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【クチコミ・感想(9点検索)】
2.《ネタバレ》 名優クリス・クーパーの老獪な演技とそれに立ち向かうライアン・フィリップの清新で時に荒々しい演技がぶつかり合い、何とも見ごたえのある作品に仕上がっている。優れたサスペンスであると同時に一種の人物ドラマとしても鑑賞に堪える。 この映画はハンセンという男を隅から隅まで描けているわけではない。しかし、(回りから見た)彼は過不足なく描けている。一つ一つのエピソードはどれも印象的だ。エリックと出会ってすぐに、「自分について5つのことを言え。うち1つは嘘を言え」と迫るシーンやエリックが彼の家庭を訪問するシーンは特に面白い。前者では彼の尊大さが剥き出しにされ、後者では彼の他人を欺く悦びが活写されている。彼は要するに全てを騙したかったのではないか。ひりつく勝負を求めていたのではないか。公園でのシーンも、彼は何発撃ったかを正確に把握し、そしてエリックに向かって引き金を引いた。優れた頭脳を持ちながら、エキセントリックであるがために組織で上を目指せなかった男がひねくれ果てた姿には一種の同情や哀しみさえ覚える。 爆発的な何かは感じられないが非常に完成度の作品だった。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-18 00:51:44)
1.《ネタバレ》 アメリカでは、カソリック教会の神父が、長年にわたって子供たちに性的虐待を繰り返していたということで、以前から問題になっている。しかも一人や二人ではなく、全米の教会において。魔女狩りや異端審問というのもあるし、カソリックの世界というのは元々そういう倒錯趣味を内包しているのであろうか。そういえば福田和也氏が雑誌で「カソリックは人間の中に悪魔と神が両方いる、というのが基本的なコンセプト。告解すればOKって」というようなことを言っていた。2ヶ月という期間設定、時間にして2時間弱で、スパイの複雑怪奇な心的内面をよく描いていたと思う。脚本もいいが、クリス・クーパーさんの不気味な演技が素晴らしい。彼が勤務中に見てたゼタ子の映画は「エントラップメント」かな?そっちも騙し騙されって内容だった。しかし実話とはいえ、新米の若造がよくここまでやったなと思う。セクハラ捜査のつもりが、50人の捜査員に監視されていたとは、きっと本人も驚いただろう。二人の壮絶な心理戦は最高にスリリングだ。まだPCが普及し出した頃の話で、何バイトとかWANとか言っているのも、その分野に詳しい人には、きっと面白いことだろう。ラストも最高。ローラ・リニーさんもいい。国立公文書館というのだけはよくわからなかったが。 【わいえす】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-03-27 04:14:58)
マーク説明 |
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
17人 |
平均点数 |
7.29点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 5.88% |
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6 | 3 | 17.65% |
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7 | 5 | 29.41% |
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8 | 6 | 35.29% |
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9 | 2 | 11.76% |
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10 | 0 | 0.00% |
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