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【クチコミ・感想(10点検索)】
4.《ネタバレ》 初監督作品として選んだ題材が女性たちのローラーゲーム、というところに、ドリュー・バリモアの立ち位置が明確に表れている気がします。なおかつ娯楽映画として老肉男女が楽しめる、そのクォリティがすばらしい。でも、あえて言うならガールズムービーとして完璧。女の子の気持ちをここまで描けてる作品はそうないと思います。作品の中の彼氏同様、「あげたTシャツをほかの女が着てただけでビンタって、オイオイ」と思った男子は少なくないのでは? でも、女から言わせてもらえば、「即、退場!」なのは当たり前。それだけではなく、この味は男にはわからないかも、のシーンが多々あります。B級っぽく、ありがちなストーリーっぽく作ってありながら、女性には癒しになり、男性には女性をより深く知ることができる、大変ユニークな作品だと思います。
【おばちゃん】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-02-07 19:02:08)(良:1票)
3.物語に従属しないシーンがこんなにもさりげなく挿入された映画はそうざらにない。絵に描いたようなデートの場面で幸福感を二人の美しいハーモニーで表現する。まるでハワード・ホークス『リオ・ブラボー』のあの歌のシーンのように物語から解き放たれている。女の子の願望をそのまま映像にしたような水中ラブシーンの美しさはリアルとは程遠いにもかかわらず物語の持つテーマに即しているせいもあって違和感を乗り越えて印象だけをはっきりと残す。物語とは関係の無いシーンといえば映される被写体の奥のほうでなにやらやらかしてくれてるのも楽しい。女優・ドリューがその女優振りをなかなか見せないものだから奥にドリューが映るともうそれだけで前を無視して奥ばかり見てしまうのだがそれも計算ずくなのか。これら物語に従属しないシーンを入れてゆくこと自体は実はそれほど難しいことではないのだと思う。入れればいいだけなのだから。でもこの映画は物語が実にうまく語られているからこそ物語に従属しないシーンが活きているのだと思う。物語を楽しみながらシーンのひとつひとつを楽しむ。これがアメリカ映画。しかも完璧。しかもデビュー作らしい初々しさも合わせ持つ。満点しかないでしょ。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-03-28 14:18:29)(良:4票)
2.《ネタバレ》 映画のはじまり近く、主人公がはじめてローラーガールズたちに出会い魅了される場面。ローラースケートでさっそうと現れるその姿を主人公が見つめる、そのまなざしひとつで映画(=物語)が動き出すことが予感され、その高揚感に思わず涙腺がゆるんでしまう。
そして間もなく、彼女はローラーゲーム・チームのオーディションを受けようと、ひとりバスに乗り込む。車窓からはバイト先の店が望め、働く親友の娘や、いつもからかって憂さ晴らしをしている新米店長の姿が見える。主人公は手を振るが、当然ながら気づかれない・・・。この場面の繊細な作り込み方に、今度は本気で泣かされてしまった次第。
田舎町で満たされない日々をおくっていた少女が、自分の進むべき道を見出して新たな世界へと旅だっていく。そんな「ありふれた物語」を監督デビュー作に選んだドリュー・バリモア。しかし主人公が、愛すべき荒くれ女たちとともにケチャップやパイまみれの大乱闘を繰りひろげ、誰もいない夜のプール内で恋人と戯れあい、ファイトむき出しのライバルチーム・キャプテンと渡り合うなかで、ついに母親と真に向かい合えたこと。たぶん、そこにドリューにとって本作を撮るべき“切実”なモチーフがあった。
監督としてのドリュー・バリモアが撮ろうとしたのは、ひとりの少女の成長物語であり、家族との葛藤と和解劇だった。主人公がチームと家族、この2つの「ファミリー」とのきずなを深めていく姿に、同じく名優一族の家と映画界という2つの「ファミリー」のなかで育ってきたドリュー自身を重ねても、あながち穿ちすぎじゃあるまい。むしろ不幸なものだった自身の10代を、この映画によってあらためて肯定的に「生き直す」こと・・・
けれども作品は、そんなメロドラマ的感傷とも無縁のまま、ある時は西部劇&スラップスティック喜劇のように、ある時はエスター・ウィリアムスの優雅な水中レビュー映画のように、ある時はハワード・ホークス監督の『レッドライン7000』のように、ある時は“スモール・タウンもの”と呼ばれる田舎町を舞台にした一連の映画のように、つまりは「アメリカ映画」そのものとして、あっけらかんと現前している。それを実現した監督ドリュー・バリモアの繊細さと大胆さ・・・。そう、これが本物の「才能」というものだ。 【やましんの巻】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-08-24 16:30:50)(良:1票)
1.このあまりにも素晴らしいアメリカ映画っぷり。映画とはアメリカ映画だし、アメリカ映画は映画である。つまり、途方もないことがするりと起こりうる場。 【まぶぜたろう】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-06-03 00:01:41)
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【点数情報】
Review人数 |
56人 |
平均点数 |
7.04点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 3 | 5.36% |
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5 | 7 | 12.50% |
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6 | 8 | 14.29% |
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7 | 17 | 30.36% |
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8 | 13 | 23.21% |
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9 | 4 | 7.14% |
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10 | 4 | 7.14% |
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【その他点数情報】
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