みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
27.《ネタバレ》 この映画のヴェネツィア映画祭グランプリ受賞は、今はどうなっているのか知らないけど私らの世代では中学校社会の教科書に湯川秀樹のノーベル賞受賞とともに戦後の文化の欄に必ず記載されているトピックスだった記憶があります。映画の内容はとても文部省が中学生に推奨するものような代物じゃないし、実際観ても中学生ぐらいじゃ理解できないでしょうけど、ちゃんとスチール写真付きで載ってました。教科書を執筆するお偉い大学教授なんかも実はこの映画を観てないなかった、なんてところが真相なのかもしれません。 とはいっても世界の映画作家に与えた衝撃とその影響は、『七人の侍』以上のものであることは確かです。これほど知的に撮られた時代劇は前代未聞で、そのシンプル極まりないストーリーテリングと相まって現代でもまったく色あせてないと思います。多襄丸・侍・妻の三者の言い分が全く違って、その再現劇が三人ともまるで違う人格みたいなところが面白いし、中でも京マチ子の三変化が凄まじいレベルに達しています。昨今の“me too”運動に熱心な意識の高い方々には「実にけしからん映画だ!」と上映禁止運動が起きそうな内容とも言えますが、悪いけど自分には三人の中では京マチ子がもっとも女性というか人間の本質を出している気がします。「門を造るだけだから安く上がります」と会社をだまして凝りまくった羅生門のセットは見事の一語に尽きます。そして受賞したときのドタバタというか大騒ぎのエピソードの中でやはりいちばん強烈なのは、授賞式に日本から関係者は誰も出席してなかったので、急遽街中で見つけたヴェトナム人を引っ張って来てトロフィーを渡すセレモニーを強行したことでしょう。もちろんトロフィーはすぐ回収して日本に贈られたそうですが。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2019-09-17 23:16:09) 26.娯楽作品ではない、この手の映画としては、非常に理解しやすい作品です..人の内面をえぐる 人間描写、正に傑作! すばらしい出来です..9点を付けざるを得ません.. 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2017-06-24 15:53:49) 25.《ネタバレ》 「昨日から彼氏と南の島に来ています。こんな景色、日本じゃ絶対見れないよぅ」とバカンスの写真をアップする女性。もしくは、「今日は会社の先輩が所有するクルーザーでナイトクルージング!海の上から見上げるレインボーブリッジも最高!」などと友人と一緒に賑わう写真を上げる男性。 この物語のテーマは、人間の弱さ、そして自己顕示なのだろうか。 一人の男性の死にまつわる関係者それぞれの証言が食い違う。志村喬演じる杣売の話が本当だとするなら、当事者3人はそれぞれ事実とは異なる事を言っている。何故そんな事をするのか?事実には自分たちに取って都合が悪い事が含まれているからである。事実そのままだと、正直かっこ悪いのだ。(本当は、多襄丸と金沢武弘二人ともへっぴり腰で戦っている!) 「少しでも本当の自分よりかっこよく見せたい」という想いがある。ここでのポイントは、すでに生死には拘っていない事だろう。(多襄丸に関しては、原作の中で「どうか極刑に遇わせて下さい。」と言っている。)死ぬ事よりも大事な物があり、それは人間としての尊厳や見栄なのだ。つまり、死ぬ事よりも周りからどう思われるかを気にしているのである。「死んでいる人間が嘘をつくとは思えない」という台詞が出てくるが、いやはや金沢武弘は既に死んでいるのであるから、それこそ生死にこだわりはなく、であるなら、そこには少しでも周りから良く思われたいという思いのみがあるのだ。死してなお、自分の体裁を気にするのが人間。だから恐ろしい。 さて、現代においてバカンスの写真を上げる女性は真砂であり、クルージングの写真を上げる男性は多襄丸であり金沢武弘なのである。みんな、自分の事を少しでも良く見せたいと必死なのだ。そう。この物語は普遍であるどころか、SNSの浸透により一人一人が己の自己顕示欲と対峙せざるを得なくなった現代人にこそ、強く響くのではないだろうか? 「昨日買ったエルメスのバッグ〜」、「今日はお友達とおしゃれなレストランでランチ♥」、「ジャーン!新車買っちゃった!」etc,etc,etc...... 本当に人間とは弱く、不思議で、恐ろしい物なのである。 ちなみに小生はそういった人間の自己顕示がある時急に恐ろしくなり、某Facebookをやめてしまった。(本当にFacebookをやめようとすると、結構面倒な手続きが必要です。) 杣売 【rain on me】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-11-09 11:22:17) 24.《ネタバレ》 角川の「デジタル完全版」が素晴らしかったのもありこの点数。画質と音の聞き取りやすさが素晴らしい。黒澤の映画はクライテリオンとかこういう類に限るね。 さて、この映画は芥川の原作小説を読んでいないと恐らくチンプンカンプンで作品の醍醐味を楽しみにくいかもしれない。 検非違使の役人は画面には出てこない。何故なら聞き手は検非違使ではなく、視聴者その者だからだ。多種多様に別れる証言。どれが真実なのか?はたまた全部嘘なのか。 己の蛮勇を誇る多襄丸の証言、辱められた悲しみを訴える女(真砂)の証言、妻の本性を知り、何もかも失った悲しみを訴える女の夫(金沢武弘)の証言。それぞれの「真実」と「虚実」。みんな言うこと成すことが食い違っている。 唯一共通する事・・・それは多襄丸がけし掛けた事、女が犯された事、女の夫が殺害された事。それぞれの怒りと悲しみ。ただ、それぞれの証言が全て「自分が殺した」で結ばれる。しかも自分を庇う証言ばかりだ。 そこに挿入される4つ目の「証言」。それぞれの証言に近いようであり、やはり全く違う。杣売りの言う通り「さっぱり解んねえ」。もうわけ解んねえ。 それに、それぞれの証言も何処か違和感が拭えない。 世の中嘘だらけだ。 映画も嘘にまみれている。 ラストシーンだって、何処か嘘くさくもあるし、偽善的なのかもしれない。 ただ、全部が全部嘘で出来ているというのも疑問だ。 一つくらい真実があるからこそ、世の中何とか動いているのではなかろうか。 だからこそ、最後の行動くらいは信じてやりたい。 一つくらい泥の中に咲く「蓮の花」が一輪あっても良いと俺は思いたい。 独特の殺陣も面白い。 素早く剣を抜き激しく太刀を打ち合う殺陣。「七人の侍」のようにリアルでも、「用心棒」のようなぶっ飛び具合もまだ成りを潜めた形だ。 太刀同士を鍔迫り合わすのは古典的な剣戟であろう。 往年の剣戟映画「雄呂血」などの「リアルっぽい」殺陣。 ここで本当にリアルなのは、互いに剣で間合いを図り、右手には太刀、左手には盾兼牽制用の鞘。まるで西洋のレイピアで突き合うかのような攻防。そして生きるために必死に逃げ惑い、砂や土を投げて這いずる場面。「酔いどれ天使」を彷彿とさせる演出。多少荒削りで長いシーンだが、見応えはある。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-14 20:38:51) 23.見終わって、製作、公開はまだ親も産まれていない頃なのかぁ~と感慨深いものがありました。 登場人物少なくていいです^^ この映画は1回目も面白いけど2回目見たほうが面白いです。(1回目はあらすじ知らずに見たほうがいいです) 【まおあむ】さん [地上波(邦画)] 9点(2013-06-09 07:29:02) 22.《ネタバレ》 芥川龍之介と黒澤明の夢のコラボ。人間の心の怖さ、脆さ、危うさ、人間不信、人間愛を描いた作品。原作「藪の中」では三者三様の別々の矛盾した物語が述べられ、真相は語られないる。対して本作では、解答編すなわち杣売の目撃談が語られる。非常に丁寧に作られた作品で、映画作りに対する真摯な態度に頭が下がる。先ずは時代背景。疫病、飢饉、台風、火事、盗賊の横行、羅生門の放棄死体等の話題を出し、人民が荒廃している様子が示される。その象徴が半壊放置の羅生門。次に事件のあった日のうだるような暑さ。ぎらぎら輝く太陽、木漏れ日、顔に映る葉影、玉の汗、光る刀、岩清水…枚挙に暇がない。この暑さが事件の外因になっているのだから重要だ。そして人間不信に陥った杣売、僧の心の状態を表現する大雨。こういった道具立てに手抜きがない。映像も例えば、開始15分30秒に騎馬の多襄丸が夕日を背景に疾走するワンショットの目の覚めるような美しさ。映画に対する意気込みが違う。意図せず芸術になっている。恐ろしいと感じた場面がある。それは「青葉を鳴らして涼しい風が吹いた」という偶然が、多襄丸に女の顔を見せ、犯行の動機になった事。偶然により大きく狂わされる人間の運命というものに震撼した。もう一つ。武士は被害者なのだが、思いめぐらしてみれば、そもそもは多襄丸の口車に乗って刀や鏡を安く手に入れようと欲を起こしたことに非がある。ほんの少しの欲が顔をもたげたばかりに殺されることになってしまう悲運。人知を超えたものだ。そして女の美しさ。美しいことは罪だろうか?多襄丸が女をものにしたいと思ったのも美しさの故だ。美しいという美徳が罪悪の原因にもなるという撞着。菩薩にも魔性になる女の変化。価値観が揺り動かされます。最後に、恥の文化。恥は名誉を重んずる事で人間を人間たらしめる。証言が矛盾するのは、対面や体裁を取り繕う気持ちが強いから。無意識に自分自身を騙し、信じたいものを信じてしまう事もあるだろう。人間の心がいかに危うい価値観の上に成立しているか、それを認識させてくれる稀有な作品です。最後のメッセージは明快で、人間の本来持っている善の部分を信じたいということ、赤ん坊の未来は明るいということ。大雨の後の雲間に希望の光が射してくる。とても単純だけども、とても力強い演出です。ヒューマニスト黒澤明ここにあり! 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-07-11 16:33:52) 21.羅生門。 いい!! まず伴奏、そして映像、そして各人の台詞の応酬。 気づいてみれば、テレビの前のテーブルに広げたジグソーパズルをやり始めようとしてた矢先、その手がずっと止まってしまっていたようだ。 結果、〝終〟の文字が派手な伴奏と共に映しだされた時にはパズルの四隅、ほんの4ピースほどしか埋まっていなかった。 夢中になってしまってましたね 森の中での三船敏郎・森雅之・京マチ子の三者三様に、羅生門のほうに。 尺的にも調度良かったでござれ。また見直してみたい 少し間を空けて。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-12-20 23:43:28) 20.三船敏郎の豪快かつ虚無的な“馬鹿笑い”が脳裏に焼き付くようだった。 彼をはじめとする、往年の日本人俳優の圧倒的な“エネルギー”を改めて感じる作品だった。 黒澤明監督の「羅生門」という作品の存在は、当然ながら随分前から知っていた。 海外でも殊更に評価の高く、名作名高い映画であることも知っていたが、個人的には敬遠していた節があった。 それは、「羅生門」という芥川龍之介の原作からイメージされる文芸色の強さに対して、あまり魅力を感じることが出来なかったからだ。 高校時代の国語の教科書に芥川龍之介の「羅生門」が掲載されていたが、“ニキビを気にする下人と薄汚い老婆が屍の上で押問答を繰り広げる短編”という印象が強く、その世界観が映画としてどのように展開しているのかが甚だ懐疑的だった。 ただ実際は、同じく芥川龍之介の短編「薮の中」を映画化し、人間のエゴイズムを如実に表した“裁判劇”だった。 うだるような暑さの山間で巻き起こった強姦と殺人。一つの事件が、当事者らの証言によって紡がれる。 自己の保身と美化によって、自分たちの都合の良いように繰り広げられる証言。三者三様の言い分が食い違っていく様が、人間の愚かさを印象的に映し出していく。 照りつける太陽の下で繰り広げられる「事件」の描写と、天をひっくり返したような豪雨の羅生門で繰り広げられる事件に対する「考察」の描写が、人間そのものの浅ましさと無様さをあざけ笑うかのように表現され、黒澤明という絶対的名匠の存在性を改めて感じた。 個人的にはラストにもうひと捻りが欲しかったところだけれど、そこには、人間の愚かしさを延々と描いた作品だけに、最後の最後には“一筋の光”を入れずにはいられなかった巨匠の「希望」が垣間見えた。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-12-13 11:20:18) 19.1950年製作ということを考えると凄い作品だと改めて思った。 人間が自ら弁護・主張する際の歪曲誇張(なにか隣の某国のようだ)、それが三人三様違うとしたら私も恐ろしくなってしまいます。しかし、それぞれのエゴあれこそが真実でもあるようにおもう。 ストーリーの妙が出色、大きな羅生門のセット・雨などの美術も出色、宮川のカメラワーク(志村喬が山道を歩く様子を回り込んで撮るシーン、疾走するシーン 等々)も出色、そして、三船敏郎・京マチ子・森雅之が場面によっては正反対の性格を演ずるのですがその演技も出色、場面場面で雨・汗・風を使う独特の表現も○と、この1950年の作品としてかなりのアイディアと完成度が詰まっていると思いました。 ただ、巫女が登場するシーンが異様に不気味。怖い!巫女の声は森雅之でしょうか(笑)淡白なセットが余計拍車をかけています。 京マチ子を馬上に乗せ、護衛一人だとそりゃ襲われるでしょ? とか、幾つかのツッコミは野暮っすね。 映画技術・演出が素晴らしいだけではなく、人間の本質にも迫る内容をも併せ持った作品ではないでしょうか。 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-04-07 17:28:19) 18.複雑怪奇なストーリーに、大胆かつ滑らかなカット割が融合して、上映時間が短いながらもうお腹一杯。まさに映画を観た、という気分にさせられる。脚本、撮影、演技、どこを切ってもバイタリティーが溢れ出てくるようだ。もはや山を歩いているだけであの緊張感!! 凄すぎる。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 21:51:45) 17.《ネタバレ》 グロテスクです。変なホラーよりある意味グロい。自己中心的、うそつき、泥棒、そんな奴らが交わす濃厚なストーリー。だけど面白い!あれが人間の本性なんですかねぇ?ラストもなんかあいつを、信用できなくて・・・あーーーっ俺は性格が腐っているー!!あっ京マチ子さんキレイでした。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-03-30 01:49:19) 16.《ネタバレ》 ホラーじゃないのに怖い映画でしたな。 人間とは恐ろしい生き物だなぁとつくづく感じてしまう一本。 なんとか希望を持たせてくれる締め方が唯一の救いですね。 主演3人の演技は素晴らしく、特に京マチ子さんの鬼気迫る表情には圧倒されました。 動揺しまくりの殺陣もある意味リアル。 ってか本当に半世紀前の映画なの?出来良すぎ! 【ふくちゃん】さん 9点(2004-12-29 02:28:13) 15.監督が急逝したと言うことで、テレビで特番として放送されたのを観たのが最初。 ビールを飲みながら観たが、誰が本当の事を言っているのか、さっぱりわからなくなってしまい、ビールの酔いも覚めてしまったことを思い出す。 DVDを購入して鑑賞しなおしたが、やっぱりわからない。ただ、ものすごく引き込まれてしまったことだけは確かだ。観ておくべき作品です。 【Acoustic】さん 9点(2004-10-16 01:17:24) 14.《ネタバレ》 最後のシーン、「赤ん坊の行方は、誰も知らない。」と僕は解釈している。或いは「農夫は、既に、雨を冒して、京都の町へ赤ん坊を売りに急ぎつゝあつた。」でもいい。そう考えると、わざわざ映画のタイトルを別の作品である「羅生門」にした事も合点がゆく。こんなことを考えるのは、恥ずかしいことだろうか。 【flyhigh】さん 9点(2004-07-04 22:42:47)(良:1票) 13.テーマは人間のエゴイズム。小説とストーリーは違うがテーマは一貫している。と、言うか小説を映画化ってのはそういうことだろ!ただストーリーをなぞっただけの映画なんてどれほどつまらないことか。この映画は小説のもっていたメッセージ性を登場人物を増やしてさらに強力にし、滝のように浴びせ掛けられる。そこまでできる監督はやっぱり黒澤明だけなんだろうな 【Keith Emerson】さん 9点(2004-05-15 20:10:24) 12.戦禍や天災、疫病といった不安と混乱で人心が荒んでいる平安時代を背景に、一人の侍の死をめぐって2人の関係者と死者自身(巫女の口を借りて)に真相を語らせる。しかしみな言い分が違い真相は分からないままである。殺された当人でさえ真実を語らない・・雨宿りの時のセリフに「本当のことが言えねぇのが人間さ、人間って奴は自分自身にさえ白状しねぇことが沢山あらぁな」と人の心の闇が語られる。事件を目撃していたというきこりの最後の話が真実なのだろうか?、、これも本当なのかどうか分からない・・光と躍動感あふれる森の中の疾走シーン、京マチ子は少女のように愛らしいのに妖艶、凄みがあるし、三船のギラついた盗賊も強烈な印象。巨大な羅生門のセットに降らせた大雨もすごい。 【キリコ】さん 9点(2004-05-07 19:27:33) 11.この映画には「狡い」人間が何人も登場します。でも最も狡いのは、芥川龍之介の原作をうまいこと利用し、カンヌグランプリを獲得した黒澤監督にきまっていますよね? 【STYX21】さん 9点(2004-02-26 00:47:21)(笑:1票) 10.素晴らしいの一語に尽きます。ミステリとして非常に面白い趣向が施されていて、ラストまでこちらを飽きさせませんでした。これほど濃密な80分映画はそうそうありません。 【K】さん 9点(2004-02-11 17:51:52) 9.不思議な世界観がある。僕的には、原作には無い最後の木こりの告白に衝撃を受けた。 【ボーリック】さん 9点(2004-02-03 02:30:59) 8.《ネタバレ》 傑作たるゆえんはやっぱりキャメラになると思います。鮮烈な光と影のコントラストの美しさもさることながら、森の中を走り回る三船の躍動感はまさにキャメラワークによってもたらされたものでしょう。特に終盤の森と三船の立ち回りは素晴らしい出来です。爽快さや格好良さとは無縁の立ち回りですが、刀を手に土の上を這いずり回る「必死さ」を見事に表現しています。 【スロウボート】さん 9点(2003-10-14 23:19:46)
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