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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(9点検索)】
2.《ネタバレ》 山下敦弘監督作品としてはもっとも手の込んだ脚本で、唸らされた。上手い。相当に上手い。徹底的にリアルで、過剰な部分が完璧に削ぎ落とされている。今までもこの人は面白いものを撮るなぐらいには認識していたけど、ここまで安定した手腕を発揮するとは思わなかった。掛け値なしに、恐ろしく力のある人だと思う。
これまでの作品ではだめ人間を描くにも笑いを交えてやんわりと表現していたが、今回はかなりブラックな味わい。田舎町の逃げ場のない人間関係のなかで、どうしようもない連中にうんざりしつつ、結局は自分も同類に過ぎないのだ、と思い知らされる主人公。そりゃ、拳銃ぶっ放すしかないわな。正気のたがが外れそうで外れない、でもやっぱり外れる。しかしそれでも殺人鬼にまでは堕ちない――言い換えれば、殺人犯にすらなれない、というのがほんとうに、怖気がふるうほどにリアル。
嫌な映画だ。人間という生き物を知り尽くしていないと撮れない、不愉快な秀作だ。 【no one】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-09-21 02:22:25)(良:2票)
1.《ネタバレ》 作品タイトルからはそれこそ山奥の閉鎖的な村社会で起こった猟奇的な大量殺人事件なのだろうと勝手な想像をしていたが大違い。タイトルだけでも見事な外しっぷりを展開してくれる見事な傑作。ぎこちなさが山下ワールドのキーワードだと思っているのですが、この作品でもそれは健在。親子、兄弟(しかも双子)に起こるぎこちなさ、閉鎖的な共同社会の中に突如乱入してきた異界からのストレンジャー(キムニイ)達との間のぎこちなさ。本来他人との間にはぎこちなさがあるのが当然だし自然。ぎこちなさを受け入れてそれを乗り越えてコミュニケーションをとっていくからこそ人間社会は成り立っているのだしただの生活にもハリってのものが生まれてくるんだってことを気づかせてくれる。最後にはストレンジャーキムニイもぎこちないながらも共同体の中で生きていくことになってしまうし、ぎこちなさにずっと違和感を感じていた主人公も最後の乱射でかすかな抵抗を示すものの別にただそれだけ。人間ってのは情けない存在だけど情けないものほど愛しい生き物ですね。世界観といい人間描写といい映画らしい展開の突飛さといい、もう最高です。 【Sean】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-17 17:09:25)(良:1票)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
36人 |
平均点数 |
6.72点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 2 | 5.56% |
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5 | 4 | 11.11% |
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6 | 10 | 27.78% |
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7 | 8 | 22.22% |
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8 | 10 | 27.78% |
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9 | 2 | 5.56% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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