みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
6.《ネタバレ》 素晴らしい男女7人夏物語でした。いや、犬も一匹いたしな、素晴らしい男女7人犬物語でした。早速ひとに勧めたくなってしまった でもまえだまえだの二人じゃなかなか誰も釣れんのだろうな ここはやっぱ長澤まさみの生脚で釣るのがベストだろうな 少ない出演だったが十分満足 綺麗なお姉さん、長澤まさみさん。← 小学生なんぞには渡さんぞ(^^;) でも、それよりなにより、まえだまえだのまえだのほう(弟くん。) 自立心がいっぱいっぽい役どころも良かったけども、とても気持ちのよい演技しますね 気持ちのよいお子さんですね。 まえだまえだのまえだくん(この場合は、兄貴くん。)のほうも悪くはないよ良かったよ。子どもら7人の子供芝居 みんなよかったよ。芝居に全くみえないところがすっごく良かったよ。子供らを泊めてあげた老夫婦の気持ち、すっごいよく分かります。あの一夜のシーンがとても好きです 素敵です。 【3737】さん [地上波(邦画)] 9点(2014-01-16 19:02:19) 5.《ネタバレ》 『奇跡』とは、両親が離婚した為に、鹿児島と福岡に離れて暮らすことになった幼い兄弟が「奇跡」を信じて、ある行動を起こす物語。というと、最近流行りのハリウッド的な一大アドベンチャーのように聞こえるかもしれないけど、実際は全く違う(当たり前か)。これは奇跡を起こす物語ではなく、奇跡を信じること(=子供)と世界を取ること(=大人)を巡る物語なのである。 この映画では、大人たちがとても単純に見えてしまう。それは、登場する子供たちが大人以上にいろんな感情に揺れ動いて、様々な心の機微を働かせており、そんな子供たちの存在によって、大人たちが完全に相対化されているからだろう。 しかし、ここで描かれる子供たちは大人たちの分身である、とも思える。今、大人になった僕ら(登場人物の先生たちや親たちも含めて)がタイムスリップして、フィクションとしての子供を演じている。僕にはそのようにも思えた。だから奇跡は起こらない。最終的にすべては世界の平常の為、ゆるゆると丸く収まっていくのである。僕らは素直に子供たちに感情移入できる。大人っぽい子供たちは、奇跡を信じつつ、最後には目の前にある「世界」の方を取ってしまうから。ささやかなかなしさを感じつつ。 【onomichi】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-07-08 21:20:39)(良:1票) 4.《ネタバレ》 大人になるっていうのは、自分って個だけの状態から他者に視点が向かい、兄弟や家族、友達、そして社会、世界と自分との折り合いをつけてゆくって事で、この、なんでもない、大した事は何も起こらないように見える映画は、子供が大人になってゆく、その一瞬一瞬を捉えた稀有なドキュメンタリーとも言えるような作品。子供が生きて、世界を受け入れてゆくっていうのは輝く楽しさだけではなくて、悲しみも痛みも伴ってゆくもので、その一瞬一瞬を生きる姿が愛おしく切なく迫ってきます。主役兄弟だけでなく、彼らの友人達、彼らをとりまく大人達一人一人が、それぞれの役割を背負っているという大変によく考えられた脚本で。大人になろうとする子供と、子供であった事を忘れていない大人との、それぞれの折り合いがあり、そこに描かれるのが摩擦ではなく相互理解であるというカタチゆえ、じんわりと心に染みてきます。基本的にリアルに捉える画が多くて意匠を前面に押し出して主張するような作風ではない点が良かったのですが、それゆえクライマックスのその瞬間直前のコラージュはとても効果的でした。旅に出て以降の、ありがちであるにも関わらず溢れ出す懐かしいワクワク感、兄弟が現実を受け入れてゆく姿もいいのですが、同時にライバルに対する嫉妬心を上手く消化できなかったり、老犬を通して死を認識してゆく友人達の姿も本当に愛おしくて、見終わって子供達の未来に幸多からん事を心から願ったりしてしまうような映画なのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-06-28 21:49:37)(良:3票) 3.《ネタバレ》 穏やかで美しいカメラ割に、暖かいバンドサウンドの音楽がひたすら心地よい。 この点だけでも、観る価値あり。これが映画の画であり、音である。 と、言いたくなるほど。 物語を豊かにしていたのはイチイチ面白すぎる会話。こんなに楽しく、笑える映画だとは思っていなかった。脚本があるにしてもないにしても、どうやったらこんなにも自然で こんなにも面白い子供の会話が撮れるんだ? 奇跡なの? 天才なの? 子供たちの想いは一つではなく、みんなそれぞれ思い思いに自分の希望があって、考え方もバラバラ。兄弟だって、当然違う。でも、それで良い。それが良いのだ。 「一つになろう日本!」とか言ってる場合ではない。 本当にささやかで小さな物語だが、ほんの少しだけ成長する子供の姿に大きく心を打たれてしまった。泣かせの演出なんてこれっぽっちもないのにね。 まえだまえだをはじめとする子役たち全員ブラボー。 その他のキャストもみんな映画の中にしっかりと生きていた。 くるりの曲もがっちりハマっていて素晴らしかった。 是枝さんは、本当に信頼できる監督だ。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-06-25 02:04:09)(良:3票) 2.《ネタバレ》 監督の魅力が爆発した素晴らしいジュブナイル映画です。 「まえだまえだ」にどうしても注目が集まるところですが、他の子役も負けてはいません。 監督の子役の演技のさせ方は本当に素晴らしいです。ていうか演技していないです。 例えばじゃんけん遊びの一種「ブルドッグ」をやって、つねられたほうの子は「ばりくそ痛い~」とか言うんです。 普通に台本作っていたのでは「ばりくそ(笑)」なんてワードは出てこないでしょう。 すべておいて、子どもは普段の行動をそのままスクリーンで見せてるかのよう、もうこれだけで見る価値は十分です。 ストーリーもいい。前半は子どもと大人たちの生活をばっちり見せて感情移入をさせ、後半は「スタンドバイミー」のような描写で楽しませてくれます。 自分も子どものころこんな冒険をしたことがあるので、懐かしくってそれだけで涙が出そうになりました。同時に「いまの子どもたちって、あんまりこういう子どもだけの『秘密の冒険』がないんじゃないかな、是非してほしいなあ」と願ってしまいます。 自分が受け取ったテーマは、「誰かがそばにいたからこそ、成り立つものがある」ということ。 航一が「奇跡」の噂を聞かなかったら? 保健室の先生がずる休みを手伝ってくれなかったら? 龍之介が友達を連れてこなかったら? 老夫婦にところに上がりこめなかったら? 「奇跡」の瞬間は見ることができなかったでしょう。 いままで思っていた願いを捨て、奇跡の瞬間で新しく願ったこと─ 彼はそれを楽しみにして、今後毎日を生きていくことができるでしょう。 毎日変わらない日常。 その中でも楽しいことや、かけがえのないものがたくさん散らばっています。 航一のような経験をしていなくても、それは誰もが持っているものです。 それこそが、普段気づかない「奇跡」です。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-06-21 22:09:47)(良:2票) 1.大人には疑いがある。 迷いがある。 諦めがある。 己の人生に見切りを付け、 境界線をいとも簡単に引いてしまう。 これはやる、やらない。 これはやれる、やれない。 ぼくらはいくつもの限界と現実を、 この体と心で感じ、 知りもしない事を知ったように口にし、 知らない事に興味も示さなくなる。 大事な事はずっと昔に知っていたのに、 年を重ねて目を逸らす。 純粋で汚れのない、 まっすぐな眼差しの先に 見えているのは、その瞬間でしかない。 その瞬間に全力を注ぎ、 全力で気持ちを表現する。 笑い、走り、ときめき、夢を抱く。 いつからか 恥ずかしくなってしまったそれらの 輝きが、この映画からは惜しげもなく溢れている。 この映画は生き生きと輝いている。 映画館で観れて本当に良かった。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-06-14 00:54:48)(良:1票)
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