みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
21.今までの人生でもっとも感動した作品。20年ぐらい前、中学時代に見た。これがどうしても観たかったのだが、リバイバル上映されないので、ビデオデッキとセルビデオを買った。よってビデオで観た初めての映画。観終わった後は震えが止まらず放心状態になった。デッキとテープで10万かかったけど、10万は安いと思った。その頃私は登校拒否をしており、毎日家にこもって、この作品を毎日2-3回見ていました。そういう生活が2,3ヶ月続いたので、200回ぐらいは見たんじゃないかな?何とか今までの人生をやってこれたのも、この作品があったからだと思ってます。心の支えとなってる映画です。 【東京50km圏道路地図】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2003-12-23 02:46:11)(良:4票) 20.この作品は映画を愛するすべての人に見てもらいたい。僕が最も好きな作品です。人を愛することを許されない、警察から逃亡中の男。夫に死なれ、つらい牧場経営を一人で切り盛りしてきた女。そして、父の後姿を知らない女の息子。とある豪雨の晩、一晩の寝泊りを求めに男が牧場の家の戸をたたく。やがて男はその牧場で働くことになるが、女も息子もすぐには警戒を解くことはできない。しかし、高倉健ふんする男の誠実で無口で力強い男の魅力に、いつしか二人は心を開くようになる。しかしその幸福もいつまでもは続かず・・・男が自分の素性を女に打ち明ける晩、「いかないで」と言う、女を男は抱いてやることが出来なかった。そして家を出て行く。これが彼の誠実さであり、悲しいくらいなまでのやさしさなのだ。自分は罪を犯したものであり、こんな美しい家族に害をもたらすわけにはいかない。言葉には出さない高倉健の演技が痛々しいまでに、僕らの心に訴える。そして後に残された母子は男が刑務所を出るまで待ちつづける。男の誠実さに、誠実さで答えたのだ。それを知り涙が止まらぬ男。彼は愛してしまっていたのだ。あの女を。そしてその息子を。自分を抑えつづけた、屈強で心やさしい男の流す熱き涙である。北海道の限りない自然とそこで生まれる美しい人間ドラマ。映画とはこういった人間の原点に立ち返らせてくれるきっかけとなるものではないか、そう思いました。 【まさやん】さん 10点(2001-05-15 20:36:37)(良:3票) 19.《ネタバレ》 脇役が素晴らしい。近所の農場仲間のおばちゃん(杉山とく子)は倍賞の本当の苦労を知りつつ日頃から彼女の生きざまを見つめている。また一見、山田組の賑やかしとして登場する武田鉄矢も、実は従姉の不幸を刹那に涙するシーンで締めくくる。さらに弟の犯した罪により学校教師を辞した兄(鈴木瑞穂)も素晴らしい。弟の好きなコーヒー豆を買って会いに来る。健さんは兄の近況を聞き悔恨と憤りを感じるが兄は静かにほほ笑むだけだ。さすがの健さんもこの兄には頭が上がらないのだ。劇中で主人公二人の過去や現在の不幸を知るのはこの3人だけだ。彼らが適材適所なおかげで、農場で出会った主人公二人の幸せな生活が実は薄氷の上にあることが自覚されるのだ。倍賞演じる女性も同監督の代表作「家族」「故郷」と同名の心憎い設定だ。そして何より泣けるのは、みなさん同様ハナ肇。好きな女に詰め寄る醜態から変化し、自分が惚れ込む男と女のために、邪魔をせず分をわきまえる男になる描写は鳥肌ものだ。ある意味、この作品中で最も立派な男である。特にラストはなんてすがすがしい男だろう。最後のシーンは知らぬ振りして小芝居を、という意見も散見するが、当然そんなことも考えて、あえてあれを選んだように思う。おそらく耕作はこれ以上迷惑かけたくないと面会を断り続けていたはずだ。それでも二人は何とか民子の近況と気持ちを知らせたい、それにはどうすればいいのか?教えてくれぬ護送の列車をひたすら待って、やっと出会えたあの瞬間。一世一代の小芝居を演じる民子には、知らぬ振りして演じられるわけがないのだ。虻田も民子も一般人なのだから。それは刑事たちにも伝わっている。おそらく、護送を終えた後、刑事たちは耕作にこう声をかけるだろう。「あの人のためにもまじめに務めろよ」。それを直立して一礼する耕作を暖かく見守る目線がきっとあるはずだ。 【やしき】さん [地上波(邦画)] 10点(2010-08-17 22:15:34)(良:2票) 18.《ネタバレ》 初めてのレビューは絶対この映画と決めていたくらい大好きな映画。冒頭の高倉健と賠償千恵子・吉岡秀隆親子の出会い、再会から心を通わせ合うまで。北海道の大自然の美しさが画面いっぱいに広がってまぶしいばかりです。刑事が出てくるあたりからは「どうなってしまうの?幸せになれないの?!」と胸がドキドキしてしまいます(何度観ても)。民子が「行かないで!」と言うシーンは本当に切ない。本当に心から言っているようで、演技だってことを忘れさせます。武志の「ねえ、おじさんどこ行くの?」も演技とは思えない!どこに行くのかは分からないけれどもう会えない気がする、そんな不安な気持ちをここまで真に迫って表現できるなんて・・・吉岡秀隆巧すぎです・・・。ラストの汽車の中のシーンは特に好き。ハナ肇の「良かった。本当に良かった。」と共に観てるこちらも「良かった!」(号泣)と思ってしまうのです。武田鉄矢や渥美清、畑正憲さんも出ててこのストーリー、映像、音楽、どこをとっても文句の付けようのない10点です。 【ちぃわん】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2008-12-10 22:58:46)(良:2票) 17.《ネタバレ》 『幸福の黄色いハンカチ』へ繋がる前章という位置づけもできるが、倍賞千恵子を中心として見れば、民子3部作の最終章であり、『家族』から10年目の続編という見方が妥当だろう。 この物語は、民子の物語である。 民子(倍賞千恵子)と武志(吉岡秀隆)親子の元に現れる一人の男。高倉健。彼は、70年代を貫く山田洋次作品の中のゲストであり、主役はあくまで民子である。民子は、これまで家族の中の妻と母という立場であり、女ではなかった。今回、『遥かなる山の呼び声』で、高倉健という適役を得て、彼女は初めて女になった。この物語はそういう物語としてある。そこにこそ心動かされる。 高倉健は当時、40代後半。個人的には、この頃(70年代後半から80年代前半)の作品が高倉健の最も「健さん」らしい味わいに溢れていると思う。傑作も多い。男も惚れる。子供も女も皆健さんに惚れてしまう。本作でも寡黙だが実直、男気に溢れ、喧嘩も強い。逃亡犯という陰を持つが頼れる男、「健さん」がそこにいる。 高倉健が別れを告げた夜、「どこにも行かないで、私寂しい」と彼にすがりつく民子。そのシーンの切実さを想うと涙が出る。そして、別れの朝のシーン。列車内でのハナ肇とハンカチ。僕らは2度の号泣を覚悟しなければならない。この映画は山田洋次監督の70年代の作品群の最後に結実した大きな結晶のような作品である。『家族』から始まった民子の受難はここでもまた続くことになるけれど、それは愛という結晶を得ることによって、希望へと結実したのである。 とにかく素晴らしい映画。何度でも繰り返し観られる。実際、昔はテレビで何度も観た。今はDVDで何度も観る。北海道の大自然、時に厳しい自然の姿があり、それを含めた美しさに圧倒される。 本作は、山田洋次作品の金字塔であり、日本映画、不朽の名作である。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 10点(2003-09-08 00:34:46)(良:2票) 16.《ネタバレ》 「幸福の黄色いハンカチ」に続いて高倉健と倍賞千恵子を起用した山田洋次監督作品で、今回も北海道が舞台。ということでよもや「幸福の黄色いハンカチ」の2番煎じ的な映画なのかと思っていたが、見始めると全くそうは思わず、むしろ「幸福の黄色いハンカチ」よりも名作だと思う。とくにラストの列車の中でのハナ肇と倍賞千恵子のやりとりが泣ける。(みなさんすでに書かれてるけど、このシーンのハナ肇の演技が最高に良い。)その直後に健さんに倍賞千恵子が渡したハンカチの色を見て思わずまた「幸福の黄色いハンカチ」が見たくなってしまった。文句なし(というかほかに考えられない。)の10点。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2006-08-17 15:09:04)(良:1票) 15.ラストの素晴らしさ!それに尽きます。 暖かい涙。人間の涙。決して流して恥かしくない涙。亡き荻昌弘さんが「山田映画の涙は、けなげに生きる人を励ます涙。決して流して恥かしくない涙だ」と言われていたのを思い出します。人間として、絶対に無くしてはいけない涙なんですよ。男の孤独、女の孤独、少年の孤独、三つの孤独が握手を交し、懸命に支えあい、人間として立ち直ろうとする。オッチョコチョイだが必死で助太刀するハナ肇の男気。まさに優しさの、それもカッコ悪い人間達の必死の優しさがスパークを起こしてるような清冽さがこの映画にはある。「黄色いハンカチ」もそう。山田映画にはヒロイズムが皆無なのも素敵だ。俺が私がと自己主張することもないが、黙々と地道に額に汗して働く人達、彼らこそ世間の主役なのだという真実を知り抜いてる人でないと、こういう映画は作れないだろうな。 【ひろみつ】さん 10点(2003-03-01 16:52:43)(良:1票) 14.《ネタバレ》 心が動かされる作品。高倉健はやはり寡黙でシブいが、倍賞千恵子のいじらしさにやられました。最初こんな嵐の日に?みたいな謎めいた登場で相当警戒されてしまいますが、あまりの頼り甲斐と男らしさに、男勝りのしっかりもの倍賞千恵子も最後は心を掴まれてしまいます。ラストの電車内は感動的。ただただ、クサイ芝居に引き込まれました。また、何年か後に観たい作品ですね。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 10点(2016-08-22 00:22:32) 13.《ネタバレ》 山田洋次作品をすべて見ているわけではありませんが、その中では一番感動した映画です。突然の訝しげな訪問者に初めは警戒感丸出しの母と子が次第に心を開きながら最後にクライマックスを迎えていきます。細部まで行き届いたさりげない演出と脇役も含めたキャスト陣の自然な演技により目いっぱい感情移入させられました。ストイックな高倉健もクールでよかったですが、健気でいじらしい倍賞千恵子に泣かされました。子役の吉岡秀隆も今よりずっと上手いと思います。ピンとこないタイトルですが中味は満点でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2015-03-13 23:05:18) 12.《ネタバレ》 これはもう日本人の感性にビタンとはまる作品になってる。こういった作品の需要はまだまだあるとは思うのだけど、現代では難しいだろうね。今の基準ではこれだけ贅沢な間の使い方はなかなかできないだろう。倍賞さんがときおり女性の弱い部分をみせる演技がまたいいし、ハナ肇さんの演技もよいんだよね。べただけど、最後のシーンは涙してしまった。僕的には幸せの黄色いハンカチよりこっちの方が断然好み。というより出来は良いと思います。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-04-06 21:14:51) 11.《ネタバレ》 これは泣きました!親の前で嗚咽しました! 本当に良かったなあ、と言って泣くハナ肇を見て泣きました。 鞍なしで馬を乗りこなす健さん、うーむかっこいい・・ 【kosuke】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-27 02:31:05) 10.まさに「民子三部作」の最後を飾るのにふさわしい映画であり、私の見た映画の中で邦画ベスト1、自信を持って薦められる映画である。 井川比佐志が出てないのは残念であるが、その代わりと言っては甚だ失礼ながら、無口で不器用さを誇る高倉健がぴったりの役を演じている。そしてハナ肇、ラストの感動は言葉では表せないほど、文句なしの満点。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-06-08 17:24:14) 9.ベッドシーンも無ければ、キスシーンもありません。それどころか肌と肌が触れ合うことすら無かったかもしれませんが、自分にとって最高のラブストーリーです。最後は泣けます。 【えいれい】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-08-07 14:59:27) 8.《ネタバレ》 山田監督の作品はどれもすきですが、そのなかでもこの映画が大好きです。 出てくる人はみんないい人なのですが、特に最後の列車のシーンのハナさんにジーンときてしまいました。 【ヤン】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-08-30 12:03:15) 7.吉岡の「ベーベーベーベーベーベー」が、なんともかわいくてたまらなかった。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-06-30 22:12:03) 6.《ネタバレ》 自分も「幸福の黄色い…」よりこっちがツボです。それぞれのシーンの密度、印象度が道東の雄大な景色と相まって素晴らしく深い。皆さんご指摘のようにラストもいいし、ハナ肇さん最高ですよね。ひとつだけ難を言えば健さんが背負っているものが、あまりに暗すぎということぐらいかな。山田監督、こういう直球映画をまた撮ってくれないかなあ、今の時代では山田監督でも難しいのかなあ。 【かけ】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-05-28 00:10:57) 5.おすすめ筆頭ですね! 何もかも文句なしです。当時劇場で、めちゃめちゃしんみりムードに寅さん登場で僕を含め何人かの方も、プッー!と吹き出して笑ってしまったのを覚えております。幸福の...よりも全然いいです。 【FHARCYDE】さん 10点(2004-10-27 16:16:36) 4.文句なしの10点。 この映画を見て感動する人とは上手くやっていける気がします。 他人を判断する際の僕の基準になっているような気がします。 【ぴよ】さん 10点(2004-08-29 23:44:38) 3.今まで観た映画の中で最高だと思っています。もう何回も観ました。洋画も良いけど、日本人なら絶対観るべき! 【もちょこ】さん 10点(2003-06-21 01:17:48) 2.泣けます。人生に対して深く考えさせられる誠実な作品です。 【kazunabe】さん 10点(2002-12-06 10:39:50)
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