みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
14.《ネタバレ》 公開当時劇場で見ることができなかったため、今夏の再上映にてIMAXレーザーで鑑賞。事前の評判通り、大変素晴らしい作品だった。湘北メンバーが歩き出すあのオープニングから心を鷲掴みにされてしまった。ネット配信も始まっている作品だが、大音響の映画館で本作を体感できて本当に良かったと思えた。大画面と大音響で描かれる各選手のプレイの躍動感と緊張感は、配信では再現できないものだ。 原作の大まかな展開は知っていたが、ほぼ未読に近い状態、かつバスケのルールも特に知らない人間ではあったが、それでも本作を大いに楽しむことができた。原作の画風を維持しながら、それぞれのプレイをいかに魅せるか、非情に緻密な計算がなされた作画と演出だったのではないだろうか。原作最終盤の山王戦を描きながら、併せて各登場人物の来歴を描く構成は、私のような原作を大して知らない人間には登場人物をよく理解できるという意味で、ありがたい構成だった。過去と現在が交錯することでのテンポの悪さは、私にはあまり感じられなかった。逆に原作をよく知っている人のほうが、テンポが悪いと感じるのかもしれない。 また、原作者井上雄彦本人が監督をしているせいか、本人独特の画風と作風が映画にもダイレクトに反映されていて、人によってはそれを敬遠する人もいるかもしれない。こと一部人物のややトリッキーな心理描写は、原作者の別作品であるバガボンド(しかも後期)そっくりだった。既存の映画ではあまり見られない、井上漫画の癖、独特さのようなものを、好意的に受け取ることができるかどうかは観客次第だろう。 忘れてはならないのは本作の音楽面だ。本作は音楽の力が凄まじい。本作ではロック調のBGMに音楽面を刷新。人物の躍動、試合の展開に合わせて、実にタイミングよくロック調のサウンドが鳴り、映画を盛り上げている。なにより特筆すべきなのは、あの衝撃的なオープニングだろう。鉛筆書きで描かれていく湘北メンバーに合わせて、The BirthdayのLOVE ROCKETSが鳴り響くオープニングに心奪われた方は多いのではないだろうか。楽曲の荒々しさと湘北のガラの悪さが最高にマッチしていた場面だったと思う。あの掴みを描けただけで、映画としての完成度は約束されたようなものだ。音楽を担当した武部聡志、10-FEET、The Birthdayは間違いなく本作の功労者だ。2023年にThe Birthdayボーカルのチバユウスケは惜しくも亡くなるが、亡くなる間際にとんでもない作品を我々に残してくれたのだと改めて思う。 【nakashi】さん [映画館(邦画)] 9点(2024-08-15 21:19:48) 13.《ネタバレ》 バスケをやっている沖縄の姪たちが「絶対に映画館で見て!」とずっと言っていた『THE FIRST SLAM DUNK』。 連載&単行本でストーリーも登場人物も名台詞もある程度わかっているものの、大ファンというわけではない。 公開からすでに6ヶ月経っていたが、近所でレイトショーをやっていたので、平日フラッと行って鑑賞。 まず、オープニングがカッコイイのなんの。 ペン書きで5人が描かれ(ゴリが真ん中なのがポイント!)、まるで命が吹き込まれたかのように5人に色がつく。 いやぁ、30年の時を超えマンガがそのまま動き出した!という高揚感。 ココだけでも姪の言う通り映画館で見た甲斐がある。 そして、映画の主役が宮城リョータでビックリ! 彼が沖縄出身設定になっており、生い立ちが差し込まれ、沖縄の風景を含めて楽しめた。 リョータのコメディ要素が薄いのがちょっと残念だけど、マンガのときからリョータ好きの私としては大満足。 CGアニメーションのクオリティの高さのおかげで、ヤマオウ戦も結末がわかっているのにえらくドキドキできた。 気がつけば自分で驚くほど泣いていた。。。 【groundhog】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-05-30 10:19:49)(良:1票) 12.《ネタバレ》 高評価の嵐にハードルが上がりきっていたが、そのハードルを軽々飛び越えていくほど面白かった。試合の流れや結末は知っているけど、盛り上げる演出が上手いしカッコよくてめちゃめちゃ興奮してしまった。音楽の使い方もめちゃ上手い。試合終盤のあの演出は素晴らしい。 惜しむらくは試合が盛り上げるけどリョータの過去話が挿入されることでその度クールダウンしてしまうことか。でも試合の流れと過去話をシンクロさせる見せ方をしないとまとまりがなくなるもんね。 久々に原作漫画を読み返したくなった。 【eureka】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-05-01 22:00:47) 11.《ネタバレ》 原作をワクワクしながら見て読んで何十年!? おおげさか・・ 映画の予備知識セロで、、リョータが主人公?的になっていたのにちょっとビックリしたけれど、 それでも面白いのなんの~ だって、最初の鉛筆画?みたいなのから引っ張られ、最後、えっ!!??もう終わりなの、と。 だからいい映画です(^^)! 【AKO】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-04-04 12:22:58) 10.《ネタバレ》 今また大好きな湘北高校のみんなに会えるとは。原作者の井上氏が手がけているとあっては見逃すわけにはいきますまい。 驚いたのはアニメーション技術の進化。その洗練されていること。特筆すべきは試合のシーンで、動きの自然なことはアニメを観ていることを忘れそうになるほどです。 原作の漫画作品が画力もコマ割りのセンスも大変高いので、読み手としては脳内でキャラクターを容易に動かすことができていました。でも実際この目で動く彼らの山王戦を観ることができたのは、想像よりも一層の迫力を伴ってもう圧倒的。幸せな体験でした。 宮城リョータのエピソードを深掘りしてきたのにも驚きました。りょーちんは花道と気の合う一つ上の良き先輩でコミカルパート担当のイメージだったので、こんなにずっしりした背景を持たせたのは意外に感じました。でも、そうだ彼は背の小ささを抱えながらも有能なPGとして健気に務めを果たして来たんだった。それだけのバスケへの愛着を抱いていたのは何故か、種明かしにもなっているのですね。 試合が途切れる度、リョータのエピソードが挿入され桜木や流川にしわよせ(?)がきて出番が少なめ。花道流川好きには物足りないかも。この二人の丁々発止の関係がずーっとあったからこそ最後の得点シーンが生きるので、そこはちょっと残念。 【tottoko】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-03-07 23:44:43)(良:1票) 9.《ネタバレ》 もしかしたら本作を観る客層の中では珍しいのかも知れないが、私は「スラムダンク」と言う作品に関する予備知識は皆無だ。 原作漫画未読、TVアニメ未見、知っているのは主人公の名前が桜木花道とか言う三流演歌歌手の様な名前、と言う位。 その様なAway感満載で臨んだ本作、何とまあ物凄く面白かったのである。 まず、そのオープニングからしてカッコいい。 ビートの効いた音楽に合わせて始まる鉛筆画によるアニメ―ション。 聞く所によると原作者兼本作監督の自筆らしいが、この様な勢いを感じつつ丁寧なオープニングの作品は 実写・アニメを問わず傑作の匂いがプンプン。 コアな原作ファンの間で賛否両論らしい、別の主人公を据えた設定や時系列を入れ替えた構成も予備知識ゼロで有る事が幸いし全く違和感を感じなかった。 映像を目で追いながら自分の頭の中で辻褄を合わせるスリリングな映画体験、私大好きなんです。 実際にバスケをやっていた人に言わせると荒唐無稽な試合展開だそうだが、大差を付けられ~追いつき~追いつかれ~最後の最後で逆転勝利と言う王道な展開もベタ過ぎて心地良い。 予備知識なしで臨む映画鑑賞の醍醐味を堪能した次第。 可能ならもう一回観たい。 蛇足...宮城リョータの母上、宮城カオルさん。私のタイプです(真面目なファンの皆様ごめんなさい爆)。 【たくわん】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-01-09 16:16:32)(良:3票) 8.スラムダンクのドンピシャ世代です。 マイケル・ジョーダンと宮城リョータに憧れる中高バスケ部野郎でした。 映画が始まった瞬間にあの頃に戻る感覚というか、 まさか、こんな歳を重ねてまたスラムダンクに興奮する日が来るなんて! スラムダンクを知らずともこの映像は素晴らしい体験になると思います。 本当に漫画がそのまま動いてるかのような表現は凄すぎるし、 バスケ経験者なら尚更この動き!この感じ!って絶対なるはず。 よくあの試合を遜色なく映像で動かせたなと驚嘆しました。 井上雄彦が漫画で描く人物描写は人間以上に人間らしく感じ、 豪快であり繊細であり、色っぽくもあり時にお茶目だったりする。 監督としてガッツリ参加された事、スタッフの方々の井上先生へのリスペクトが、 それらを映像表現として見事に昇華され、 素晴らしい作品に繋がったんだなと思います。 最初はリョータが軸のストーリーなん!?と思ったけど、 試合と回想で丁寧に緩急をつけ、納得の構成でした。 井上監督はスラムダンク連載後に、 小学校6年のリョータが主役の「ピアス」という短編を描いており、 沖縄の海が舞台だったことが、今回の映画を見て繋がってきます。 宮城という名前は本当に沖縄に多い名前ですし、 ちゃんとその頃からストーリーの構想があったんだと。 リョータの過去と山王戦の映像化を、 この映画のために温めていたかのように思えます。 映画のHPに、井上監督や関係者のインタビューが載っています。 特にプロデューサー松井俊之さんのインタビューをぜひ見てください。 それと映画をもっと知れる本 『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』もおすすめです。 井上監督のロングインタビューで語る数々のエピソードや心情は必見。 「ピアス」も収録されています。 商業的な成功ももちろん大切なこと。だけど、 まずは人々の思いから始まっていて、 その純度の高さがこれだけの映画を産み出したんだとわかります。 長い年月をかけて制作してくださったみなさんに本当に感謝します。 【ゆにお】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-01-05 23:30:06)(良:1票) 7.《ネタバレ》 原作は当然読んでいて、アニメも一通り見た派です。 まぁ、アニメには満足していないので声優が変わってもなんとも思わなかった訳ですが CG作画が唯一気になっていた部分でしたが これが全く問題ないとは。 っていうか、原作がまんま動いてる感覚が強いです。 今回リョーちんがフォーカスされたのは ゲームメイクする立場にありながら 思いの外掘り下げる事ができなかった井上先生のやり残しを 形にしたかった感じがしますね。 で、なんでCG作画のしたのか。ですが。 個人的には「汗」を違和感なく作画したかったのではないかと思います。 終盤の激戦を表現するポイントとして原作でも この「汗」が効果的だった訳ですが これをセル画でやろうとすると結構地獄なのと 多分違和感が出てしまうと思うんですよねぇ。 それがCGになることでしっかり計算した上で描写できているんだと思います。 あとは、バスケの試合描写が違和感なく行えるのかという所になるのですが これがすごい。 旧連続アニメも駄目だったところを全部直してます(笑) CGのお陰で10人が独立した動きを描写できていて これもセル画でやろうとすると大変なので結果 クローズアップが多様されて他のメンバーの描写を省略してますが 結果的にバスケの試合に見えなくなるんですよね。 本作ではしっかりバスケの試合になってました パスからのシュートまでの流れとかめっちゃスームズ。 もっさりとか存在しない。 クライマックスに従いスピード感が猛烈に増す作画になっていて 正直PS3のゲーム映像みたいな感じになったらどうしようかと思いましたが 全然杞憂でした。 こういう作画ってハイキューの制作のProduction I.Gじゃないと厳しいと思ったんですが すごいなぁ。 原画に進撃の巨人の神作画を担当する今井有文さんがいて 要所要所で神作画をされていたんでしょうねぇ で、本作は予想通り「山王戦」なんですが ゾーンプレスからの大量失点とかって 原作ではめちゃめちゃ絶望感があったんですが 本作では途中リョーちんのエピソードが入るので そのあたりが分断されてるんですよねぇ。 ここはトレードオフになるんですが あのエピソードがある事で 緩急が生まれたり、物語に深みを増していると思うんですが そこで損なわれたものもある感じです。 あと、晴子さんヒロインなのにキャラデザがなんか違うのと せっかくの名台詞がカットされているいう 彩子さんがヒロイン化してるレベルですよ(笑) まぁ、多少不満あるものの、花道が逆襲のきかっけになる部分とか 知ってても熱いシーンが多く、非常に見応えがありました。 クライマックスの演出とか個人的に理想に近いです。 これが完全オリジナルだと、カットした部分とか原作の意図を組んでいないみたいな 批判が出てくると思いますが、ナウシカとかAKIRAと一緒で これこそが原作ですね。 9点で あと、やっぱり最後はあのシュートじゃないと(アニメが不満の一番の原因) ---- ↓個人的に好きだったシーン(リョーちんメインがぼやけるのでカットしたのでしょうがなくもある) ・安西先生が鬼になるシーン ・「お前が見つけてきた変な男は 湘北に必要な男になったぞ」 ・「大好きです 今度は嘘じゃないっす」 ・「初心者だけどいつかバスケ部の救世主になれる人かも知れないよ」 ・「おそらく現段階でオレは河田に負ける でも湘北は負けんぞ」 【シネマレビュー管理人】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-22 23:52:24)(良:1票) 6.《ネタバレ》 『スラムダンク』ミリしらだったのだけど(『ジャンプ』卒業して49年経つし)とても楽しめた、面白かったわ。 何が良かったって、巧いのよ、原作の人が脚本書いて監督したこの映像作品が。映画の言語よりはマンガの言語、アニメの言語で描かれているのだけれど(多重モノローグたっぷりだし)、時系列を崩した上で再構築して、説明し過ぎずに行間を読ませ、要所要所に情景描写を挟み込んで。映画らしいかどうかなんてどうでもいいくらいには見事な映像作品になってると思うわ。ロン毛の番長風のカレが仲間になってゆく過程はさすがに行間空きすぎてて読み切れなかったけれど。 核になっているリョータのエピソード(原作は彼が主人公ではないのよね?多分あの赤い短髪のガラ悪い兄ちゃんが主人公よね?)が静かに情感豊かに描かれ、交互に進行してゆく試合シーンのダイナミックな映像との差で生まれるコントラストが上手いわ。実のところほぼリョータのお母さんの物語で、それは『スラムダンク』って大きな核からしたらかなりな脇道なのかもしれないけれど。でも多くを語らないあのお母さんの存在感がこの映画を深い、味わいのあるものにしていたわ。 原作ミリしらだったので試合の進行もワクワクと楽しめたし、相手校のあのずーっと表情に変化のないカレが最後に突然号泣するところなんかも上手いわぁ、ってカンジで、つまりこれって井上雄彦って人の才能よね。それだけの才能を持った人が、その才能を発揮した作品っていう。マンガ家さんって凄い才能の人が多いのだけれど(自らの個性と絵と物語で世界を創造するっていう)多くの人の共同作業となる映像製作にまで長けてゆくとなると、もうひれ伏すしかないわ。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-20 15:43:17)(良:2票) 5.《ネタバレ》 オープニングの時点でもう「すっげえ…」という言葉しか出てこないんですよ。インターネットのまとめサイトなんかでは声優交代がどうとか憶測で炎上してたけど、結局そんなの全く気にならないほど、とてつもなく良くできた作品だった。これは絶対に観ておくべき作品。 ただ、この作品のメインターゲットは恐らくこの映画で初めてスラムダンクを観る人ではなく、原作までの既読者になるんだとは思う。だからこそラストのシュートはちょっともったいぶりすぎで演出過多な感はある。みんなオチを知ってる話で、無音でそこまで引っ張らなくても…と。 【Fukky】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-18 15:26:11) 4.《ネタバレ》 実際に映画鑑賞に至るまで、正直懐疑的だったことは否めない。 「完成」されている原作漫画を四半世紀以上経過した今(1996年連載終了、え、マジ?)、敢えてアニメーション化することの意義があるのだろうかと思ったし、原作者本人の手によってそれを侵害するようなことになれば、悲劇でしか無いと思った。 が、鑑賞し終えた今となっては、多大な満足感とともにこう断言したい。 紛れもない、完全な、「漫画の映画化」だった、と。 それはかつてのTVアニメシリーズでは遠く到達する余地も無かった領域だった。 桜木花道の跳躍、流川楓の孤高、宮城リョータの疾走、三井寿の撃手、赤木剛憲の迫力……、「SLAM DUNK」という漫画世界の中心で描きぬかれた“バスケットマン”たちの一コマ一コマの“躍動”を、まさしくコマとコマとの間を無数の描写で埋め、繋ぎ合わせ、動かす(Animation)という崇高な試み。 敢えて語弊を恐れずに言うならば、この映画作品に映し出されたものは、いわゆるアニメーションではなく、稀代の“漫画家”が己のエゴイズムを貫き通した先に到達した漫画作品としての極地だったのではないかと思える。 「THE FIRST」と銘打ち、まさかの“切り込み隊長”のバックボーンを描いた本作。 殆どすべての原作ファンにとって、そのストーリーテリングは、是非はともかく驚きであったことは間違いないだろう。 賛否が大きく分かれていることからも明らかなように、その追加要素が雑音として響いてしまったファンも少なくないのだろうと思う。 ただ、個人的には、この加えられた物語こそが、連載終了から四半世紀経った今、井上雄彦が描き出したかった物語であり、「SLAM DUNK」という漫画をもう一度クリエイトする理由に他ならなかったのだと思う。 例えばもっとシンプルに「山王戦」のその激闘のみを精巧に描き出した方が、特に原作ファンのエモーションは更に高まったのかもしれない。 でもそれでは、井上雄彦本人が監督・脚本を担ってまで本作に挑む価値を見い出せなかったのだろうし、そもそもこの企画自体生まれていなかったのだろう。 井上雄彦は、時代と価値観の変化と混迷の中で、「バガボンド」、「リアル」という彼にとってのライフワークとも言える作品を、その終着点を追い求めるかのように描き続けている。 漫画家という立ち位置を崩すことなく、ただひたすらにその表現力を進化させ、思想を発信し続けるクリエイターの矜持が、本作には満ち溢れていた。 そのすべてを井上雄彦自身が生み出している以上、無論これは後付などでは決してなく、原作漫画「SLAM DUNK」の研ぎ澄まされた1ピースであろう。 いや、四半世紀前から知っちゃいたけど、「天才」かよ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-12 21:37:35) 3.《ネタバレ》 原作既読、アニメ未視聴。リョーちんがメイン。thefirstの意味は第1話ではなくポイントガードって事かな?原作で唯一きちんとした過去編がなかったキャラを補完するというのは素晴らしい試みだと思う。脚本は井上先生ご自身なのでアニメ(映画)オリジナルストーリーではなく、明らかにこれは原作です!原作で描かれた桜木や流川の過去をおさらいしたところで「あのシーンがない!」「あのセリフが変えられてる!」などと感じそうだし。感動的にストーリーを組み立てていくのは井上先生の十八番。次々に見せ場がやってくる展開にグイグイ引き込まれました。30点差の絶望・ブザービート・美しい絵とリアルな音でのハイタッチ…分かっていてもドキドキするし本当に幸せな124分でした。ただ、左手〜のセリフは言って欲しかった&桜木と流川が超絶に仲悪いのがわかるシーンが欲しかった(ハイタッチがより生きるはず)。劇場の観客は古参のスラダンファンばかりかと思いきや、バスケ部っぽい中高生の男の子の姿もあり嬉しかったです。 【Bebe】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-07 19:16:13) 2.《ネタバレ》 SLAM DUNKはジャンプ連載開始から最終回までリアルタイムに追いかけた思い入れのあるマンガ。一方アニメは自分の中でアニメを見ていない時期とちょうど重なっていたので劇場版含め全く見ていない。なので声優の変更が話題になっても何も感じなかったし、見終わったあと声優に関して違和感は全くなかった。 マンガがアニメ化されるとき原作者はよく「アニメになるということは自分の手を離れるということなので好きなように作ってもらってかまわない。どうなるのか楽しみ」と言う。この言葉に嘘はないと思う。けれど一方で自分の思い通りに作りたいという想いもあるはず。今回原作者の井上雄彦が監督と脚本を引き受けたのは、インタビューによるとプロデューサーの熱意に押されてということのようだが、自分自身で納得のいくものを作りたいという気持ちがあったからだと思う。自身の関わらないアニメは自分の手を離れているので、新たなアニメを作ろうということだと思う。それは原作の最終盤の山王戦を題材にしているにもかかわらずタイトルに"THE FIRST"と付けたり、アニメでも使われた連載時のロゴを使わなかったりという点からもわかる。 そんな井上監督が目指したのは原作を「映画的に」再現するということだと思う。見た方なら共感していただけると思うが原作の持つスピード感・息詰まる緊張感が完璧に表現されている。特に原作ではセリフがないことでもそれらを表現していたが、映画でも一切のSEやBGMなしでそれを実現している。 また、原作では宮城リョータ以外の主要メンバーは過去のエピソードが効果的に挿入されていたが、宮城リョータのエピソードはなかったと記憶している。今回はそれを補完した形になっているのも新しい試みでいいと思う。 長々と書いたが結論は「原作のファンなら満足すること間違いなし!」 【MASS】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-07 15:59:35) 1.あー…今朝、うん。 起きた時から少し身体の調子が悪かったー…。 なので、いい感想になってるかどうかは分からない。 もう一回観るなら…アレだ。 気分が好い時に観たら感想が変わると思うけど。 さて、観てきた! 本当は「マッドゴッド」にするか迷ったけど、今日は時間のタイミングが合わない感じ。 なので、コレにしたんだわ。 ――THE FIRST SLAM DUNK なんか周囲(マニアさんら)が色々と煩い感じだったけど、俺はコミック準拠モノなので、アニメは全く観てないんだな。 んで、ストーリーっつーか…ネタバレには気を付けたいけど…コミック読んでるんだったらキャラの着眼点以外は、あまり関係ない気もする。 上映前に、過去からのアニメファンが騒いでたのが「声優の変更」だったけど、俺はアニメを観てないので全然、なぁぁぁぁぁぁぁんとも思わなかったし…監督であり、作者の井上雄彦先生の意図した事は何となくだが、理解できる。 多分だが…実写映画っぽくしたかったんじゃないかなーと思うんだ。 要は、キャラの声がアニメに準拠してなかったので、実写映画を観てるような感じを受けた。 ともあれ、愛の力は凄いもんなー…マジで。 アニメ版のスラムダンクに「愛を持ってる人」は悔しかったかもだけど… ずーっと「アニメの●●さんが~!」とか「だよね~」って言い合ってた女子2名が居たが、終わった後で「これはこれで良かったね」と言ってて(俺は全然無関係なのに)少し嬉しくなったな。 クリエイターの意図が組み込まれたようで、さ…。 さて、SLAM DUNKだ。 もう一回観るかどうかは迷うけど、ずっと観てる間は胸がワクワクした作品だった。 漫画で読んでるから、作品の情報が頭の中に入ってるけど、この映画からスタートした人だったら、どういう感想になるんだろう? そこも気になるけど、全体的にカラーが沈んでるのも、少し(俺的に)勿体ないなーと思った。 やっぱりキャラの服装じゃなく…景色だけで春夏秋冬を表現出来てたらいいなーと思う。 しかし、キャラの心理や表情は流石だ。 漫画連載の時から、井上雄彦先生には想ってたけど… 絵の上達速度や、場面やキャラの表現力はやっぱり半端じゃないね。 才能と努力が見事に連結してるんだろう、きっと。 世の中ってのは「見本」は嫌って程にある。 けど、その「見本」をみんなで知らん振り。 勿体ないね、マジで。 特に――俺に。 【映画の奴隷】さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-05 00:13:20)
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