みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
3.《ネタバレ》 素晴らしい作品だと思う。 全編に流れる冷たく乾いた無機質な雰囲気が美しい。 音楽もとても淡々としていて、乾いたモノクロな感じのサウンドだと思う。 登場人物たちが皆様ぶっ飛んでいて、イカれちゃっていて、とても個性豊かだ。。 彼らは本気でそこに生きていて、狂っていることに何の躊躇もみられないほどの本気度。 主人公マーク(?)がバイクでコケるところなんて超本気だ! 地下鉄の通路での「アンナ」の発狂!絶叫、暴れっぷりには、ただただ感動するしかありません。 「無機質な冷たい空間」と、「グロテスクなクリーチャー」や「ドロドロした人間像」のギャップが見事。 「クリーチャー」が暗闇に隠れていてあまり姿を見せないので、あくまでそこに生きる人間模様を描いている。 「クリーチャー」を物語の前面に押し出さないで、それはむしろ人間関係のドロドロとした「闇」の部分が形になったものでしかない。 そういう人間の「闇」の部分、日常の「陰」の部分を描いているので、僕はこの作品が好きです。 こういう世界で、こういう世界観の中で生きている人たちもいるんだなあ、と思いました。 言葉にできない独特のシュールさもある。こんな狂気な事をやって映像作品として芸術的に優れているんだから凄い。 保母ヘレンと主人公マーク(?)とが寝るシーンではとても独特のエロティックな雰囲気を感じた。 保母さんだからかなぁ?本来はあるまじき背徳的な関係だからかなぁ? なんで?あの異常なまでのエロスは何だろう? そしてレオタードのエロス! また、どうやら同じタイトルの作品が他にもあるようなので注意したいところです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-02-09 01:11:26) 2.初めて聞いたとき、「ああ、いいタイトルだなあ」と思った。POSSESS、POSSESSION=所有、妄執、憑依、所有物。タイトルだけで色々な解釈ののりしろがある。自らの「所有」する「妄執」に「憑依」され、ついには肥大化した「妄執」の「所有物」になってゆく女性。イザベル・アジャーニが体当たりで挑む、体液という体液、怨念という怨念を吐き搾り出す演技は、ちょっと他ではお目にかかれない位に壮絶で衝撃的。あれで25歳。その年であの老練した表現力。凄まじい女優です。まあ私もテンパって来るとかなりおかしくはなりますが。これもまた観る者を選ぶグロテスクな真性エログロ映画ですが、私としては人間の本質、人間の業を描いた真摯な映画の1つではないかと思います。 【ひのと】さん 9点(2004-05-16 13:57:17) 1.《ネタバレ》 愛、故の狂気。狂気の愛。ポゼス(所有、支配)の欲(=愛?)から、狂気に憑かれ(ポゼッション)ていく女。得体の知れない化け物は女の愛と狂気の産物、女の中の、善(現実)と悪(妄執)がのせめぎ合いで悪が勝った時、化け物=妄執は夫の姿として完成する。ホラー、オカルト色が強いので、いろいろな解釈が出来て恐怖が増殖する。・・・それ以前にイザベル・アジャーニが吐き気をもよおすほどの狂気を体現してる。。アンジェイ・ズラウスキーを思い出すと”鬼才”という言葉を思い出す、まさに鬼の手腕。 【ウメキチ】さん 9点(2003-11-06 14:03:31)
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