みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
17.《ネタバレ》 動から始まる「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)」、静から始まる「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」。 「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)」に対してアクションは少ないが、多彩な登場人物の魅力と突然襲い掛かる恐怖はコチラの方が上かも知れない(もちろん撃ちまくる「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)」も大好きです)。 一本の道を走ってくる一台の車、不気味な音楽。 車は道から墓場で止まる、男と女の会話、ラジオ、ドアを開けて一人ずつ車から降りていく。不気味に拡がる木の枝、葉。 白黒の簡素さが余計に恐怖を増大させる、墓参り、雷、くもり空。 6分を過ぎた辺りから恐怖は加速する。 ゾンビのように突然現れ襲い掛かる謎の男、走る走る走る! 倒れざまに墓に頭を打ち付けられる、他に誰もいない墓場での追いかけっこ、車にこもる、女は運転の仕方を知らないか単にパニックに陥っているのか、窓を割り伸びる手。 入口が木によって塞がれる、車を捨てて全速力で駆け出す、最寄の建物を探してまた走る走る走る、密室に逃げ込む、部屋には誰もいない、不気味な剥製。 陽が落ちる外、ぞろぞろと同類が集まってくる、とっさに掴むナイフ、階段を上った先で見た絶望、扉の先で出会った希望。滴り落ちる血、遺体を幾度も引きづる事になる地獄。 ライトを割る、何度もバールを打ち付ける、突き刺す、何かに引き寄せられるように次々と家の中に入ってくる群集の恐怖、遺体は火をつける事で壁になり、ゾンビは火に弱いらしい事がアクションだけで説明される。 バリケード、電気はまだ通っている=まだ人類は生き残っているという淡い希望、家の中から武器を探す、女も恐怖に抗うための戦いを始めていく、外から入ってくる情報によって彼らの籠城戦はより深刻なものになっていく。 落ち着いて互いの事を話し合う平穏、家族の死が信じられずに泣き叫ぶ、気を失った彼女をソファに寝かせ窮屈そうなコートをはだけさせる優しさ。 ラジオを聞きながら黙々と要塞にしていく、救助を信じて灯す暖炉、予想だにしないドアの発見、ドアから見つける武器。 扉に隠されていたものの“登場”によって、警戒心がとけはじめた事を物語る。同じ人間すら信じきれない恐怖。 窓から突然現れる恐怖、撃たれたゾンビの反応が物語る彼らにとっての急所、ゾンビは何でもかんでも貪る。 非常時とはいえ自分の家をメチャクチャにされてご立腹、ラジオ→テレビ。 脱出するための作戦開始!火を投げ込み、隙をついて奪取、行き先を見守る視点。心を失ったが故に手ごわいゾンビ、心があるが故にもろい人間。 アクシデント、燃料、焼けただれた遺体からすら肉を探して食べる、狂気も正気もないあるのはただ「食う」という本能。 電気が消える事で外との繋がりが絶たれた事を物語る、燃え尽きた遺体、極限状態で破滅へと向かっていく人間たち。自分の命欲しさ故に。 かぎ爪という人として扱われない衝撃的な結末。写真と火葬が語るのみ・・・。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-07-14 13:35:33)(良:1票) 16.《ネタバレ》 これはホラー映画というより恐怖映画です。観たのは「ゾンビ」よりあとですが、派手さは無い分じわじわと襲ってくる恐怖がとても印象に残っています。あの小さな空間と少ない登場人物の中に大きな社会風刺が描かれているのがすごいです。家族・兄弟・人種・恋人同士の入り乱れたドラマもうまく生かした設定となっています。最後主人公が打たれましたが、間違えられたのか、それとも黒人だからなのか、という両方の解釈も時代背景をうまく取り込んだ投げかけだと思います。 【金田一耕助】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2014-12-29 22:01:06) 15.《ネタバレ》 恐怖をシンプルに、直球で投げ込んでくる傑作ホラー。序盤からイキナリ廃人(実はゾンビ、メイクがまだ稚拙なのでよく分からない)に襲われるという訳の分からないキョーフで掴みはOK、中盤の家屋内での諍いでは人間のエゴむき出しで気分を悪くさせ、怒涛の終盤ではショックに次ぐショック、その上身もふたも無い幕切れ。日常が突如理不尽に破壊され、一人目の彼女は精神崩壊気味でしたが、わかりますその気持ち。 居合わせた人物たちの造形を手短に紹介する手腕も見事。性格や生活背景がわかることによって、彼らはただのモブシーンの犠牲者ではなくなる。死に様の印象が強烈になる。ああ~怖いよ~。ゾンビ映画かと侮ってだらだら観始めたけど、クライマックスあたりでは膝抱えてはんぱ無い緊張感と闘うハメになりました。怖い怖いでも傑作。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-11-15 00:04:50) 14.《ネタバレ》 凄いリアリズム! リアルなホラーが好きな僕にはもう大満足! モノクロ映像でこそ出せるこの雰囲気、とても素晴らしい。 変な静けさも不気味。 淡々とした雰囲気が効果的。 そこで起こっているゾンビ現象を見事に忠実に描いてみせたゾンビ映画の超傑作! シンプルなほど伝わりやすい。 派手なメイクなんて無くても、恐怖感が見事に描かれている。 また、影がとても不安な感じが出て、恐怖演出として良いです。 ゾンビが大量で襲ってくるときの迫力!そのときゾンビらが木を叩いてバタバタと音をたてるんですけど、その時のハンパ無さが異様。絶望感がとても凄い。 いや~、この作品では「ゾンビ」ってものがホントに忠実にリアルに描かれています。 モノクロ映像がここまで成功しているとは。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-02-27 00:48:56) 13.《ネタバレ》 ジョージ・A・ロメロが創造した「リビング・デッド=ゾンビ」が初めてスクリーンに登場した記念碑的作品。モノクロ映像が何ともいえないリアル感を出し、まるで当時のドキュメンタリーを観ているかのよう。一軒家に立て籠もり、襲い来るゾンビの群れと終わりのない攻防を繰り広げる。これが全てのゾンビ映画のスタンダードとなった。当時の世相を反映したといわれるロメロの語り口は、この現実世界が既に地獄であることを如実に示している。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-11 22:53:52) 12.超低予算ということもあって編集面に粗が目立つものの、それを利点と取るか欠点と取るかは観る人の感性次第。話は本当によくできてる。画かれているのはたった一夜の出来事。オープニングからエンディングまでの時間経過を換算しても恐らく24時間にも満たない(あるいは、その半分以下かも)。なのにここまで深い。そんな短い時間経過でよくここまで人間ドラマを組み立てたもんだ。アッパレ!!また自分が特に関心したのは、バーバラが最初のゾンビに追われてから、ベンに始めて話し掛けるまでの間、彼女は一言も喋らない。下手な監督だと観客に登場人物の心境を伝えようと何か独り言でも喋らせるんだけど、ロメロはそんな無駄な事はしなかった。これは無言の訴え。あの時の彼女にはせいぜい悲鳴を上げる程度の事しかできなかったんだと思う。ホラー映画史上最高の演出と言っても間違いではないはず。 【梅田山津】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-03 13:15:20)(良:1票) 11.この映画を観て、ロメロのゾンビ映画で気がついた共通点が2つ。①黒人を勇猛果敢に描いている。②女性は守ってあげるべき存在。①について、この映画ができた1968年はちょうど、公民権と非暴力主義を訴え続けてきたキング牧師が夢半ば暗殺された年です。襲ってくるゾンビもほとんどが白人。裏切る男も白人。ラストで○○する人間も白人。この映画に関して、本当の恐怖は”人間”なんですが、僕には白人と黒人の差別問題も提起しているような気がしました。白人も黒人もみな同じ命、死にたくないのだと考えれば、映像をわざわざモノクロにした理由もなんとなく納得します。②について、バーバラがまったくの役立たずですが、兄思いの妹です。他にも冷静な判断の出来ない夫をみかねて娘を守る母、ゾンビを省みず恋人を追いかける女の子もいます。か弱いけど男にとっては女性は精神的にも必要な存在であるということを伝えようとしている。以降のゾンビ映画でも男が女を守ってやらねばならないという描写が、目立たないけど結構ある。そういう意味ではこの映画にはテーマがいっぱい詰まってる。当のロメロ自身は怖い映画を撮りたかっただけなのかもしれないんでしょうけど。映画で大事な事、”観た人間がどう思うか”ってことですね。ところでゾンビの中に一人、しましまパンツ1丁のオヤジがいました。彼はゾンビになる直前、一体ナニをしてたんでしょうか? 非常に気になる…。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-23 21:21:06)(良:2票) 10.今までたくさんのゾンビ映画を観てきました。もちろんロメロゾンビも。私はこの映画が一番怖いです。あらゆるジャンルの枠をとっぱらって考えても、この映画よりも怖い映画は今のところ私にはないし、これからもないかもしれない。たくさんのゾンビ映画がある中で私はロメロゾンビが一番怖いし、ロメロ監督を崇拝してます。拝んでます。ロメロ3部作の中でこの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」は最後に観たんですけど、これはもう決定的でした。ゾンビに存在理由なんて必要ないし、ましてスピードも必要ない。「ナイト・オブ~」のあのモノクロ映像のゾンビたち、姿、空気、もうすべてが怖くてたまらない~~。 【ふぉんだ】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2006-04-19 01:37:25) 9.やっぱ他のゾンビ映画とは格が違う。ゾンビの群れとの必死の攻防の緊張感はなおさらのこと それに終始せず、極限状況での人間の心理状況も描かれている点がいい。ホラー映画としても充分 観れる傑作だけどそれ以上のものを感じさせる。 【新井】さん 9点(2004-11-23 11:57:12) 8.文句つけろと言われてもどこにもつけようがないほどの傑作です。ゾンビの生態がこの一本ですでに完成されていること、それだけでもスゴイことなのに、さらにつっこんで人間の業までテーマにしていること、密室サスペンスとして完全無欠の完成度であること。ホラー映画としては今のところ最高の傑作でしょう。低予算であることもかえっておどろおどろしい雰囲気に貢献しており、傑作であることを運命付けられたような映画です。そんな傑作なんですけど、DVDで30周年版を見ると、そのあまりのヒドさに愕然としました。新撮部分がまったくの意味不明で、しかもいらん音楽までつけられてる始末。何がしたくて作ったバージョンなのかがサッパリわかりませんでした。とはいえ、このバージョンには日本語吹き替えがついており、やっぱり捨てがたいDVD。オリジナル版に吹き替えつけてくれれば完璧なんですけどね。 【ザ・チャンバラ】さん 9点(2004-08-19 01:04:14)(良:1票) 7.最初にリメイク版を見てしまっていたので、敬遠していたが別作品と思えるほど怖かった。 【ゆきいち】さん 9点(2004-05-04 13:43:34) 6.白黒なのに、この恐怖。人間vsゾンビだけではすまされないストーリーに脱帽。ラストの渋さが実によく、感服です。甘ったるくない、本場のブラックコーヒーでも飲んだかのような渋さ。本格志向です。ほとんど特殊メイク無しなのに、この説得力は何なんだろう。粘着質な音楽もたまらなくツボです。ゾンビな世界をこんだけ上手に調理できちゃうロメロ監督に、軽く嫉妬。 【VNTS】さん 9点(2004-04-20 02:49:14) 5.言わずと知れたロメロのアヌビス3部作の序章にして、ホラーの古典的名作。残虐表現などは他のゾンビモノよりも控えめで、画像もモノクロだけど、それが逆に物語の視点をゾンビにではなく、錯乱状態になった人間同士のやり取りに向けられていてとても良い。予算や技術の関係もあるが、派手なCGや音響効果が使えない分、話の内容や演技で勝負したあたり、今の監督陣も見習ってもらいたいものである 【クリムゾン・キング】さん 9点(2003-12-24 00:24:18)(良:1票) 4.言わずと知れた傑作。ゾンビの基本、そして誕生がここにあります。他の仕事をしながら、週末だけでこれだけの傑作を作ったロメロは凄いです。お金じゃなく、熱意があれば面白い映画、名作が出来るという良い見本です。 【カズゥー柔術】さん 9点(2003-09-04 18:33:05)(良:2票) 3.いつでもどこでも何度でも言わせていただきますが、私は、一軒家に閉じこもって攻防戦を繰り広げるこの手の映画が大好きなのです。しかも全編これ攻防戦。最高。で、とてもコワイ。恐怖を日常の延長に設定するのが恐怖映画の常ですが、この映画は、日常のネガポジが突然反転してしまったような、異様な怖さに裏打ちされてます。 【鱗歌】さん 9点(2003-06-08 01:44:57)(良:1票) 2. 三部作の中では、この作品が一番のお気に入りです。この作品からは何かプレッシャーのような物を感じます。いい意味で、後味が悪い作品でした。 【呂布】さん 9点(2003-05-14 16:30:50) 1.スティーブン・キングが一番怖い映画に推したという噂・・・個人的にはこれを踏まえて『ゾンビ』を見ていただきたいところ。恐怖映画の傑作です。 【グラニット】さん 9点(2002-01-30 01:56:52)
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