みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
7.《ネタバレ》 いまや伝説と化している76年シーズンを中心にニキ・ラウダとジェームス・ハントの確執と友情を描く本作。情報なしで観ましたが、なるほど、同じ事実を素にした映画「アポロ13」を描ききった巨匠ロン・ハワードが監督だったのですね。納得です。 何もかも対照的な二人。相手をリスペクトするセリフはほとんど無いにも関わらず、お互いを認めてあっていることが伝わってくるのが上手い。主役二人は、特にラウダの方は本人に本当にそっくりで、画像検索かけると本物か映画のシーンか一瞬迷うほど。レースシーンも、どうやって撮ったんだと思うほど臨場感があって素晴らしいです。 観終わった後は、二人の熱量にのぼせた感覚を味わいました。 邦題では「プライドと友情」なんて言葉がくっついていますが、なんでそんな貧相な言葉を付け加えたんだと思ったのと、吹き替えがねえ...元々吹き替え派なので今回も吹き替えで観ましたが、字幕で観直そうと思いましたね。ちょっとひどい。副題も吹き替えも、この作品を貶めているように感じました。 【EOS】さん [DVD(吹替)] 9点(2024-05-31 01:40:48) 6.《ネタバレ》 いやー懐かしい、ティレルの6輪とかJPSカラーとかね、当時小学生だったけど結構ハッキリ覚えてます。奇跡の復活を遂げたニキ・ラウダとライバルのジェームス・ハントを描いた作品で、何十年もたってこの年で観るといろいろな発見や感想やグっとくるものがありますなぁ。そしてよく再現したよね~と感心するF1カーたちがスゴイ。スピーディな展開ながらツボを押さえた進行・構成はさすがロン・ハワード監督、よく分かってらっしゃる。さりげないけど命をかけた男たちの友情とそれを支える女たちの演出(これまたさりげなく美女ばかり)も素晴らしい! 目頭の熱くなるこういう映画大好きです。 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-06-08 11:21:14) 5.《ネタバレ》 F1を題材にしたレース映画、ひいてはロン・ハワード最高の映画がまた生まれたと俺は断言しておきたい。 野性的で豪快なジェームズ・ハントと論理的でコンピューターのようなニキ・ラウダ。性格のまったく違う二人の男。 あるレースをキッカケに互いを意識しはじめ、やがて強敵(ライバル)となっていく伝記映画。 実在したレーサーが如何にスピードに狂い、敵として意識し、憎み、誇りをかけて闘い、硬い友情を結んでいったのか。 レースシーンの迫力は地面を削ったり、目の前に弾丸が放たれるような臨場感! レースの一瞬一瞬を積み重ねていく感覚、イメージトレーニング、一般車でブッ飛ばすところからレース場の場面に繋げる演出、クラッシュの死の臭い。 負傷なんかお構いなしに美女を見つけたら速攻S●Xに励むほどエネルギーに満ちた野生児ハント。 下半身(エンジン)のピストン運動やマフラー(マラ)の方がビンビンで強そうだ。何事にも激しい戦いを好む反面、嘔吐や疲労といった“反動”もデカい。ハントにとって事故は“早漏”か“寸止め”に等しいだろうね。エンジンがトラブれば女関係もトラブる。ハントが余りにご盛んすぎてこりゃ女にも嫌われるわな。スーツまで“S●X”まみれでもう勝手にヤッてろ。 ニキは論理的に考えず勘に頼るハントが気に入らない、ハントは機械的に物事を捉えようとするニキが気に入らない。 どっちもたまにブッ壊れて、どうしようもなく負けず嫌い。 ニキの「凸」による宣戦布告から二人の壮絶な魂のぶつけ合いがスタートする。それぞれの焔に包まれて。 レースの途中で散っていく仲間は同時にライバル同士でもある。 ニキが掛け替えの無い大切な物を得ていくのに対し、ハントは次々に離れ孤独になっていく。 恋人も、マネージャーも、“強敵(ライバル)”まで。 ニキが得た怪我の痛みよりも試合でハントと闘えない悔しさの大きさ、恐怖を乗り越えて闘いの場に戻るという意地、プライド。 ハントも強敵(ライバル)として己の誇りと意地にかけて迎え撃つ。 ニキの復活試合と“生か死か”を選ぶ瞬間は劇中屈指の熱さ! ラストの雨の中のラストバトル。ハントにとっても、ニキにとっても“悪夢”が蘇る雨でもある。 ニキが得て失ったもの、ハントが得て失ったもの。本当に大切なものはどっちなのだろうか。そんな事を考えさせられる締めくくりだった。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-15 15:59:04)(良:1票) 4.《ネタバレ》 当時をリアルに知る世代では無いですが、ニキ・ラウダとジェームス・ハント本人にしか見えないくらい見事なキャスティング。 ストーリーも綺麗にまとまってて、どこまでが実話でどこから装飾?とか考えるのはどうでも良いです。レースものとかって映像とかダサくなりがちだけど、これは全く問題なし。 ハントの嘔吐のシーンは、そこまで描写しなくていいんじゃね?という感じだったけど、最後まで飽きずに楽しめました。 【とんちん】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-04-06 22:53:17) 3.《ネタバレ》 なんて恐ろしい職業。人が死ぬなんて当たり前。レーサーはみんなクレージーだ。 爆音のレースシーンは迫力満点。二人のレーサーの対比が素晴らしい。実話モデルだけど、全然知りませんでした。 二人の共通点は、ナンバーワンのレーサーになりたいということと、負けず嫌いのクレイジーガイであることぐらい。顔を合わせれば、煽り合って、いつでも一触即発。 しかし、ある大事故から二人は大きく影響されあう。ハントは、ラウダから冷静な判断力の必要性を学び、ラウダは、ハントから不屈の闘志を学ぶ…。とは言え、最後のレースでは互いが自身の信念を貫くことで決着する。 「実は二人とも似たもの同士なんじゃないの? この仲良しさんめ!」って思いましたとさ。 女性的には、どちらが魅力的なのかしら。抱かれたいのはハントだけど、結婚するならラウダさん。かな? 俺は、圧倒的にラウダさんがカッコいいと思いました! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-23 12:07:45) 2.《ネタバレ》 フォーミュラレースを扱った映画はそう多くない。古くは「グラン・プリ」、最近(でもないが)なら「ドリヴン」なんかがそうだ。そんな中でこの「ラッシュ/プライドと友情」はフォーミュラ映画の大傑作といっていいと思う。ロン・ハワード監督も音楽担当のハンス・ジマーも素晴らしい仕事をしたと思う。私は1987年のテレビ放送からしかF1を見ていないので、1976年の出来事は雑誌や書籍でしか知らない謂わば「歴史上の出来事」でしかなかった。しかしこの映画を見て、まるで76年にリアルタイムにF1を観戦してきたかのような臨場感に圧倒された。大やけどのあと復帰したラウダがハントに「事故に遭ったのはお前のせいだが、生きる力をくれたのもお前だ」と言ったときも、復帰戦でのラウダの走りにも溢れる涙を抑えることができなかった。主人公のハントもラウダも本人そっくり(でもこの映画でのラウダはデーブ・スペクターにちょっと似てると思った)だし、何しろ当時のマシンが実際に走っている映像が(CGもあるかもしれないが)凄かった。ロン・ハワード監督はこの映画を撮るまでF1の事をよく知らなかったそうだが、F1ファンも納得のカメラアングルでマシンの魅力を引き出してくれた。あと、細かいことだが、ワールドチャンピオンが決まるF1世界選手権イン・ジャパンでの富士スピードウェイのストレートや第1コーナーもよく再現されていたし、出場したTyrrell P34のデカールが「たいれる」「しぇくたあ」となっていたのもファンにはポイント高し。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-21 20:54:50)(良:1票) 1.映画「ラッシュ」を観て来ました。 個人的に思い入れが入る内容でしたので、かなりマニアックな投稿になります。 いやあ、ラウダとハントのライバル関係や確執を知っている者としては、このドラマが映画化されるとは実に感慨深いです。 今のようなネットなど無い時代でしたので、中学生だった私は、毎月2回販売される雑誌「オートスポーツ」を少ない小遣いの中で買い漁っていましたよ。 さて、映画のほうですが、まず、役者がラウダとハントにそっくり! また、ラウダのしゃべり方や声までそっくり。 他にも、出ている人物も皆そっくり、レガツォーニやエンツォ、モンテゼーモロだけでなく、特にラウダの奥さんなんて瓜二つ。 ハントの奥さんも、R・バートンと付き合っていたなんて話題も、結構有名な話です。 そして、ショックだったのが、冒頭近くのワトギンス・グレンでのF・セヴェールの事故死シーン(モータースポーツで最も悲惨な事故死トップに挙げられる)が描かれていることです。 この部分は割愛しても良かったのでは... 最も感動的だったのが、イタリアGPでのラウダの復活劇。 当時を知っているだけに、思わず涙ぐんでしまいました。 しみじみと感じるのが、当時のF1って、今よりもはるかにルーズでのんびりしていた時代だったんですね。 金さえあれば、市販のコスワースDFVエンジンとシャーシを買ってF1に参戦できたんですよね。 この数年後には、実業家W・ウルフがスポンサー無しに参戦してJ・シェクターをドライバーにデビューウインを成し遂げましたよ。 F1ファンだけでなく、F1を知らない人も、当時の最もホットな時代のF1に酔える作品です。 映画の出来よりも、内容にのめり込める作品です。 超おススメ! 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-02 12:32:02)(良:1票)
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