みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
3.《ネタバレ》 DVDに収録されているインタビューで、ジュリー役のミシェル・ウィリアムズがこんなことを言っていたと思う。 「主要人物の誰が欠けても成立しない、奇跡の脚本」 どこがどう奇跡なんだぁ?と思いつつ、2回目の視聴をする私。そして気がついた。 たしかにスゴイことしてるかも。こりゃ~かなり練りこまれた脚本だ。 気になってネットで「16歳の合衆国」の批評を読み漁る。 あれれ?誰もこの脚本の凄さに気づいていない? ガールフレンドの弟を殺した主人公。何故?なぜ?みんなが理由を欲しがる。 しかしリーランドは言う「理由なんてない」。 現代の若者は不可解だ、と大人たちは眉をひそめる。 これは大きな社会問題だ!と騒いで、事件についていろんな分析を当て込もうとする。 「理由がみつかれば、きつく縛って庭に埋めることもできる」 リーランドは事件についてノートに書き綴る。「この中に理由があるかもしれない」と。 私たちは「リーランドの合衆国」を読んで、理由を考える。 こうなんじゃないか、ああなんじゃないか・・・ しかしリーランドは肝心なことは何も書いていない。 私たちに「さがしてみて」と投げただけだ。 動機はあやふやだし、犯行時の記憶もない。なのに「僕がやった」ということだけは、はっきり主張する。 例えばこれが”火曜サスペンス劇場”や”はぐれ刑事純情派”だったら、「こいつ、誰かを庇ってるな?」とバレバレだ。 この本来ならバレバレであるはずの筋書きも、色眼鏡をかけたまま見ると気がつかないのである。 色眼鏡の正体は、「現代の若者は不可解だ」という偏見・先入観である。 【337】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-19 01:25:18)(良:1票) 2.エンディングが気に入らない!!でもあれしかなかったのかな・・・人の心とか気持ちとかを感じないように、自分が傷つかないように現代の人は生きていると思う。この映画のメッセージが完全に私に届いたワケではないけれど何か涙が止まらなかった。また観たいです。 【愛しのエリザ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-03 23:09:42) 1.そうだな、言葉で説明するにはとてつもなく難しいことを、映画にしてしまったという感じがする。若い者も大人も、みんなして悩んでいる。喪失の悲しみ、過ちを犯したことの苦しみ、主人公の心のフィルターでは、重すぎて浄化しきれない世界の空気。彼はこんなに穏やかで優しいのに、瞳に映る全てはこんなにも寂しいものなのか。ラストは、主人公だけでなくみんなの気持ちがインスパイアして泣けてきた。ライアン・ゴスリングを始めとする若い俳優たちが、みんなよい雰囲気を醸し出している。時を置いて何度か見返し、彼の感じる悲しみの傍らに座り、共鳴や同感でなく理解をしたいな、と思う。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-30 11:31:27)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS