みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
9.内容と比べ重苦しさをほとんど感じさせないのでとても見やすく、そのことにより逆に最後のスピーチでの緊張感をより高めることにも成功していて映画としての締まりもよく鑑賞後十分な満足感を得られました。飛びぬけた所があるわけではないですが、とてもバランスのとれた上質な映画です。 【映画大好きっ子】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-11-06 11:53:44)(良:1票) 8.ふたりの友情物語と世界情勢の激動がリンクする展開に感動しました。 このシナリオを思い付いた脚本家は天才としか言い様がない。 テーマが吃音症ということもあってか、とても言葉を大切にした作品に仕上がってると思います。 コミカルな言葉遊びと戦争の恐怖が裏腹なコントラストを描き出していて、治療のモチベーションを掻き立てている。 深刻に成り過ぎず、それでいて重要性も感じられる絶妙なバランスで、それは治療の為のバランスでありつつ、シナリオの面白味のバランスでもあるように感じられました。 困難を乗り越えようとするバーティの姿勢は尊敬に値するし、それを支えたライオネルの人間性にも惹かれます。 あと、冒頭で爵位をバカにしてた割には、ちゃっかり爵位を要求するお茶目さも好きです。 そして、やっぱりクライマックスの演説が最高に盛り上がります。 僕は英国民じゃないけど、思わず拍手してしまいましたよ。 名作です。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-04-23 18:04:59)(良:1票) 7.《ネタバレ》 最後のスピーチへと続く、物語の構成がすばらしい。見終わったとはとても爽快。対等に話しながら「あなたはすばらしい王になる」と尊敬をもって接している距離感が心地いい。それにしてもみんな演技うまい。特にエリザベスが良かった。これ吹き替え版どうなんだろ?ものすごく技術いるよね・・・ 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-29 21:05:22)(良:1票) 6.《ネタバレ》 ここ何年もの間、どれもこれも私には受け付けない映画きりアカデミー賞作品賞に選ばれている。大勢の人間が殺されたり、病死したり、凄い映像だけで中身スカスカの超大作ばかりを選ぶアカデミー賞にはうんざりさられぱなしである。果たして今回は?やっとまともに受け入れられる映画に出逢った。題材そのものは最近のアカデミー賞受賞作品の中では地味である。お金もかけていないであろう!しかし、映画は金さえかければ良いというものではない。素晴らしい脚本と素晴らしい役者達の演技が凌ぎをけずれば例え地味でも素晴らしい映画は撮れるというお手本のようにこの映画は脚本もしっかりしていれば役者の演技も素晴らしい。吃音に悩まされ、好きでもないのに国王にならざるを得ないジョージ6世を演じてるコリン・ファースとそれを支える素晴らしき妻を演じているヘレナ・ボナム=カーター、更にはジョージを励まし、応援し続けるローグ(ジェフリー・ラッシュ)の三人が演説の為の練習をする場面のちょっとした笑い、国王へとなったジョージのスピーチを緊張をほぐそうと眼の前で聞きながら優しく手伝うローグの姿に感動しました。感動したと言えば私が一番感動したのは妻のジョージからの二度のプロポーズを断った理由と受け入れた理由を話す場面、政治家の妻となることよりも吃音のことに対する言葉の美しさ、吃音というものを否定しない。それ所か全て受け入れて一緒になることを選んだ事の素晴らしさ、人は色んな人に支えられながら生きている。それを見事に描ききって見せたこの映画に作品賞を与えたことが私は本当に嬉しい。これからもこういう人間の持つ素晴らしさを描く作品、大人の映画に出逢えることを期待したい。 【青観】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-04-10 14:28:35)(良:2票) 5.《ネタバレ》 「ある特殊な出自の人物が、徐々に人間らしさを取り戻す物語」と私には思えました。4文字語の連発シーンでは、不謹慎ながらも爆笑。『素の自分』への裏付けあってこそ、君主が務まるわけですね。コーギー可愛かったので9点。 【gatto_grasso】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2011-03-07 19:35:20) 4.バーティとライオネル(敢えてこう呼ぼう)が2人っきりで部屋の中にいる。2人の関係に常に一定の距離感と緊張感を持たせつつも、台詞の中に込められたユーモアのセンスが素晴らしく、1シリング硬貨やプラモデルといった小道具の使い方も巧く、実に味わいのある笑いを生み出します。この緊張感と可笑しさのバランスが絶妙でした。この2人を演じるコリン・ファースの感動的な名演技は言うまでもなく、ジェフリー・ラッシュもまた賞賛されるべき素晴らしい演技でした。 初めて2人が出会った時の距離感のある関係から、その距離感を少しずつ詰めていく過程が、感動の味付けや音楽や演出は抑え気味ながらもユーモアを交えながら丁寧に積み重ねられていき、最後は実にいい感動があります。演じる2人の繊細かつ可笑しさのある演技も充分に堪能できます。 この2人のそれぞれの家族の関係とその温かみのある描き方にも家族の素晴らしさを十分に感じさせてくれるし、王である夫を支える妻を演じたヘレナ・ボナム=カーターも見事な好演でした。本作のように地味ながらもいい映画が本年度アカデミー賞の重要な4部門(作品・監督・脚本・主演男優賞)を受賞したことをとても嬉しく思います。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-03-01 22:46:32)(良:2票) 3.《ネタバレ》 ジョージ6世はイングランドでWW2を語る上で、避けては通れない人物の1人です。彼が非常に苦悩したと言われる吃音をテーマにして、これほどの凄い映画が出来るとは思いませんでした。正直、もうちょっと吃音を直す努力のシーンが中心になると思っていたのですが、そうしなかったことで、ジョージ6世の王位に就くまでの苦悩と絶望感が見ているあたしには、ひしひしと伝わってきました。特に凄いなとあたしが思ったのは彼が英国王となる事が決まり、際に二人の娘を抱こうとした時に二人の娘が貴婦人の礼をしてみせた瞬間でしょうか。これは辛いよね、あたしは王妃の前で無く彼よりも、ここのシーンで泣けてしまいました。この場面が彼の望まざるべくして英国王になってしまった彼を絶望の縁に追いやった瞬間だったと思うからね。それ故なんだろうけど、ラストのスピーチは圧巻でしたね。王が吃音者であるというのが判っているからこそ、それまでの苦悩する彼の姿とそれでも敢然と立ち向かう姿をだぶらせ、あのスピーチだけで緊張と感動があるんだよね。そしてスピーチが終わって、もう一度感動できるのは、それまで対等の立場で接してきたジョージ6世とローグが愛称ではなく、名前で呼ぶことで王と臣民としての立場を明確にし、同時に二人の王女に抱擁した所にあったと思います。これは王と、家族の両方の関係を正常に戻せたという事で、これが本当の意味で英国王になった事を示した部分であるからだと感じますね。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-02-28 12:42:41)(良:3票) 2.《ネタバレ》 キレイにバランスのとれた映画でした。風格を漂わせる映像と音楽を基本としつつ、随所に笑いが入って重くなり過ぎず、過不足のないドラマを散りばめて軽くなり過ぎず。身分の違う二人、定められた自分の運命を呪うよりも、呪縛から解放され、そこから自分の人生を歩み出す事が出来るのだと導いてゆく友情物語は、定番ながら流暢な語り口でサラリサラリと心地良く流れてゆきます。ちょっと庶民感覚に寄り過ぎな感じがあるにしても、吃音に象徴された王の孤独が解き放されてゆく過程はやはり感動的。二人の距離感を示すカメラワークなども教科書的(並んで歩いていた二人が離れてピントがボケて霧の中に霞んで、って)ではありますが効果的で。優等生的な役者の演技の魅力も含めて、全てが「やり過ぎず、過不足なく、きちっと作ってます」って映画でした。イギリス映画って事でダンブルドア校長とベラトリクスとワームテールが出ていて、『ハリー・ポッター』との違いっぷりを楽しんだりもして。ベラトリクスとワームテールは他映画でも共演してる事が多いですねぇ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-02-28 08:10:55) 1.巡り巡ってきた望まぬ「王座」に対して、主人公の英国王が、妻にすがり泣く。 吃音症に悩む内気な王が、風変わりな聴覚士の指導と友情により、困難に立ち向かっていく様を描いた映画であるが、個人的なこの映画のハイライトは、このシーンをはじめとする、王とその妻の「夫婦愛」だったように思う。 自分自身に自信が持てない夫を、明るく、行動的に支える妻。その妻を心から愛する英国王の情愛が、具体的な表現で描かれるわけではないけれど、画面から溢れるように伝わってくきて、それで涙が溢れた。 吃音症のためまともにスピーチが出来ない英国王。その改善にあたった風変わりな言語聴覚士。内気な英国王を支える妻。 プロットは王道的であり、ベタだ。ただ、この三者の様を一流の俳優がとてもとても丁寧に演じ、その演技の様を監督がこれまた丁寧に切り取っている。 英国王を演じたコリン・ファースは、気弱だが確固たる責任感と使命感に立ち向かう王の様を、言葉を発する唇の端々まで丁寧に演じていた。 ジェフリー・ラッシュは、相変わらずの独特の存在感が役に合致し、まさに「名優」による「名演」だったと思う。 個人的に最も良かったのは、やはり英国王の妻を演じたヘレナ・ボナム=カーターで、“コルセット・クイーン”の呼称にふさわしく英国貴婦人のたたずまいをベースに敷きながらも、快活で夫への愛に溢れた王妃を好演していた。 この3人の名優の演技を、新鋭の監督が独特の構図で巧みに映し出したと思う。 派手さや驚きはないが、だからこそ映画としてのクオリティー高さが滲み出るように伝わってくる作品だったと思う。 アカデミー賞の「本命」の一つしてふさわしい、良い映画だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-02-27 10:27:24)(良:2票)
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