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【クチコミ・感想(9点検索)】
3.自分がここ数年見た岡本喜八監督の作品といえば「日本のいちばん長い日」や「侍」をはじめ、どちらかといえば直球勝負のシリアスな作品が多かった気がするが、今回見たこの作品はいかにも喜八監督ならではという感じのシュールなミュージカルコメディー映画で何も考えずに楽しめた。冒頭の拘置所でのやりとりから引き込まれ、そこからもう喜八ワールド全開という感じ。主演の伊藤雄之助というと毎回印象に残る演技を見せる名優であるが、この映画では越路吹雪とのかけあいや、お経の太鼓の音に合わせて起き上がったり、汲み取り姿で散髪屋に入ってくるシーンなどとにかく笑える演技が多く、とにかく見ていて楽しい。銀行でのミュージカルシーンも馬鹿馬鹿しくてつい笑ってしまう。(有島一郎と桜井浩子がうたうシーンなんかはとくに印象的。)そんなバカみたいな展開の中にも権力者に対する喜八監督の怒りのようなものも感じ取れ、そういうところも喜八監督のらしいところだと思う。「日本のいちばん長い日」のような直球大シリアスな喜八作品も好きだが、喜八作品といえばやはりこういう一風変わった映画のほうが個人的には好みかもしれない。そうそう、能が取り入れられていて、伊藤雄之助が出てるからかちょっと川島雄三監督の「しとやかな獣」を思い出してしまった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-03-25 20:00:35)(良:1票)
2.《ネタバレ》 私はこれが喜八で一番好きな作品。どういう組み合わせだったのか安部公房/勅使河原宏の『おとし穴』との二本立てで名画座で見た(次の週には『下町の太陽』と『気違い部落』の二本立て見てる。名画座文化の良かったのは二本立て制度で、ついでに見たもう一本で世界がどんどん広がっていったことだ)。今思っても、喜八監督のリズム感が全開した名作ではないだろうか。ドンツク・ドンツク・ポッポーなんてたまらない。砂塚秀夫や中谷一郎など常連が生き生きしており、ミュージカル合戦にもなっていて、和ものとあちらものが対決する。とりわけ和ものの使い方が秀逸で(邦楽ミュージカルってあんまりないから)、勧進帳の「毒蛇の口を逃れたる」がバキュームカーのホースになぞらえられたりする。三百万三百万と心の声が呟いたり、ドンツク・ドンドン・ツクツクに合わせて体が起きてきたり、楽団員がみな眼帯してたり、私の趣味がカタヨッていったのに、大きく影響した作品だったなあ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-11-30 09:38:07)
1.何度か観ているが、まだなんと評するのが的確か得られていない。全部バラバラでとりとめないが同じベクトルを向いているので、破綻しないで楽しめるのだろうか。珍妙にして楽しい作品。いいようがない・・・ 【min】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-01-04 20:37:06)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
13人 |
平均点数 |
7.46点 |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 3 | 23.08% |
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7 | 4 | 30.77% |
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8 | 3 | 23.08% |
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9 | 3 | 23.08% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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