みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
6.《ネタバレ》 映画館に一人で見に行った。誰にも邪魔して欲しくなかったから。私はこのデレクタズーカットが一番好き。前に見たときは、前口上がひどく余計に聞こえた。カット版を見て思ったのは、封切された当時はこの世界に付いていける人間が少なかったんだろうと。SFが好きで良く見ている人には違和感ないけど。やっとカットしても解る人が増えたんでそうしたんだろうと勝手に解釈。超未来都市と、その下にくもの巣のように広がる人類のごった煮。上空から降り注ぐ雨、ピアノの音。人間くさいレプリカント、感情抜きにレプリカントを殺す人間。全てに明暗と陰陽があり、ストーリーに深さを与えている。レイチェルに愛情をもつデッガードの妙に不器用な所とか、オリガミ、小さなエピソードが最後に意味を持つ。ジャンルを超えていつも好きな映画のトップに名前を挙げている、一本。この世界観を作り上げた監督に敬意を表し、プラス1点。 【ロボット】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-01-22 10:31:11) 5.哀愁漂う映像美に彩られた傑作。過去か未来か、東洋か西洋か、都会か田舎かわからない街の描写。常にしとしとと振り続ける雨。哀しみをたたえた登場人物たちの演技。レプリカントの運命は人間共通の哀感を表彰している。 【エンボ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-10 01:41:49) 4.後のSF作品に多大な影響を及ぼしたと言われる本作品の世界観は 背景や設定・美術等全てを含めて独自の路線を確立したと言える。 それもこれもリドリー・スコットの銀シャリ映像が成せる業。 2019年・・・今が2005年とすると14年後の世界であるが 流石にここまでの世界にはなってはいないと思うが 82年当時の感覚からすると21世紀はこのぐらいの進歩(?) を遂げていて当然と思われていたのだろう。 寧ろ現代の状況を鑑みれば科学の進歩はある意味停滞(低速)気味だ。 「人は記憶でのみ人と足り得る」 人とレプリカント(サイボーグ)を分ける重要なキーポイントとして 押井守監督作品【GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊】の 人形遣いがこの言葉を上げていた。 正に本作のレイチェルやロイもこれに相当する。 人より並外れた頭脳と体力を持ちながら寿命は4年。 劇中タイレル博士のロイに言った言葉「美しい火は早く燃え尽きる」 これは彼らにとって死の宣告以外の何者でもない。 この時のロイの心情は癌宣告を受けた患者以上の失望感と 絶望感と屈辱に苛まされた事だろう。 そして彼等に対する生きる目的は何なのか?という問い掛けはもはや愚問に近い。 生きるだけに足掻くことが唯一、生きる目的なのだと。 【sting★IGGY】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-12 10:27:54) 3.《ネタバレ》 デッカードが何故、あんなにレイチェルを庇い、守り、恋愛感情を持ったのか?やはりそこには自分に足らない人生の何かを埋めようと思った事もあるだろうが、「デッカード自身がレプリカントではないのか?」という意見を様々な文献で読んで見て、自分の末を投影して守ったという考え方になるほどなぁと思ってしまった。 説明の少ないあの映画の世界で、誰が人間で誰がレプリカントかなんてよく分からない。そこで、やはりタイレル社で雇われてきたレイチェルをレプリと見抜き、そこに哀れみと共通の何かを感じ取ったからこそ、あそこまで愛し合い、最後一緒に旅立ったのではないか?と思う。 ロイがデッカードを終盤の対決で命を救った部分も、ひょっとしたらデッカードに対し、自分と同じ何か感じ取ったのかもしれないし、そう思って見返すと、映画の世界が全然違って見えるから不思議だ。 どこまでも興味深い「ブレードランナー」の世界。フィリップ・K・ディックの世界を映画にするのはすこぶる難しいと言われているが、「トータルリコール」「マイノリティリポート」が説明しすぎてるのに比べ、映像で語る「ブレードランナー」は観てて飽きないのだ。もう20年以上経つのに、この映画の不思議な魅力は決して色褪せない。劇場予告編もムーディーで最高。ヴァンゲリスもエンディングテーマはずっと着メロにしてます(笑)ハードボイルドSFの代名詞。「2つで十分ですよ」と言わずに3枚はストックしておきたい映画。名作です。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-09-22 17:42:44) 2.《ネタバレ》 文句なしの良質映画。映像の完成度の高さ、質の高い美術、忠実に再現される未来都市。これほどの映画を見たのは久しぶり! ロボット達の「生」は人間が作り出したものなのに、私達人間は逆に彼らに命がどれほど尊いものかと教えられた。レプリカントの男がマンションの屋上で死ぬシーンは今までの悪役ぶりを覆し、見ている人を泣かせる。 たまたま家にビデオがあったんで見たんだけど、そのビデオのパッケージがダサダサで期待してなかっただけに満足です! 人間とロボットが織り成すヒューマンストーリーに加えて素晴らしい映像を味わえる映画だと思います。 【chungking】さん 9点(2004-03-24 13:50:44) 1.《ネタバレ》 光を駆使したダグラス・トランブルのお仕事が非常に気持ちいい、渋い映画でした。この映画が後の映画やマンガ、ゲームに与えた影響は計り知れませんね(と言いつつ、実は初めて見たのが、この最終版)。後にビデオで見た完全版よりも渋味が多くて、好きです。デッカードをレプリカントとした事で、映画そのもののニュアンスが変化した感じがありますが、無機的な世界でのデジタルの悲しみが、より強調されて。そもそも、何演じても同じだ~、って感じのハリソン・フォードの演技自体、レプリカント向きですしねぇ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2003-12-24 11:31:03)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS