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【クチコミ・感想(9点検索)】
2.どこか「にがそう」なところが見る人を遠ざけているような気もしますが、<ザッツ・ネオリアリズモ>を作れば、必ずや入る見事な作品です。シルヴァーナ・マンガーノのはちきれんばかりの健康的、肉感的な姿は、私が天岩戸に隠れていたならすかさず戸を開けるでしょうな。そしてそのマンガーノの魅力を存分にフィルムに焼き付けながら、戦後のイタリア社会、田植えという女性の出稼ぎ労働の苛酷さを告発しております。妊婦が田んぼで倒れながらも周りが歌って励まし出すシーンでの、〝こんな社会狂っているわよ!〟といわんばかりのマンガーノの悲鳴などは強烈な印象です。マンガーノのダンスシーンが秀逸で、ダンスの動きで彼女を魅せるだけではなく、首飾りのショットとそれを見つけたダウリング、ガスマン、ヴァローネのショットでストーリィを進め、カットを徐々に素早く切り替えることによって、ダンスにリズムを与えるとともに、緊迫感を生み出しています。昇って降りてそこに人物を捉えるクレーンのショット、360度近く回転するショットなど、広がりを与えているカメラもまた見ものですね~。ラスト、これだけ哀しいライスシャワーを見たのは、レース中に骨折しこの世を去ることになったあの馬を見て以来でありました。にがい米・・・ぴったりのタイトルであります。 【彦馬】さん 9点(2004-11-21 23:48:58)(良:1票)
1.シルヴァーナが地元の女だということは誰の口からも語られません。でもラストシーンでの農場の人々の彼女に対する態度(詳しく書くとネタバレになりますが)や彼女のフランチェスカに対する屈折した心情やワルターを巡るライバル意識などから容易に想像がつきます。イタリアは国家として統一された頃から地方格差や貧富の差が大きく、その事実はおそらく現在でも変わってはいないと思われる国ですが、その事実を統計数字などではなく、まだ見ぬ都会に対するせつない憧れや男女の恋で表現してしまうなんてイタリア・ネオリアリズムはすごいと思います。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-11-13 05:04:49)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
6人 |
平均点数 |
7.50点 |
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7 | 1 | 16.67% |
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