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【クチコミ・感想(9点検索)】
2.親子3代にわたり日本陸軍に捧げ尽くす一家の様子を、その周辺の人々を絡めつつ長男の出征までを描いています。そして、有名なラストシーン。陸軍一家を描いていた展開から、急転、田中絹代演じる“母”の映画へと切り替わる。大切な人を戦場に送り込まれる“女の心情”を代弁しているのには違いないが、受け取り方次第ではいかようにも解釈出来る。私としては、強烈に胸が締め付けられ涙なしではいられなかった。それまでの淡々とした物語がかき消されてしまう程、鮮明にまぶたに焼き付く。エンディング間際に両目を閉じ、手を合わせるシーンで幕が下りる。心の中で誰に何を祈ったのであろうか…。「お国の為」「天皇の赤子」「死して …」…等々、口では唱えるがこれらはすべて表向きで、作り手の本心はこのラスト10分にある。木下作品の特徴ともいえなくはないが、本作が放つものは暗くて悲しい。そう、厭戦的とも受け取れなくはない。陸軍省の検閲を見事かいくぐり、公開されたという。監督木下惠介、これだけは譲れないという執念のラストシーンだったのでしょう。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-12-31 23:20:31)(良:4票)
1.オープニングでの藩士が語る「これからはアメリカやイギリスが鵜の目鷹の目でやってくる、藩の為に死ぬのはワシ等で最後にしなければならん」藩を国に置き換えれば思いっきり反戦思想な言葉で始まる。ラストではセリフに出して何かしゃべってしまえば切られてしまいかねないところを、子を想う母として見せるだけに留まらせる事で母の心の内はどのようのでも取れるというギリギリの部分で見せきってしまう。木下監督は「二十四の瞳」でもそうですが無駄なセリフや映像を見せない事で強いメッセージを残す事が抜群に上手いです。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-01-09 00:15:26)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
10人 |
平均点数 |
7.30点 |
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7 | 3 | 30.00% |
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9 | 2 | 20.00% |
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【その他点数情報】
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