みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
8.《ネタバレ》 あんな健気で女性っぽくて、しかも美人な義姉が昔から家にいるなんて。若大将が好きになるのも無理はないでしょう。私ならとっくに愛の告白してそうです(笑) 家族の義母や義妹達はやはり女、他人の姉さんにはどこか冷たい。このへんの人間描写が実に生々しく描かれている。まぁこうなるだろうなと。最後の旅館に2人で行ったのだから、これからはずっと2人で・・・と思ってたがまさかまさかの大どんでん返しでした。姉さんそれはちょっと酷いよ。とも思ったけど、これは私を含めて男の意見であって、女は心乱れると何考えてるのかよく解らない。これは今も昔も一緒ですね。若大将は思わず飛び降りてしまったのか事故なのか?かなり難解なラストでした。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-09-08 22:08:25) 7.《ネタバレ》 この映画は「君と別れて」を思い出す。あの映画の水窪澄子のような眼差し、表情をする高峰秀子。二人の男女の距離と目的地への距離を縮めながら進む列車、それを支え道となる橋。 特に終盤、列車で徐々に距離を縮めていくシークエンスはドキドキさせられる。列車は絶えず動き続けるし、止まる駅でも乗客の乗り降りで運動は続く。 最初は他の客がいて弟が立ち続け、次第に背中越しに、やがて向かい合う。姉の横で転寝中のオジサンにヤキモチめいた気持ちを覗かせるのが面白い。 物語は軽トラックがスーパーの宣伝を高らかにする場面から始まる。新しい時代を象徴するスーパーの波、戦後のバラックから店を守り過去の亡霊に魂を繋がれたかのような人間たち。特に義姉のヒロインを演じる高峰秀子は。 義弟の加山雄三も出前のソバを食べても帰れば姉の手料理を食べたくなる。本当に食べたいもの、欲しいものはそれなのだから。 この頃からパチンコや麻雀だけで生計たてちゃう奴がいるのね。それすら出来なくなった人間は家族を残して簡単に首をくくってしまう。 冒頭で何かを心配そうに見つめていた義姉は、そんな義弟が無事に帰って来るのを毎日待ち続けているのだ。ちょっとくたびれた表情も見せる義姉。 義弟はそんな彼女を尻目に毎晩遊んだり警察の世話になっている。 後の若大将も劇中では筋金入りのニートな馬鹿大将。そんな男が、いつしか愛する義姉のため自分なりに働き始める。義弟を動かすのは家族を想う愛だけでなく、元々血の繋がらない“異性”に対する愛も強い。義姉も弟としてでなく、いつしか異性の“男”として心を許すべきかと悩みはじめる。前の夫の面影が、そんな彼女に中々ふんぎりを付けさせてくれない。 わざわざ寺に呼んでおいて「明日」などと言って焦らす。それを言うためだけに待ちつ待たせての寺での会話。 あれだけ焦らしておいて二人きりの旅館では「ああやっぱり」的な。霧の中を走る列車から、あえて時間のかかるバスや宿での宿泊を選んでおいてだ。 でも、その理由は弟が姉の本名ではなく最後まで“姉さん”と呼び続けたからでもあるのだろう。もし弟が姉を名前で呼び、彼女を本当に“女”として受け入れていたのなら・・・そんな事も考えてしまう。 諦める心、最後の電話、失って初めて“愛していた”と思い知らされる後悔。女はようやく愛しはじめた男を探しに駆けていく。身も心も、髪も乱して。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-10-11 01:52:11) 6.《ネタバレ》 高峰秀子を筆頭に、演者達が皆素晴らしく演出も秀でていると思う。 能天気だけど一途な義弟・幸司(加山雄三)、感じの悪い義妹ぶりの久子(草笛光子)&孝子(白川由美)、そんな娘、息子、義娘に囲まれた母(三益愛子)等。 タイトルが示すように、義弟に告白された礼子だけじゃなく、幸司、義母、義妹、スーパーマーケットが出来ての商店街の店主等、皆心乱れました。 ついでに観ている私も心乱れました・・・特に、ルリ子(浜美枝)のチャラチャラ女っぷりの場面では・・・ ラストは唐突に終わったようにも思えるが、髪を乱した艶めかしい高峰のアップは映画史に残るワンシーンだと思う。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-08-11 07:02:33) 5.ハッピーエンドを最後の最後まで期待してた。 死体を運んでいるシーンが出てきても、まだ生き返るのではないかと期待した。 そしたら突然すぎる「終」が・・・ そんなぁ~~~堪忍して~~~ 【アキラ】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-03-16 23:35:16) 4.ストーリーはただのメロドラマなのに、この作品にはとても惹きつけられる何かがある。それが何なのかは自分でもよくわからない。強いて言えば、幸司の一途な気持ちと、礼子の揺れ動く女心が痛いほど伝わってくるからなのかもしれません。フランス映画を思わせるようなラストが印象的。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-07-17 11:08:51) 3.数多い成瀬作品の中でもトップクラス。当時大ブレイクの加山雄三を起用して義理姉に恋焦がれる青年を好演。お相手は勿論この人高峰秀子さん、しっとりと揺れる女心を演じれば天下一品!名演でした。 【白い男】さん [地上波(邦画)] 9点(2009-11-08 10:56:53) 2.《ネタバレ》 途中まで見ていて「これは今まで見た成瀬作品の中でも最高傑作では?」と思ってみていたが、やはり問題はラスト。このラストを受け入れるかで映画の評価が大きく変わるのでは?決して結ばれない恋愛というテーマの映画は数限りなくあるが、この映画では高峰秀子の態度はあやふやで疑問が残る。途中下車時点で心を決めたかと思ったが、実際は抱擁はされても唇はだめよ!では納得出来ません。ここまできて加山雄三に「あなたは未来がある人だから」などといって拒絶しておいて、結局加山はやけ酒のすえ死んでしまう。高峰秀子の優柔不断な態度が、加山雄三の若い未来を奪ってしまったわけである。これでは悲劇というより単に「ふわふわしてるんじゃないよーー」と突っ込みも入れたくなります。それを差っぴいても演出、画像は全編素晴らしく、色々文句を書いてもこの高得点です。 【仏向】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-05-20 16:25:22) 1.《ネタバレ》 義弟のため、店のために自ら去ることを決めた高峰が、ほんの一瞬だけ自分の幸せを掴もうとした。だけど、やはり義弟のため、義母のため、店のためを思って義弟に帰れと言う。義弟も、自分の想いとは別に、高峰が店や母や自分のことを考えてくれる気持ちが痛いほどわかるからこそ、身を引こうとする。そこに起きる想像もしていなかった。悲劇。事切れて運ばれていく義弟を髪を乱して見つめる高峰の表情がこの映画の中で抜群に美しかった。実家に干渉しつつも自分の利益だけを考え、高峰が出て行くことが決まったら店、母の心配などせずに逃げるように去っていく娘と高峰の差が際立って、高峰の2度の決断と、それによってもたらされた結果、そして最後の表情が心に残る。 【アンダルシア】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-24 15:20:04)
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