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【クチコミ・感想(9点検索)】
2.9.11の映像はもう何度見てもまったく慣れないですねぇ。よく「歴史の生き証人」という言葉が使われますけど、テクノロジーが生み出したそれまでになく確実性と具現性を持った「歴史の生き証人」が映像だと思うんですね。人間だったらいつか死んでしまうし話は記憶と関わってるから確実なものではないし、具現性に乏しいものでしょう。それまでもっとも確実なものは書物だけだった。書物は人間と違って死にませんからね。だけど具現性に乏しい。映像はこの確実性と具現性を両方兼ね備えているわけですよ。今、巷に溢れてる映画、映像はほとんど価値のないものばかりだけど、でも映像の存在する意義は何かと言ったら、そこにあると思いますね。こういう優れたドキュメンタリーを見るとつくづくそう思います。内容に関しては、そうですね、人が飛び降りるあの凄まじい音。ダーーーーン!っていう爆発したみたいな。あれは強烈ですね。この兄弟は、遺体は映してはいけないものだ、ていう立場をとった。この倫理に関してもすごく関心しますね。遺体を映す映さないっていうのはドキュメンタリー作る人では考えが違う。一線を越えるか越えないかみたいな。勿論、悲惨なシーンを見せてもそれは凄く訴えてくるものにはなるけど、倫理的にどうかっていうのがありますよね。 【あろえりーな】さん 9点(2004-07-23 01:23:15)
1.「9・11」と聞いて、「テロ機がWTCに突っ込んで崩壊させた事件」と言うのは容易だが、よくよく考えてみれば、あの事件がひと段落して全貌がある程度解明されてから初めて「9・11」という呼び方が定着したのであって、事件当初からそのように便利なキーワードがあったわけではないことに思い至る。日本の「地下鉄サリン事件」とか「阪神・淡路大震災」がそうだったように、事件が発生したあの朝は、何が起こっているのか誰にもわからなかったはずだ。あの朝、消防士達は何が起こっているのかわからぬままに現場に行き、情報が錯綜して混乱するなかで精一杯自分達ができることをしようと模索した。そして、依然として何が起こっているのかわからぬままに、大音響の暗闇にカメラとともに消えるのだ。混乱、混乱、混乱...。あとになって思えば9・11だけれども、あのとき起こっていたのは9・11ではないことを、このフィルムを観ると痛感する。要するに大事件とは、どこもかしこも混乱した現場の集合に過ぎないのだから、「事件は現場で起こっていなかった」と逆説的に言うことができるのかも知れない。もちろん,このドキュメントフィルムには「その後」もあり、現場が「事件」になっていくさまもあからさまに記録されている。このような作品が作れたのは、もちろん運命のめぐりあわせもあっただろうが、製作者の兄弟がすでに数ヶ月もの間消防官と寝食を共にし、信頼関係を築いてきたことも大きかったのだと思う。それが世紀の映像なのにもかかわらず、全く気負ったところがない抑えた筆致に如実に現れていると私は感じた。 【veryautumn】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-02-11 23:27:48)(良:2票)
マーク説明 |
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
8人 |
平均点数 |
7.50点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 12.50% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 3 | 37.50% |
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8 | 2 | 25.00% |
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9 | 2 | 25.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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