みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
5.《ネタバレ》 俳優陣の演技力の高さに引きずり込まれる名作。ベテラン勢はいわずもがな、宮崎あおいの演技がすばらしい。佐久本宝、広瀬すずも良い。殺人事件の犯人捜しというサスペンスの要素がこの映画の大きな外枠となっているが、実はそれはそれほど重要ではなく、同時並行的に描かれる3つの物語、犯人と疑われることになる3人を取り巻く人間たちのドラマが中心だ。逆にサスペンスとしてみると、ちょっと不自然な、こじつけ的なところがクローズアップされてしまう。その行動から見て精神病に罹患していると思われる真犯人が、それを隠して普段あれほど好青年な振舞を見せることができるものかは疑問だし、突然露呈される狂気は度を越していて、その狂気が単純に彼が理不尽だと考える社会の暗部に対する”怒り”だけに起因しているものとは思えない。また、信じていた人に裏切られたからといって、その相手を刺殺する行動に出る人間は稀だろう。 【エンボ】さん [DVD(邦画)] 9点(2018-01-02 22:20:39) 4.《ネタバレ》 鑑賞後は何も言えなかった。ただ愕然としていた。色んな要素の入っている映画である。一つの殺人事件の容疑者3人とその周辺を描くことでこの国の見えにくい、もう一つの側面を描き出している。李相日監督は新潟出身の方ではあるが、日本人映画監督が描くことから逃げている、米兵暴行事件を素材に取り上げていることは感謝したい。 【トント】さん [DVD(邦画)] 9点(2017-07-22 17:09:47) 3.面白かった。 3人の不審な男の表情と何度も出てくる容疑者のモンタージュは最後まで惹きつけられるし、 3つの物語がまったく混乱することなく頭の中に入ってくる場面展開も心地よく、 何より宮崎あおいががこんなにいい役者だとは思わなかった。 【aimihcimuim】さん [映画館(邦画)] 9点(2017-01-17 00:38:26) 2.《ネタバレ》 その人を信じているから、信じていたいから、疑ってしまう・・・ということなのだろうか。 冒頭に紹介される殺人事件の犯人が、本作の登場人物の誰かだということを仄めかす演出をしているので、観ている側の緊張感も高まり、グイグイと引き込まれた。本作はジャンルとしてはドラマに分類されるのだろうが、『犯人探し』というサスペンスが加わることによって、よりスリリングな映画になっている。 全貌をヴェールに包んだ状態から少しずつそれを剥がしなら観客に見せていく、美しいストーリーテリングだ。 千葉、東京、沖縄。3つの場所で別々のストーリーが展開されるのだが、その結末のコントラストも興味深い。 洋平と愛子は信じることを諦めかけたものの、田代をもう一度迎え入れることができた。 直人への疑いが晴れないまま時が過ぎた結果、優馬は予期もしなかった永遠の別れに涙することとなった。 そして、田中を信用していた辰哉は、完全に裏切られることになってしまった。 しかし、こうして見ると実はあまりコントラストにもなっていないような気もする。その人を信じていたかどうかなんて関係なく、裏のありそうな人間を勝手に信じたり疑ったりしていただけで、他の人間が知らなかった現実がただそこにあるって感じ・・・かな? 「辰哉は山神容疑者の顔写真を見ていないから何も疑っていなかっただけなんじゃないか」とも思ったが、例えば洋平は初めから田代に不信感を抱いていたから、彼を八王子の事件の犯人だと疑ったのかもしれない。田代のことを信用していたら、山神に似てるとすら思わなかったんじゃないかな?優馬に関してもそうで、知り合いの多くが空き巣に遭っているということと、若い女性と一緒にいる直人を目撃したことが重なって、直人に不信感を抱いていた。だから、テレビに映った山神の顔が直人に見えてしまっていた、なんてことはないだろうか? いずれにせよ!良い映画だ。役者たちの熱演ぶりにはただただ感動するしかない。 【Y-300】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-28 00:15:34) 1.最後まで引き付けられる展開。3人のうち誰が犯人なのか? クライマックスで犯人が明らかになった時は鳥肌が。そして残り2人の一転して切ないストーリーに涙が。 主役級の役者揃い踏み。 心にズシリと響く作品。こりゃ参った。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-18 06:38:29)
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