゃう作品ではあるので、そっち方面を期待しすぎると尻すぼみに感じてしまうかもしれませんね。 たきたてさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 20:02:14)

92.《ネタバレ》 こわい、でもおもしろい。死体がある部屋に舞い戻ってきた時は、自分も心の中で「あーっ!」と叫びました。ただただ脱出だけをめざして右往左往するだけの映画なのに、最後までまったく飽きることなく、ものすごいスリルを味わいました。 ramoさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-07-09 02:04:08)

91.CUBEに閉じ込められた登場人物と同様、観ている側も何の説明もなくストーリが始まるところは楽しめる。 たこちゅうさん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-17 00:57:20)

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【点数情報】

Review人数 613人
平均点数 7.50点
020.33% line
130.49% line
240.65% line
3162.61% line
4233.75% line
5264.24% line
6579.30% line
713221.53% line
817027.73% line
911017.94% line
107011.42% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.16点 Review31人
2 ストーリー評価 7.64点 Review54人
3 鑑賞後の後味 6.21点 Review52人
4 音楽評価 5.55点 Review27人
5 感泣評価 4.26点 Review19人

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