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七人の侍

Seven Samurai
1954年【日】 上映時間:207分
アクションドラマ時代劇モノクロ映画ロマンス
[シチニンノサムライ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-07-24)【イニシャルK】さん


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監督黒澤明
助監督堀川弘通
田実泰良
広沢栄
キャスト志村喬(男優)島田勘兵衛
三船敏郎(男優)菊千代
稲葉義男(男優)片山五郎兵衛
宮口精二(男優)久蔵
千秋実(男優)林田平八
加東大介(男優)七郎次
木村功(男優)岡本勝四郎
津島恵子(女優)志乃
島崎雪子(女優)利吉の女房
藤原釜足(男優)万造
小杉義男(男優)茂助
左卜全(男優)与平
土屋嘉男(男優)利吉
高堂国典(男優)儀作
東野英治郎(男優)押込み強盗
上田吉二郎(男優)野武士の斥候
多々良純(男優)人足
渡辺篤(男優)饅頭売り
山形勲(男優)浪人
千石規子(女優)百姓のかみさん
千葉一郎(男優)僧侶
中島春雄(男優)野武士の斥候
山田彰(男優)
谷晃(男優)野武士の斥候
大友伸(男優)小頭
大村千吉(男優)逃亡する野武士
小川虎之助(男優)祖父
清水元(男優)蹴飛ばす浪人
上山草人(男優)琵琶法師
堺左千夫(男優)人足
本間文子(女優)百姓女
記平佳枝(女優)野武士に射殺される百姓女
杉寛(男優)茶屋の亭主
堤康久(男優)百姓
榊田敬二(男優)伍作
高木新平(男優)野武士の頭目
高原駿雄(男優)鉄砲の野武士
牧壮吉(男優)はたし合いで斬られる浪人
仲代達矢(男優)町を歩く浪人(ノンクレジット)
宇津井健(男優)町を歩く浪人(ノンクレジット)
加藤武(男優)町を歩く浪人(ノンクレジット)
二木てるみ(女優)(ノンクレジット)
加藤茂雄(男優)
広瀬正一(男優)
橘正晃(男優)
馬野都留子(女優)
岡豊(男優)
宇野晃司(男優)
吉頂寺晃(男優)
脚本黒澤明
橋本忍
小国英雄
音楽早坂文雄
撮影中井朝一
原一民(撮影助手)
斎藤孝雄(撮影助手)
製作本木荘二郎
配給東宝
美術松山崇
村木与四郎(美術助手)
江崎孝坪(美術考証)
衣装江崎孝坪
編集岩下広一
録音矢野口文雄
照明小島真二(照明助手)
その他野上照代(記録)
キヌタ・ラボラトリー(現像)
あらすじ
時は戦国。麦の収穫の季節・・野武士がやってくることを知った村人達。しかしこれ以上村を荒らされては、とてもじゃないが生きてはいけない状態だった。村の長老は反対意見を押し切って侍を雇うと言い出すが、助けても何の得にもならない村人達に協力しようとする侍は現れなかった。そんな時ある1人の侍と出会う・・・・。コッポラやルーカスなど他国の映画監督にまで影響を与えた黒澤明監督の代表作。

ケ66軍曹】さん(2007-01-27)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想(10点検索)】

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185.《ネタバレ》 丁寧なストーリーと、とことんまでリアリティー求めるアクション。これを「素晴らしい」という賛辞以外にどう表現したらよいのでしょう。迫力の戦闘シーンは特に評価されますが、この作品の魅力はそこだけにあらず、ある意味青春群像劇のように一人一人のエピソードを順に、それぞれ決して長くはない尺ではありますが、描いています。それも野武士を迎え撃つという本軸から外れる事なく一瞬にしてその人となりを感じられるのです。脚本の上手さを認めざるを得ません。個性的な侍に対し、百姓たちはあくまでも「群衆」として一個の塊のようにぞろぞろと固まって行動する無個性の集団です。イメージは真面目で弱く守らなければならない存在というよりはむしろ、ひもじく、うじうじと不幸を顔に張り付け、保守的で、人間の根っこにある意地汚さもしっかり保守してるような群衆です。そして百姓と侍を繋ぐ△、菊千代という存在。演じる三船敏郎にはとにかく花がありますねぇ。どんな役をやっても、ここでは下品なノラ犬みたいな偽侍で七人の内の一人に過ぎないのですが、どうしてもその際立つ花のオーラは消すことが出来なかったようです。少々鬱陶しいけど憎めないキャラクターをチャーミングに演じています。ところがやっぱり目玉は戦闘。敵の40騎は作戦ごとに一人ずつ数を数えながら消えていき、味方も一人また一人と死んでいく。決戦では泥臭く、豪雨の中文字通り泥まみれになりながら、あくまでも最初から最後まで一人ずつ一人ずつ(味方も含めて)朽ちていく。その演出がまた迫力と悲哀を併せ持っています。そしてそもそもが高低差のある土地を利用した戦策なので、走る騎馬隊とそれを追う見方の陣の動きが、左右にも上下にも縦横無尽に動き走りまくり、圧巻の戦闘シーンになっています。そういえばちょうど最近スピルバーグの「フェイブルマンズ」を見てきたのですが、そこで(黒澤監督も敬愛するという)ジョンフォードが言ってました。「地平線はどこだ」と。上にあるホライズンと下にあるホライズンを繋いだのがここでのロケーションなんだろうなぁなんて、フェイブルマンズの感想で書くべき事を、ここに書きたくなってしまいました。ジョンフォードから黒澤へ、黒澤から多くの映画人へと受け継がれて行く映画表現と映画愛、これを評価の+αにしてもしなくても、満点の作品です。どっこいそらそらさーっさ 百姓どもの勝ち、という悲哀のあるエンディングも全て、満点。 ちゃかさん [インターネット(邦画)] 10点(2023-03-16 15:40:58)(良:1票)

184.《ネタバレ》 黒澤監督の全盛期の作品って、実は観たことが無くって(乱と影武者だけ)。何かこう『観る時には正座しなきゃ駄目かな?』なんて、“世界のクロサワ”って冠に自ら敷居を上げて鑑賞。 普通に大人から子供まで楽しめる娯楽作品だったことに驚愕。肩肘張ってたところ、一気に楽な姿勢を取り戻して、戦国末期の世界感を堪能できた。『その世界に入り込める』というのは映画では結構重要な要素で、最近の邦画だと特に演者が番組とかで観る芸能人に見えた瞬間から現実に引き戻される。だけどこの作品では、三船ではなく菊千代、志村ではなく勘兵衛と、まるでこの世界で生きているように思えた。 序盤、言葉の聞き取りにくさは感じたけど、案外慣れてしまうもの。聞き取れない言葉はすっ飛ばしても楽しめるのが娯楽作の醍醐味かもしれない。 二百七分という長時間も、一部:侍集め『侍を七人集める』 二部:準備『侍と百姓の掘り下げ』 三部:戦闘『残る野武士三十三人を斬る』と、綺麗に三部構成に分かれている。それぞれの達成条件が解りやすい。 登場人物の魅力も一際で、平八の薪割りは胴に入っていて、浪人生活の長さを感じさせるし、五郎兵衛の優しそうな笑顔は仕官先を探している浪人(第一印象が大事)らしい。 利吉の女房の表情に息を呑む。目が覚めても慰み者の身は変わらず。現実世界に希望も見出だせない虚しげな表情の美しさ。一転して驚き、恐怖、恨みの笑みに変わる。凄い。ここで初めて味方側にも犠牲者が出るが、最後はとても淡白だ。あんなに魅力的な人物が、何の余韻も残さずに呆気なく死ぬ。娯楽映画とは言え、死の緊張感がある。単身闇討ちを掛ける久蔵が無事帰ってきたことへの安堵と、勝四郎が代弁する魅力。子どもたちが七人の侍遊びをしたら、きっと菊千代役と久蔵役の取り合いだったことだろうな。 魅力的な登場人物と分かり易い物語。よく出来た娯楽映画で、とっても面白かったです。 K&Kさん [DVD(邦画)] 10点(2022-05-15 23:21:13)(良:2票)

183.30年ぶりに観たけど、映画館で観たのは今回が初めて。面白過ぎる脚本と、黒澤映画史上最高に美しい映像に心はスクリーンに釘付け。とくに室内のシーンの黒色の美しさは筆舌に尽くし難い。何はともあれ三船敏郎のケツに10点。 ブッキングパパさん [映画館(邦画)] 10点(2021-01-09 19:40:33)(笑:1票)

182.日本映画およびアクション映画の傑作。長い映画だが、面白さに飽きることはない。椅子に座ったお尻の痛さも感じない。前半部は、人が集まって来る映画。そして、後半部はワクワクの大活劇。SFXが全盛の現代の映画より面白い。特に雨中の襲撃シーン。また、三船の映画。迫力、おかしさ。すごい。4k版前は、三船のセリフが聞き取れなかったが、それでも傑作。映像の力。(4k版では、左卜全以外は、明確に聞き取れます。)唯一、木村と津島のお花畑のラブシーンが欠点。 にけさん [映画館(邦画)] 10点(2018-12-25 20:42:53)

181. ひさしぶりに見た。何度見ても面白い。  映画を一生懸命作っている。世界の映画人をうならせたのもよくわかる。  やっぱり黒澤最高! 海牛大夫さん [DVD(邦画)] 10点(2018-05-23 21:42:50)

180.《ネタバレ》 語るまでもない、邦画史上における最高傑作だが、敢えて不満点を挙げるならば、侍と村娘の恋物語のシーンは不要。 村が助かったら侍に目もくれず~の展開は素晴らしかったが、たかが村娘が侍に恋をした挙げ句に、「いくじなし」などという台詞は吐かんでしょう。 久蔵のイライラも、村娘に現を抜かす不甲斐ない姿に嫌気が刺してのものでしょう。あれは視聴側もイライラがあるので、削って2時間30分にでもしていただきたかった。 史実では侍は総じて同性愛者なのだが、近代映画ではどうしてもタブー視されるので、尚更、村娘に現を抜かしてしまうシーンに違和感が強く残る。 カムイさん [DVD(邦画)] 10点(2015-11-28 22:14:32)

179.《ネタバレ》 非の打ち所が全くない脚本には敬服します。シーンの流れや登場人物の言動に全く違和感がない。一つ一つのセリフが重いですよ!観客に「なんだこれ?なんでだろ?」と一切思わせることなく話が進むので、3時間超えの作品とは思えないほど疲れない。どんな映画を観ても鑑賞後には疲労感が残ってしまう軟弱野郎なんですが、本作ではまったく…。すげえな。ヒーリング効果か! 話は侍探し、戦の準備、戦の三幕構成になっていて、それぞれに見せ場がしっかりとある。脇役だと思っていた人物がしっかり仕事をするなど、無駄の無さが目立ちます。なんというか、歴史ゲームの楽しさが詰まっているというか。人材集めに苦労しながらなんとか人数を集めて、百姓の統率を取るのに苦労しながら準備をして、そして大迫力の戦へと繋がる流れは、丁寧にプレーを進める信長の野望そのもの。弱小大名プレーの楽しさを映画で見せられた感じです。それでいて登場人物は全員がキャラ立ちしているからね!ゲームの何倍も面白いんだ。映画と区別がつかないゲームが話題になる昨今、ゲームが「面白さ」の点でどうしても映画を超えられないことを54年の映画が証明していたのです。 俳優の演技もまた素晴らしい!俳優と百姓たちの演技は置いておくとして、虜になったのが津島恵子と島村雪子の顔!島村雪子の出演シーンは1分も無かったと思いますが、3人の侍が覗き見する(観客が映画を通して人の顔を見るのと同じ行為である)時のドキドキの高まり方がケタ違いでした。火事に一瞬驚きを見せるも不敵に笑ってみせる。利吉が目の前に現れて驚き、燃え盛る小屋に戻る時の表情。後に明かされる事実も相まって、非情に印象に残る素晴らしいシーンを作り上げています。津島恵子のセクシーさも…あんな後ろ姿を見せられたら、そりゃ父親も普通じゃいられないよね。男にしてでも奪われたくないと思っても仕方がない。リアリティのある行動ですよ。 もう本当にすごい映画でした。本作より凄い映画に出会うことが果たしてあるかどうか? カニばさみさん [映画館(邦画)] 10点(2015-06-01 00:00:58)

178.《ネタバレ》  様々な映画の要素を真っ暗な部屋にある鍋の中にドバドバッと放り込み、ぐつぐつ長時間煮込んで電気を点けたら凄いのが出来ていました、という作品ではないと思います。  3人の凄腕の料理人がレシピを書き、その中の1人の天才が最高のシェフを集め、最高の厨房で最高の食材と最高の調理器具を使い、たっぷり時間を掛けて完成させた最高の大衆料理の様な作品だと思います。 時は戦国時代です。槍一本、己の武勲で素浪人から一国一城の主にも成れるようなジャパニーズサムライドリームの真っ只中で「ゴハン奢るから、野武士やっつけて」って言われても断られるのは当然です。ハイリスクウルトラローリターンです。 しかし、何時の世にも実利を選ばない奇異な人は居ます。20億円以上のオファーを蹴って4億円の年俸に応えるプロ野球のピッチャーのように…。   難航する侍集めをおざなりにせずに、時間を掛けて描くことにより、当時の世相や百姓が侍を雇うことが如何に無謀な事であるかを理解させてくれますし、それぞれの侍のキャラクターの説明や、彼等の個々の行動の説得力にも繋がります。 また、後半の怒涛の乱戦での決して大団円といかない結末に対する濃厚な前フリとも言える巧妙なプロットになっているとも思えますし、これらをサラッと描いていたら底の浅い作品になっていたと思います。 私にとって最高の作品のひとつですが、完璧なそれでは有りません。粗はあります。古さも感じます。しかし、それらを軽く凌駕する高揚感だったり、突き抜けたカッコ良さや、感情をジャイアントスイングされるようなダイナミックさがあります。 要因として特筆すべきは三船敏郎さんの演技力です(勿論、他にも沢山の要因は有りますが、書いていたらきりが無いので…)。 まさに水を得た魚のようにフレームの中を縦横無尽に動きまわり、台詞も何を言っているか聞き取れないほど吠えまくります。 また、彼が劇中で見せる豊かな表情や子供達を相手にしての演技などは、彼自身の人間的魅力とも感じさせられます。  しかし、彼がどんなに全力で演技をしても、決して画面からは窮屈さは感じません。三船敏郎さんの激情を伴った演技を、勢いそのままに映画に昇華させる黒澤監督の懐の深さは、孫悟空とお釈迦様の関係のように感じました。  本作のスタッフやキャストの方々へ、「七人の侍」を作って頂きありがとうございました。 しってるねこのちさん [DVD(邦画)] 10点(2015-04-12 12:35:53)

177.《ネタバレ》 邦画史上最高レベルの傑作と言っても過言ではないだろう。 黒澤明監督作品の中でも1、2を争う作品であり娯楽映画の頂点で間違いない。 3時間半というかなり長い作品ながらも決して退屈せず、非の打ち所がない作品。 とりあえず見ればわかるが何もかもが素晴らしい。 七人全員が濃いキャラで全員に魅力があり、特に三船敏郎演じる菊千代の立ち位置というか役割があったからこそこの映画をここまで昇華させたように思える。 侍と百姓が団結したかと思えた矢先の百姓の落ち武者狩りの発覚。 六人の侍の視点では落ち武者の境遇を知っているからこそ許せないありえない行為だと見えるであろうが百姓からすればそれは違い、仕方のないことでむしろこの様な事態を引き起こしているのはそっちじゃないかと元百姓である菊千代が代弁する。 ただ野武士を返り討ちにするだけではなくこのようなシーンがあったからこそ感動を生み引きこまれていくんだと思う。 そしてアクションシーンも素晴らしい。 土砂降りの中での野武士との攻防。素晴らしいとしか言えない。 撃退した後官兵衛が呟く言葉でこの作品は完璧なものになった。 とにかく邦画だけではなく洋画合わせてみても最高レベルの出来である。 こしちさん [DVD(邦画)] 10点(2014-08-07 21:39:33)

176.映画の中に、取り込まれてしまいました。 cogitoさん [映画館(邦画)] 10点(2014-07-30 19:30:56)

175.どんなに技術が発達しようとも、いい映画に言えることは脚本と演技。CG?3D?しゃらくせぇ! MILAさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2014-04-28 22:19:48)(良:2票)

174.《ネタバレ》 勘兵衛と久蔵のアクション、利吉と菊千代のヒューマン、菊千代と与平のコメディ、志乃と勝四郎のロマンスなど、「ステーキの上にうなぎを乗せ…」くらいでは言い表せない、てんこ盛りの超絶ドラマ。「列に戻れ」と一喝し抜き身を下げて走り寄る勘兵衛、「来やがった来やがった」と平八の「○△た」旗を握って怒鳴り散らす菊千代、「この子は俺だ」と泣き喚く菊千代の後ろで回る火達磨となった水車。これまでスクリーンでこれ以上の迫力あるシーンを見たことがない。これからもないと断言できる。 そうそうDVDで初めて観る方には、日本語字幕での視聴をお勧め。黒澤作品はセリフが聞きづらいのが唯一の弱点のため。 Q兵衛さん [映画館(邦画)] 10点(2014-04-11 16:02:56)

173.黒澤監督は映画の神様ですね pillowsさん [DVD(邦画)] 10点(2014-03-29 14:37:21)

172.《ネタバレ》 やっと観れました!ずーっと観たかったのですがなかなかご縁に恵まれずネット系DVDレンタルにて鑑賞。もうぉ勝手にハードルが上がってるにもかかわらず大変面白かった!! 皆様仰せの音声が聞き取りにくいこともなく(改善されてたのかな?)黒澤ワールドを堪能致しました。観る前は約3時間半の長丁場、果たして大丈夫か?(自分が耐えれるか)と心配してましたが心配ご無用、全く問題なく一気に観てしまいました。いやーとっても面白いよ、菊千代の弾けっぷりは最高! 黒澤明監督珠玉の一作、さすが名作と呼ばれるだけのものはありますね。約60年前の作品ですが時を超えて我々日本人の何かに訴えかけてくる。。。ご覧になってない方は是非ご覧になって下さい。 Kanameさん [DVD(邦画)] 10点(2014-01-14 08:46:24)

171.七人の侍を初めて見た時が人生で一番大きく心を揺さぶられた経験です。 NYPさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-12-15 21:49:53)(良:1票)

170.《ネタバレ》 個人的には後年の「椿三十郎」や「天国と地獄」の方が完成度は高いと思うが、やはり一番好きな黒澤映画はコレになるだろうか。俺にとって白黒映画の悪いイメージを払拭してくれた思い入れのある作品の一つ。 ジョン・フォードやボリス・バルネットが馬ごと追ってスピードを追求すれば、黒澤明の場合は馬を待ち構えて迎え撃つ視点。冒頭で野武士が走り去るのを見守る視点は恐怖から、最終決戦で馬を追いかけるのは「ぶった斬ってやる」と標的に一撃浴びせるために。 黒澤が受け継ぎリスペクトを捧げるアクションの素晴らしさも見所だ。 百姓と侍たちが絆を結ぶ展開・馬や群衆スペクタクルの迫力は伊藤大輔「斬人斬馬剣」や鳴滝組の「戦国群盗伝」、仲間集めと馬の疾走はフォード「駅馬車」、ユーモアと殺陣の切れ味は山中貞雄「丹下左膳」等々。 冒頭20分の導入部、麦が実る「麦秋」までのタイムリミット、鶯の鳴き声は春の証明。実るのが速い街の麦は時間の経過を伝えその得たいの知れない恐怖が強まっていく。 そこに光を差し込む官兵衛といった侍たちの登場。戦力が揃っていく頼もしさと楽しさ、人足や菊千代が百姓と侍たちを結び付けていくドラマ、戦闘準備のワクワク感。それが詰まった2時間だけでも面白いが、それを爆発させていく後半1時間30分の死闘・死闘・死闘! 登場人物もみんな味のある面々。 野武士を恨む利吉、娘が大事な万蔵、弱腰の与平、間に入って仲裁する茂助、侍に惹かれる志乃、どっしりと構える長老儀作。 侍たちも冷静な指揮官の官兵衛、地味ながらハニカミと戦闘時の怒気が頼もしい五郎兵衛、縁の下の力持ち七郎次、若く未熟な勝四郎、ノッポのムードメーカー平八、凄腕の剣客である久蔵、侍・百姓・野武士に片足突っ込んだトラブルメーカー菊千代。 それぞれに役割があって必死に生きようと戦う。特に菊千代は大きな楔。二つの立場を繋ぐ無くてはならない存在。 彼が居なければ官兵衛が百姓の心情を深く理解する事も無かっただろうし、また官兵衛がいなければ菊千代が村に来たかどうかも解らなかった。持ちつ持たれつの関係。 菊千代と官兵衛の一喝による「鎖」、野武士という打倒すべき目的は「道」となって団結を高めていく。さらには平八の死。百姓を代表する利吉の責任感、家族同然となった仲間の死。誰も裏切り者が出なかった理由がここにあるんだろうな。 劇中の野武士は作物を食い荒らす「災厄」でしかない。「災害」に感情移入すればコチラが殺される。殺るか殺られるか。野武士もまた仲間の死を還り見ず何度も突っ込む。理由は解らない。解らないからこそ怖い。色々な解釈が持てる存在だね。 とにもかくにもこれほど心打たれた作品、点数など安いもの。俺にとってマイフェイバリットな映画の一つだ。 すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 10点(2013-12-14 13:26:20)(良:4票)

169.映画史上最高の迫力を持つ戦闘シーン。飽きさせないストーリー。野武士の攻め方に難ありとか、セリフの聞き辛さがたしかにあるが、何度繰り返し見ても楽しめる間違いなく傑作中の傑作。 竜ヶ沢中段さん [DVD(邦画)] 10点(2013-10-21 21:45:12)

168.七人の侍に評価に言葉はいらないのです。言葉で表現できませんから。 ososさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-09-16 23:01:10)(良:2票)

167.《ネタバレ》 二回目の視聴。やっぱり面白すぎる!一人一人のキャラがたっていて、引き込まれます。 なんてったって、菊千代。かっこよすぎるわ!弱きに優しいんだけど、照れ屋で、わざとつっけんどんに接する。 脚本、見せ方、演技、どれをとっても素晴らしい!初めて見た時は、白黒で、台詞聞き取れなかったけど、気づいたら前半終わってる位のめり込めました。 本当に名作中の名作。 kontikiさん [DVD(字幕)] 10点(2013-07-29 02:14:10)

166.この映画の前では他の映画が幼稚園のお遊戯会に見えてしまう。それぐらいずば抜けているのです。 maguroさん [DVD(邦画)] 10点(2012-12-25 23:17:56)

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【点数情報】

Review人数 415人
平均点数 8.59点
010.24% line
130.72% line
220.48% line
351.20% line
430.72% line
581.93% line
6307.23% line
7409.64% line
86014.46% line
97818.80% line
1018544.58% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.58点 Review34人
2 ストーリー評価 9.37点 Review58人
3 鑑賞後の後味 8.88点 Review52人
4 音楽評価 8.79点 Review43人
5 感泣評価 7.65点 Review32人

【アカデミー賞 情報】

1956年 29回
美術賞(白黒)松山崇候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞(白黒)江崎孝坪候補(ノミネート) 

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