みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
7.《ネタバレ》 誕生日に一人寂しくテレクラに電話して、やってきたのがとんでもないデブ女。 せっかくものにできそうだった理想的なかわいい処女とも、凍りつくような大失態で水の泡。 あまりに悲惨すぎて笑えてくる。 それでも殴らなければ気がすまない嫌な奴を殴りに行くのは、たまらなくワクワク。 まるで中高生のノリで、30前のサラリーマンのやることじゃない。 それなのに会社ぐるみで応援してるのが、温かくて楽しい。 最高の社長に、同僚にも恵まれていて、職場の雰囲気がアットホーム。 キャスティングが抜群で、峯田和伸の無様で冴えない男といい、黒川芽以の都合のいいバカ女っぷりといい、その他の役者もピッタリはまっている。 田西はホントに浅はかで空気読めなくてカッコ悪くてイライラするけど、だんだん感情移入してしまう。 同僚の女とライバル会社の男がムカついてしょうがない。 観ていて痛いけど楽しいという、かつてない不思議な感覚。 青春だね。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-07-04 20:57:11)(良:3票) 6.《ネタバレ》 冴えない自分を好きだと言ってくれる女性が、若くて、美人で、性格も良く、しかも処女だという。おまけにムチムチ。例えるなら、純白生クリームのホールケーキ。瑞々しくて甘そうな苺付き。どうぞ召し上がれ。そんな時、“自分が手を付ける前に”ケーキをぐちゃぐちゃにされたらどうでしょうか。苺は見る影もなく、ところどころかじった跡。穴まで(!)開いちゃってる。こんな事をされて、怒らない男はいません。これは、自分の所有物を汚された事に対する憤り。可哀相な彼女の為ではありません。自身のプライドのために男は戦ったのです。YOUに焚きつけられた側面もあったでしょう。でも、名作映画を観なければ高まらないモチベーションでは、格上の相手に歯が立たないのは道理。実力差を補う“必死さ”が足りないのですから。鈴木さんは慰めてくれましたが、あの負け方では大いに不満が残ります。噛み付け、引っ掻け、くらいつけ。小便垂れる度胸があるなら、大を塗り付けてやれ。“絶対に負けられない戦い”ってそういうものだろ!(失礼、熱くなり過ぎました)。失意の男を待っていたのは、女の追い打ち。まさかクズ男の体の心配とは。体のみならず、心まで調教済み。本当は僕の事が好きなんでしょ。君は僕の物でしょ。心の拠り所が完全消滅した瞬間でした。惨めさ、ここに極まれる。それは心地良い悪夢の終わりも意味しました。悲劇のヒーロー、滑稽な独り相撲の千秋楽。男が勝手に思い描いた、都合の良いお伽噺は存在しなかったワケです。思い返せばヒントは出ていました。それはタバコ。処女が吸うタバコ。おぼこのお姫様がタバコを吸うはずがないのです。現実に引き戻された男は走り出します。心臓を無理やり動かさなかったら、自分が消えて無くなってしまいそうだから……。主人公田西の人物造形が秀逸でした。中途半端な善人ぶりに感情移入しまくり。おかげで、歯痒くて、痛くて、苦しい思いを沢山させていただきました。でも本作のMVPは黒川芽以で決まりでしょう。絶妙のぽっちゃり感にノックアウト。『グミ・チョコレート・パイン』もそうでしたが、この当時の黒川は無敵の可愛さです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-06-25 18:57:49)(良:3票) 5.《ネタバレ》 いるよ、いる ちはるのような女の子。 いるよ、いる、青山クンのような腹立たしい男。 そして田西クン‥‥ わんさかいますさ そこら中。 だが、しかし‥‥ 常識外れのアホを承知でマンモス商事に出向いて行く男が役一名。 『必ずぶん殴りに伺いますから』 と田西クン。 仕事そっちのけで 私情丸出しで怒りに震えた田西クン。 彼のような男ったらそうはいない。彼は男だ。 というかこの機に及んで男になったのだ。いいことだ。そして、その常識外れを『タニシは、クビにはしませんから。もう 存分にやってもらいますよ』 と援護射撃を放ったリリー社長。あんたも男だ。というか彼に関しては、イマイチ褒め言葉としては弱くなってしまうから、褒め言葉として言い換えておくならば、〝あんた器の大きな男だ 素敵だよ〟ってところかな。。。そして走り出してくボーイズ・オン・ザ・ラン。 主題歌だって強烈。冒頭出て来たおデブちゃんだって見苦しいほど強烈。YOUの要らん事やらかしちゃった加減だって強烈。そしてラストに至って田西の本音爆発マシンガントークが炸裂しちゃって、そしてとうとう、ちはるの『いいよ、お口でだったらしてあげるから。トイレに行きましょ』的な。 怒涛のラストを迎えてしまったボーイズ・オン・ザ・ラン。痛々しさったら相当なもんだったが最高だ。 【3737】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-11-14 17:32:48)(良:3票) 4.モテない男にとって、女性は天使か娼婦のどちらかでしかない。しかしもちろん彼女もただの人間で、清らかな部分と醜い部分を両方持ち合わせている。さて、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』だ。正直観ている間はタニシのあまりのダメっぷりに引いてしまっていたが、観終わって何日も経ったのに、この映画のことが忘れられない。別れ際のタニシの台詞には、(モテない)男の本音が滲み出ており、思わず涙が零れそうになる(笑)ヒロインを演じた黒川芽以ちゃん、『グミ・チョコレート・パイン』も素晴らしかったが、今回はスゲエ!オレ的アカデミー主演女優賞は彼女に決まり!リリー・フランキーも何気に良かった(助演男優賞もの)。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-10-02 07:58:00)(良:2票) 3.《ネタバレ》 あの原作をこの完成度で映画化するとは・・・!こういう駄目駄目な主人公の話ってめちゃくちゃ心に突き刺ささる。テンポ良し、演出良し、そしてキャスティングはYOUを除いて完璧だと思う。田西は峯田以外考えられないね。ジャニーズとか松山ケンイチ等のごり押しイケメン俳優が田西をやってたら、最後は青山を倒しちゃったりして失敗作のゴミ映画になっていたことだろう。 最後の別れ方は原作よりも救いがあって少し安心した。原作通りで終わってたらほんとに辛い。 この映画、世の女性方には拒否反応が出そう。 原作の後半も映画化されて欲しい・・・。観たい。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-09-30 22:02:16) 2.《ネタバレ》 自分も主人公と同じようにダメで不器用な恋愛しかしたことないので、共感しまくりの内容でした。嫌な女と分かっているのに、気になって仕方がないヒロインの存在感がすごいです。 すごく痛くて辛い話なんだけど、ラストの主人公のすっきりとした笑顔で救われます。 【バナナシェイク】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-03-02 12:33:07)(良:1票) 1.《ネタバレ》 素晴らしい映画でした。まず役者さんが総じて良いです。特にYOUとリリー・フランキーのやる気の無い雰囲気はとっても良かった。黒川芽以のバカ女っ振りや松田龍平のクソ野郎っ振りも観ていて面白かった。 ネットでは「男の恋愛は"名前を付けて保存"、女の恋愛は"上書き保存"」という格言(?)がありますが、これに共感できるダメ男子はこの映画を観るべきですよ!恋愛をしている時、人は周りが全然見えない。相手が理想の女として固定されちゃっていて修正が効かないって事は誰にでもある事だと思います。この映画の主人公もそういう状態なんです。でも傍から見たら、この映画の中のちはるは只の男にとって都合の良い、スグにヤラせてくれる女なんですよね。ここら辺の信じたいけど信じれない女性の清純さのバランスが絶妙!過去に縛られているボンクラ男子はこの映画を観て、次の恋に突っ走るべきだ! 【民朗】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-02-27 17:14:17)(良:3票)
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