みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
21.《ネタバレ》 すごい映画である。15年ほど前に観た記憶があったが、これほど素晴らしい傑作だとは当時、理解できなかった。 今回観たのは、177分のディレクターカット版であるが、無駄な内容が一つもない。とてつもないシナリオ(脚本)の中に、 西部、メキシコの子供、女、男、生き様が描かれている。 最後は、殺しすぎだが、仲間のため、死ぬために戦いに臨んだことは、よく伝わった。 ラストに少年がパイクを撃つ、ハゲワシの映像、死体の山、昔の高笑いする5人の仲間、ワイルドバンチ・・傑作。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-09-11 20:39:58) 20.《ネタバレ》 セルジオ・レオーネやセルジオ・コルブッチのマカロニウエスタンが可愛く見えるほどの生々しさを誇るヴァイオレンス西部劇。 俺個人はペキンパーといえば「戦争のはらわた」や「昼下りの決斗」だが、この作品はペキンパーの最高傑作に相応しい“破壊力”に満ちている。 6台のカメラを使って極限まで磨かれた銃撃戦の迫力! 冒頭の襲撃への緊張を高める場面と凄惨な銃撃戦は今までの西部劇に無い、 中盤は西部劇の伝統に沿った追跡劇と橋を爆破するまでのスリル、 そしてクライマックスを飾る4人対軍隊によるガン・ファイト!!! ファーストシーン、ガンファイト、人間ドラマ、ラストシーンと揃った作品だ。 しかしこの映画が「俺たちに明日はない」といった作品同様の批判を受ける理由が解らない。 そりゃあ執拗なクローズ・アップや過剰なスローモーション演出には反吐が出るが、そんな事は問題じゃあない。 西部劇を血の海にした事が許せないのか? それとも単に残酷な描写が許せないのか。 お門違いも甚だしい。 残酷描写というだけなら「戦艦ポチョムキン」や「椿三十郎」だって血の海だ。 血の海になって終わる映画ならエイゼン・シュテインの「ストライキ」だってそうである。 「アンダルシアの犬」なんか眼球チョンパだぜ? そんなこっちゃあ無いんだよ。 大体、西部劇を神格化しすぎなんだよ。 この作品の西部劇は「爽やかな風と巨悪を撃つ正義のアウトロー」を描いわけでも、 「過酷な西部に生きる力強い民衆」でも無い。 エドウィン・S・ポーターの「大列車強盗」のような「暴力によって滅ぶ暴力者」の映画なんだ。 蠍がなぶり殺しにされる弱肉強食の“暴力”に始まり、メキシコ革命を影で支えた人間たちを皆殺す“暴力”に終わる。 暴力によってしか生きられなくなった男たちの哀しき物語。 そこには正義も悪も無い。 ただ彼らがいかに笑い、いかに哀しみ、いかに戦い死んでいったか。それだけなのさ。 パイクたち、 パイクを裏切ったソーントン、 マパッチの軍隊、 そして押し寄せる時代の波・・・四つ巴の死闘。西部を駆けるアウトローたちが生きた最後の時代。 俺たちに明日はない。だが、今日がある。 そう願ってがむしゃらに引き金を引いて死んでいく・・・それは、最後の最後に血ではなく、満面の笑みで観客に別れの“挨拶”をする男たちの姿からもそう思えてしょうがないんだ。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-31 11:00:50)(良:1票) 19.《ネタバレ》 これまでの勧善懲悪型の西部劇とは一線を画し、アウトローたちとその末路、そしてその古き西部劇の時代への告別を感じさせる傑作だと思う。 キレイ事を語らせて、観客に媚びることは一切しない。残虐であろうとなかろうと、登場人物たちが生きていくためには選択せざるを得ない・・・あるいはそうするしか生きていく術がない人たち。無慈悲で容赦ないペキンパーのそうした視線を感じつつも、運命共同体的な男同志の絆をデリケートかつ荒々しく描いていて、そこに魅せられる。 ピークはやはり、ラストのスローモーションの手法を用いた大殺戮場面。 俳優たちも皆、渋くてカッコいい。役作りにあたって、ペキンパーを観察しペキンパーを真似したというホールデン・・・ペキンパーの娘が父にそっくりと語っているが、その意味でもペキンパーの自己投影を最も現わした作品のひとつといえるのかもしれない。 【さるさるさる】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-06 15:23:46) 18.《ネタバレ》 時代背景を考えると、この映画は1913年の出来事なのです。1913年という年は、あのタイタニックが沈んだ年で、翌年には第1次世界大戦が勃発する様な時代です。パイクたちが使う武器も軍用拳銃コルトガバメントやライアットガンなど20世紀の武器で、米軍から奪った重機関銃まで登場します。ラストでソーントンがパイクの腰から西部劇でお馴染みのコルトピースメイカーを取り上げますが、パイクは劇中でこの銃は一度も抜きませんでした。ペキンパーは、パイクのコルトピースメイカーを消滅したフロンティア、19世紀を象徴させていると思います。ペキンパーのこだわった殺戮描写は、もはや西部劇というより戦争映画のレベルです。何度も観ましたが、6人がエンジェルの村を出てゆくのを村人が見送るシーンが抒情的で大好きです。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-06 00:22:14) 17.ジョン・ウーのストップモーションも有名だけどやっぱりサム・ペキンパーのストップモーションは超えられないだろうし「男たちの挽歌」もスゴイけど、これはもっとスゴイ。死ぬということを男の美学かのように描いてる。ウエスタン映画らしく豪勢な銃撃戦は結構お気に入り。「特撮なんか使わねぇ!!リアルに追求して文句あっか!!」ばりなシーンは脱帽ですよ。 どんな悪人でも子供に戻りたい夢がある、悪人ならなおさらだ。 この映画でこの台詞、強烈だよペキンパーさん。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-03-09 19:42:00) 16.《ネタバレ》 この映画の敵の将軍や、”戦争のはらわた”の(名前を忘れたが)上官の”怠惰”疲弊”退廃”荒廃”の”顔”の表情を映すシーンは、非常に深く、わたしのこころに焼きつく。 一方、むかしの仲間から”THE BEST"とよばれたパイクは、ラスト、”いくぞ!”の掛け声とともに、仲間といっしょに、去って、逝った、、、、、。せつないなあ。最高です。ちなみに、これのロバートライアンの描き方は、非常にもっともらしく、カッチョ悪リー!(ソーントンかっこつけてるんで、最後、後ろから撃たれて死ねばいいのに。と思っていた)追加!かっこ悪いといえば、パイク役のホールデンはもちろん最高に渋くてカッコいのですがその次に、なんかバカっぽい役柄のウオーレンオーツとベンジョンソンがなんか獣的でいいなあ。追加!そして、この映画は観終わって、”ああ、疲れた。”となるのである。エンドクレジットの歌は非常にせつないが、それが終わって、暗くなると、、疲れているのである、、、、、、、、、、 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-29 22:22:53)(良:2票) 15.たまらなくアウトローな悪の美学。彼らの行動は主義や信念に拘束される事は無い。全てはシンプル。全てはその場その場の機転や反応に支配されるという無軌道さの美学。金のために仲間を売るという機転と、仲間を殺された瞬間にとっさに銃を握るという反応。瞬間的な怒りの爆発。女でも当たり前のように盾にするというやつ、女にはとっさに銃を下ろしてしまうやつ。悪の機転の中から時折反応として滲み出る情へのジレンマが人間らしくリアリティーを持っていた。そんな情に足元すくわれる男達。作られたヒーローのような悪とは違うクールさに心を打たれた。銃弾が乱れ飛ぶ大掛かりなアクションシーンも素晴らしかった。 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-26 22:31:59) 14.ライアン60歳、ホールデン51歳、ボーグナイン52歳、オブライエン54歳!みんないい年でヨレヨレなんだけど、ま~カッコいい!ご苦労さんでしたと慰めるような「ラ・ゴロンドリーナ」がかぶるラスト。歌詞に込められた思いがヒシヒシと伝わって泣いたよ。 【mimi】さん 9点(2005-02-12 21:36:18) 13.ペキンパー作品のなかではやはりこれが一番でしょう。「戦争のはらわた」も好きですがアウトロー美学の決定版でもあるこちらのほうが僕の趣味です。ホールデンもボーグナインもカッコいいしなぁ。 …男の映画ですね。 【THE HAUNTED MADE ME DO IT】さん 9点(2004-09-27 22:48:24) 12.ソン様(ソーントン)カッコよ過ぎ!!ヨン様よりソン様です。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-07-18 16:50:01) 11.まさに男の映画ですね。私もこんな風にワイルドに生きてみたい! 【しまうまん】さん 9点(2004-06-13 00:59:31) 10.ジャリジャリと音がするような感触、景色だけでなく人物の皮膚にまで感じられる立体感、分厚い映画ですね。話の舞台を紹介するのに、蟻が群がるサソリ、そしてそれを見て遊んでいる子供、なんてシチュエーションを誰が思いつくでしょうか?驚きました。今となっては殺戮シーンは当たり前のものとなってしまってはいるけれども、そこにいたる過程における、つかず離れずの緊張感。これがラストを感動的なものにしていると思いました。エンジェルは「七人の侍」の利吉をモチーフにしたものでしょうか。 【神谷玄次郎】さん 9点(2004-02-18 23:41:46) 9.いや~重い作品を見たなァ・・・。いや、悪い意味じゃなくて、近年の面白いけど記憶に残らない軽いファーストフード的な作品じゃなくてね、分厚いステーキを食べたような満足感?身になるような感じかなァ・・・ちょっと久しぶりに味わえて嬉しかったですね。今にも仲間割れしそうな男たちが、クライマックスにはあれですよ!ちょっとやそっとじゃ理解できない男の世界ですかね。うーん、言葉では言い表せませんなァ。とにかく良かったとしか言えませんね。スンマソン。 【カズゥー柔術】さん 9点(2004-02-08 04:42:17) 8.まさにガビガビに乾き切ったような映画。全編これ砂煙。始めの方で、馬に乗った一行が砂山を転げ落ちるシーン、別に意味無いシーンとは言わないまでも、単に砂煙上げるために「撮ってみたかった」だけじゃないの?と思えてくる。そんな殺伐とした雰囲気の中、登場人物の男たちはまるで最初から死に場所を求めているよう。いや別に自殺願望があるわけじゃないけど、全然前向きな態度でもナイ。端から見れば徒労のようにも見える危険を犯しながら、荒野を彷徨う。そして。 "Let's go." " Why not?" これだけで通じる。観る側にも通じるのである(敵地に赴く四人。シビレタ・・・)。まさに壮大なる犬死に、その犬死にの美学。砂煙、銃声、血しぶき。もう戦争映画にすら凌駕しそうな壮絶さ。ペキンパーっちゅうと悪く言えば(私にとってはむしろ褒め言葉ですが)「コケオドシ」、しかし、本作はその「コケオドシ」の究極の結晶体ともいうべき、一つの奇跡のような作品、でありましょう。 【鱗歌】さん 9点(2004-01-18 02:20:47)(良:1票) 7.最後のLET'S GO、あれに胸を打たれない男はいないでしょう。行かないわけ無いだろ、みたいな。あまりに格好良くてガクガク震えてしまいましたよ。結果起こる銃撃戦のシーンが、その台詞のおまけくらいにしか感じられないほど。 【GURUGURU】さん 9点(2003-09-23 02:15:06) 6.シガーの似合う最高なヤツらにバーボンで乾杯!(俺にも残しとけよ、チキショー) 【小僧】さん 9点(2003-03-06 02:23:41) 5.(ネタバレあり)パイク、ダッチ、ライル、テクター、サイクス、ソーントン、みんな男くさい男。サム・ペキンパーの一番サム・ペキンパーらしい映画。冒頭のシーン、蟻の群れに襲われるサソリは、ラストの壮絶な銃撃戦、血のバレエの暗示か。レッツゴー最高!!(いつも小悪党役で出演するボー・ホプキンスが、今回もすぐに死んでしまったのでマイナス1点) 【くるみぱぱ】さん 9点(2003-02-15 08:00:59) 4.最高。銃撃戦のシーンはあまりにも綺麗過ぎて鳥肌が立ちました。芸術ってこーいうのだと思います。 【しゃぶ】さん 9点(2002-10-28 13:46:21)(良:1票) 3.それまでの西部劇に引導を渡し、時代に終止符を渡した歴史的傑作。てなことはさておき、監督も役者もみんな本物の男、こんな映画が世に残されて、DVDでいつでも見ることができる幸福に映画ファンは感謝すべきだ。見終わった後、例えば口の中にメキシコの砂がざらつくように残る「ワイルドバンチ」達の体臭は、類まれなる映画作家からの贈り物だ。ただ我々は、暑い太陽とメキシカンが奏でる音楽と硝煙に身をまかせればいいのだ。 【kamewo】さん 9点(2002-04-04 22:36:38) 2.ウィリアムホールデンの「レッツゴー」一生忘れない台詞です。 【f taka】さん 9点(2001-06-30 01:48:23)(良:1票)
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