みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
20.《ネタバレ》 劇場で観なければ、評価してはいけない映画 エンドロールを見ながら、なぜか涙が… 中3のとき劇場公開された作品。監督はスティーブン・スピルバーグ。前作「ジョーズ」で世界興行を塗り替えて注目された。その、ジョーズにつぐ新作は映画の内容を極秘にして公開された。 なぜなら、異星人とのリアルなファーストコンタクトを初めて描いた=観客に体験させる映画だったからだ。 衝撃音とともに暗闇から明転する冒頭から、超常現象的な恐怖さえ感じる前半、ドキュメンタリータッチでサスペンスフルな中盤、そして光と音、SFとファンタジーが一体となった壮大なファーストコンタクト。 まさに、ビデオ以前の時代だからこそ誕生した、巨大スクリーンと70mmフィルムの超大作シネラマ映画だった。 同じSFで、ほぼ同時期に公開された「スター・ウォーズ」も劇場で鑑賞したが、当時の私の評価は断然「未知との遭遇」が上だった。「スター・ウォーズ」は大ヒットしていて劇場は満員立ち見で印象が悪かったのかも知れないが。笑 さて、「未知との遭遇」の主人公のロイは勤勉な電気技師だがアニメや模型が好きだったりと子供のような一面がある。濃くはないがライトなオタク系だ。 アメリカの青年の中では立場の低いオタク系男子の成人した姿。それは監督自身の姿でもある筈。 映画が公開された1977年の日本は、まだアニメブームの夜明け前。とは言え、オタク文化の基礎は作られつつあって音楽やアート、マンガやアニメ、SFなどは急速にハイレベル化し専門の雑誌も創刊され、高校生、大学生に与える影響も大きくなっていた時期。 だが、高度成長期を生きてきた当時の親世代は財産を蓄え家族の安定を人生の目標としていたので、当然、ジェネレーションギャップが生じ「親たちの普通」へ子供を矯正しようとした。 ロイに起こった遭遇事件はスクリーンのこちら側の観客だけが知っている事実で、彼の言動は安定志向の妻や子供には理解されない。自分の夢を身近な家族に理解してもらえず孤立してしまう。 漠然と映画やアート系の仕事を目指していたけれど親の猛烈な抵抗にあった当時の私にとって、ロイ・ニアリーは心情的に共感できる人物だったんだと思う。 映画オタクだったスピルバーグ青年がスタジオシステムの中で「ジョーズ」を成功させるまでにも多くの抵抗勢力があったに違いない。 「障害を振り払い平穏を捨ててでも進まない限り、夢には到達できない。」と、映画を通してスピルバーグは叫んでいたのだと思う。それが、中3の私にも何となく伝わって涙がでたのかも知れない。 今の私の仕事はこの映画に遭遇した結果なので、個人的に貴重な作品。そういう意味でこの評価です。 【墨石亜乱】さん [映画館(字幕)] 9点(2017-01-03 22:08:37)(良:3票) 19.《ネタバレ》 初鑑賞、古い作品なのでなかなか手が出ていなかったがもっと早くに見れば良かった。 宇宙人との接触を描いた映画で、いつもいつも不満に思っていたのが一気に解消された。 仮にエイリアンがいるとすれば人類とは比べ物にならないほどの知性・技術があって当然なのに、 多くの映画でエイリアン側は大抵馬鹿みたいな攻撃をしてきて、そして毎回人類にやられてしまうことに、いつも不満に思ってた。 そして、人類側も科学的融和的なアプローチをせず、馬鹿みたいに戦おうとすることにいつも不満に思ってた。 こういう理知的で友好的な接触を描いた映画がなぜこうも少ないのか… ただ、難点をあげるとするとエイリアンの造形は陳腐だったかな。 じゃあ、どういう姿形なら良いかと言われると他に思いつかないけども… あと演出は神がかっているから、30年以上前とは思えないほどの映像ではあるんだけど、 やはりUFOの描写など、現代のCGに見慣れてしまうとチープに見える部分があるのは否めない。 【ポトフ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-10-15 18:48:24) 18.すでに30年前の映画になりました。いまさらレビューを書くとなると、なかなか難しいものです。公開時に劇場で観たとき、自分はまだ中学生でした。不思議な映画でした。以降、今日まで自分の中で特異なポジションを維持している映画です。この作品は、数あるスピルバーグ作品の中でも、というか、他の全ての映画を含めても異色だと思います。何が、というと恐らく手法とテーマのミスマッチ。一応、主人公はリチャード・ドレイファスなのでしょうが、複数の登場人物のまわりで起きる事象が誰に感情移入させるでもなく、ドキュメンタリー的なタッチで描かれて行きます。ドキュメンタリー風の映画って、通常は社会問題を扱ったものや個人の伝記などが多いけど、そこに宇宙人とのコンタクトを持ってきた。あくまで架空であるものを、ドキュメンタリー的に描くってどーいうこと…、というのがこの作品特有の匂いになっていると思います。宇宙船に乗るリチャード・ドレイファスを羨ましくも感じるけど、家族のことがあるので共感までは行かず、観客は一歩引いたところから事の成り行きを見守る観察者になる。いや、第三種接近遭遇を体験することになる、と言った方が良いのでしょう。観せる、というよりは、ちょっと距離を置いて体験させる。それがこの映画から匂ってくる特別な魅力だと思います。感動に涙するようなストーリーではありませんが、地球外生命体との接触を叙事的に描いた力作であるというのが自分の評価です。当時、まさしく日の出の勢いがあったスピルバーグ監督ですが、演出力は傑出していたと思いますね。冒頭、メキシコの砂漠に新品同様で現れた戦闘機が二次大戦中に失踪した機体だと知った瞬間の通訳のお兄さんの???の感じとか、航空管制センターで会話とレーダー画面だけで未知の飛行物体が現出した違和感を表現する手腕は凄いと思います。公開当時はまだ民放で「UFOを見た!」的な特番が年に何本か放送されて視聴率を稼いでいた時代だから、この映画は随分と先を行っていたとも思います。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-28 07:08:40)(良:2票) 17.普通な意見ですけど、ただただ圧倒されました。観終った後、感動がこみ上げてきたのを覚えています。なんかうまく言えないけど美しい映画だった。いや~、この映画は映画館で観たかったな~ 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-12-09 23:27:18) 16.攻撃ではなく、協調がテーマ、見ていて気持ちが良い。同じスピルバーグが監督した「E.T」は子供以外は異性人を危険人物扱いしたのに対し、この映画は最初から異性人との会話を目指している。その点において「E.T」より好きな映画です。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-14 20:41:10) 15.底に流れるテーマは 今もって新しい(Close Encounters of the Third Kindだもんね)。映画として見るには古くなった感のある内容であり、今となっては万人には薦め難いという意味では7点ぐらいかなあ。大画面で見ることができる人、色んな方向に掘り下げて思いを巡らすことが楽しい人には超おすすめ。 (フランス映画的なテイストを感じるのは私だけ?) 【山形】さん 9点(2004-08-05 04:40:24)(良:1票) 14.「ジョーズ」の監督がUFOの映画を撮っているという話と、断片的に聞こえてくる情報に、あれほど公開が待ち遠しかったことはない。そして予告編の緊迫感。私が劇場で観た予告編の最高かもしれない。固唾を呑んで見入った画面。UFOの美しさ。実際の事件を基にしている分、ストーリーは単純で、娯楽性が乏しいが、未知なるものへ対する科学的かつ歴史的な興味が一層膨らんでいった。有史以来、人類が体験した不思議な出来事への1つの答えを、当時、最高だったハリウッドの技術とアメリカの科学、そして、天才監督の夢で解釈を試みた作品である。夢だけは30年経っても決して色あせない。 【パセリセージ】さん 9点(2004-06-28 19:18:21)(良:1票) 13.《ネタバレ》 平和な映画です。というより、平和を求めた映画です。特撮や音響効果も、全ては、ラストのオーケストラ的クライマックスに集束されていくための道具です。きらびやかな装飾性あふれるマザーシップも、宇宙人との交信も、「何か」を伝える、「何か」を感じる、その体感、つまり大きなコミュニケーションこそが必要だと言ってるような気がします。スター・ウォーズとは対極にある映画です。人類に本当に必要なものは「武器」ではなく「平和」の心。「平和」を愛する心を持ってくださいと、その願いが、エンドクレジットに流れる「星に願いを」に託されていると思います。 【映画小僧】さん 9点(2004-03-01 22:28:32)(良:1票) 12.「な、なんじゃこりゃ!」と思わせながら淡々と話は進み、そしてあの感動が....。しかしロイ・ニアリーの奥さんと子供達がお気の毒で... 【nizam】さん 9点(2003-12-17 12:56:35) 11.この頃のスピルバーグはホントに凄い。 【つめたさライセンス】さん 9点(2003-08-09 13:51:34) 10.この世には人智を超えた何かがある、と感じるようになった原点のような映画。スピルバーグの作品では一番好きです。「レミドドソ」の交信では心底ゾクゾク。しかし光りに吸い寄せられていく人達はともかく、残された家族は哀しいぞ。 【Rei】さん 9点(2003-06-05 19:26:17) 9.小学生の時に観た作品で印象深い。感動したし音楽もいい。スクリーンを食い入るように観ていた記憶アリ。ただ、今観ると感想は違ってくるんだろうなぁ。ということでマイナス1点(笑) 【広瀬真由美】さん 9点(2003-02-02 23:37:44) 8.なんか宇宙人の顔が不気味だった! 【ビッケ】さん 9点(2002-07-25 21:58:04) 7.賛否両論ありますが、私の中ではいまだに1・2を争うほど深ーく印象に残った映画です。私もこれ最初に観たのが小学校の真中あたりで、当時は意味がさっぱりわからなくてただ「綺麗だなぁ」って感想しかなかったんです。で、高校生の頃かな、改めてレンタルで観てですね。。やっぱり謎が多くて真意はわからなかった!でも、口ではうまく言えないけど心の奥底が直接いじくられるような、今までに感じ得なかった「何か」があるように思えてならないのです。もしかしたら、受け手側に自由に想像して欲しかったのかな?壮大な母船が空を優雅に浮遊しているシーンは映像美といわずして何と表現したらよいか。ひとにオススメするっていうより自分の中にいつまでもしまっておきたいような、そんな作品でした。(評論でもなんでもないなこりゃ) 【キャットス桜井】さん 9点(2002-03-12 23:18:15)(良:1票) 6.UFOがとにかく綺麗。母船のUFOも綺麗だが、シャンデリアみたいな感じで、度派手なんだが、それなりにいい感じ。母船のUFOのデザインをした関係者(作った人)は、日系人もいたのが好印象ですね。しかも、本編には本物のUFO研究家の方も出演していて、すごい。(ヒゲをさすりながら、パイプをくわえるご老人です)=UFO研究家。しかし、とにかく5音のメロディが最高にいいです。あの独特なメロディが、最後エンドクレジットで、立派なオーケストラメロディになるのですから、たいしたものです。主人公が、ライトバンで踏み切りで止まっていた時に、後方からやってきた(最初は車かと思ってしまうシーンです)UFOに上空から、強烈な光を当てられて、パニクるシーンは印象的ですね。公開時、ギリギリまでUFOの姿を一切見せないように宣伝した、S・スピルバーグは、やはりすごい人ですね。それにしても夜、UFOが飛び交うシーンは、綺麗な一言につきました。最後、子供が”バーイ”と言うシーンは、最高によかったです。 【マーチン・リッグス】さん 9点(2001-12-11 23:39:04)(良:1票) 5.公開当時僕は小学1年生でした。「パ、パッパー、パパー(これでわかってくれるかな?)」という音と、UFOの光が今でも脳裏に焼き付いています。そう言えば公開後は「第一種接近遭遇」って、はやりませんでした? 【13人目の優しい日本人】さん 9点(2001-10-18 20:48:36) 4.スピルバーグが「ジョーズ」の次に撮ったのがこれでしょう。いや、すごい。公開当時は衝撃と共に深い感動を受けました。様々なエピソードがデビルズ・タワーに集約され、ちびUFOの露払いの後に出てくるマザー・シップの美しさ! 一応UFO現象のミステリーを解明しつつ、音と光の感動的なラストに持っていく手腕、あっぱれ。「特別編」も最初見た時のインパクトは越えられない。文句なく9点献上。 【sayzin】さん 9点(2001-08-06 17:06:37) 3.この映画の後にUFO映画を作る人は、よほど勇気のある人でしょう・・・・・ 【☆】さん 9点(2001-06-04 01:26:23) 2.テーマが同じだからと言ってスターウオーズと比較する映画ではない。ずっと哲学的な映画。 【alex】さん 9点(2001-05-20 11:49:02) 1.もちろんその時は 未知との遭遇派でした。そして 24年たった今、配偶者から怒られながら 子供たちに 深夜映画を見せる父親になっています。 リチャード・ドレファスは ここまで... トランブル いまはどうしているのだろう。 【あかちゅう】さん 9点(2001-01-17 21:30:23)
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