みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
2.《ネタバレ》 二部から先に見て欲しいくらい。というか、二部の方が面白い。 亡き者の墓の前で建てられる誓い、フン族の王たちの蛮勇を利用する計画、黒衣は復讐の決意。普段は傷を負った兵士たちを励ますが、瞳の奥には復讐の炎を燃えたぎらせる。 従者が見てしまった真実、クリームヒルトもそれを見届ける。雪の下の土に眠る“愛した人”を布に包む。遠景で一行が去っていくショット、娘の決意を黙って見送るしかなかった人々の辛さ、楽器を城壁に打ち付けて憤りを表す。 出撃して突っ走る軍隊の疾走感。木の上から飛び降り、馬に乗り換えて迎う伝令のスピード。木の周りを裸で踊る子供たち、彼等に金を振る舞う兵士たちの気前の良さ。 蛮族の前で堂々と屹立するクリームヒルトの存在感!それを迎える蛮族のダンス。 ラスト50分、修羅場と化す酒宴。 密かに渡される武器、合図と共に切りかかる!弓矢の一撃、斧の投擲、二重三重の悲劇。 死者を弔いながら行進する人々、凄惨な殺し合いはエスカレートしていく。何度も押し寄せる群衆スペクタクル、死者を弔う暇もない、焼き討ち、パニックになり当たった矢を1本1本抜く姿。既に火はまわっているのに。 階段を駆け下り、崩れ落ちる瓦礫にまきこまれ重傷を負う者、燃えた瓦礫の中に消えていく戦士たち。滅びを見届ける演奏者。死者へのレクイエムは、阿鼻叫喚の地獄の中でどれほどの人間に届いたのだろう。サイレント映画だからこそ、その想像を掻き立てられる。 門の前で“待伏せて”いた男の一撃、“首”が無言で語る絶望・・・! 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-09 20:59:04) 1.《ネタバレ》 ガーーーーーーン!!!数年前に録画していた貴重なビデオテープがカビてしまったぁぁぁぁ!!!!…って第一部と同じ前振りで失礼w。本作は元は一つの作品を日本初公開時に二部構成で別々に公開した為に別作品で登録したものです。しかし、配給元が二部構成にセパレートしたのも無理はないという程に本作と第一部では内容が大きく趣を異にしています。パウル・リヒター演ずる華麗な主役ジークフリートが退場したことでファンタジー要素が完全に払拭され、異様にリアルな歴史ドラマの様相を呈してきた訳です。実際、アッティラ大王率いるフン族が登場しますし。ここでヒロインのクリームヒルトが夫の復讐に執念を燃やす姿は正に”鬼気迫る”の一語。第一部での可憐さとのコントラストも一層鮮烈にアピールする仕掛けです。流石はラング、無敵モードまっしぐらですな。ラストで見事に復讐を成就し、死に行く彼女の姿には荘厳さが漂う気がしました。ただ、余りに重苦しく救いの無い展開に何ともやりきれずマイナス1点。ただ、見応えは十二分にありますよ。 【へちょちょ】さん 9点(2004-09-08 02:09:02)(良:2票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS