みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
5.《ネタバレ》 H.ウィービングの抑制のきいた、テンポとリズムの良い台詞を聞いているだけで 個人的には見ごたえがあって、何度も見る映画の一本です。 内容の哲学的な部分は好みの分かれるところだと思いますが 個人的にはいろいろ考えさせられます。 単純に娯楽アクションとして見ても楽しめるとは思いますが いろんなことを考えながら見てみると意外と違う魅力が見つかるカモw 【こっちゃん】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-09-06 18:15:12) 4.《ネタバレ》 観よう観ようと思っていて、今になってようやく鑑賞。 偏向した報道が行きかい、何が事実で何が偽りなのか全くわからない状態になっている、今の世の中を風刺しているストーリーや 悪(作用)によって生まれる正義(反作用)を、復讐という視点で描き 裏には米国批判とも受け取れるような部分もあり、なんとも奥が深い作品。 革命へと国民の意識を収束していく、"V"のやり方がゾクゾクした。 また、アクションシーンも見ごたえがあり、ナイフが飛んでいく時に刃の部分の軌跡が残像で表現するなどスタイリッシュに仕上がっている。 この作品のメインテーマは革命だが、正義という言葉も多く出てくる。 その点で似たような作品である【ダークナイト】を見た後でも、負けも劣りもしない。 この作品では脚本を担当した、ウォッシャーウスキー兄弟はやはり天才だと感じた。 評価がわかれるのは、サブカルが受け入れられるか受け入れられないか。 調べれば調べるほど、もう一度観たいと思わせるスルメのような映画であり、カルトムービーという点でも納得する。 その他、主人公"V"のキャラクターの好き嫌いも影響するだろう。 仮面を一切取らない"V"。 しかし仮面の下がどんな表情なのか想像できる演技をするヒューゴ・ウィーヴィングも凄い。 ウォッシャーウスキー兄弟は【マトリックス】以来、一般的には目立った作品は無いものの 個人的に去年のスピード・レーサーといいハズれが無い。相性が良いってもあるが。。。 【honeydew】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 00:02:06) 3.《ネタバレ》 哲学的な台詞まわし、雨、無限のコピー(というか当事者)と、「MATRIX」を思い起こさせるアイテムがそこはかとなく見え、ウォシャウスキー色が色濃く感じられる。 しかもV役は映画史に残る奇天烈キャラクター“エージェント・スミス”を演じたヒューゴ・ウィービング。これも「MATRIX」との共通項。 そしてなんといっても根底に流れるテーマ「REVOLUTION(革命)」。 もともと複雑な設定に加え、最終的には収集がつかなくなった状況を力技で収束させた「MATRIX」に比べ、遥かに理路整然と整理され、それゆえにストレートにメッセージが伝わってくる。 世の中を変えるのは、状況を変えるのは意思。 これは思想映画であり、「MATRIX」との姉妹作品であると感じた。 【月ひつじ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-08-26 22:54:38) 2.《ネタバレ》 ウイルス実験によって化物になってしまったV、自分の過去さえ(記憶)、政府に奪われてしまい。心に残されたのは復讐のみだったでしょう。牢屋の中でトイレットペーパーに書かれた隣の女性の生涯の記録を読みながら彼はそれを生きるささえにしたんでしょうか?イヴィーが牢屋での体験で生まれ変わったように、V(ヒューゴ・ウィービング)も炎の中で生まれかわり、復讐の鬼となってしまったのかな~と思いました。 イヴィーがさらわれ、眠りから覚めた部屋には沢山の積み上げられた本がありました。彼の過去がどうあれ、そこで彼は、シェークスピアのマクベスや十二夜を語れ、芸術を愛でる知性を身に付けたようです。これは映画の中でたびたび出てきた『岩窟王(モンテクリスト伯)』が、ワナにかけられ、孤島の牢獄に流されて、そこで学問と知識を学び脱出して、大富豪モンテクリスト伯として生まれ変わり復讐者となる姿と似ています。 イヴィーは父母を政府に奪われ、矯正機関に入れられます。イヴィーはそこで人間の誇りを失います。そして残ったのは命だけでした。彼女は家族を失うだけではなく、人間の尊厳も奪われます。Vもイヴィーに出会うことによって失ったものを思い出したのかも知れないです(愛)。そして歪んだカタチですが、Vはイヴィーに彼女にとって(人間にとって)一番大事なものを牢獄のなかで取り戻させます。イヴィーは雨の中で生まれかわりました。命より大事なものそれは人間としての尊厳です。(誇り・理念)彼女はそれを得ることによって死ぬ事が恐くなくなります。 Vはイヴィーに化物と言われます。自分が化物だと一番自覚していたのはV自身だと思いました。彼は一番愛するものから拒絶されます。Vも少しづつイヴィーによって変化させられたんだと思いました。でも血にそまり化物の自分が彼女を愛する資格はないともしっていたと思います。彼は政府とともに自分を抹消することによってすべてに終止符をうちます。彼は復讐によって生き、愛によって死ぬ事ができたんだと思いました。 この映画の言葉が好きです。最後の彼は(V)はエドモン・ダンテスであり、父であり、母であり、そしてみんななんだって言葉もーー誰しもVなる可能性をひめていた、Vは誰でもない自分自身だってことなんだろうと思いました。(間違った政府を野放しにしたのも自分達であり、未来を作ることができるのも自分たち) 【rika】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-05-06 23:15:16)(良:1票) 1.《ネタバレ》 この映画をみて、「板垣死すとも自由は死せず」という言葉を思い出した。 奇抜な仮面やナイフアクションにも目を奪われるが、「自由」や「正義」について真正面から問いた、かなり骨太の作品。 アメリカを植民地化したり、イギリスが独裁国家になっていたりと、映画では大げさに描かれているかもしれないが、偏向的な情報操作などある意味ではあり得ない世界ではないかもしれない。 政治的メッセージの強さだけでなく、もちろんラストのアクションも見応えがあり、それだけでなく、ラブストーリー的な要素や、同性愛などの差別、メディアの在り方等も散りばめられた、かなり深い作品となっていると思う。 どういう社会であれ、その社会を創りあげた責任は個々人にあり(「誰がこんな社会にしたのかは鏡をみるべき」)、社会を変えるのも一人のヒーローの力ではなく、個々人の力によらなくてはならないという当然だけど力強いストレートなメッセージには単純に惹かれた。 また、「V」を具体的に描くのではなく、象徴的な存在として描かれているのもよい。「V」とは一人の男でも、無敵なヒーローではなく、社会を変えようと思うすべての人が「V」なのだから。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-04-24 02:02:12)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS