みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
4.《ネタバレ》 人生に意味や価値を求めるのが人間という生き物だと思います。ある者は仕事に、又ある人は趣味や恋愛、家庭の中に、自分の生き甲斐を見つけます。何かを成して、何かを得るという作業の繰り返し。日々積み重ねていく経験と記憶が生きてきた証であり、それが土台となって成長がある。主人公の記憶障害は、彼からこれら希望を奪い去りました。どんなに努力しても何も残らない。これ以上の成長は望めない。その事実を突きつけられた彼の胸中たるや、察するに余りあります。目を覚ます度に絶望するでしょう。しかしその苦悩は、彼だけのものではありません。“無に帰す”恐怖は、永遠に生きられない人間全てに課せられている。ある日突然訪れる理不尽な死。その真理の前で、なお私たちが平気でいられるのは、普段はその事を忘れていられるから。明日死ぬと分かっていて、今日頑張れる人はそうはいないと思う。でもそれは間違いだということを、主人公は教えてくれました。自分の頭は忘れてしまっても、自分の体は覚えている。自分の記憶には残らなくても、他人の記憶には残る。それがどんなに嬉しいことか。どんなに勇気づけられることか。自分では分からなくても、気付かなくても、あるいは自分が居なくなっても、自分の行為は無駄にならない。強く人生を肯定された気がします。生きる意味、生きる価値、そして生きてきた証がマリリン仮面のファイトには詰まっていました。あんなに泣けるアンクルホールドは見たことがありません。あんなに熱い逆水平も。ドロップキックには心を打ち抜かれました。そして五十嵐の笑顔。心から笑うために、人は努力を惜しんではいけないのだと思いました。自分は映画ファンである前にプロレスバカです。それも10代後半から20代の青春時代をプロレス観戦に捧げてきた。自分が愛してきたプロレスの本質が本作には間違いなく在りました。心から「ありがとう」を言わせてください。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-03-17 17:53:58)(良:5票) 3.この映画は余計な予備知識を持たず、タイトルに騙されてプロレスコメディを見るつもりで見に行くのが良いと思うので、どうかレビューを見る前に映画を見るべし、と断り書きを入れておきます。 観客も疎らな劇場で、滴る涙で顔が変形し、コンタクトレンズも流され、さらに見終わった後トイレで嗚咽を漏らすという初めての経験をした私が言うのも小恥ずかしいのですが。始まって暫くは、これは久々に大ハズレを引いちゃったかな、と思わせる展開。いわゆる学芸会のり。しかしこれはジェットコースターの静かな始まりの儀式のように、落差を感じさせるための緻密な罠。後はクライマックスに向かって急加速。一直線。「映画におけるオリジナリティ至上主義」とか、「観客に貰い泣きを要求するのは低俗」だとか、「この程度の作りで傑作呼ばわりしたらあの映画に失礼」とか、そういう映画通ぶった自分の価値観を次々と吹き飛ばす。「最近日本映画が元気だ」などと余裕をかます暇も与えない。結局作品にかける関係者の情熱こそ重要なのだ。情熱至上主義、この価値観だけは揺るがない。あらゆるネガを客観的に加味しても、これだけ心を揺さぶられてしまった以上、満点以外はつけようがない。必殺のドロップキックに見事KO負け。 【正義と微笑】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2008-03-12 23:57:05)(良:3票) 2.ひたすら熱い映画。 最初馬鹿にしてみてましたけど最後は感動の嵐。 歌もまたいい。 誰でもつらい過去は書き残したくない。 でもつらい過去楽しい過去全部ひっくるめて今の自分があるのだ。 そのひたすら青くストレートな感じが非常に好きです。 【とま】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-11-08 02:32:17) 1.《ネタバレ》 チャットモンチーの主題歌が流れるエンドロールにもう少し工夫が欲しかったくらいで、あとは全編面白かった。 エンドロールのせいで一点減点したいんだけど、本編内容が素晴らしいので、目をつぶって満点。「学生ノリだけど、芯はしっかりしている」描き方が秀逸でした。これは是非みんなに見てもらいたい映画です。ただ、宣伝の仕方が下手だなあ。「海猿」の時のように力を入れて宣伝して欲しかった。ROBOTが絡んだ映画は「逆境ナイン」も「サマータイムマシンブルース」も、面白いのに宣伝の力が足りないよ。宣伝が薄いし、なかなか話題に上らないけど「ガチ☆ボーイ」は文句なく面白いです。ええと、見るときはティッシュかハンカチを忘れずに、です。 【えんでばー】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-03-07 06:32:38)
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