みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
11.これは黙って観るべし。観れば、分かるのだ。by 椎名誠。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 9点(2020-10-07 21:53:59) 10.《ネタバレ》 ジェームズ・マンゴールドによる「ウォーク・ザ・ライン」「17歳のカルテ」「アイデンティティー」に並ぶ傑作。 今後もマンゴールドの最高傑作の1つとして語られる作品だと思う。 「決断の3時10分」のリメイク。 前作を遥かに上回るメリハリとテンポの良さ、充実したガンファイト。 静かな前作も良かったけど、本作は娯楽にもドラマにも力が入った充実振り。 冒頭のシーンや仲間が集う場面もよりドラマティックとなり、鉱山での銃撃戦はかなりの見応え。 主人公が孤独な戦いに追い込まれていくシーンも説得力が増した。 ラッセル・クロウの二面性と葛藤を強く感じられる演技、 クリスチャン・ベールの素晴らしいチンピラ振り。 この二人が立場を超えた絆を結ぶやりとりは面白い。 何より二人共良い髭面! ベン・フォスターの冷酷さ、 ピーター・フォンダの渋みのある演技も見事。 ただラストは意見が分かれると思う。 前作とあまりに違う顛末だが、主人公が最後まで孤独と向き合い、自分の正義を貫いたのは良かったと思う。 そんな映画。 世間的にも世界的にもリメイク版の評価の方が上のようだ。俺はどちらも好きだぜ。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-14 08:01:20) 9.《ネタバレ》 救いようのない悪でありながらその奥底には良心があるベン・ウェイド、どんなに貧しくとも良心を失わないダン、みすみす馬を引き渡す父のふがいなさを気にしながら、最後には父の背中を追う息子。3者の絡み合いがとても絶妙で、とても惹きこまれました。たとえ列車に乗っても、脱獄する術を知っているベン・ウェイドが、終盤、あのような行動に出る様。そして、容赦なく仲間を殺す所、早撃ちのテクニックの伏線。何よりも、善人も役人も容赦なく死んでゆき、『この舞台は、無法地帯である』ことを徹底的に追求した演出は、必見です。最後の早撃ちする直前のラッセル・クロウの眼光には、「よくもこの男を…!」という感情がビッシリで、カッコ良すぎ(涙) 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-04-07 21:44:36) 8.理屈じゃないんだよ、漢が漢に惚れるのは! 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-06-03 02:45:15)(良:1票) 7.《ネタバレ》 これだけ漢の"友情"とは、"誇り"とは、"生き様"とはかくあるべしと言われると何も言えねえ……。とにかく漢の美学を存分に堪能できました。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-12-28 03:07:12) 6.《ネタバレ》 多額の借金を抱えた上に長引く干ばつによってその返済の目途も立たない、さらには鉄道会社に大事な土地を奪われそうな状態にあり、身体的には戦争で足を不自由にし、長男からは腰抜け、嫁からは負け犬と思われていて、おまけに次男は重病持ち、、、主人公ダンの境遇はいくらなんでも酷過ぎるでしょう(笑)。そんな切羽詰まったお父さんが、家族を幸せにするため多額の報酬を得られる囚人護送に参加する物語なのですが、家族のためならお父さんはいくらでも泥にまみれるし、身の危険だって厭わない、無口なダンの背中から漂うそんな思いにはグっときました。お父さんというのは奥さんや子供が思っている以上に家族の幸せを願い、もし家族が幸せでなければ自分を責め、そして家族の幸せのためならいつでもわが身を危険に晒すことができる健気な生き物なのです。そんなお父さんの律儀な思いがこの映画では十分に表現されていて、それだけで涙が出そうになるくらいに感動します。毎年父の日には、日曜洋画劇場でこの映画を放送して欲しいと思ったほどです。また、凶悪犯ウェイドを目の当たりにして危険な仕事であることを認識したダンの奥さんが、旦那に対して「護送団からは降りるべきよ」と言う場面も妙にリアルでした。毎日仕事でボロボロになって帰ってくる旦那に向かって「そんな辛い仕事なら辞めちゃえば」と言うアレです。家族を養うというのは、身近にいる奥さんですら想像できないくらいに大変なことなんですね。。。カッコ悪くても家族のために必死で仕事をするお父さんと、派手に生き、金と自由を謳歌するアウトローとの対比が前半で描かれるのですが、後半になると映画は男と男の物語にシフトします。牧場には念願の雨が降り、さらには護送を完了しなくても200ドルやるという提案までなされ、ダンがこの仕事に命をかける理由がなくなります。家庭人であれば、このまま金を受け取って帰ってしまえばいいのです。しかし、ダンは男として息子に情けない姿を見せたくない、そして自分自身のプライドを取り戻したい、自分は負け犬ではないことを証明したいという思いから、この大仕事を最後までやり遂げようとします。その思いに乗ったウェイドとともに大勢の敵が待ち構える駅へ走り出す様は男泣き必死の名場面で、盛り上がるドラマ、高鳴る音楽、腹に響く銃声、良い映画を見たな~という気分を存分に味わうことができます。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2010-09-18 20:40:29)(良:1票) 5.《ネタバレ》 男っぽいラッセル・クロウに期待して観賞、裏切られませんでした。もう最高! クリスチャン・ベールもいつのまにこんなイイ役者になったの?イメージ変わりました。 丁寧な状況、背景説明がないからオープニングあたりはいったい何がどうなのよ?って感じだったけれど話が進むうちにきっちり見えてくる。 優等生と悪ガキが反発、対立しながらも共感していき、同じ目的に向かって突き進む、そんな感じでしょうか。二人で列車まで駆け抜けるあのシーンには鳥肌が立ちました。 ベン・ウェイド、なんて魅力的な男なんでしょう。ラッセル・クロウはこういう役を演じると魅力爆発です。 登場人物の中でいちばん人間味を感じる人物だったベン・ウェイド。逮捕されたきっかけは女っていうのがいいじゃいですか、しかも絵が上手なのよ。ダンの息子も奥さんもあっという間に彼に惹かれる。誰もかれも多かれ少なかれベン・ウェイドに魅了されちゃうんです。 この映画、何が誰が善か悪かは問題にしてないんですね、酒場ではやけに気が利いたチャーリーですが、こいつこそなんにもわかっちゃいない大馬鹿野郎でした。 滅茶苦茶かっこいい映画が観られました、満足です。 【envy】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-03-14 17:37:34) 4.《ネタバレ》 西部劇は苦手なんです。劇場で西部劇見たのがたぶん、バック・トゥ・ザ・フューチャーだと思うくらい、昔。でもクリスチャン・ベイルに釣られて見てしまい。号泣しました。タオルハンカチがヨレヨレになるくらい。西部劇って画面を見ているだけで乾燥肌と喉が乾きそうになるのですが、これは違ってました。なんせ格好いい。渋い。実に男の美学なんですね。物語自体は案外簡単ですが、まぁーラッセル・クロウのジトッ湿った演技に感動してしまい。終盤の新しい仲間と・・・なんてセリフあたりからもう号泣してました。yumaという地名が印象的になりなんだか西部劇ファンになりました。こんな良い映画はもっとPRするべきです! 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-11-20 23:17:43)(良:2票) 3.《ネタバレ》 西部劇をほとんど見た事ないし、もちろんオリジナルを知らない私なんですが、ものすごく面白かった。話にグイグイ引き込まれました。無法者で無頼漢っぽいウェイドと彼の護送を自ら買って出るダン、この2人の関係の変化はもちろんウェイドの過去やダンの事情が謎めいており、それぞれの背景に興味が広がる護送途中はもちろん、クライマックスのドラマに大変魅了されました。早撃ちも弾丸の嵐も然ることながら、ダンの父として、男としての在り方、誇り、そしてウェイドの哲学、生き様、同志愛。2人の姿に胸揺さぶられました。最後、口笛を吹いて馬が駆けて終わるエンディングも、カッコイイの一言。最近ワーカホリックなクリスチャン・ベールにラッセル・クロウ、いい仕事してますね~。他の出演者(特にチャーリー役の人)もすごくよかったです。 【泳ぐたい焼き】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-10-02 10:57:39) 2.《ネタバレ》 何という素晴らしさなのだろうか。正に、視線の、まなざしの映画だ。 何よりも、人々が向けるまなざしを見ているだけで、すーと吸込まれてゆきそうで、そしてそこから伝わってくる彼らの気持が体内に染込んでくる。だからこそ、単純なカットバックが幾度となく繰り返されるのだが、それだけでも充分なくらいの物語が構築されている。 ラッセル・クロウ演じるベン・ウェイドがクリスチャン・ベール演じるダン・エヴァンスに馬乗りになりながら首を締め付けるのだが、ダンの、金ではなく妻や息子たちに自分の誇りある姿をもう一度示したいのだ、という本心をベンは知り、物語はそこから一転し、彼らが屋根の上を伝いながら、ユマ往きの汽車が滑り込んでくる駅舎まで駆け抜けて行く様などは、もはや涙なくしては見ていられない。この瞬間、善悪などというものなど一切断切れ、あえて言うのであれば、それは絆や友情、そして誇りというものを懸けて、男ふたりが激しい銃撃のなかを駆け抜けて行く。このふたりが何かひとつのものを目指して共に駆け抜けて行くということなど、映画の中盤からでは想像だにつかない。にもかかわらず、ひとつのフレームの中でふたりが駆け抜けて行く姿たるや、見事という他ないだろう。 ラスト、息子のウィリアムがベンに銃口を向ける。この時の彼のまなざしの変化がまた素晴らしい。彼はベンと知り合ってからベンを憧れのまなざしで見つめていた。しかし、この時のまなざしは怒りそのものであり、いつ引金を引いてもおかしくはないのだ。しかしウィリアムは、無法者ベン・ウェイドをユマ往きの列車に乗せた父を心から誇りに感じた。だから撃たないのだ。何故なら、彼はまたその誇り高き父の継承者だからだ。 ただ、ふたりが対峙した瞬間、ベンはウィリアムにまなざしという拳銃で撃たれていたのだ。 だからこそ、そのまなざしを受けたベンのまなざし、この素晴らしさには計り知れないものがある。 ベンは誇りという絆で結ばれたダンの敵を暴力に任せ解決してしまうのだが、また同じく父と漸く誇りで結ばれたウィリアムはその暴力を自ら抑制する。ダンはその時思うだろう、誇りという事の尊さを。 そしてダンとの絆、あるいは彼の誇りに懸けて、ベン・ウェイドは、3時10分、ユマ往きの列車に自ら乗り込んで行くのだ。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-08-15 01:08:55)(良:3票) 1.《ネタバレ》 オリジナル『決断の3時10分』は未見(TSUTAYAになくて...)ですが、西部劇は大好き。言うほど観てるわけじゃないのですが。アメリカでは興行的にも批評的にも最近の西部劇としては異例の大ヒットとなった本作、決して一般ウケするものではない西部劇で大成功をおさめたのは、きちんと“今この作品をリメイクする事の意義”を考えて作られた作品だからではないだろうか。今や全くと言っていいほど受け入れられなくなった西部劇。 そこで本作のオリジナルの大ファンだというジェームズ・マンゴールド監督は現代に通ずる、求められているテーマを盛り込んできた。 まず、娯楽要素満載の派手なアクション。冒頭からガトリングガンをかまし、早撃ちもあり、アパッチ族に襲われ、中国人労働者がつくるトンネルを駆け抜ける。この辺監督自身もかなり楽しんでる気がする。 何よりも、劇中饒舌なまでに語られていくウェイドとダン、そしてその息子ウィリアムの関係。 息子に何を伝えられるのかを模索し、己に誇れるものを求めるダンと、その姿を見届けようとする息子の父子の物語であり、強盗団のボスながらも、誰一人として信頼しないウェイドが初めて信頼に足る男と向き合ってみる物語なのだ。 また面白いのは、ウェイドが聖書に取り憑かれながらも無神論者、という所。何事に対しても心から楽しんでる様子ではなく、どこか『暴力脱獄』のルークのような自由奔放な性格を思わせる。 終盤、ダンはウェイドを護送する必要性をどんどん失っていく。牧場には雨が降り始め、200ドルもらって逃げ帰る事も出来たし、ウェイドはユマの刑務所から2度も脱走を遂げていると言う。しかしダンはもはや完全に吹っ切れている。例えここで死ぬ事になろうとも息子が誇れる父の姿を伝えよう、何より自分の誇りを取り戻そう、と。 その姿にウィリアムもウェイドも心を動かされていく。 ラスト、ウェイドはダンよりも遥かに付き合いが長く従順なチャーリーたちを撃つ。彼にとっては、ダンこそが自分と初めて向き合った人間だからだ。 まだまだ西部劇も捨てたモンじゃねぇぞ!と思わせてくれる傑作でした。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-08-13 14:08:40)(良:3票)
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