みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
4.《ネタバレ》 私的、完璧な料理映画の一つ。 ドイツ人のマーサ。美人でシェフとしても一流、でも料理に対するプライドが人一倍高くて、他人と衝突することを恐れません。しかし、こっそりとカウンセリングに通っていて、弱い一面も併せ持つという、とても人間味のあるキャラクターになっている。 イタリア人のマリオ。得意料理も仕事ぶりも、性格も、何から何まで、マーサと対象的。陽気な彼の登場によって、店 (厨房) の空気のみならず、映画自体の雰囲気が劇的に変わった。彼は、得意のパスタで、心を閉ざしていたリナの心も開いた。マーサも、そんな彼に魅了され、次第に心を開いていく。 二人のキスシーンは、いつになくロマンチックだ。そういえば、音楽も上品で美しい。調べてみたら、やはり女性監督だった。本作は、女性ならではの「美的感覚」が随所で感じられる。見て、聴いて、感じて、食欲どころか、「五感」を満たしてくれる、幸せな映画だ。 おいしい「料理」は人を喜ばせ、やがて人と人を結びつけていく。料理は、国籍やパーソナリティを越える愛と友好のキーワードだ。 さぁ、この素敵な映画をぜひみなさんも、Bon Appetit!! と、なぜか最後はフランス語で締めくくることにしよう。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-18 21:06:00) 3.料理法はまあまあ。味付けはちょっと薄味かな?でも、ダシが利いている(って京料理じゃないんだから・笑)ただ薄味ではなく、女性監督らしい上品なテイストなのです。 ワーカホリックで偏屈な女性シェフ・マーサの元へやって来たものは、彼女自身を映し出す『鏡』。固く閉じた貝の様に心を開かない“小さな自分(リナ)”を困惑しながらも、守ってあげようとするが、マーサには心を解く術が判らない。互いにギクシャクしてゆく過程は何とも苦味が滲んでいます。そんな、マーサの前に現れた彼女とは正反対のシェフ・マリオ。始めは目障りだった彼の存在も、リナに起こるある出来事によって次第に変わって行く。 精神不安定で、頻繁にパントリー(食料庫の事。冷蔵庫ではない)へ逃げ込み必死に感情をコントロールする不器用な彼女に「あ~、わかる」と共感出来た自分は終始マーサの視点で物語を観ていた。 リナが拒んでいた“物”をマリオの演出で受け入れた瞬間は本当に「ありがとう」でしたね(^^) 料理を食べて貰い「おいしい」と云って貰う事が“無上の喜び”となっている私にとって、本作はそれを具現化させた作品。 【プチみかん♪】様にちょっと賛同→マリオとの生活は彼女にとってかなりショッキングな出来事の目白押しでしょうね。嵐(マリオ)が去った後のキッチン見て、ショックのあまり過呼吸発作を起こすくらいの几帳面なマーサですから(笑) ラストは些か、甘すぎるかも知れませんが、女性的ロマンティシズムが溶け込んだスウィーツと云う事で。 料理は調理~後片付けまでが一括りです。旦那さん(彼氏さん)、サービスデイに奥様(彼女さん)に愛情こもった手料理を作ったら、最後、片付けまでしっかりやりましょうね(^^) さて、今夜はバジルの薫りが利いた“ニョッキ”でも作ろうか...。 【MAZE】さん 9点(2004-03-22 01:02:55)(良:1票) 2.《ネタバレ》 レシピ、ってお料理だけではないのですね…。女性監督さんらしく、見たくないとこは端折ってくれてて、美味しいとこばっかりいただけました。独・伊両国善人ばかりでは?…とも言えるけど、かえってマーサの心を追う事に集中できて良かった気がする。こういう きっちり型の悩める職人女性いるよねぇ。私個人的には、ダイアン・レインやジョディ・フォスター系の地味顔が好きなので、このマーサ役マルティナ様には、さらに超超メロメロ、ドレスよりシェフの格好が似合う美しさと腰! 堂々とした歩き方も素敵です。冷蔵室に逃げ込みたい心理をいいサジ加減で演じていたではありませんか。堺マチャアキやってしまった時、同席の女性が一瞬喜んでた気がします。【STING大好き】様ご指摘どおり確かに子役さんはルーシーのようで、いとおしかった、泣かされたよん。 また、独伊で、料理だけでなく、普段着の色合いの違いも楽しめました。♪音楽がまたさらに良いの。//このタイトルのせいで、どこに売ってるかわからん小難しい素材出てくるんやろ、とかドイツ語しんどい、とか勝手に思ってパスしてました。しかし【おばちゃん】様の美味なラスト3行に私が飛びつかない訳がありません。本当にご馳走様でした。私から感謝を込めてデリシャスなキッ、、要りませんね、申し訳ありません。。で、夫にはなんぼなんでも…で、小3息子にトライしたら、途中でダッシュ逃げされました、「アメリ」の時は成功したのに…寝たあと再度試みます。 【かーすけ】さん 9点(2003-12-10 17:03:28) 1.《ネタバレ》 説明はサラリと無音で見せて、シビアな心情を深く深く描いて行く手法と、人物設定の優しさが嬉しい映画でした(あんな一瞬しか出て来ないジュゼッペが、リナを一生懸命愛そうとしていたり、妊婦のコックが、マーサを気づかう様子など)。ヨーロッパ映画って好きだな、と思わせてくれる一作。これがハリウッド映画だったら、まず事故のシーンを車ぶっつぶしてバコーンと見せて、セックスシーンも濃くて、ジュゼッペは悪い奴に描かれるでしょう。まるで美味しい料理を食べた後のように、幸せになれる(あの「いかにも」な邦題はどうかと思いますが)。 【ともとも】さん 9点(2003-12-06 09:37:28)
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